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印刷2013/12/14 12:00

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【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)

画像集#026のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントのニンテンドー3DS用ソフト「パズドラZ」が,2013年12月12日に発売された。
 国内累計で2100万超ものダウンロード数を記録したスマートフォンアプリ,「パズル&ドラゴンズ」(iOS / Android)をベースに,コンシューマ機向けのRPGとして生まれ変わった本作。その基本情報とインプレッションについては,前編でお届けしたとおり。今回はゲームをもう少し先まで進めたうえで,より詳細にシステム面を分析していきたい。

画像集#024のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)

【PR】12月12日発売の「パズドラZ」は,どんなRPGなのか? システムを確認しつつ序盤を紹介していこう(前編)

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すべての戦略のベースになるのは「属性」

プレイを始めたら最初のうちに理解しておこう


蒼天龍・ニライカナイは,高い攻撃力を持ち,プレイヤーを苦しませるスキルを複数使ってくる強敵だ
画像集#018のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)
 前回の記事では,悪の組織「パラドックス」に崩壊させられてしまった世界のうち,最初に訪れることになる「ホウライエリア」のボス,「樹天龍・ホウライ」へ挑むところまでを紹介した。今回はプレイヤーが次に訪れることになる,「ニライカナイエリア」までを実際にプレイしての執筆となる。
 各エリアの名前は,ドロップの5元素(火,水,木,光,闇)を司る天空龍に由来するもので,今回紹介するエリアには「蒼天龍・ニライカナイ」(水属性)が登場する。彼ら天空龍達は本来,人間の敵というわけではなく,パラドックスの幹部によって操られているという設定で,各エリアの最後に待ち受けるボスとして出現。これを倒すことで,世界のピースを一つずつ取り戻せるという設定だ。
 実際にプレイをしてみた感触としては,ホウライと戦うまではゲームに慣れるための練習的な難度に抑えられていて,拠点にあるモンスターの強化装置などを使わなくても問題なくクリアすることができた。
 しかしニライカナイエリア以降は,このパズドラZのいくつかの要素をしっかりと把握していないと,簡単にはクリアできないレベルの難度に設定されているように感じられた。

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「ホウライエリア」の次に登場する「ニライカナイエリア」。ダンジョンが増え,敵も強くなってくる。その分,新たなエッグやチップを入手するチャンスもある
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パラドックス2組目の刺客「青き攻防・ムームー&ジュンジュン」。双子のやりとりはコミカルだが,繰り出してくるモンスターはかなり強力だ

 まず理解しておく必要があるのは,パズルで消すドロップや敵味方モンスターに深く関わる「属性」だろう。
 属性には,火(赤)水(青)木(緑)光(黄)闇(紫)という五つがあり,これらはドロップの色に直結している。そして戦闘時には,消した色と同じ属性を持つモンスターが攻撃する仕組みだ。そしてそれぞれに以下のような相性が設定されている。

・火属性:木属性に攻撃すると1.5倍のダメージを与えられるが,水属性には半分のダメージしか与えられない
・水属性:火属性に攻撃すると1.5倍のダメージを与えられるが,木属性には半分のダメージしか与えられない
・木属性:水属性に攻撃すると1.5倍のダメージを与えられるが,火属性には半分のダメージしか与えられない
・光属性:闇属性に攻撃すると1.5倍のダメージを与えられる
・闇属性:光属性に攻撃すると1.5倍のダメージを与えられる

 なお,ドロップの色に対応したモンスターがチームにいない場合は,そのドロップを消しても攻撃ができない。となると,パズルにすべてのドロップが出現するダンジョンでは,属性ごとに1体ずつモンスターを入れておいたほうが,効率的にも思える。
 しかし,例えばニライカナイエリアの最終地点にある「水の神殿」では,水属性の敵モンスターが多く出現するため,水属性と相性の悪い火属性のモンスターはあえて入れず,水属性と相性のいい木属性のモンスターを多めに入れてチームを組んでおくという戦法も考えられるのだ。
 対応する属性のモンスターがいないドロップでも,連鎖して消してコンボにすればまったくの無意味ではなくなるので,敵に有効なドロップと同時に消すという,普段とは少し違ったドロップの消し方が要求されることになる。

