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ついにイシュガルドが舞台となる拡張パック「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」発表。レベルキャップ解放や追加要素が発表された基調講演をレポート
本来,英語には“HEAVENSWARD”という単語はなく,正しくは“HEAVENWARD”で「天に向かう」という意味になる。このHEAVENSWARDだが,HEAVEN“S”と複数形になっている理由として,吉田氏は「エオルゼアにはたくさんの神がいるため,天に至る道もいくつもあり複数形にした」と説明。さらに,このHEAVENSWARDは,非常に重要なキーワードとも付け加えた。
ロゴもファイナルファンタジーシリーズでイメージアートを手がけている天野喜孝氏が描き下ろしたものに一新。ロゴの内容は,イシュガルドを背景に1匹のドラゴンと竜騎士および何人かのナイトが対峙するというもので,吉田氏曰く「非常に重要なロゴイラストになっている」とのことだ。
拡張パックの舞台はイシュガルド
メインテーマは1000年続く竜詩戦争
さて,「蒼天のイシュガルド」と銘を打っているとおり,拡張パックにおける冒険の舞台はイシュガルドとなる。まず吉田氏は,ストーリーのキーワードとして「竜詩戦争」を挙げた。イシュガルドでは,人と竜が1000年にわたる争いを繰り広げており,そこに光の戦士たちがどのように関わるのか。そしてこの戦争が終わるのか,吉田氏は光の戦士たちの手に掛かっていると説明した。
さらに,次のキーワードとして「邪竜と王と12人の騎士」を紹介。ストーリーでは,邪竜の存在がクローズアップされ,トールダンという王と12人の騎士,そして1人の竜騎士が非常に大きな鍵を握っていると説明された。かつての旧FFXIVにおける各都市国家は建国神話など世界設定が作りこまれていたが,その建国神話によると,トールダンはイシュガルド建国時の英雄で,邪竜「ニーズヘッグ」と戦い命を落としたとある。邪竜やトールダンという一致からして,拡張パックの背景にはイシュガルドの建国神話があるのではないだろうか。
また,ファイナルファンタジーシリーズにおいて,1人の王と12人の騎士といえば「ファイナルファンタジーVII」のナイツオブラウンドという召喚マテリアが思い浮かぶが,吉田氏は「ナイツオブ (something)」と語尾を濁したりと,このナイツオブラウンドが何らかの形で登場するのかもしれない。
レベルキャップが解放され60に
新ジョブも複数追加
続いて,拡張パックのダイジェストを紹介したのでまとめておこう。
・レベルキャップ解放
まず,レベルキャップが解放され,上限が現在の50から60となる。これは,戦闘職だけでなく,ギャザラーやクラフターといった生産系を含めたすべてのジョブが解放されるとのことだ。
・新規フィールドの追加
広大な新規フィールドが追加される。
・新たなプレイヤー種族の追加
新たなプレイヤー種族としてヴィアンガ族を追加する,と吉田氏が発表したものの,これは冗談。本当は別の種族が拡張パックで用意されているという。ちなみに,このヴィアンガ族という種族は,新生FFXIVがサービス開始前に,エイプリルフール用のネタとして,登場する種族として紹介したものだったりする。
・新たな複数のジョブを追加
拡張パックでは,新たなジョブが追加されることが発表された。そのジョブが具体的に何かにまでは言及されなかったものの,吉田氏は複数追加されることを強調していた。ちなみに,イベント後半のDevelopers Panelでは,バトルプランナーの権代光俊氏が登場し,吉田氏が権代氏が新しく追加されるジョブにちなんでバットマンのTシャツを着てイベントに参加するつもりだったことを明かした。具体的なジョブ名には触れなかったものの,バットマンには「Dark Knight」という愛称もあるので,プレイヤーからは新ジョブの1つが暗黒騎士なのではないかと賑わいを見せた。
・新たな蛮神の降臨
新たな蛮神が複数追加される。そのうちの1体は,新生FFXIVオリジナルのものになるという。ちなみに,旧FFXIVのクエストでは,クルザス戦史論という歴史書が登場し,そのクエストの中で,竜族を統べる神の存在が示唆されている。このあたりは,メインストーリーを含め,新しい蛮神と関係がありそうだ。
