［TGS 2013］「新生FFXIV」に登場する「LRFF13」コラボはハイクオリティ。「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」（22日分）をレポート

　東京ゲームショウ2013の最終日である9月22日，スクウェア・エニックスブースのステージでは，前日に続いて「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼア」（PC / PS4 / PS3）のライブ配信「出張プロデューサーレターLIVE in 幕張」が行われた。
　今回は，21日の配信で予告されていた「大迷宮バハムート」の様子や，「パッチ2.1」で登場予定の新コンテンツ「クリスタルタワー」「ハウジング」「ウルヴスジェイル」の詳細情報が明かされた。また，それぞれの内容について事前質問に答えているので，それらもあますところなく紹介しよう。

FFXIVプロデューサー兼ディレクター 吉田直樹氏

FFXIVコミュニティチーム 室内俊夫氏

やってくるのは衣装と「ライトニング」だけじゃない!？ 「LIGHTNING RETURNS」とのコラボは11月14日に登場

「LRFF13」プロデューサー北瀬佳範氏

　出張LIVEの最初に行われたのは，ゲストに「LIGHTNING RETURNS」プロデューサー 北瀬佳範氏を招いてのコラボ動画の公開だ。6月のE3 2013で発表されてから3か月，ついに新生FFXIV内で動くライトニングさんの姿が見られるとあって，会場からは「おー」という声が上がっていたが，それもつかの間，戦闘シーンが始まった瞬間には，みなそれが驚きに変わっていた。
　エオルゼアでライトニングが戦っていたのは，FFXIIIシリーズでお馴染みのモンスター達だったのだ。

　確認できたのは，FFXIIIに登場するモンスターらしき姿，そして召喚獣「オーディン」を呼び出すライトニングと，それに相対する「バハムート」。どれも，FFXIII版のモデル達だ。
　動画では，エオルゼアに降り立ったライトニングを見つめる冒険者の姿があったりと，何かストーリーを思わせるイベントらしきカットシーンも。単に“コラボ”と呼ぶにはあまりに高いクオリティに，動画の終わりには会場から拍手が飛んだ。


　吉田氏によるとライトニングは，ただエオルゼアに来ただけではなく，何らかの宿命を背負っているのだという。シナリオも鳥山 求氏自らが作った本格的なものになっているとのことで，ストーリーには何らかの意味があるらしい。もしかすると，「LIGHTNING RETURNS」本編に何か関わる話になるのだろうか。ともあれ，その内容に期待したい。

　そして，気になるライトニングがエオルゼアにやってくるのは，「LIGHTNING RETURNS」の発売日11月21日の1週間前となる，2013年11月14日になるとのこと。ちなみに，動画ではBGMとして「閃光」が流れていたのだが，「コラボのF.A.T.E.にJOINしたときの曲を楽しみにしてほしい」とは吉田氏談。

前人未踏の領域「大迷宮バハムート」

　そんな興奮のコラボ情報のあとは，「大迷宮バハムート」の攻略状況が明かされ，さらにダンジョンの様子が動画で公開された。


　大迷宮バハムートは，5層構造になっているダンジョンに，FullParty（8人）で挑む，新生FFXIV最高難度のコンテンツだ。9月22日現在で，5層を突破したプレイヤーがまだいないというあたりで，その難度はご理解いただけるだろうか。JPグループのワールドで5層に到達できたのは，4〜5パーティだという。
　しかもこの5層というのは現時点での最深階層数で，ここまでの5階層が「邂逅編」となって，今後のパッチでさらに階層が追加されていくとのことだ。
　なお，5層を突破すると大ネタのカットシーンがあるとのことだが，むろんまだプレイヤーは誰も見ていない。このカットシーンでは，バハムートとルイゾワがどうなったのかが語られるという興味深いものになっているとのことだ。

　今回公開された動画が，すでにYouTubeの「FINAL FANTASY XIV CHANNEL」にもアップされているので，こちらに掲載しよう。大迷宮バハムートで流れるという「Answers」のアレンジバージョンも要チェックのポイントだ。戦闘中は，さらにアップテンポになるのだとか。早く体験したいものだが，筆者にはまだまだ遠い場所だ。


　あまりの高難度で，自分は永遠に到達できないのでは……と思えてしまうコンテンツだが，今後新しい階層が追加されたときには，既存の階層ではキャラクターにボーナスがついて，難度が緩和される仕組みとなっているという。


