連載
光の戦士たちの冒険はまだまだ続く。MMORPG初心者のFFファンに贈る「新生FFXIV」ガイド。最終回はジョブやバディチョコボが待つレベル30付近までを紹介
■新生FINAL FANTASY XIVガイド
第1回 世界観とプレイ環境
第2回 冒険に旅立つその前に
第3回 新米冒険者の旅立ち
第4回 集え!光の戦士達
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公認サテライトサイト
暁の血盟,そしてグランドカンパニーに加盟し,念願のチョコボを入手!
レベル20になり暁の血盟の一員となった冒険者は,「蛮神イフリート」の討伐を成功させ,英雄としての道を歩み始めることになる。それと同時に,その活躍を耳にした各都市のグランドカンパニーから加盟を要請される。ここで各都市グランドカンパニーの首長達の演説が聞けるので,どの都市のグランドカンパニーに入るかを決めよう。
どこにするか迷ったら,各グランドカンパニーの制服のデザインや,自分のスタートした都市,これまで訪れて自分に合った都市など,どんな理由で決めても,とくに問題ないだろう。
ちなみに,筆者は今回,巴術士でスタートしたので,スタートタウンであるリムサ・ロミンサにある黒渦団(こっかだん)に加盟することにした。
加盟するグランドカンパニーを決めたら,そのグランドカンパニーの本部へ向かい,申請を行う。ちょっとしたハプニングもあるが,それを乗り越えれば晴れてグランドカンパニーの一員だ。
ここで,グランドカンパニー加盟によるメリットを簡単に紹介しておこう。まず,F.A.T.E.に参戦したり,カンパニーリーヴを攻略したり,グランドカンパニーから提示される調達物資を納品したりすることで,「軍票」が手に入るようになる。これは,加盟しているグランドカンパニー内で利用できる通貨のようなもので,同じレベル帯のアイテムよりも強い武器や防具,一部の消耗品などと交換できる。
さらに,広いエオルゼアの世界を移動するために欠かせない,待望の乗り物「チョコボ」を手に入れる権利が得られる。加盟したグランドカンパニーでクエストを受けて軍票を2000枚溜め,「チョコボ支給券」を補給担当官から購入。それをチョコボ屋へ持っていくと,自分だけのチョコボが手に入るのだ。
マイチョコボを手に入れることで,「マウント」に乗るためのスキルが付与されるので,ベテラン褒章(課金月数によってもらえる報奨)などで入手できるマウントにも乗ることが可能となる。これまでに比べて格段に移動が便利になるので,積極的にF.A.T.E.などに参加して,軍票を集めよう。
シルフ族の長を探してダンジョン「トトラクの千獄」へ
そこで,ラムウの問題を解決するために,シルフ族の長「フリクシオ」に会うべく,黒衣森の東部森林へと赴くのだが……。
最初はよそ者を受け付けなかったシルフ族。なんとか打ち解けたものの,長は不在だという。長を探しているうちに,長が“何者か”に追われ,黒衣森の南部森林にあるダンジョン「トトラクの千獄」へ逃げ込んだという情報を得る。
レベル24以上で入場可能な「トトラクの千獄」は,はるか昔に作られた地下監獄のようなダンジョンだ。すでに人の手から離れて久しいようで,内部にはプリンやダイアマイトなど,多くのモンスターが住み着いている。最奥地では,黒ローブをまとった“仮面の男”が仕掛けた魔物と対峙することに。パーティメンバーと力を合わせてモンスターを殲滅し,フリクシオを助け出そう。
「闇の存在」の調査へ。ダンジョン「ハウケタの御用邸」を攻略
無事にフリクシオを救出し,ラムウの問題を解決したプレイヤーは,暁の血盟の本拠地である「砂の家」に戻り報告する。また一つ問題を解決したことでねぎらいの言葉をかけてもらうが,新たにトトラクの千獄で出会った“仮面の男”についての調査を依頼される。
