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「UBIDAY2013」で開催された「ラウンドテーブル2013」や,日本愛に満ちた「チャイルド オブ ライト」ステージのレポートを掲載
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印刷2013/10/21 15:26

イベント

「UBIDAY2013」で開催された「ラウンドテーブル2013」や,日本愛に満ちた「チャイルド オブ ライト」ステージのレポートを掲載

画像集#001のサムネイル/「UBIDAY2013」で開催された「ラウンドテーブル2013」や,日本愛に満ちた「チャイルド オブ ライト」ステージのレポートを掲載
 ユービーアイソフトのプライベートイベント「UBIDAY2013」が,2013年10月20日に東京都内で開催された。
 同イベントでは,「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U)をはじめとした発売前のタイトルを試遊できただけでなく,各種ステージイベントも開催された。
 本稿では,ユービーアイソフト代表取締役のスティーヴ・ミラー氏らが出演し,同社の今後の展開についてのトークが行われた「ユービーアイソフト ラウンドテーブル2013」と,2014年リリース予定の新作RPG「チャイルド オブ ライト」PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U)のステージの模様を中心に,イベントのレポートをお伝えしよう。

「UBIDAY2013」特設サイト


「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」はPS4版でプレイアブル出展。34台もの試遊台が用意されていた
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「ウォッチドッグス」は,デモプレイのコーナーが設けられていた
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日本語楽曲が収録される「ロックスミス2014」コーナーには,松本孝弘さん(B'z)のギターが展示されていた
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会場には展示スペースや物販スペース,アーティストによるライブペイントのコーナーが設けられた
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2014年は「ウォッチドッグス」「Tom Clancy's The Division」をはじめとした大作が次々に登場予定


 まずは,「ユービーアイソフト ラウンドテーブル2013」の模様からお伝えしよう。
 ステージに登壇したのは,同社代表取締役のスティーヴ・ミラー氏,マーケティングディレクターの辻 良尚氏,PRマネージャーの福井蘭子氏の3人だ。
 この3人は,2012年に開催された「UBIDAY2012」でぶっちゃけトークを繰り広げてくれた(関連記事)のだが,2013年も,ユービーアイソフトの最新情報と今後の展開について,かなり赤裸々に語ってくれた。

ユービーアイソフト 代表取締役社長 スティーヴ・ミラー氏(写真中央),マーケティングディレクター 辻 良尚氏(写真右),PRマネージャー 福井蘭子氏(写真左)
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画像集#013のサムネイル/「UBIDAY2013」で開催された「ラウンドテーブル2013」や,日本愛に満ちた「チャイルド オブ ライト」ステージのレポートを掲載
 ユービーアイソフト最新情報に関する最初の話題は,先日,発売延期が発表された「ウォッチドッグス」PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U)について。
 今回のイベントでは「ウォッチドッグス」もプレイアブル出展される予定だったのだが,イベント直前にフランス本社から発表された発売延期の余波で,試遊台の設置が急遽取り止めになったという。
 また,「ウォッチドッグス」の発売延期は,フランス本社からミラー氏に電話で伝えられたとのこと。ミラー氏は「本社からの連絡はたいてい悪い知らせ(笑)」と冗談交じりに話していた。発売延期がなければ,このイベントで日本語版ボイスを担当した声優陣が発表される予定だったそうである。辻氏と福井氏は,日本語版ボイスを世界観に合うようにしっかり監修しているので,絶対にいいものになるとアピールしていた。

 ちなみに「ウォッチドッグス」は,チェックが通ればマスターアップという最終段階でストップがかかったそうだ。海外では発売予定時期が2014年春とされているが,日本での発売日はいったん「未定」となるとのこと。なお辻氏は,本作を日本におけるPS4のローンチタイトルにできるかもと当初は考えていたそうだが,残念ながらそれよりも遅れてしまうかもしれないと話していた。
 なおステージでは,UBIDAY2013にプレイアブル出展されていた「ザ・クルー」についても,日本での発売延期が正式にアナウンスされていた。

 ユービーアイソフトのゲームでさまざまな特典や限定コンテンツを提供する無料サービスの「Uplay」(公式サイト)の紹介も行われた。日本では,9月に発売された「スプリンターセル ブラックリスト」PC/PS3/Xbox 360/Wii U)以降のタイトルが対応するとのこと。

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 なお「スプリンターセル ブラックリスト」のセールスは,PS3版“も”リリース(※前作「スプリンターセル コンヴィクション」はXbox 360版のみ)されたこともあって,好調だったという。

 2013年11月7日にリリースを控えた「ロックスミス2014」PC/PS3/Xbox 360)では,B'zをはじめとした日本人アーティストの楽曲が収録されており,追加DLCでの配信予定もあるそうだ。
 辻氏は,前作の「ロックスミス」PC/PS3/Xbox 360)からさまざまな部分が改良されているが,日本語版での一番のセールスポイントは邦楽楽曲だとコメント。権利関係などでの苦労はあったものの,協力してくれたミュージシャンや関係者に深く感謝していた。

