Kickstarterで投資を受付中の「Project Awakened」が「Unreal Engine 4」採用を発表。人体内部の組織までを描くテクノロジーデモが公開に

　シカゴのインディーズゲーム開発チーム Phosphor Game Studiosが，PCゲーム「Project Awakened」のゲームエンジンに「Unreal Engine 4」を採用することを発表し，合わせて人間内部の組織や衣服などを描く驚愕のテクノロジーデモを公開した。
　なお本作は，現在もクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で投資を受付中だ。


　本作は，人体の潜在能力を最大限に引き出すナノテクノロジーが開発された時代に，人体改造された一部の人間が，人類の未来を握る選ばれし者として覚醒していくというストーリーを描いた作品。本作においてプレイヤーは，警察の犯罪事件撲滅に手を貸したり，世界経済の掌握を狙う企業に加担したりと，さまざまな勢力をある時は味方につけ，またある時は敵対することになるという。
　“プレイヤーがゲーム進行中に獲得したアイテムや経験値をテクノロジーツリーに振り分けていく”という，定番ではあるが少しまだるっこしいともいえる要素はなく，ゲーム開始時にマイキャラクターを好みの能力や容姿にできるという，MODライクな機能を備えているのが大きな特徴である。敵AIが，プレイヤーの能力に応じて対策を講じてくるという点も気になるところだ。


　今回リリースされたテクノロジーデモでは，まるで“3D人体模型”のように，臓器の1つ1つから筋肉，骨に至るまで細かく再現されたキャラクターなどが紹介されている。本作に搭載されるキャラクター制作ツールは，かなり練り込んだものになりそうだ。
　映像の後半には，半裸の消防士やパンダの着ぐるみなども登場。ゲーム世界や敵キャラクターもプレイヤー自身がデザイン可能となる模様である。

　Kickstarterでは，投資受付の締切5日前の現時点で，設定金額の半分に満たない投資しか得られていないようだが，今回Unreal Engine 4採用の一報により，ゲーマー達からより多くの視線を注がれるはず。Phosphor Game Studiosは，3D技術の高さが話題になった2010年のiOS用アプリ「The Dark Meadow」で鮮烈デビューを果たしたデベロッパだけに，Project Awakenedにも大きく期待したいところだ。

「Project Awakened」プロジェクト（Kickstarter）

「Project Awakened」公式サイト