少ない手がかりを元に,黒衣森の南部森林や南ザナラーンなどで“仮面の男”に関する情報を集めていくうちに,新たな手がかりを入手する。グリダニア近くに建つ「ハウケタ御用邸」に住む,ダルタンクール家の当主アマンディヌが“仮面の男”と関わっていたというのだ。
レベル28から入場可能となる,古びた洋館を模したダンジョン「ハウケタの御用邸」では,バットやスケルトンなどに加え,モンスター化した侍女や執事などが襲ってくる。闇の力によって何かが変えられてしまったこの館――ダンジョンを攻略し,仮面の男についての有力な情報を手に入れよう。
◆Tips:パーティプレイに欠かせない「敵視」とパーティリストの敵視表示についての基礎知識
パーティプレイにおける各クラス(ロール)の立ち回りが重要なのは,第4回で紹介したとおり。今回は,早めに気付いておきたいポイント「敵視」について解説しよう。敵視とは,モンスターのプレイヤーに対するヘイト(憎しみ)を表したもので,モンスターは敵視の高いプレイヤーを優先して狙ってくる。
通常のパーティプレイでは,HPや防御力が多いタンクが敵視を高めて敵のダメージを引き受け,ヒーラーは状況を見てタンクを回復,攻撃力の高いDPSがモンスターのHPを一気に削るという形で,安定した戦いが可能となる。
ところが,DPSやヒーラーが最初から全力でアクションを使ったりすると,タンクが稼いだ敵視量を超えてしまうことがある。すると,モンスターはDPSやヒーラーを襲ってしまう。これがゲーム内で言われる,“敵が跳ねる”という状態だ。
こうなるとタンクは,急いでアクションを使って敵視量を稼ぐ(=モンスターを引きはがす)必要がある。なぜなら,大きなダメージを受けやすいDPSやヒーラーが攻撃を受けると極めて危険で,当然ヒーラーの回復量も増えてしまう。回復に使うMP消費が大きくなれば,MPが枯渇する心配も出てくるし,そもそもヒーラーが回復で忙しいような状況では,ほとんどの場合,戦闘は混乱状態になってしまうのだ。
これを未然に防ぐために,気にしておきたいのがパーティリストの敵視表示である。
戦闘中にモンスター自身をターゲットすると,パーティリストの各キャラクターのクラスアイコンの下に小さく表示されるもの。これを見れば,そのモンスターがパーティ内の誰に,どの程度の敵視を持っているかが一目で分かるのだ。
具体的には,敵視がトップのプレイヤーは「A」で,それ以下が順位を示す数字でパーティ内の敵視状況が表され,それら数字の横にトップからの差がゲージで表示される。
例えば,自分が2番手で,白いゲージが多く溜まっていれば,敵視リストのトップとあまり差がない状態ということになり,数発の攻撃で順位が入れ替わる可能性がある。そのような場合には,攻撃の手を緩めたり,ターゲットを外して数秒様子を見たりすることで,上位との差を一旦離そう。
一方,ヒーラーは立ち回りの特性上,モンスターをターゲットしないタイミングも多くなるので,敵対中のモンスターが表示される「敵視リスト」にも注目しよう。この段階まで遊んだプレイヤーであれば,すでにお分かりだと思うが,緑/黄色/オレンジ/赤の順で自身への敵視の高さが示されており,赤になるとトップということで襲われてしまう。
このように,自分の敵視と,トップとの差をときおり確認しながら戦うことで,パーティプレイがより高度なものとなり,戦いの安定性も増していくので覚えておこう。
レベル30でさらに広がるコンテンツ
ハウケタの御用邸での調査を終えた冒険者は,その成果を報告するため砂の家へと戻る。気がかりな「闇の存在」だが,そこで手がかりがなくなったことで,いまだエオルゼアを悩ませる蛮神問題の解決に,再び奔走することになる。
と,ここからはレベル30以降のストーリーが展開するのだが,それとは別にレベル30になると二つの大きなコンテンツが待ち構えている。「バディチョコボ」の開放と「ジョブ」の取得である。
●頼もしい相棒をその手に。バディチョコボを手に入れよう
