［E3 2013］Activision Blizzardブースで公開されていた「Call of Duty: Ghosts」のデモプレイを紹介。刷新されたグラフィックスと，軍用犬ライリーに注目

　E3 2013の巨大なActivision Blizzardブースには，コンシューマ機版の「Diablo III」（PS4 / PS3）と，Bungieが開発を進めているマルチプレイFPS「Destiny」（PS4 / PS3 / Xbox One / Xbox 360），そしてCall of Dutyシリーズの最新作となる「コール オブ デューティ ゴースト」（PS4 / Xbox 360 / Xbox One / PS3 / PC，以下Ghosts）の3本が展示されており，例年のように多くの来場者でごった返していた。
　とくに，DestinyとGhostsはシアターでのプレゼンテーションが行われることもあって，入場を待つ人々の長い列ができていたほどだ。本稿ではGhostsのプレゼンテーションについてを簡単にお伝えしよう。

「Call of Duty: Ghosts」公式サイト（英語）

新ゲームエンジンで表現される陸と海の戦い

　シアターではまず，Ghostsに採用されたゲームエンジンを解説するムービーが流された。内容は2013年5月23日に掲載したムービーとほぼ同じで，従来作のゲームエンジンを大幅に改良した新エンジンの能力を紹介するというもの。「Sub-D」（Sub-Division：ポリゴンの再分割）技術により，どんなに近づいてもポリゴンが目立たなくなったとされるスコープやヘルメットの輪郭，新しい「サブサーフェス・スキャッタリング」（表面下散乱）により，さらにリアルになった人間表現などが紹介された。


　続いてはプレイデモだ。具体的には，2つのミッションを実際にプレイしながら紹介する形で，最初のミッションは，荒廃したサンディエゴを舞台とした「No Man's Land」となる。しかし，実はこのミッション，6月10日の記事でも紹介したように，E3 2013開催前日の北米時間6月10日に行われたイベント「Call of Duty: Ghosts All Access」にすでに登場しており，YouTubeのCall of Duty 公式チャンネルなどでも公開されている。というわけで，長い時間待った来場者は，やや肩透かしという感じだったかもしれない。

　内容は，今のところ氏名不詳の主人公とその兄弟，そして愛犬のライリーが敵のアジトに潜入するというもの。サンディエゴの中心には爆発でできたと思われる巨大なクレーターが広がっており，何か恐ろしいことが起きたことを強く感じさせる。
　特筆すべきはライリーの操作で，主人公がタブレットを操作すると，画面がライリーの背中のカメラに切り替わる。具体的な操作は分からないが，ともあれライリーはその敏捷さを生かしてバリケードを飛び越え，敵を次々に倒していく。パッと見，犬をリモコン操作している雰囲気だ。



　2つめのミッション「Into the Deep」も同じく，すでにムービーが公開されているもので，南米の沖合が舞台の水中ミッションとなる。潜水服に身を包み，仲間の指示を受けながら前進していくのだが，海底の様子がかなり見事だ。海の中ということもあって全体にスローペースで進み，激しい撃ち合いのシーンなどは見られなかったのが残念。だが落ちてくる破片を避けながらの脱出は迫力がある。詳しくは掲載したムービーを見てほしい。



　世界的に大ヒットした「Call of Duty: Black Ops II」（2012年）に続く新作ということで，注目の集まるGhosts。PlayStation 4とXbox Oneにも対応し，大幅に改良されたゲームエンジンや，軍用犬ライリー，水中での戦いなど，さまざまな新機軸が盛り込まれている。

「Call of Duty: Ghosts」公式サイト（英語）

4GamerのE3 2013特設ページ