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「2013 GeForce eSports」の模様をレポート。NVIDIAの熱意は中国のプレイヤーに伝わったか
本イベントは,トッププレイヤーによる賞金を賭けたゲーム大会が開催されるほか,主催がNVIDIAということで,同社が注力する最新ハードウェアや技術に関する出展が行われるのも大きな特徴となっている。
NVIDIAは2010年と2012年にも,同様のゲームイベントを同じ場所で行っており,今回が3度目。ちなみに過去2回は,「NVIDIA Gaming Festival / GeForce LAN」というイベント名だったのだが,今後は「GeForce eSports」に統一し,定期開催を目指すとのことだ。
イベントでは,Geforce GTX 780と思われるグラフィックスカードがお披露目されたり,携帯ゲーム機型Android端末「SHIELD」がプレイアブル展示されたりしたのはすでにお伝えした通りだが,本稿ではそれらの模様も含めて,2日にわたって行われたイベント全体の雰囲気をレポートしよう。
「SHIELD」のプレイアブル出展に加えて
NVIDIAが開発に協力したタイトルの発表でも最新技術がアピール
最近のNVIDIAの動きで外せないのは,やはり「SHIELD」だろう。先日,北米地域でのリリーススケジュールが発表されたばかりだが,本イベントの基調講演でも改めて製品概要が紹介されたほか,会場のNVIDIAブースにもプレイアブルな状態で並べられるなど,大々的にアピールされていた。中国のプレイヤーの注目度も高かったようだ。
ハードウェア等の最新技術寄りの出展は,どちらかというと一般ユーザーよりも,一部のコアユーザー向けとお思われるが,NVIDIAは,GeForce eSportsを通して,最新技術の魅力を一般ユーザーにも届けるべく活動しているようだ。
たとえば今回イベントでは,ShandaやGiant Network等が開発する中国向けの新作オンラインゲームもいくつか発表されたが,これらに共通しているのは,NVIDIAが開発に全面的に協力していること。
中国で展開されるPCオンラインゲームなので,タイトルそのものの詳細情報は割愛するが,NVIDIAがゲーム会社と密接な協力関係を結んで開発を行っている,という事実は日本のゲームファンにとっても気になる話だろう。
プロゲーマーに熱狂する来場者
中国におけるオンラインゲームの未来は明るい?
ちなみにタイトルごとの賞金総額は,LoLが18万元(約300万円),SC2が6万元(約100万円),WoTが9万元(約150万円)となっていた。
各タイトルでは,予選を勝ち抜いたアマチュアプレイヤーが,招聘されたプロゲーマーとトーナメントを戦うという形で進められた。
来場客の中には,プロゲーマーの熱心はファンも多く,彼らがプラカードに思い思いのアピールを大きく書き込んで掲げていたのが印象的。見るからに楽しそうで,来場客もイベントに積極的に参加しようという思いが感じられた。
中でも,中国のプロゲーマーチームの“WE”は国民的英雄とでも言い表したくなるほどの人気っぷり。試合前に選手名がコールされたときや,ゲーム中にキルを取ったときはもちろん,スクリーンに選手が映し出されるだけでも黄色い声援が飛ぶのである。
来場客の年齢層も日本と比べると若く,女性やカップルも多い。PC向けオンラインゲームがこれだけ盛り上がっているというのは,日本からやってきた記者として,いろいろと羨ましく感じた。
とはいえ,お粗末な部分も多く目に付いたのも事実。たとえば,会場内のいたるところにゴミが落ちていたり,観客席で横になって寝ている人が多数いたり,イベントの終了時間が予定よりも6時間押したりといったところは,さすがにどうかと思った。
日本人が几帳面すぎるのか,中国人が大らかすぎるのか,もしくはその両方なのかもしれない。
NVIDIA公式サイト
- 関連タイトル:
SHIELD
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リーグ・オブ・レジェンド
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StarCraft II: Heart of the Swarm
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World of Tanks
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