画像集#005のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)
ダンジョンには分かれ道が増え,ドロップを消した数が多いほうへと進める。クリア後も再挑戦できるので,すべての道を通ってモンスターを育てていくのもいい
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戦闘中にL/Rボタンを押すと,モンスターをターゲティングできる。有効な属性のドロップが出ているときに,敵を選んで攻撃するという戦略もある
遭遇する敵モンスターも大きくなり,迫力も倍増。見た目だけでなく,より強くなっているので,Zドロップの使用や連鎖によるコンボ攻撃を意識する必要が出てくる
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モンスター固有のスキルにも注目

属性とスキルのバランスを考えつつチームを編成せよ


ちょっと先に進むと,志半ばにして倒れてしまうこともあるはず。それまでのチップやアイテムはそのまま残って,シティからのやり直しとなる。ペナルティがないのは嬉しい
画像集#009のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)
 一つのチームには,5体までのモンスターを自由な組み合わせで入れられる。なお,同じモンスターを複数のチームに同時に組み込むことも可能だ。このときチームの一番左側に配置したモンスターが,「リーダー」になるというルールもある。

 チーム編成時には,属性だけでなく,モンスターが持っている「スキル」にも注目したい。これはゲーム中に「スキルポイント」を消費して発動する通常スキルと,そのモンスターがリーダーになっているときに常時発揮される「リーダースキル」の2種類が存在する。効果はモンスターによって違うため,ダンジョンの広さや出現する敵モンスターの強さ,属性などを考えてチョイスしておくと,道中でかなり助けになるはずだ。
 筆者自身,序盤はスキルのことをあまり意識せずにプレイしていた(というより,スキルを意識せずともゲームを進められた)が,スキルポイントは戦闘を行えばすぐに溜まっていき,さらに使用時はターンを消費せず,リスクも少ない。温存することなく,積極的に使ったほうが有利にゲームを進められる印象だ。
 スキルには体力回復やパラメータ上昇など,RPGとしてはオーソドックスな効果があるものだけでなく,ドロップの色を強制的に変えるなど,パズルに影響するものがあったりするのは,本作ならではというところだろうか。
 個人的に面白いと思ってよく使っていたのは,戦闘中に時間を数秒間止めてドロップを自由に動かせる(時間が止まっている間,ドロップは消えない)「ザ・フューチャー」なるスキルだ。消費するスキルポイントは大きいが,普段できないことができる大技は,爽快で気持ちがいい。好みのスキルによって,好きなモンスターが決まってくるということもあるだろう。
 なお,ダンジョンに挑む前に「助っ人」として加えたモンスターは,リーダースキルとスキルの双方を発動でき,即戦力になるのでこちらも慎重に選ぶようにしたい。将来的にエッグや進化によって,助っ人と同じモンスターを手に入れたときの参考にもなるはずだ。


忘れちゃいけない育成要素

「進化」と「強化」を使いこなそう


図鑑が埋まったモンスターは説明や動きなどのほか,進化の系統図なども見られる。遭遇しただけのモンスターも姿やパラメータだけは図鑑に保存されていく。ぜひともコンプリートを目指したい要素だ
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 スキルを使いこなそうとすると,最初から手に入るモンスターをそのまま育てるだけでは心許ない。そこで行うべきは,「進化」である。筆者はゲームを始めてしばらく,この進化とモンスターのエッグを消費して行う「強化」で,見た目が変わること以外にどんな違いがあるのかイマイチつかめなかった。だが,実際にモンスターを進化させてみると,とくに序盤では進化したモンスターが持っている新しいスキルが,自分のチームの大きな戦力となることを実感できた。
 進化にはダンジョンで敵モンスターを倒すと手に入る「チップ」が必要で,進化できるようになるとリストのモンスターが光って表示される。チップ自体は比較的早い段階から入手でき,進化自体も拠点となるドラゴン研究所の「モンスター進化装置HERA」が使えるようになれば行える。チップがそろえば,レベルがMAXの状態ではなくても進化させられるが,かといってすぐに進化させればいいかというと,意外にそうではない場合も多い。
 例えば,最初にもらえる火属性のモンスター「メラゴン」なら,次に「メラギオス」と「メラバーン」の二つの系統へと進化が可能で,そこから先の進化系統も大きく変わってくるため,どの方向へ進化させるのかを多少なりとも考える必要が生じる。進化の分岐があるときは,L/Rボタンで進化後の姿やパラメータを確認できるほか,メニューの「ずかん」でもその系統図が見られるので,参考にしてみるといいだろう。
 モンスターを進化させていくのは見た目的にも楽しめる要素で,モンスター図鑑を一つずつ埋めていくという楽しみもある。一部を除くほとんどのモンスターが,このパズドラZのために新しくデザインされたものなので,スマホ版をやり込んだ人にとっても,また新たな気持ちでコレクションを楽しめることだろう。

