［TGS 2013］「英雄伝説 閃の軌跡」と「みんなといっしょ」のコラボが日本ファルコム近藤氏のトークショウで発表。「サムドラ」とのコラボも実施中

　日本ファルコムは東京ゲームショウ2013初日の2013年9月19日，9月26日に発売される「英雄伝説 閃の軌跡」（PlayStation 3 / PlayStation Vita。以下，閃の軌跡）のステージイベントを開催した。そこでは，閃の軌跡と他作品とのコラボレーションに関する情報が公開されると共に，日本ファルコムの代表取締役社長・近藤季洋氏によるトークショウが実施された。

「閃の軌跡」×「サムドラ」のコラボは現在実施中

　イベントの冒頭で行われたのは，閃の軌跡と，セガのPS Vita用ソフト「サムライ＆ドラゴンズ」（以下，サムドラ）とのコラボレーションの紹介だ。MCとして近藤氏とjdkバンド（日本ファルコムの楽曲のアレンジを専門とするバンド）メンバーの岡島俊治さん，特別ゲストとして，セガのサムドラプロデューサー・山田理一郎氏，アートディレクターの福原智学氏が登壇した。

日本ファルコムの代表取締役社長・近藤季洋氏

jdkバンド・岡島俊治さん

サムドラ プロデューサー・山田理一郎氏

サムドラ アートディレクター・福原智学氏

　ちなみに閃の軌跡とサムドラのコラボ内容は，サムドラにログインした日数によって，閃の軌跡に登場するキャラクター達の「コラボ魔獣カード」が，サムドラ内で入手できるというもの。得られるカードは最大で8枚……だったのだが，9月4日にスタートしたこのコラボ企画は前半と後半に分けられており，9月18日の時点で前半が終了している。そのため，「UC☆フィー・クラウゼル」「UC☆エリオット・クレイグ」「UC☆ユーシス・アルバレア」「R☆リィン・シュバルツァー」の4枚は入手できなくなっている。

　後半は10月2日まで実施される予定で，ログインした日数により，最大で「UC☆ガイウス・ウォーゼル（1日目）」「UC☆マキアス・レーグニッツ（5日目）」「UC☆ラウラ・Ｓ・アルゼイド（10日目）」「R☆アリサ・ラインフォルト（14日目）」（※カード名の後ろ括弧は入手に必要なログイン日数）の4枚が入手できる。しかし，アリサのカードは14日分のログインが必要なので，本稿掲載時点（9月20日）からのログインでは入手できない。残るガイウス，マキアス，ラウラのカードは，9月23日から毎日ログインすれば手に入る計算だ。


　コラボ企画の状況を紹介したところで，話をトークショウに戻そう。
　今回のコラボについて，セガから企画を持ち込まれたという近藤氏は，「サムドラはVita向けタイトルの中でも初期から展開されていて，閃の軌跡もVitaで発売されるわけで，コラボ企画は面白い」ということから，話を進めたと語る。一方の山田氏は，「日本ファルコムさんという名前は，僕ら世代には神のような存在です。そことコラボができるというだけでも興奮します」とコメントを返した。

　山田氏がコラボを持ちかけたキッカケだが，元々は「PS Vitaを盛り上げないと」という思いからとのことで，雑誌の（PS Vitaタイトル）発売予定リストを見つつ，新しく加わったタイトルとコラボを考えていたのだという。そして「ファルコムさんの名前を見たら，行くしかないじゃないですか！」と熱く語っていた。

　なお，コラボ対象となるコンテンツに関する印象を聞かれた山田氏は「（軌跡シリーズが）コンテンツとして積み重ねられて，ファンの支持を得ているというのは一番素晴らしいことだと思っています」と回答。


