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印刷2019/05/24 20:14

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バトルシステムの大きな変更が発表された「第51回FFXIVプロデューサーレターLIVE」をレポート

 スクウェア・エニックスは本日(2019年5月24日),MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」PC / PS4 / Mac)の最新情報を公開する公式生放送「第51回ファイナルファンタジーXIV プロデューサーレターLIVE」をメディアツアーが開催中の北米から配信した。

 7月2日の発売(アーリーアクセスは6月28日スタート)が迫る拡張パッケージ「漆黒のヴィランズ」PC / PS4 / Mac)だが,今回の配信ではパッチ5.0以降のバトルシステムの変更点や新たなジョブアクションが公開されるとあって,注目の内容となっている。その内容をスライドを交えて紹介しよう。

機材トラブルなどで予定から1時間ほど遅れての開始となった「第51回FFXIVPLL」。左から通訳のAimiさん,プロデューサー兼ディレクター吉田直樹氏,グローバルコミュニティプロデューサーの室内俊夫氏
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最初はパッチ5.0に関する情報のおさらいだ
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ゲーム体験の変更と調整

・F.A.T.E.システムの変更

 F.A.T.E.システムが変更され,単なるExpリソースではなく,地域のロア(世界観)を知ってもらおうというエリア攻略要素が追加される。パッチ5.0以降に登場するF.A.T.E.では,専用トークンが報酬として入手でき,各地の専用ショップでアイテムと交換できる。地域の攻略が進むとショップのアイテムも増えるが,メインストーリーとは絡まないので,時間のあるときに攻略してほしいとのことだ。

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・サブクエストシステムの変更

 新エリアのサブクエストがレベルアジャストに対応する。5.0のサブクエストはすべてLv70で受注可能となり,メインジョブだけではなくサブジョブの育成にも使用可能だ。

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・ロールクエスト

 第一世界の英雄たちの足跡を追うストーリーとして,4種のロールクエストが実装される。メインストーリー進行には,いずれか1種類のクリアが必要になるそうだ。メインシナリオに絡んでくる話なので,ぜひすべてのストーリーをプレイしてほしいとのこと。
 なお,新ジョブにはこれまでと同様にLv60〜70にかけてのジョブクエストが実装される。さらに,既存ジョブを含めたすべてのジョブで,Lv80のメイン終了後にジョブクエストが用意される。

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・大工房クエスト

 ギャザクラのクラスクエストにも変更が入る。パッチ5.0では,クラフター3系統,ギャザラー2系統と5系統のカテゴリに分けられ,それぞれがクリスタリウムのミーン工芸館発展の物語を通じてレベリングを行うというものになる。お得意様取り引きのシステムを使った,新しいタイプのクラスクエストになっているそうだ。

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・ユーザーインタフェースの充実

 ゲーム中のUIを変更できる仕組みが実装される。スキン変更第1弾として「ライトスキン」が登場。システムコンフィグで切り替えられるが,変更後にログアウトが必要となる。選べるスキンのタイプは,今後も少しずつ増やしていきたいとのことだ。

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 クロスワールドリンクシェルが8チャンネルになるなど,種UIが拡充される。中でも,ターゲットしたモンスターのHPが小数点以下で表示される仕様は,高難度レイドを攻略するプレイヤーには嬉しいところ……だと思うが「残り0.x%で負けた!」というのも,それはそれでツライ気がする。

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バトルバランスの調整

・チャージアクションシステムの実装

 ユーザビリティ向上のための新システムで,特定のアクションのリキャストをチャージできる(溜める)システムとなる。リキャストごとに必ず使わないと損をするということがなくなり,好きなタイミングでアクションが使えるようになる。もちろん,連続で使うことも可能だ。

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・詠唱中断システムの実装

 詠唱中断が明確にシステム化され,中断可能な詠唱が分かりやすくなる。また,詠唱中断専用のアクションが追加される。

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・ロールアクションの選択式を廃止

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・MP/TPシステムの変更

 最大MPが1万に固定。これに伴って,信仰はMPの回復速度が速くなる効果に変更される。そして,TPは完全廃止となり,アクションを使うときにリソースを気にする必要がなくなる。