ザブゴンが進化するザブリオンとザブシャークでは,パラメータはもちろん,スキルの効果が大きく異なっている。前者はやや攻撃的,後者はやや守備的なスキルで,どちらを選ぶかはプレイヤーの自由
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 こうして少し踏み込んでみると,RPGとしてのシステムがよく作り込まれていて,ただパズルをして敵と戦うという単純なゲームではないことがよく分かる。
 筆者のようにパズルの腕が未熟でも,属性やスキルなどについて少し考えることで突破口を見つけられる可能性があり,それでもダメなときはほかのダンジョンでチップやエッグを手に入れて,進化や強化でモンスターを強くして再び挑んだり,あるいは友達とのモンスター交換などでチームを再編成したりもできるなど,RPGらしい選択肢も存在している。
 とはいっても,ゲームの根本はパズルなので,あれこれ悩んだり道草をくっているうちにパズルの腕が上がり,それがきっかけでゲームを進められることもある。このあたりは,従来のRPGとは異なる独自のゲームバランスであり,本作ならではの魅力と言えるだろう。

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筆者が好んで使っていたスキルが「バーサーク」。スキルで上げた攻撃力とZドロップを交えて敵を一掃するのがこれまた気持ちいい。敵が動くまでのターン数などを考えて使うとさらに有利になる
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強いモンスターに進化させるには,多くのチップも必要になる。どんなモンスターが出てくるかダンジョンの入口で確認し,必要なチップを探していくといい


遊べば遊ぶほど奥深さを感じられる作品

続きがどんどん楽しみになってくる


分かれ道にある障害物を一定ターン内に破壊できないと,強制的に分かれ道に戻されて別の道へと進んでしまう。ただし障害物のあるルートの先は,いいことがある場合が多い
画像集#023のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)
 前回の記事では,ゲームへの入りやすさをいくつか挙げたが,二つめのエリアまで進んだことで,その奥の深さを感じることができ,筆者の本作に対する印象もまたずいぶん変わった。
 間口は広く,ゲームを進めればしっかりと手応えも感じられるバランスに設定してあるのが好印象で,それらを一人でもじっくり遊び込めるのは,ニンテンドー3DSのゲームだからこそのメリットと言えるだろう。
 その一方で,経験値の高いメタルドラゴン種の登場や,ゲーム中で経験値などとは別に入手できる「D-エナジー(エナ)」を使って行う,いわゆる“ガチャ”的な要素を持った「Z-BOX」(もちろん課金要素はなし)など,スマホ版を遊んだ人がちょっとニヤリとできる要素もいくつか用意されている。
 なお,ほかのプレイヤーとの通信要素は,モンスターやテイマーカード(プレイヤープロフィール)の交換と,助っ人を募集するすれちがい通信のみに限定されている。これもまた本作が,一人でもじっくり楽しめるRPGとして作られていることの証といえるかもしれない。

 すでに本編を楽しんでいる人も多いはずだが,まだという人は,ニンテンドーeショップで配信中の体験版をプレイしてみてほしい。そしてその続きが気になったなら,ぜひ本編を遊んでみよう。

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町には,ゲーム進行には関わりのないクエストを依頼してくる人がいる。どんな報酬がもらえるのかもお楽しみだ
画像集#022のサムネイル/【PR】「パズドラZ」をさらにじっくり遊んでみたら,進めるほどにRPGとしての味も深まっていった(後編)
テイマーカードはプレイヤー同士でローカル通信にて交換できる。交換したプレイヤーは「パズフレ」となり,助っ人に出てくる確率が高くなる
スマホ版でもおなじみのメタルドラゴン。防御力が高く大きなダメージを与えられないうえ,なかなか仕留められずにいると逃走してしまう。うまく倒せれば多くの経験値がもらえる
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