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【PR】蜂を頼りに新大陸を切り拓く「ドット・イーストの開拓民」は,導入部分だけでも地道な作業の楽しさを実感させてくれる
土地から資源を採集し,産業を興し,街を発展させる。そして軍事や外交,貿易を通じてほかのプレイヤーとコミュニケーションを取る。ゲームにログインしなくても,ゲーム世界の時間はリアルタイムに進み,プレイヤーは空き時間などにパラメータを調整するなどして,自らの勢力を管理,拡大していく。
上記のようなゲームは,同ジャンルの代表作となったゲームの名をとって「Travian」(トラビアン)型と呼ばれている。昨今のMMOブラウザゲームにおける,ひな型の一つだ。
「ドット・イーストの開拓民」公式サイト
さて,今回ご紹介するのは,やはりTravianライクなシステムをベースとしながらも,初見なら「なんだかカクばってますな……」と,独特のビジュアルに目を引かれる,ブラウザシミュレーションゲーム「ドット・イーストの開拓民」だ。
Travian型ゲームの多くは,三国志や日本の戦国時代といったモチーフと+αの独自システムによって,ほかのゲームと差別化をはかることが多いのだが,本作もやはり一風変った香りをぷんぷんと放つ独自性を持っている。
本作のキーワードはズバリ,「蜂」(ハチ)である。
シムシティならぬ“ハチシティ”(?)
蜂(Bee)を頼りに新大陸を開拓するのだ
例えば,箱庭シミュレーションゲームの真打ち的存在である「シムシティ」は,「シム」という,「まぁ見た感じ人間だよね」と思えるような住人達が住む街を育てていく。というか,ロボットSFなどをモチーフにした作品以外では,この手のゲームの場合“人”が住人であることが多い。
しかし本作における街の“住人”は,なんとBee(蜂)。蜂っぽい人間だとか蜂型の何かではなく,そのものズバリ,蜂なのだ。「なぜだ!?」と筆者に聞かれても困るのだが,本作は,プレイヤーが新大陸のとある入植地の地主となり,そこにいるBee達をうまく集めて定住させ,食料を与え,畑仕事から道路や施設の建築,果てはテクノロジーの研究までを担わせて開拓を進めていくという作品なのである。もちろん筆者だって思う。なんで蜂なんだろうか,と。やっぱり,働き蜂からイメージしたのかしら?
本作はタイトルにもあるとおり,ドット絵にこだわった作品である。マップそのものはもちろん,自然界の木や石といったオブジェクトに,建物,Bee達,画面インタフェースの文字までが,すべてドットで表現されているのだ(文字はドットというか,“ドット風”と言ったほうが正しいかも)。
ファミリーコンピュータで使われていた8bitゲーム風のグラフィックスとでも言えばいいだろうか。昨今よくある,なめらかなグラフィックスで描かれた等身の低いキャラクターがコミカルに動き回る,といった形とはまた異なる風情のグラフィックスが,本作の大きな特徴の一つになっている。
中でも,やはり8bit風のグラフィックスで描かれた蜂が飛び回る様は,独特の雰囲気を醸し出している……のだが,決して見た目が蜂というだけの話ではなく,蜂であるからこそのシステムも用意されている。
例えば筆者がポチポチと育てた下の街の画像を見て,道路の敷き方に不自然さを感じないだろうか?