・多数の新ダンジョンの追加
3つや4つではなく,非常にたくさんのダンジョンが追加されるとのこと。
・新たな高難度レイドの開始
パッチ2.4で大迷宮バハムートが完結を迎えるため,拡張パックからまったく新しいレイドがスタートする。吉田氏曰く,とてもファイナルファンタジーらしいレイドになっているとのこと。
・飛空艇コンテンツの実装
フリーカンパニーで飛空艇を開発して,大空へ冒険に出て行けるようになる。なお,この飛空艇コンテンツは,パッチごとにアップデートが入る予定だという。
・多数の新装備/新クラフトの追加
レベルキャプが解放されるので,それに合わせて,多数の新装備や新クラフトが追加となる。
新エリア「イシュガルド市街」と「ドラヴァニア」を紹介
そして,拡張パックで実装されるエオルゼア第4の都市イシュガルド市街が動画を交えて紹介された。
イシュガルド市街は,竜族との戦いでの傷跡がいまなお残っている。また,イシュガルドは排他的で血統主義が強い国家であるため,光の戦士たちは最初,ひどい扱いを受けるに違いないと吉田氏は話していた。また,上層と下層の2層構造になっており,下層には貧民が,上層には貴族階級が暮らし,それぞれで異なる色を持った都市になっているという。
なお,拡張パックではグラフィックスの絵作りを変更し,光と影のコントラストを強くすることで,大人向けのファンタジーを意識した開発を行っているとのこと。さらに,イシュガルド地方は血統意識が強いため,過去の偉大な王や竜騎士の像がフィールド上に非常に多く配置されており,その一例として竜騎士の像が置かれたイシュガルド市街のスクリーンショットを紹介した。
続いて,新フィールドの「THE DRAVANIAN FORELANDS」を紹介。日本語だとドラヴァニア岬といったところだろうか。イシュガルドフィールドの特徴として,まずイシュガルドからつながった平野部が存在する。ここは,現在確認できるエオルゼアの地図にも描かれているという。実際,地図を確認してみると,クルザスの左上,竜の絵が描かれた右下にエオルゼア文字で「DRAVANIA」と記されているのが分かる。このあたりの地方が,拡張パックで実装されるということなのだろう。
そして,イシュガルドの上空には,未開の地“浮遊大陸”が多数存在するのが確認できるという。吉田氏は触れなかったが,プレゼンテーションのアートから察するに,先の飛空艇コンテンツの行き先がこの浮遊大陸になるのかもしれない。さらに,険しい山岳地帯と未開の土地も用意されているとのこと。その際に紹介したアートについて,吉田氏は「非常に特徴的で,日本語で言うと魔大陸」と述べた。
実は,このアートは先の新たな蛮神が降臨するというものと同じものである。魔大陸といえば,ファイナルファンタジーVIの魔大陸が思い浮かぶが,それにちなんだ蛮神コンテンツが用意されるのかもしれない。そのほか,竜族と蛮族が支配する未開の土地が多数存在するとも説明した。
最後に,ドラヴァニア地方のスクリーンショットを紹介。その中で頂上が空に浮いているものがあり,吉田氏は「あそこへどうやって行くのかは……」と語尾を濁す。そして,イシュガルドからつながる平野部に存在する森のスクリーンショットも紹介し,その森の名が「チョコ……」とチョコボの森の存在を匂わせた。プレイヤーであればご存じのとおり,ゲーム内のマウントリストで「マイチョコボ」を選択すると,マイチョコボはイシュガルド産であることが明記されている。おそらくその原産地が登場するのではなかろうか。また明言はしなかったものの,イシュガルド地方で新しいデイリークエストがあることを匂わせて,拡張パックの紹介を終えた。
まだまだ拡張パックについて気になるところはあるが,この続きは,ロンドンと東京のファンフェスティバルで情報を公開していくという。今後のファンフェスティバルでの基調講演にも注目だ。
■「蒼天のイシュガルド」アート
「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド」ティザーサイト
「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア」公式サイト
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