●事前質問＆回答
Q：パッチ2.1で第5層以降が追加される予定はあるのか。
A：「パッチ2.1」でクリスタルタワーが入り，「パッチ2.2」で大迷宮バハムートの続編が，「パッチ2.3」でクリスタルタワーのアップデートが，といった感じで，今後交互に追加されていく。

Q：進行度が毎週火曜日にリセットされるが，リセット期間を短くして，気軽にお手伝いできるようにならないか。
A：大迷宮バハムートは難度が高く，それぞれの層にボスモンスターがいるため，倒すと進行がセーブされて7日間維持される仕組み。そのため，同じ階層を何度も繰り返せない。この仕様は，しばらく変える予定はない。

Q：パッチで難度が緩和されるとのこだが，追加装備で難度が下がるのか，それともコンテンツ自体の難度が下がるのか。
A：クエストインスタンスバトルと呼んでいる，NPCと一緒に戦うバトルで連続で負けると発動する「越える力」。これと同様の形になる。

24人で挑戦する「クリスタルタワー」。1回当たりのプレイ時間は90〜120分

　3日目の配信分でもお伝えしたように，「クリスタルタワー」はFullParty×3の24人で挑戦する大規模ダンジョンコンテンツだ。


　名前からも分かるように，ここはFF3のラストダンジョンであるクリスタルタワーが，いまのテクノロジーとクオリティで復活したもので，プレイヤーはその頂上を目指すことになる。吉田氏によれば，FF3を知っている人にはお馴染みのボスも登場するとのこと。
　なおFF3では，「古代の民の迷宮」を抜けないと，タワーに入ることができなかった。FFに関して，かなりのこだわりがある吉田氏。新生FFXIVでも，「いきなりタワーに入れるとは，思っていただきたくありません」と話していた。


　ちなみにクリスタルタワーは，コンテンツファインダーにも対応した，カジュアルなダンジョンになっているとのことだ。

●事前質問＆回答
Q：24人で参加した場合，パーティリストはどのようになるのか。
A：専用のリストを作る予定。FullPary×3なので，基本は自分のパーティのケアをすれば良い。

Q：パーティのロールはどういう割合になるのか。
A：FullParty×3ということで，パーティごとの構成は変わらない。

Q：1回あたりの総プレイ時間は？
A：レイズによる衰弱の回復待ちだったり，プロテスやストーンスキンの準備で足並みが揃うのを待ったり，それを含めて90分〜120分くらいを想定。

Q：パッチ2.1以降に実装される（コンテンツファインダーの）参加条件にアイテムレベルの追加があるが，クリスタルタワーはどれくらいに設定されているのか。
A：大迷宮バハムートほどのアイテムレベルを要求せず，それほど高くない。想定しているのは，レリックまで作ればいけるレベル。真・タイタンを突破してもらうか，その手前でワイワイとプレイしてもらうかは，検討しているところ。

Q：ドロップやクリア時の報酬を教えてほしい。
A：FF3の攻略を見ると，「風魔の衣」などの最強に属しているアイテムがある。そういったものが，手に入るのではないか。

Q：BGMでFF3のクリスタルタワーのアレンジがありますか。
A：曲はもうできている。期待してほしい。

価格は直前まで未定。ウルダハの様子も公開された「ハウジング」

　これまでに，リムサ・ロミンサのハウジングゾーンが公開されていたが，今回，ウルダハのハウジングゾーンの様子が入った動画が公開された。まずはそちらから見てほしい。



　動画を確認すると，家の外観がいろいろと変わっていたが，吉田氏によると，S/M/Lサイズのそれぞれに，ベースになる家のパターンが5種類ずつ。さらに外壁，ドア，窓，屋根，屋根の素材，煙突，風見鶏の有無，塀の有無，塀の種類を選択でき，すべて色が変えられるとのことだ。




●事前質問＆回答
Q：ハウジングの土地の値段，家の値段はいくらからスタートするのか。S/M/Lのすべての値段を教えてほしい。
A：いま金策に苦労されている方がいると思う。今後，ギルの量を増やそうと思っているので，最終的な値段はそのときの流通状態やデータを見て調整する。

Q：最初はフリーカンパニーのアジトから導入されるが，個人用のハウジングはいつごろの予定になるのか。
A：プレイヤーのフィードバックとサーバーの空き状況を見て，順次早めに開放していく。

