AMD，「Radeon R9 280」を製品リストに追加。HD 7950 with Boostのリフレッシュ版？

　2014年3月5日，AMDは，Radeon R9シリーズの新製品「Radeon R9 280」（以下，R9 280）を製品リストに追加した。2013年9月に発表された「Radeon R9 280X」（以下，R9 280X）の下位モデルにあたるGPUとされている。

　R9 280の主なスペックは表のとおり。AMDはその“正体”を明らかにしておらず，また最近はGPUの開発コードネームを明示しなくなっているため，確証まではないのだが，1792基のシェーダプロセッサを統合する点や，ブースト最大クロックが設定されている点，384bitメモリインタフェースを持つ点，そしてプログラマブルサウンドエンジン「TrueAudio」を搭載しない点からすると，「Tahiti PRO」コアを採用する「Radeon HD 7950 with Boost」（以下，HD 7950 wB）のリフレッシュ，もしくはリネームモデルと理解しておくのが正しそうな気配だ。
　ただ，「AMD PowerTune Technology with Boost」によるブースト最大クロックが925MHzから933MHzへ引き上げられ，同時にPCI Express補助電源コネクタがHD 7950 wBの6ピン×2からR9 280で6ピン＋8ピンへと変更されているので，R9 280Xと同様に，消費電力の増大を受け入れて，性能の引き上げを図ってきた可能性はある。

※確度にかかわらず，断言できない項目には「？」を加えました

　なお，現時点で，いつ，いくらくらいでどのカードメーカーから国内発売になるのかは何1つ明らかになっていない。日本AMDから何らかの情報が示されればいいのだが。

Radeon R9シリーズ 製品情報ページ（英語）