シゲシゲ見てみると分かるが,道がさまざまな場所で,途切れ途切れになっている。詳しくは後述するが,人々の脚や車両での往来が存在しない本作では,“すべての道がつながっていること”に大きな意味はない。だって,羽根を持つ蜂なんだから。
このように,道を始め,本来なら人が使うべきリソースが,人とは異なる使われ方をするという点も,住人が蜂であるがゆえの特徴なのだ。たぶん。
さて本作には,広大な新大陸に,一定の区画を管理/運営する地主(プレイヤー)がひしめいているという形で,やはりコミュニケーション要素も存在する。資源の売買はもちろん,戦闘だってある。ギルドを作って,協力して開拓を進めることもできる。
ちなみに本作の戦闘は,開拓を邪魔する「ならずBee」やほかのプレイヤーを相手に,ユニットで部隊を編成して戦うというスタイル。戦闘が行なわれるシチュエーションは,実はそんなに多くないのだが,戦闘関係の豊富なテクノロジーも研究可能となっており,本作の重要の要素となっている。
もちろん中には,攻めたり攻められたりではなく,自分のペースで遊びたという人もいるだろう。本作では,そんなプレイヤーのため,10月24日にPvP要素を廃した新たな大陸「サウス大陸」がオープンしている(関連記事)。街作りを集中的に楽しみたいという人は,サウス大陸で開拓を始めればいいのだ。
序盤でも狭い範囲ながら“街の切り盛り”を堪能できる
ゲームの進行ペースがゆるやかなのが逆に嬉しい
というわけで,そんな本作が一体どのようなプレイフィールなのか,本作の序盤部分を例に説明していこう。基本プレイ料金無料(アイテム課金制)のブラウザゲームなので,手元で実際にプレイしながら読めば,より理解しやすく,スムーズにコツを掴んでもらえるはずだ。
■まずは簡単なチュートリアルで,基本的な操作と施設/資源の関係を学ぶ
ゲームにログインして,イースト/サウスどちらかの大陸を選んだら,地主(プレイヤー)の名前と,大陸のどこに入植するかを決めて,チュートリアルに挑む。
筆者の印象では,本作はチュートリアルを含む序盤〜中盤にかけて,覚えるべきことは少ない。この手のゲームの初心者にとっては,かなり取っつきやすい作品だろう。
なお,チュートリアルの内容を忘れてしまったという人は,公式サイトの「こちら」をチェックするといいだろう。順を追って,すべてのチュートリアル内容を再度確認可能だ。
■チュートリアル後は,とにかく「Bee人口」を増やす
だが,リソースが限られているからこそ,効率良い街の運営を目指したい。
基本的には,序盤は無理に土地を広げようとせず,森林/石/水の資源を一つずつ確保して,一つの商館でメイプルを売ってBee通貨を得つつ,いくつかのメイプル畑/ドミトリー(Beeの住居),そしてBeeの居住環境を高めるアカデミー/道路をバランスよく建設していくといい。とくに序盤においてBee通貨は貴重なので,高額な「資源のあるマス」を購入するのは避けておこう。
先ほど“バランスよく”と書いたが,これは「いかにBeeを多く集めるか」という点でのバランスだ。
このバランスの指標は,画面下にある「地区の情報」に非常に分かりやすく情報としてまとまっている。ここには,現在のBee人口と,Beeが集まる条件としての各種情報が表示される。各種情報とは,住居,交通,教育,産業の充実度である。
簡単に言うと,上記の折れ線/棒グラフで,住居,交通,教育,産業のいずれかの項目が,Bee人口を下回っていると,Beeの集まり具合が悪くなる。そうなったときの対処法も単純明快で,住居が足りなければドミトリーを,交通が足りなければ道を,教育が足りなければアカデミーを,産業が足りなければ働く場所を,それぞれ用意すればいいだけだ。序盤はこの画面で常にBeeの集まり具合を気にしつつ,資源を貯めていこう。
たったこれだけのことだが,限られた資源を活用するため,施設の場所やBeeの配置をやりくりするのが非常に楽しいから不思議だ。というか,たったこれだけのことをしているからこそ,全体を把握できているという万能感を味わえるのかもしれない。序盤でこの感覚を味わえるゲームというのも,珍しいように思う。
Beeを増やしている間,未開のマスに調査隊を派遣しておこう。すぐに買う必要はないが,調査が終わるとそのマスの持つ資源などが明らかになるほか,たまに報奨がもらえたりもする |
報奨チケットを使って「ガチャ」のようなものを利用することで,資源などの特典を入手可能だ。これは有料通貨「オラクル」でも挑戦できる |
■“道”を使いこなすべし!