　福原氏も，山田氏と同じ印象を持っているとしながら「小さな頃から，ゲームセンターにあるセガのゲームや，ファルコムさんのゲームをやっていたので，メガドライブにソーサリアンが来たときも『セガとファルコムが！』という印象が強かったです。そして，大きくなってコラボがついに！ という感じで喜んでいます。ゲームタイトルとしては，プレイヤーさんの心をしっかりと掴む作り方をしているのが，凄いですね」と，やはり長年にわたってプレイヤーから支持され続けているファルコムシリーズ作品の特徴を挙げていた。

　一方，近藤氏は「（サムドラの）アクションあり，シミュレーションあり，カードバトルあり，しかも無料。PS Vitaという新しいハードで，ものすごく挑戦的なタイトルだなと思いました。昔からセガさんのゲームをよく遊んでいたのですが，野心的で，挑戦的で，チャレンジングな部分があります。このサムドラも，非常にセガさんらしいタイトルだと思います」とコメントしていた。

トークショウには，軌跡シリーズでお馴染みのマスコットキャラクター「みっしぃ」の姿も

「みんなといっしょ」のトロ/クロがさまざまな形で「閃の軌跡」とコラボ

　時間を空けて行われた2回目のトークショウには，再び岡島氏と近藤氏が登壇した。一緒に登場したみっしぃの動きが前回のトークショウよりも大きかったのだが，ここで呼ばれた特別ゲストが「どこでもいっしょ」シリーズのトロだったことがその理由のようだ。ステージには，PS Vita用ソフト「みんなといっしょ」のプロデューサー・伴 哲氏，同作を開発するビサイドの代表取締役社長 トロチチこと南治一徳氏も登場して，コラボの概要を紹介した。

「みんなといっしょ」のプロデューサー・伴 哲氏

ビサイドの代表取締役社長・南治一徳氏

　「閃の軌跡」では，ゲーム中にトロやクロをアタッチメントとして，キャラクターの腕に付けられる商品が販売されるとのこと。さらに，主人公達が魔法を使うときに用いるオーブメントという機械のカバーを，トロ，クロ，みっしぃが描かれたものに変更できる，コラボ用のオーブメントカバーも登場する。これらのコラボアイテムのセット販売も行われるとのことだ。


　一方の「みんなといっしょ」では，「閃の軌跡」発売日の9月26日から3週連続でコラボコンテンツが配信される。その期間中は，「みんなといっしょ」の庭やLiveAreaが「閃の軌跡」仕様に変化。馴染み過ぎて最初は気がつかないかも，という「トロの軌跡」ロゴにも注目だ。また，ゲーム内アイテムとして，アバターのコラボ衣装や名刺のデザイン，光り輝くラミネート加工された名刺なども登場し，これらは3週に分けて配信されるという。

「閃の軌跡」コラボを再現するみっしぃとトロ。みっしぃ，何か違わないか？

　伴氏によると，コラボはSCEJAから日本ファルコムにお願いしたのだという。その理由は，ビサイドと日本ファルコムが同じビルにあったので「いつかコラボしたいですね」と南治氏と話していたからなのだとか。
　また，コラボしてみて「閃の軌跡」にどんな印象を受けたかという伴氏への質問には，そもそも「閃の軌跡」に限らず，英雄伝説シリーズとトロはコラボさせたいと思っていたと回答。絵柄が合うか気になっていたとのことだが，意外とマッチしていたという。実際にゲーム中で動く姿がどんな感じになるのか，見てみたいところだ。


　最後に，トロについての印象を聞かれた近藤氏は，「仕草や立ち居振舞いにオーラがあって，可愛らしい」と，好印象を受けたとコメント。伴氏のみっしぃへの印象は「予想以上にワイルド」というものだった。分かります。

　というわけで，さまざまな作品とのコラボを発表している「閃の軌跡」。英雄伝説ファンは，9月26日の発売を楽しみに待ちつつ，コラボ対象のタイトルにも注目してみよう。

「サムライ＆ドラゴンズ」公式サイト

「みんなといっしょ」公式サイト

「英雄伝説 閃の軌跡」公式サイト