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日本AMD,秋葉原のイベントで「GTX 980の対抗製品を準備中」と予告。「あなたがR9 285を買うべき12の理由」も
最新世代のRadeon関連技術が
分かりやすく解説される
なかでも注目したいのが,AMD本社でデスクトップPC関連のシニアプロダクトマネージャーを務めるDevon Nekechuk(デヴォン・ネケチャク)氏による計2回のセッションだ。初回ではグラフィックスドライバ「Catalyst」とセットで提供される「Gaming Evolved Client」に統合された「Raptr」(ラプター)に絞って言及。ドライバとセットで提供されるゲーマー向けの追加ソフトウェアというと,NVIDIAの「GeForce Experience」を思い浮かべる読者も多いと思われるが,Nekechuk氏は,GeForce Experienceでは,NVIDIAが検証したタイトルしか最適化の対象にはならないため,日本だけで売れているようなタイトルが対応リストから漏れる可能性があると指摘した。
いわく「Raptrでは,プレイヤーが設定したグラフィックス設定とハードウェア構成を情報として収集するため,日本でのみサービスされているようなタイトルであっても,皆さんがプレイすればするほど,最適化設定は優れたものになる」。
現在,Raptrは240以上のタイトルに対応し,NVIDIAの「ShadowPlay」に対抗するビデオキャプチャ機能も搭載し,利用者は全世界で1100万人に上っているという。
後者については「購入すべき12の理由」を,来場者に向けて熱く語っていたので,その内容を以下,スライドとともにお伝えしたい。
(12)R9 285は第3世代,最新のGCNアーキテクチャを採用している |
(11)Raptr再び登場。Gaming Evolvedクライアントを利用できる |
(10)パートナー各社からさまざまな搭載カードが登場している。(本稿の冒頭でも紹介したとおり)Mini-ITX対応のものも |
(9)「AMD PowerTune Technology with Boost」によりブースト動作が可能。自己責任でのオーバークロックにも対応する |
(8)AMD独自のグラフィックスAPI,そして,2015年の登場が見込まれるDirectX 12をサポートする |
(7)新しいUVDとVCEにより3840×2160ドット/60pのデコードとエンコードに対応 |
(6)AMD独自のサウンドソリューション「TrueAudio」に対応。近々,TrueAudioを対応GPUで体験するためのアプリケーションを公開予定であることも明らかになった |
(5)マルチディスプレイを1枚のデスクトップとして扱える「Eyefinity」に対応 |
(4)AMDが提唱するディスプレイ同期技術「FreeSync」に対応 |
(3)同じ価格帯の競合製品「GeForce GTX 760」より高速 |
(2)北米市場におけるメーカー想定売価は249ドル |
Min Hyuk IMM氏(Gaming Alliance Manager, Asia Pacific and Japan, AMD) |
新川淳平氏(日本AMD エンジニア) |
TrueAudioは4Gamerの解説記事を読んでもらったほうが早いと思うので,もう1つのFluid Motionに絞って簡単にまとめておくと,たとえばBlue-ray Discなどにおいて24pで収録されているビデオをPCの一般的な60p環境で再生しようとすると,単純な整数倍にならないため,ブレた表示になってしまうことがある。Fluid Motionはそれを補完するもので,セッションでは「PowerDVD 14」を用い,Fluid Motionの有効時と無効時における違いが示されていた。
- 現在,(日本の単体グラフィックスカード市場における)Radeonのシェアは20%を切っている
- R9 285の仕様がAPUにやってくるのはもう少し先
- (コードネームが分かりにくいという指摘に対して)分かりにくくするためにコードネームを用いている。なので,社内にはコードネームと製品名をマッチさせるための「デコーダ」がある
- 広報チームとしては,外に名前を出すとき,コードネームは一切用いず,正しい製品名を用いているのだが,製品マーケティングチームは,開発に関わっていることもあり,コードネームをぼんぼん表に出す(ため,重要な製品だとコードネームが連呼されたり,リフレッシュモデルなどではほとんどコードネームが出てこなかったりする)
- AMD.COMが使いづらい問題はAMDとして認識済み。10月1日から長期的な計画として刷新を行っていく。http://www.amd.com/ja-jpの日本語表示は少しずつ正常になり,製品情報も拡充されていくので,楽しみにしていてほしい
- GeForce GTX 980とGeForce GTX 970は素直にすごい製品だと思う。まだ形になっていないが,「でもAMDのほうがもっとすごいよ」と言える製品を用意している。なるべく早く出したいと思っているので,今しばらく時間をください
座談会で森本氏が語っていたように,現在,日本におけるRadeonの市場シェアは芳しい状況ではないが,その中にあって,AMDは正しい方向を向いているのではなかろうか。そんな思いを強くしたイベントだった。
AMD日本語公式Webサイト
- 関連タイトル:
Radeon R9 200
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