シムシティなどの箱庭ゲームと同様に,本作でも道は重要だ。ただし,本作の道の重要性は前述のとおり,道をうまくつないで交通や流通の流れを効率化することとは少し異なる。
道の役割は大きく二つ。一つは,Beeの居住環境の善し悪しを決めるパラメータの一つである,「交通」を上げること。二つめは,隣接する生産施設(例:メイプルフラワー,採石場,商館など)の生産力を1.5倍にすることだ。前者では,道の数だけが問題となり,後者では配置する位置が問題となる。
生産施設の隣に道を敷くのは大前提。生産施設と道はセットであると考えていい。その状況で,「ああ,交通パラメータが下がっているなぁ」と感じたら,次は生産施設の設置候補場所に,あらかじめ道を敷いておくのである。そうすればとりあえず,交通が上がるし,あとでその横に生産施設を配置すれば,最初から生産力が1.5倍となるわけだ。こういった道の活用法を覚えておけば,道を無駄にせず,道の数を稼げるのである。
本作における生産施設は,基本的にマップに点在する資源の場所に依存する(生産施設は資源にかぶせる形で設置する)ので,前述のとおり,マップには途切れ途切れの道が点在する形になるわけだ。
道はこのように敷くよりも…… |
こう敷いた方が効率的。景観はさておき,の話だけど |
また,道にはほかの各種施設とは異なる以下の三つの特性があるので,あらかじめ把握しておこう。これを知っているだけで,序盤でかなり効率良く道を配置できるようになるはずだ。
道は……
・道同士をつなげる必要はない
・未購入(調査済み)の土地にも敷ける
・森林資源ほか,資源の上にも敷ける
序盤から中盤にかけてはテクノロジー研究がキモ
テクノロジーでプレイヤーが打てる手も大幅に広がる
資源もBee人口も少ない状況を抜け出したら,各種テクノロジーを研究して,プレイヤーのやれることをどんどん増やしていくフェイズに移る。
生産と同じように,テクノロジー研究は,目当てのものに何匹かのBeeを割り当てることで行う。テクノロジーは,「物理知識」「農耕技術」「加工技術」「素材知識」「兵器加工」「その他」という6カテゴリで,それぞれツリーで管理されている。
例えば,農耕技術カテゴリでは,基本となる「農耕技術」が100あれば「小麦」の開発が可能になり,その小麦および物理知識カテゴリの「火」がともに240あれば,「食品加工」が可能になる。このように項目を一つアンロックするたびに,一つもしくは複数の新たな施設が設置可能になるという仕組みだ
テクノロジー研究を進めることで,街の産業は資源採掘などの第一次産業から,第二次産業,第三次産業へと進化していき,市場に出せる加工品なども増え,少しずつ豊かになっていく。戦闘の部隊を作るための兵器開発なども,テクノロジー研究で可能になる。
テクノロジーの種類は多岐にわたるので,中にはどこから手をつけるべきか分からないという人もいるだろう。その場合は画面下段に表示される「ミッション」に挑戦するのが分かりやすい。ミッションは「○○(テクノロジー)を○○まで上げろ」のような形で提供され,その多くは直近で達成できそうな項目が表示されるうえ,達成すれば多少のご褒美も入手できるのだ。
Beeの増やし方,資源の扱い方,テクノロジー研究などを一通り覚えたら,あとは少しずつ街を発展させつつ,実際に土地の調査と購入を進めて大陸を開拓していくといいだろう。
地主としてのんびり暮らしてもいいし,資産ランキングの上位を目指してもいい。地主達が作るギルドに所属して,大陸の開拓を加速させるのも楽しそうだ。大陸は広いので「こんなところにこんな資源が!」といった発見や,協力/敵対によってほかの地主達とのやりとりを楽しめるはずだ。
シンプルなビジュアルなのに高い中毒性
せっかくBee達が集まってくれた街だから離れられない!
本作は,そのシンプルなビジュアルとは裏腹に,なかなかに中毒性を持ったゲームだ。
Bee人口も街の発展も,大陸の開拓も,それぞれのスピードはかなりゆるやか。だが,そのことによって,手塩にかけて育てた街への愛着もかなり高まる。プレイヤーのできることが少しずつ増えていくので,プレイしている最中に次の一手に迷うことが少なく,ひたすらパラメータを眺めながら街を切り盛りしてける感じがなかなか新鮮である。
そして再度推しておきたいのは,こういった“管理することの楽しさ”をかなりの序盤から味わえるのが,本作の大きな魅力だということ。バトルがメインとなる普通のTravian型ブラウザゲームでは,そのスピード感にうまく乗り切れないという人でも,本作ならきっと楽しめるはずだ。
「ドット・イーストの開拓民」公式サイト
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