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・メインパラメータとマテリアシステムの変更

 ロールによる装備更新の難度差を是正するという目的で,全アクセサリの性能が変更されるほか,メインパラメータのマテリアは装着不可になる。装着済みのメインパラメータのマテリアは効果がなくなるとのこと。ただ,その分だけアクセサリは強化されているそうだ。この変更に合わせて,メインパラメータマテリアの排出は停止される。

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・ペットシステムの変更

 ペットは敵の攻撃を受けたり,PCアクションの対象にならないように変更される。カーバンクル・トパーズとタイタン・エギのアクション性能は見直されているとのこと。ペットアクションはプレイヤーアクションで発動するようになる。

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その他バトル関連システムの変更

・ユーザビリティ向上

 各種バトル計算式がパッチ5.0用に調整/変更される。また,ダンジョンでのチェインボーナスが廃止されるが,その分の経験値はモンスターからの獲得経験値に上乗せされているとのことだ。

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ジョブバランス関連

・ジョブ間シナジーの調整

 パーティのメンバーが固定化したり,特定ジョブが必須化したりといったことへの対応が行われる。ジョブ間のシナジーは残っているものの,効果量は減少しているという。さらに,斬・打・突などの耐性低下デバフも削除されることになった。各アクションの効果量が見直され,一部アクションは削除されたとのこと。なお,踊り子はシナジーというより“バファー”なのだとか。

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〇タンクロールの調整

 MT/STの役割への対応については協議を重ねた結果,いずれのジョブもMT/STに両対応することに決まった。これは,マッチングなどでのパーティの作りやすさや,パーティの組みなおしなどが起こらないようにと考えてのことだ。

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 また,タンクの攻撃スタンスが廃止され,タンクスタンスのオン/オフのみとなった。ただし,スタンスの仕様は変更されており,攻撃力ダウンや被ダメージ軽減などの効果は削除。敵視が上昇しやすくなる効果のみが発生するようになる。これにより,MTはずっとタンクスタンスをオンにして,STはオフにするということになるようだ。なお,被ダメージ軽減は特性として設定されている。
 合わせて,敵視上昇のコンボも廃止されるので,MT/ST時のスキルローテーションが変わらなくなるとのこと。

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各ジョブの変化
ナイト:
 プレイ感はあまり変わらないが,ライオットソードによるバフが付与されると,魔法を無詠唱で利用できる。また,シェルトロンの効果が1回から一定時間になったので使いやすくなった。

戦士:
 こちらもあまりプレイ感が変わらない。ウォークライを使ったときに「原初の混沌」が付与され,これを消費して撃つ技がフェルクリーヴより強いらしい。

暗黒騎士:
 大きな変化は,ダークアーツがなくなったことだ。また,パーティ全体が範囲の防御バフを所持していたり,内なる自分を引っ張り出したりして一緒に戦うようになる。

ガンブレイカー(新ジョブ):
 斬るときにトリガーを引くという手ごたえを出せればと思って作られているのだとか。

〇ヒーラーロールの調整

 純粋なヒーラージョブとしてのバランス調整を徹底するとのこと。基本的にヒーラーの新アクションは,ヒール面での不足を補うものになる。また,ヒーラーの攻撃アクションも見直しが行われる。なお,プロテスがついに廃止となった。

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各ジョブの変化
白魔道士:

 ヒーリングリリーが戦闘中の時間経過で咲くようになる。インスタントヒールが追加され,詠唱の負荷を低減している。ヒーリングリリーを消費するとブラックリリーが咲き,強力な魔法が使えるという。

学者:
 基本性能は変わらないが,バリア一辺倒だったところにダイレクトヒールが追加された。また,フェアリー2種はデザイン違いのみで,アクションは共通となるようだ。なお,フェアリーの「光の癒し」をマクロで連打するという操作はできなくなったのだとか。

