スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。 そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
いくら話題になっているからといって「
ぐんまのやぼう」(
iOS /
Android)を連載第1回に持ってくるのはどうなの……。そんな突っ込みがあったのか,なかったのかは定かでないが,今回の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」は,本格的(?)なアプリ「
アスファルト7:Heat」を紹介しよう。
ゲームロフトの「アスファルト」シリーズ最新作となるアスファルト7:Heatは,パリやロンドン,ハワイといった都市を舞台にカーレースを繰り広げるレースゲームで,FerrariやLamborghini,De Loreanといったメーカーの車が60台も登場するのが特徴だ。iPhone/iPad向けに配信されており,価格は85円(税込,2012年7月7日現在)となっている。iPhone向けでは17か国,iPad向けでは51か国において,App Storeの「有料Appランキング」で1位を獲得したとされるタイトルだ。
キャリアのクリア条件はレースによって異なる。「タイムが0になったときに最下位でないこと」ということもある
![画像集#004のサムネイル/「Retina」ディスプレイ対応の精細なグラフィックスに注目。iOS版レースゲーム「アスファルト7:Heat」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2回](/games/168/G016860/20120706099/TN/004.jpg) |
本作には,メインとなる「
キャリア」,プレイヤーがレース内容やコースを自由に設定できる「
クイックプレイ」,最大6人までの通信対戦が行える「
マルチプレイ」といった3つのゲームモードが用意されている。
キャリアでは,レースをクリアすると手に入る「★」(アスファルトスター)を集め,★を消費して車をアンロックし,利用できる車を増やすことが可能だ。この★は,「ライバルカーをノックアウト(クラッシュ)させろ」や「ブーストを20回使用しろ」といったレース中のミッションを達成することでも獲得できる。
そうしてアンロックした車は,アップグレード(チューンナップ)やカスタムペイントを施して,レースに参加することも可能だ。
集めた★の数に応じて車がアンロックされていく。車の購入資金は,レースに参加して勝利を収めると獲得できる
![画像集#006のサムネイル/「Retina」ディスプレイ対応の精細なグラフィックスに注目。iOS版レースゲーム「アスファルト7:Heat」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2回](/games/168/G016860/20120706099/TN/006.jpg) |
![画像集#007のサムネイル/「Retina」ディスプレイ対応の精細なグラフィックスに注目。iOS版レースゲーム「アスファルト7:Heat」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2回](/games/168/G016860/20120706099/TN/007.jpg) |
操作方法がとても直感的なのも本作の特徴だ。ハンドル操作は端末を左右に傾けて行い,レースが始まると車が自動的に加速していく。画面の右側をタップすると一定時間急加速する「
ニトロ」が発動でき,画面の左側をタップするとブレーキが行える。コーナーリング中にブレーキを使うだけで,ドリフト状態になる仕組みだ。
前作の「
アスファルト6:Adrenaline」(
iOS /
Android)と比べて,ドリフト中の操作性が格段に向上しているうえに,車の疾走感もかなり増しているので,プレイしていてとにかく気持ちいい! 多少壁にこすったぐらいならクラッシュしないので,レースゲームが苦手な人でも“イイ感じ”に走れる絶妙なバランスとなっている。
ライバルの車をクラッシュさせたり,ニトロで急加速できたりとアクション性が高く,難しいことを抜きに爽快感が味わえる点もかなりいい。
加速度センサーを利用して操作するレースゲームの中では,抜群の操作性。ドリフトが簡単にできるのも特徴だ
![画像集#009のサムネイル/「Retina」ディスプレイ対応の精細なグラフィックスに注目。iOS版レースゲーム「アスファルト7:Heat」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第2回](/games/168/G016860/20120706099/TN/009.jpg) |
今回は最新iPadでプレイしてみたが,アスファルト7:Heatは,最新のiPadが採用する「Retina」ディスプレイに最適化されているので,グラフィックスの美しさが半端ない。解像度が高い分,iPhone 4SやiPad 2などでプレイした場合よりもフレームレートこそ多少見劣りするが,グラフィックスはコンソール機に引けを取らないレベル。「
このクオリティのレースゲームが85円(税込)で遊べちゃっていいの?」というのが本音だ。
キャリアのレースが終わるたびにFacebookでのシェアを薦められるのが少々うざったいが,筆者的には,1000円くらいで販売されていても満足できそうな完成度である。画面が大きいほど迫力が増すゲームだと思うので,iPadをお持ちの方はぜひ大画面でどうぞ。
ちなみに,近日中に
Android版もリリースされる予定とのことなので,Androidユーザーも期待して待っているといいだろう。
著者紹介:トリスター/牛澤庸二
ゲームやアニメなどの書籍や解説書,広告制作を行うプロダクション「トリスター」の代表取締役。「ゲーメスト」のライターから「ザ プレイステーション」の編集者を経て現在に至る。インターネット番組「2.5次元てれび」にて,トレーディングカードゲーム「ご当地大戦」の商品化プロデューサーとしても活動中だ。