プレイレポート
発売直前の「Sunset Overdrive」プレイレポート。混沌渦巻くハチャメチャな終末世界で暴れまくってきた!
「Sunset Overdrive」公式サイト
本作は,アメリカにある架空の大都市サンセット シティが舞台となっており,この街に君臨する大企業フィジコが発売するエナジードリンク「オーバーチャージ デリリウム XT」の製品発表パーティーで事件は起こる。なんと汚染されたドリンクを口にした人々が,次々に「OD'd」と呼ばれるグロテスクなミュータントへと変貌し,街はあっという間にミュータントで溢れかえってしまったのだ。そこで,主人公(プレイヤー)は生き延びた仲間達と共に,フィジコの恐るべき計画から街を救うべく立ち上がることになる。
フィジコの新製品「オーバーチャージ デリリウム XT」を飲んだ人々が,次々にグロテスクなミュータントへと変貌していく |
そんな混沌渦巻くハチャメチャな終末世界を作り上げたのは,「RESISTANCE」シリーズや「ラチェット&クランク」シリーズでお馴染みのInsomniac Gamesだ。RESISTANCEをプレイしたことのある人ならば,「Sunset Overdrive」のミュータントを見てピンと来るかもしれない。ただし,何だか身体はピンク色だったり,攻撃するとオレンジ色の液体がブシャッと飛び散ったりと,おぞましさと気持ち悪さは「Sunset Overdrive」のほうが上だろう。
ゲーム開始時には,主人公キャラクターの顔や性別,髪型などを細かくカスタマイズできる。顔のパーツは男女共用で,ミュータント顔負けの妙ちくりんなキャラを作成することも可能だ。服装はアンダーウェアやトップス,アウター,ボトムス,シューズなどがあり,さらにアクセサリー,ヘッドギア,グローブといったアイテムと組み合わせられる。ゲーム中も,カリスタというおばあちゃんのところで,顔,性別,服装まで変更できるのは地味に嬉しいポイントだ。
顔や性別,服装などはゲーム中でも変更可能だ。髪型などの一部パーツは男女共用となっている |
舞台となるサンセット シティは広大なオープンワールドで,旧工業地帯,リトルトーキョー,港地区,ダウンタウンという4つのエリアに分かれている。パステル調のカラフルな建物が建ち並ぶ巨大都市を自由に移動できるが,車などの乗り物は一切利用できないので,主人公は飛んだり跳ねたり滑ったりと,ド派手でカッコいいパルクール風アクションを駆使して,アクロバティックに敵を倒していくのだ。
ちなみに主人公は,フィジコの製品発表パーティーでゴミ掃除をしているくらいに普通の人間だ。しかし,ドリンクを飲んでもいないのに,電線や手すり,屋根の上を立ったまま滑ったり,ぶら下がって移動したり,人間業とは思えない高さまでジャンプしたりできる。もちろん,足がすくむほどの高さから落下しても全然ヘッチャラだ。
電線や手すりなどをグラインドして(滑りながら)攻撃したほうが戦いやすい |
いくら高いところから飛び降りても一切ダメージなし。本作にリアリティを求めるなんて野暮ってもの |
でも,これでいいのだ。リアリティなんかはまったくお構いなく,クールでイカしていればオーケーなのが,「Sunset Overdrive」の世界である。電線から電線へと飛び移り,車の上に降りてからハイジャンプ,さらに敵を攻撃しつつも建物の壁を駆け抜けて別の敵に近接攻撃……こんな感じで,流れるようなアクションがキマったときの爽快感は抜群だ。
このようなアクロバティックなアクションや敵への攻撃を繰り返すと,レベル1〜4までのスタイルメーターが溜っていく。メーターのレベルが高いほど攻撃力が強化されたり,特殊攻撃が発生したりするのだ。ただし,クールなアクションを披露していないとメーターは下がってしまうので,とにかくアクロバティックな動きを繰り返すことが攻略のポイントになっている。
ミニゲーム形式のチャレンジは短時間で楽しめるため,ついつい繰り返し挑戦してしまう |
一度挑戦したミッションたクエスト,チャレンジはいつでも再挑戦可能 |
主人公の操作方法は以下のとおりだが,特徴は「防ぐ/回避」といった防御系の動作がないことだろう。敵を翻弄するアクロバティックな動きによって,攻撃をかいくぐりながら反撃の機会をうかがうことになる。
