［E3 2013］Xbox One独占ゾンビパラダイスアクション最新作！「DEADRISING 3」デモプレイレポート

　Microsoftは，Xbox One用ソフト「DEADRISING 3」のデモプレイを，E3 2013会場内の同社ブースで公開した。6月11日の記事でもお伝えしたとおり，本作は同社のイベント「Xbox E3 2013 Media Briefing」（関連記事）で電撃発表されたタイトルだ。

カプコンブースの一角にはゾンビが徘徊し，通行人を威嚇していた

　E3会場では，クローズドなブースでスタッフの説明を受けつつ，スタッフが行うデモプレイの模様を確認することができたので，その内容をお伝えしたい。

ゾンビパラダイスアクションならではの魅力は本作でも健在

　DEADRISING 3は，Capcom Vancouverが開発を手がけ，Microsoftがパブリッシングを担当するXbox One独占タイトル。世界市場における発売時期は2013年11月が予定されている（※国内発売は未発表）。街を埋め尽くす無数のゾンビを倒しまくる爽快感や過激なアクション表現が話題を呼んだ，オープンワールド型アクションゲームの最新作だ。
　本作の舞台は，前作「DEADRISING 2」（PS3 / Xbox 360）から10年後，ゾンビアウトブレイクにより壊滅の危機に瀕した広大な街・Los Perdidosで，奇妙なタトゥーを入れた若いメカニック，Nick Ramosが主人公となる。過去のシリーズ作とは時代も舞台も異なるが，何らかの関連性があるのだろうか。また，今回のゾンビアウトブレイクの原因は何なのだろうか。さまざまな疑問が湧いてくるが，そういった情報については今後の情報公開に乞うご期待ということになる。

　さて，今回のデモプレイは，主人公のNick Ramosがレストランのような施設内を探索するシーンからスタート。従来のシリーズ作品と同様，三人称視点で主人公を操作し，道中でアイテムなどを入手しながら，街を脱出する方法を探すことになる。
　屋外に出ようとすると，さっそくゾンビの登場だ。窓一面がゾンビの群れで埋め尽くされた後，そいつらが一気になだれこんでくる。
　落ちていたハンマーを手に取り応戦すると，派手な血しぶきを上げて見るも無残な姿に変わり果てていくゾンビ達。ゾンビ個々の戦闘能力は比較的低く，基本的に倒されるための存在であるという点は，シリーズのお約束だ。無数に現れるゾンビのグラフィックスはかなり精細で，それぞれの生前の姿を容易に思い描けるものの，生き残るためには容赦なく叩きつぶしていかなければならない。


　DEADRISING 2に登場した武器作成システムは，本作でも健在だった。レシピ「Weapon Blueprint」と必要な武器があれば，いつでもどこでも新しい武器を作ることができる。ただし，武器の作成中もゲーム内時間は流れているので，武器を作るときは，ゾンビの群れから離れた安全な場所を確保したほうがよさそうだ。
　今回のデモプレイでは，Sledge Saw（Sledge Hammer＋Cement Saw），Tactical Handgun（Handgun＋Flashlight），Flaming Sword（Blade Sword＋Motor Oil），Boom Canon（Grenade＋Shotgun）といったレシピの存在が確認できたが，このほかにも多数の武器が登場するとのこと。ちなみに，入手した武器はロッカーに保管しておくことが可能だった。


　なお，刃の付いた武器でゾンビを攻撃すると，手足や頭をスパッと切り落としたり，身体を一刀両断したりできるなど，ゴア表現はそれなりに高めな印象。それでもあまり残酷性を感じないのは，開発陣がゾンビ映画などををよく研究しているからだろうか。今回披露されたデモプレイでは，ホラー映画的な恐怖表現を前面に押し出したシーンは確認できなかったものの，アクションゲームとしての高い完成度は伝わってきた。

　乗用車やスポーツカー，バイクなどの乗り物の種類も豊富だ。ゾンビの群れに車ごと突入して，まとめて蹴散らす爽快感はDEADRISINGシリーズの魅力だが，ゾンビのほうもおとなしく轢かれるわけではない。場合によっては，車にしがみついて運転手を攻撃してくることがあるので，かなりスリリングなドライブが楽しめそうである。

Xbox SmartGlassやKinectとの連係にも注目

　デモプレイを通じて，Xbox SmartGlassの機能もちょっとだけ確認できた。デモプレイに寄れば，タブレット端末やスマートフォンでマップを表示したり，目的地を検索してゲーム内にガイドを表示させたりすることが可能。DEADRISING 3のオープンワールドは，過去シリーズ2作のマップを足したものよりも広大とのことなので，この連携機能はかなり使えそうだ。
　条件は不明だが，タブレット端末からミサイル投下を要請し，ゾンビを一網打尽にする場面もあったので，うまく活用すればゲーム攻略がはかどること請け合いである。

　ところで，今回のデモプレイでは見られなかったが，本作にはオンライン協力プレイも搭載されるとのこと。フレンドがプレイ中のゲームに途中参加して，ゾンビ退治やミッションの遂行を手伝うことができるそうだ。また，Kinectによるモーション認識やボイスコマンドにも対応しているようである。
　こういった要素がゲームの面白さにどのような影響を及ぼしているかは未知数だが，Xbox Oneのパワーを限界まで引き出し，最高のゾンビパラダイスアクションを実現してくれることに期待したい。

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