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ハードコアなローグライクアクション「Below」のプレイアブルデモが公開。食料と水分を補給しながら洞窟を進め
「Below」公式サイト
「Below」は,“小さな冒険者”が洞窟の奥ヘ奥へと進んでいく探索アクションゲームだ。見下ろし視点が採用されているが,モニターに顔を近付けないとキャラクターの動きが分かりづらく,インタフェースに表示される情報は最低限のものしかない。とにかく地味なグラフィックスという印象を受けるだろう。
本作が初めて公開されたのは,E3 2013におけるMicrosoftのメディアブリーフィング「Xbox @E3 2013」で,短いティザー映像が発表されただけだった。その後,ほとんど続報がなかったものの,完成に向けてコツコツと開発が進められていたというわけだ。
ゲームは主人公が単身ボートを漕いで,島にたどり着いたようなシーンからスタートする。「主人公がなぜ洞窟に潜るのか」といったストーリー的な説明は一切なく,浜辺から続く道を進んでいくと洞窟の入り口を発見。ここで焚き火の跡に火を起こすと,リスポーンポイントとなる。
この洞窟に潜っていくことになるのだが,主人公は時間経過と共に空腹になり,水分も失われていく。つまり,洞窟内では食料と水分を探しながら進まないと,やがて力尽きてしまうのだ。
さらにモンスターの攻撃で傷を受けると,体力が徐々に減少するようになる。道中でバンドエイドを手に入れる,または祭壇のような場所で自分の身を焼くしか,止血方法はないようだ。そのうえ,体力を回復する手段は何も用意されていない。
主人公が力尽きると焚き火からのリスタートとなるが,それまでに入手したアイテムは手元には残っていない。また,マップは自動生成されるので,一からやり直しとなる。ローグライクアクションの王道であると共に,非常にハードコアなゲームと言えるだろう。
「Below」の世界において,重要な役割を担っているのが「火」だ。主人公にはランタンと松明(たいまつ)が用意されており,洞窟は下層に潜るにつれて,徐々に暗く,周囲の視界が狭くなっていく。松明は全方向を明るくするだけだが,ランタンはスポットライトのように遠くまで照らせるため,暗がりに潜むモンスターや通路を探し当てることが可能だ。
また,ランタンにアイテムを装着することで,何らかの属性を得られるという。ちなみにランタンの燃料となるのは,モンスターを倒したときに出現する光の欠片のようなもの。これを集めるためにモンスターと戦う必要があるのだ。一方,松明は洞窟内に落ちている棒や布切れを組み合わせて作り出せるようになっていた。
Capypara Gamesの開発者によると,主人公(プレイヤーキャラクター)の表示サイズが小さいのは「世界のスケールの大きさを演出するため」。しかし,モンスターの動きはなかなかトリッキーで,主人公に対して押したり引いたりしながら攻撃を加えてくる。リビングのテレビのように,数メートル離れた場所でプレイしたときに,そこまでしっかりと確認できるのか。少々気になるところだ。
とはいえ,生ぬるいゲームでは物足りないというハードコアなゲーマーには,じっくりと楽しめるタイトルになるだろう。今回のイベントでは明らかにされなかったが,一風変わったオンラインモードも搭載されるそうなので,今後の発表に注目しておこう。
「Below」公式サイト
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(C)2009 Capybara Games Inc.
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