マップ内にはミュータントがわんさかと沸いているのだが,なかには武装した攻撃力の高いミュータントやサイズの大きいミュータントが登場する。ミュータントだけでなく,この惨状の元凶であるフィジコ社のロボット,生存者に襲いかかるギャング達も相手にしなければならないからタイヘンだ。
主人公は武器選択ホイールを表示して,8種類の武器を切り替えながら戦う。さまざまな武器が登場するが,敵を発火させるファイアーショットガン,可愛らしい人形を放ち,一定範囲内に酸を散布するアシッドスプリンクラー,カラフルなアナログレコードを発射するヒットパレード,弾が当たると超低温の霧を発生させて周囲を凍り付かせるフリーズボム,テディベアに爆薬を付けて放つTNテディなど,いずれも奇想天外なものばかりだ。
武器は使えば使うほどレベルが上がって強化できる仕組みで,お気に入りの武器は積極的に使いまくって強化しておきたいところ。また,武器によってミュータントやギャング,ロボット,大型ミュータントに対する適性が設定されているので,状況に合わせて使い分けることも重要だ。
敵を凍らせてしまえば,近接攻撃で殴るだけで砕け散る。武器の特徴を活かした戦い方を考えよう |
さらに,武器にアンプを装着することでその性能が強化できる。敵を感電させる……かもしれない,発火させる爆発を起こす……かもしれない,敵をTNテディに変えられる……かもしれない,といったちょっぴりアバウトな特殊能力を武器に追加できるのだ。アンプはマップ内のさまざまな場所にある風船,カメラ,スニーカー,トイレットペーパー,ネオンサインを集めて,必要個数が準備できたらフロイドという仲間が作ってくれる。ミッションや移動の最中に材料を集めておくといいだろう。
また,主人公の能力はオーバードライブによって強化可能だ。移動や攻撃を繰り返すとバッジを獲得でき,それらを組み合わせると,武器の弾数を20%増加させる「弾薬容量」,近距離攻撃のスタイルが30%増加する「ハイスタイル」などのオーバードライブがアンロックされる。全74種類のオーバードライブのうち,同時に8つまで装着できるので,その選択によってプレイヤーごとの個性が生まれる要素になりそうだ。
武器はアンプを装着して強化できるほか,使用頻度によってもレベルアップする |
オーバードライブはプレイヤーの好みに合わせて8つまで装備できる |
地図を購入すると,マップに収集アイテムの場所が表示される |
今回は発売前ではあったが,最大8人での協力プレイが可能なオンラインCo-op「カオス自警団」も少しだけプレイすることができた。制限時間内により多くの敵を倒したり,爆弾を敵の飛行船に運び込んだりするミッションのほか,指定された攻撃方法で敵を倒すという個人プレイで競うミッションも用意されている。
プレイヤーは4つのミッションに挑戦し,最後にミュータントの大群が押し寄せてくる「夜警ミッション」をクリアすることが目的となる。1つのミッションが終了すると,参加者の投票で次のミッションを決めることになり,その開始地点までは各々が移動するのだが,辿り着いた順位によってボーナスが発生する。そのため,どのプレイヤーもミッションが始まる前から必死の形相(たぶん)で目的地に向かっていくのが面白かった。
全員で協力してミッションをクリアするのがCo-opの醍醐味。キャンペーンモードとは違う楽しさを味わえる |
街に点在している写真ブースから,マルチプレイのカオス自警団に参戦できる |
マルチプレイに備えて,自分のキャラクターをコーディネートしておきたいところ |
協力プレイだが,獲得スコアによってランキングが表示される。自分では上出来だと思ったのに…… |
次に挑戦するミッションは参加者の多数決で決定する |
とにかく頭の中身をカラにして,細かいことを気にせずにプレイしても楽しいし,操作に慣れて連続したアクションや攻撃が可能になると一段と面白さが増してくる。かなり充実したカスタマイズ要素も魅力的で,原稿を(ほぼ)書き終わったあとも,時間があるとついついプレイしてしまう日々が続いている。
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(c) 2014 Microsoft Corporation.
- Sunset Overdrive DayOneエディション (特典「ご利用コード」 同梱) Amazon.co.jp限定特典ダウンロードコード 付
- ビデオゲーム
- 発売日:2014/10/30
- 価格:3044円(Yahoo)