Q：個人用のハウジングでできることを教えてほしい。家具を作って飾れるだけなのか，畑を作れるのか，ミニオンを放し飼いにできるのか。
A：個人にするにせよ，フリーカンパニーにせよ，ハウジングというコンテンツだけでもアップデートが始まる。
　例えば，畑を作ってギサールの野菜を育てたり，チョコボの飼育小屋を作って，卵からヒナチョコボを育てるということが計画されている。クラフター向けには，アジトの地下に専用の工房を計画していて，複数のクラフターで船や飛空艇を作るといったコンテンツとして拡張していく予定。


Q：家に設置できる家具，調度品はフリーカンパニーのメンバーなら誰でも設置できるのか。
A：フリーカンパニーのリーダーが，どれだけのメンバーに権利を設定するか次第。

Q：フリーカンパニーのアジトをギル以外の支払いにする可能性はあるのか。
A：当面はギル。あとは経済状態や広がりかたを見て考える。

Q：家のなかやハウジングエリアから，マーケットやリテーナー，NPCショップは利用できるのか。
A：街で物を売っているNPCショップに関しては，NPCを雇ってアジトの中に立たせられるようにする。ハウジング専用のリテーナーは，家の外にリテーナー専用のスタンドを作り，そこでアイテムが売れるようになる。

Q：家具はクラフターで制作可能ということだが，すべてのクラフタークラスが活躍できるのか。
A：調理師もテーブルを彩る料理を作れるので，すべてのクラフター，素材を集めるギャザラー，レアドロップを持ってくるバトルクラスと，みんなで楽しめるコンテンツになる。

CFパーティはCFパーティと。「ウルヴスジェイル」のマッチングは同じような目的のパーティと対戦

　プレイヤー同士が戦う，対人戦コンテンツ「ウルヴスジェイル」。実装当初は，4人対4人の対人戦から始まり，レベル30/40/50というカテゴリー枠が存在するとのこと。なぜ，レベル50だけではないのかというと，レベルを縛って，使えるスキルを減らすことで，戦い方を組み立てるのも面白いからとのこと。


　対人戦を遊ぶことのメリットについては，格闘ゲームと同様に同じシチュエーションでの戦いが二度とないということはもちろん，対人戦だけで効果が発揮される装備や，ウルヴスジェイルだけで使えるクラスアクション/アビリティが用意されており，ウルヴスジェイルで戦って得たポイントを溜めて獲得できることになるとのこと。

　吉田氏は，「ハウジングが，バトルを気にしない究極の生活系コンテンツだとすると，こちらは究極のバトルコンテンツになるかもしれない」と話していた。そのウルヴスジェイルが，どのような場所なのか，ステージで公開された動画を確認してみよう。



●事前質問＆回答
Q：コンテンツファインダーで参加したプレイヤーと，身内で作ったパーティとでは戦力差が違う。そこは，どう棲み分けるのか。
A：コンテンツファインダーを使ってフリーでマッチングしたチームは，同じフリーでマッチングしたチームと対戦できる。装備やスキル，作戦を合わせてきたプレイヤー同士のパーティとは，同じようなパーティと戦うことになる。

Q：専用スキルには，どんなものがあるのか。
A：スリプルなどのネガティブな魔法をワンボタンで解除するアクティブ系アクションや，眠っている時間を短くするようなパッシブ系アクションなど，かなりの種類でスタートし，これからもアクションの種類は増えていく。大規模戦となるフロントラインも予定されており，そこを目指してPvP専用アクションは拡充されていく。

Q：街やフィールドなどで，1on1ができる機能は実装する予定があるのか。
A：自分達がどれくらいのダメージを出せるのか，デュエルをしてみたいというリクエストがある。しかし，FFシリーズは綺麗な世界とストーリーを楽しみたいというプレイヤーがたくさんいるので，そこら中で殴り合っている絵は作りたくない。
　いま考えているのは，ハウジングでのみ友達同士で戦えるというもの。テスト的に遊んでもらえる場所とシチュエーションとコマンドを用意したいと話している。


　以上が，「パッチ2.1」に関する情報となる。なお，実装は既報のとおり年内の予定だが，あまりにも大量のコンテンツが実装されるうえに，ハウジングのデータサイズがかなり大きいものであるようなので，HDDの空き容量の注意が必要になりそうだ。どれくらいのサイズになるのか，続報を待とう。
　また，「パッチ2.1」までは毎月レターライブを実施する予定で，次回は10月中旬を予定しているとのこと。内容は，ある回は「ハウジング」のみだったり，次は「クリスタルタワー」を大特集したりと，それぞれの回で特集を組んでいきたいとのことだ。

公式コミュニティサイト「The Lodestone」

「ファイナルファンタジーXIV：新生エオルゼア」公式サイト