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[TGS 2014]Kinectだけで最後まで遊べる「D4: Dark Dreams Don’t Die」プレイレポート。風変わりな操作を体験してきた
Kinectのジャスチャー操作でプレイするミステリーアドベンチャーとはいかなるものなのか。さっそく試遊バージョンを体験してきたので,プレイレポートをお届けしよう。
今回出展されている試遊バージョンは,プレイ時間が3分程度の「アクション」と,同じく10分程度の「アドベンチャー」というモードが用意されている。
アクションモードには探索要素がなく,飛行機の中でケンカをふっかけてきた男を相手にジェスチャー操作を連続する内容になっている。シーンの進行に合わせて,QTE(クイックタイムイベント)の要領で画面上にジェスチャーが表示されるので,素早く反応すればいい。
男が襲いかかってきたときは,プレイヤーは腕を横に振ったり,両腕を一緒に上げたりすることで,相手の攻撃を回避することが可能だ。今回の試遊バージョンのラストは,マネキンの足をバットに見立てて,なぜか男が投げてきたボールを打ち返すことになる。もちろん,ここでも野球のバッターのように,思い切りスイングするジェスチャーが要求されるというわけだ。
アクションにフォーカスしたモードということで,とにかくテンポよく次から次へとジェスチャーが表示されるが,クリアするとプレイヤーの反応速度や精度によってシンクロ度合が判定される。いわゆるスコアのようなものなので,思わず前のめりにディスプレイを凝視してしまうはずだ。
一方,アドベンチャーモードは,主人公のデイビッド・ヤングが浴槽で目を覚ましたシーンでスタートする。彼は,モノに残された記憶を辿って過去に戻る特殊能力を持っており,妻を殺害した犯人を追い求めているという,物語のプロローグが流れた後で,室内を探索することになる。
画面内のアイコンが表示されているポイントが調べられる場所だ。プレイヤーは片手をKinect センサーにかざして,カーソルをポイントに合わせてから手を握る(グラブ)と,何かしらの反応があるといった仕組みだ。このとき,できるだけメリハリをつけて手を握らないと,一発で認識されないことがあったので注意してほしい。
また,ドアを開閉したり,ファイルのページをめくったり,ノートに線を書いたりするときには,実際にそうした行動をするときのようなジェスチャーが求められる。特定のシーンではプレイヤーが上半身を動かすことで,視点を動かすこともできる。
こうしたジェスチャーをくり返すことで,主人公との一体感が増していくように感じた。
プレイヤーが左右のこめかみに手を当てるようなポーズをすると,ストーリーを進行させるためのチェックポイントが表示される。これは「ヴィジョン」と呼ばれる機能で,無制限に使えるわけではないが,困ったときに活用するといいだろう。
キーアイテムを調べると,主人公と同居しているアマンダが部屋に飛び込んでくる。このシーンでは,前述のアクションモードのようにジェスチャー操作が連続して表示される。腕を横に動かして,アマンダの攻撃(?)を振り払ったり,飛んでくるモノをかわしたりすれば,アドベンチャーモードはクリアとなる。
今回の試遊バージョンは,冒頭のエピソードからワンシーンだけを遊べるといったものだが,Kinectでの操作だけでなく,独特の世界観とストーリーの一端を垣間見ることもできた。あらためて製品版で,どっぷりと作品の世界に浸りたいと思わせる体験だった。
「D4: Dark Dreams Don’t Die」公式サイト
4Gamer「東京ゲームショウ2014」特設サイト
- 関連タイトル:
D4: Dark Dreams Don’t Die
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