バディチョコボは,マイチョコボを乗り物としてではなくパートナーとして召喚して,共に戦えるという,いわゆるペットシステムだ。巴術士であれば,すでに2種類のカーバンクルを召喚して戦っているはずだが,バディチョコボはそれとは少し違った存在となる。
というのも,バディチョコボは基本的に,飼い主であるプレイヤーがバトルを開始することで行動を起こすタイプのペットで,カーバンクルのように,先にペットに攻撃命令を出すという戦闘はできないように差別化されているのだ。
レベルはプレイヤーキャラクターと常に同じだが,バトルを通して経験値を獲得し,一定量の経験値を得るとランクが上がっていく。ランクが上がることでスキルポイントが付与され,それを消費して「ディフェンダー系」「アタッカー(DPS)系」「ヒーラー系」に分かれた,さまざまなスキルが修得可能だ。スキルはツリー状になっており,各系統の低いランクから修得していくことになる。
またバディチョコボは,覚えたスキルを戦闘中に自動的に使用してくれるのだが,「アタッカースタンス」「ディフェンダースタンス」「ヒーラースタンス」という,スタイルを指示することもできる。スタイルを指示すると,そのスタンスに沿ったスキルだけを使うようになり,例えば,ヒーラースタンスにしておけば,HPが減ったときにすかさず回復してくれるのだ。すべてのスキルを使ってほしいなら,「フリーファイト」を指示すればいい。
そんなバディチョコボだが,どうやってそのシステムを開放させるかというと,黒衣森の南部森林「キャンプ:トランキル」で,そのためのクエストが受注できる。
クエストを受けて黒衣森の中央森林にあるベントブランチへ向かい,チョコボ厩舎のNPCと話そう。するとバディチョコボが開放され,共に戦ってくるようにと新たな依頼が発生するのだ。
バディチョコボを召喚するためには「ギサールの野菜」が必要になるが,このクエストを進行するためにもらえるのでそれを使用してチョコボを呼び出し,指定されたモンスターを共に倒そう。なお,ギサールの野菜は,ベントブランチ牧場のよろず屋のほか,各都市に配置されている種族装備を売っているNPCが販売している。グリダニアなら「黒兎堂 マイセンタ」というNPCだ。一つ36ギルするので,この時点では,ちょっと高いかも知れないが,いくつか買っておくと冒険に役立つだろう。
どの系統で育てていくのか迷うところだが,汎用性の高いスタンスとしては,ヒーラースタンスがオススメだ。タンククラスやDPSクラスなどほかのクラスになっても,自身を回復してくれるヒーラーが常に一緒に居てくれるので,戦闘が一気に楽になる。また,ヒーラーでも攻撃しているあいだに,自分を回復してくれる相棒がいると戦いやすい。
●待望の上位職を得る「ジョブクエスト」
メインストーリーと共に,忘れてはならないのが,新たなアクションや魔法を修得できるクラスクエストだ。各クラスでさまざまなストーリーを体験しながら,そのクラスでの基礎的な戦い方を覚えていけるのだが,レベル30でストーリーは終わりを迎える。つまり,そのクラスにおける,初心者という段階は卒業になるわけだ。
そして,その後に待っているのが,上位職を取得するための「ジョブクエスト」である。
本作で上位職を得るために,基本となるクラスに加え,サブクラスを一定レベルまで上げておく必要があるのは本連載の第2回で紹介したとおり。今回は巴術士の上位職への道筋を簡単に紹介しておこう。
巴術士から選べる上位職は「召喚士」と「学者」の2種類だ。召喚士は,これまでの巴術士と同様で,ペットをタンクやDPSとして使役して戦うDPSクラスとなる。それに対して学者はロールがヒーラーとなり,戦いの中心ではなくサポート役としてペットを使用するようになる。
ちなみに,召喚士を取得するためのジョブクエストを受けるにはサブクラスとして「呪術士」のレベル15が必要になる。学者の場合は,サブクラス「幻術士」のレベル15だ。
一例として,巴術士と基本的な立ち回りが変わらず,分かりやすい「召喚士」へのジョブクエストを紹介していくことにしよう。