「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」日本語版の初回特典となるアートブックは,海外では限定版の特典とのこと。ちなみに,アートブックの印刷は,アラブ首長国連邦で行われているそうだ
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 2013年11月28日発売予定の「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U)では,今回のイベントのために,34台ものPS4本体を揃えたとミラー氏が述べる。続けて福井氏が,東京ゲームショウ2013のSCEJAブースでは,1タイトルあたりの試遊台は最大で10台だったことに触れ,その3.4倍だと強くアピール(?)していた。
 そのほか,「アサシン クリード」のコミカライズとして集英社の「ジャンプ改」9月号から連載されている「アサシン クリード4 ブラック フラッグ -覚醒-」については,連載が1年ほど続く予定であることが明らかにされた。これは,日本独自のコンテンツとして,3年ほど前から展開を検討してきた結果,ようやく実現したのだそう。

「バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-」のトレイラー
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 また,日本でダウンロード配信されることが決まった「チャイルド オブ ライト」PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/Wii U)と「バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-」PC/PS4/PS3/Xbox One/Xbox 360)の紹介も行われた。
 「チャイルド オブ ライト」は,往年の日本のRPGをリスペクトして企画開発されたタイトル。ゲームの詳細は,本稿後半に掲載しているステージイベントのレポートを参照してほしい。
 「バリアント ハート」は,第一次世界大戦を背景にしたパズルアドベンチャー。5人の兵士が登場するというタイトルで,会場では最新トレイラーが上映された。
 なおユービーアイソフトでは,巨額な予算を投じたAAAタイトルだけでなく,ダウンロード配信形式を利用して,クリエイティビティにあふれた小規模開発の配信タイトルもリリースしていくという。

 最後に,「Tom Clancy's The Division」PS4/Xbox One)のウォークスルー映像が上映された。E3 2013でサプライズ発表された本作は,オープンワールド型のオンラインアクションRPGで,パンデミック後の世界を描いたストーリーが展開される。
 なお,同タイトルの日本発売は現在交渉中とのこと。ミラー氏らはぜひ日本でもやりたいと意欲を見せていたので,発表を楽しみに待ちたいところだ。

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「チャイルド オブ ライト」は,往年の日本のRPGをリスペクトした内容に


 「チャイルド オブ ライト」のステージイベントでは,クリエイティブ・ディレクターを務めるパトリック・プルーデ氏によるプレゼンテーションが行われた。なお,プルーデ氏はこれまで,アサシン クリードシリーズや「ファークライ3」,「レインボーシックス ベガス」などの開発に携わってきた人物だ。

「チャイルド オブ ライト」クリエイティブ・ディレクター パトリック・プルーデ氏(写真左)。会場ではローカライズディレクターの岩本けい氏(写真右)が,司会と翻訳を担当した
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 「チャイルド オブ ライト」は,2014年にリリース予定のダウンロード配信タイトルで,ユービーアイソフトのモントリオールスタジオにて開発中の2D RPG。開発チームは30人程度の小規模ながら,メンバーにはユービーアイソフトの精鋭が揃っているという。
 本作のコンセプトは“おとぎ話のようなRPG”で,ロマンチックでノスタルジックなストーリーの中,主人公の少女が成長していく過程が描かれるとのこと。さらに,本作には,プルーデ氏の日本製RPGへの愛がたっぷり詰まっている模様だ。

 まずプルーデ氏は,おとぎ話とRPGの共通点として主人公の成長を挙げ,少女の武器となる剣が,その象徴の一つだと説明。少女が持つ剣は,その身の丈に合わない大きさなのだが,ストーリーの進行に沿って少女自身が成長していくことで,体に見合ったものになっていくという形で表現しているのだそうだ。

 グラフィックス面では,デザイナーの描く絵本の挿絵のようなコンセプトアートを,そのままゲームとして動かせるようになっているのが特徴だ。
 これは,同社のゲームエンジンである「Ubi Art Framework」を採用したことで実現したという。プルーデ氏は,「ファイナルファンタジーシリーズでいえば,天野喜孝さんのイラストがそのまま動いているようなゲームにしたかった」というたとえで,水彩画のような表現を熱望した経緯を説明した。

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 「チャイルド オブ ライト」は音楽にも非常にこだわっており,通常はピアノ主体のBGMが流れているが,バトルになるとオーケストラによる壮大な楽曲に切り替わるという。プルーデ氏曰く,この手法は,「ファイナルファンタジーX」にヒントを得たという。

 ゲームプレイ面では,時間をベースにしたターン制バトルを採用しており,これはプルーデ氏が大好きだという「グランディアII」からヒントを得たそうである。
 プルーデ氏は,主人公が画面上を自由に飛び回って探索できたり,協力プレイが用意されていたりすることを,本作の特徴として挙げていた。とくに協力プレイでは,相互補完できるような内容になるとのこと。一人が戦っているときに,もう一人が時間を遅らせてサポートするというように,「マリオギャラクシー」の協力プレイを進化させたものを目指しているという。
 プルーデ氏は,「チャイルド オブ ライト」のゲームシステムなどが分かる内容の最新トレイラーを近日中に公開する予定だと話していた。

 最後にプルーデ氏は,自身がリスペクトする日本で新タイトルの紹介ができたことを喜ぶとともに,ゲームの配信は2014年のなるべく早い段階で実現したいと述べ,プレゼンテーションを締めくくった。

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