占星術師:
 カードの内容がすべて与ダメージ上昇に変わった。“誰に”という遊びは残っているので,カードを引き直す局面は残っているとのこと。両方のスタンスを調整し,一定時間どちらも使用可能になるアビリティもある。


〇DPSロールの調整

 DPSロールは,正統進化とメカニクス再構築のジョブに分かれている。なお,どのジョブも範囲攻撃のローテーションが明確に追加されるとのこと。

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各ジョブの変化

・正統進化のジョブ

モンク:
 疾風迅雷IVが実装された。これは「疾風の構え」で開放される。

竜騎士:
 ヘヴィスラストが削除され,ローテーションが簡易化される。ほかにもミラージュダイブの発動条件が変わったり,ジャンプが速くなったりと,正統進化で使いやすくなる。

忍者:
 タンクの変更で,敵視を操作するアクションが軒並みなくなっている。また,特定の状況下で使える上位忍術や影分身が登場した。

侍:

 もともと使いやすさを目指して作られており,プレイ感を大きく変更しないように正統進化しているとのこと。葉隠をなくして,乱れ雪月花の回数が増える方向になっているという。

黒魔道士:
 アンブラルブリザード状態でアンブラルソウルを使うと,アンブラルブリザードのスタックが増加する。これで敵がいなくなった場合の状況をカバーできる。MP0の状態からブリザガが撃てるようになった。

赤魔道士:
 移動中にマナゲージを消費して攻撃できるアクションが追加された。また,デプラスマンとリキャストを共有するその場で殴る攻撃が登場。落ちるのがイヤという人の安全策になりそうだ。最後にもう一段のインスタンスキャストが増えた。


・メカニクスに大小の変更が行われているジョブ

吟遊詩人:
 遊びは大きく変更していないが,現状の問題点を改修して遊びやすくなるという。シナジーの変更で,戦歌の効果からパーティメンバーへのクリティカル発動率アップがなくなったが,詩心をクリティカルではなくDoT(継続ダメージ)のProcで付与させるようになっている。
 高レベルになるとソウルボイスゲージが追加されて,さらに強力なアクションが使えるようになるとのこと。

機工士:
 ほぼ新ジョブになったのだとか。これまでの煩雑で複雑,分かってもあまり面白くないという部分を大きく変えている。新たな機工士はさまざまな機工武器を用いて,ヒートゲージやバッテリーゲージを伸ばし,ロボットを呼び出して戦うのだ。なお,どのジョブでもゲージは溜まれば嬉しいという方向に変更しているという。

召喚士:
 ペットがアクションをしたときに,移動しながら使える「ルインジャ」のバフが付与されるようになった。サモンがすべてインスタントアクションになり,瞬時にエギを切り替えられる。

踊り子(新ジョブ):
 踊り子は,ダンスやステップがコンセプトになっていて,ほかのキャラクターとパートナーを組むという新しい仕組みが用意されている。組んだ相手と2人でバフを付与していきながら,相手の行動で踊り子のゲージも溜まっていくという仕様だ。また,「スタンダードステップ」か「テクニカルステップ」でダンスが始まるのだが,前者は2つのステップ,後者は4つのステップでダンスが構成されるそうだ。ステップに入るとステップ以外は何もできなくなり,指定されたステップの入力が完了するとバフが発動する。こうして自分に付与されたバフは,パートナーにも付与される。


お知らせ


E3 2019に「FFXIV」が出展。「妖精王ティターニア」といち早く戦えるのはうらやましい
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次回のプロデューサーレターLIVEはE3 2019後のロサンゼルスから配信予定。日本ではまたも早朝だ
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FFXIV開発チームが完全監修の左手用デバイスが2019年末に発売予定。吉田氏を始め開発チームからかなり注文を出しての製作が進められているらしい
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「ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズ」ベンチマークソフトが配信中!
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