まず,ジョブ取得クエストの条件である「呪術士」をレベル15にするところからスタートだ。運良くというか,学者でも同様だが,サブクラスが巴術士とは異なる都市からの開始(呪術士:ウルダハ,幻術士:グリダニア)なので,意図的に低レベル帯クエストを先にクリアしていなければ,街中や近隣のフィールドに,序盤のクエストが山ほど残っているはずだ。これらをクリアしつつ,「討伐手帳」も埋めていくと,比較的容易にレベルは上がっていくだろう。また,低レベル帯のF.A.T.E.に積極的に参加することで「軍票」も得られるので,サブクラスのレベル上げにどんどん活用していこう。
こうして呪術士がレベル15になれば,召喚士取得のためのジョブクエストを受けることができる。ちなみに,召喚士取得クエストは,これまでお世話になった,巴術士のギルドマスター(代理)である「トゥビルゲイム」から受けられる。学者の場合は,巴術士ギルド受付の「ムリー」からだ。
召喚士取得クエストでは,召喚士としての最初のペット「イフリート・エギ」を手に入れる試練が待っている。
リムサ・ロミンサからグリダニアにいるヤ・ミトラの元へ行き,イフリート・エギとの戦いに挑戦することになるのだ。蛮神イフリートの面影を残すイフリート・エギとの戦いに勝利すれば,召喚士の資格である「ソウルクリスタル」と,イフリート・エギを召喚できるスキルが得られる。
イフリート・エギとのバトルではヤ・ミトラも一緒に戦ってくれ,回復も行ってくれる。うまくイフリート・エギをカーバンクルで抑えつつ,途中で出現するモンスターを倒しながら討伐を成功させよう。一撃死のギミックもあるので,戦い方には注意だ。
なおジョブのレベルは,ベースとなるクラスのレベルがそのまま反映され,そのジョブで得た経験値は,ベースクラスの獲得経験値になる。つまり,召喚士で遊んでいれば,巴術士のレベルが上がっていくわけだ。そして学者もまた,巴術士がベースクラスなので,極論で言えば召喚士のままレベル50まで育てていれば,いきなりレベル50の学者で遊べてしまう。
もちろん,DPSから突然ヒーラーにロールが変わるので,ヒーラーとしての立ち回り方は,しっかりと確認する必要がある。いきなり活躍するというのは少し難しいだろう。
さて,今回紹介してきたように,レベル30になるとバディチョコボやジョブを取得しながら,新たな蛮神問題へとストーリーを進めていくことになる。
次の蛮神問題は,コボルト族が崇拝する「タイタン」に関連するものだ。リヴァイアサンとタイタンの両蛮神の脅威に晒されているリムサ・ロミンサの首長メルウィブ提督から直々に依頼され,タイタンについて調べ,討伐へと赴くことになるのだが……。
ここから先は,これまで以上に,心が折れそうになる難関がいくつも待ち構えている。しかし,いまやジョブも取得し,初心者を卒業した冒険者――光の戦士たちだ。それらの困難を乗り越えて,物語の行く末を確かめることができるはず。
というわけで,全5回でお送りしてきたプレイガイドもここで終了となる。ストーリーの一端を追いながら,レベル30までに開放されるコンテンツや,ちょっとした冒険の手引きになる情報をお伝えしてきたが,まだまだ紹介しきれない情報は数多くある。その一部は,公式プレイヤーズサイト「Lodestone」のプレイガイドで確認できる。また,ほかのプレイヤーの日記からもヒントを得られるだろう。
シングルプレイのRPGに比べて,何倍ものコンテンツが集まっているMMORPGだが,プレイヤー同士のコミュニティや公式サイトなどの情報を活用することで,さまざまな難関をくぐり抜けていけるはずだ。
MMORPGが初めてだからと臆さず,プレイヤー同士のつながりを広げながら,広大なファイナルファンタジーXIVの世界――「エオルゼア」を旅してみよう。
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