［COMPUTEX］13.9インチで3K，GTX 870M＆デュアルM.2搭載，そして重量1.87kg。GIGABYTEの新しいゲーマー向けノートPCがなかなか面白い

　COMPUTEX TAIPEI 2014に合わせ，台湾・台北市のランドマークタワーであるTaipei 101で製品展示を行っているGIGA-BYTE TECHNOLOGY（以下，GIGABYTE）。そんな同社のプライベートブースに「X3 Plus」というノートPCが置かれていた。

X3 Plus

　X3 Plusは，GIGABYTEが2014年になって立ち上げたゲーマー向け製品ブランド「AORUS」（オラスもしくはオーラス）に属する製品だ。13.9インチのシャープ製IGZO液晶パネルを採用し，解像度は3200×1800ドットを実現。GPUは「GeForce GTX 870M」（グラフィックスメモリ容量6GB），CPUは「Core i7-4710HQ」，メインメモリ容量は最大で8GB×2，ストレージは容量512GBのM.2 SSDを最大2枚搭載可能という，かなりのハイスペック志向でありながら，サイズは330（W）×263.5（D）×22.9（H）mm，重量は1.87kgと，相当コンパクトにまとまっているのが大きな特徴となる。

畳むとかなり薄い印象になるX3 Plus。底面のスリットが特徴的だが，本体中央部奥側に置かれたGPUとCPUから出た熱を，ヒートパイプで奥側の両サイドへと運び，両サイドに1基ずつ置かれた排気ファンで本体外へ排出する仕様になっているという

本体側のインタフェースはUSB 3.0×2，USB 2.0×1，mini DisplayPort×1，HDMI Type A×1, 1000BASE-T LAN，3.5mmミニピン×2（マイク入力，ヘッドフォン/光デジタル出力），SDカードリーダー。1000BASE-T LANコントローラはQualcomm Atherosの「Killer」だそうだ。IEEE 802.11ac対応の無線LANコントローラとBluetooth 4.0コントローラも搭載する

キーボードは「100％の保証はしないが，主要なゲームタイトルでゴーストが出ないことを確認済み」（GIGABYTE）。本体向かって左のキー群には，5個1セットで最大5プロファイルのマクロを登録できる

　また，展示はなかったが，GPUやCPU，メインメモリ，ストレージといった基本仕様は同じながら，13.3インチで解像度2560×1440ドットの液晶パネルを搭載する下位モデル「X3」も用意しているとのこと。13〜14インチクラスの高スペックなゲーマー向けノートPCは相変わらず選択肢が少ないだけに，X3 PlusとX3の登場には期待してしまう読者もいるのではなかろうか。

　ちなみに，X3シリーズの世界市場における発売は2014年第3四半期予定とのこと。現在のところ，台湾市場と北米市場，豪州市場への展開が決定している段階だという。GIGABYTEのノートPCは，国内だとシステムビルダー各社に採用されるケースも少なくないので，“そちらルート”でやってくる可能性にも注目しておきたいところだ。

こちらは，北米市場において販売開始済みという「X7」。17.3インチ，解像度1920×1080ドットの液晶パネルを採用し，「GeForce GTX 860M」の2-way SLIとCore i7-4710HQを搭載，mSATA接続型SSD 3台によるRAID 0構成と2.5インチストレージデバイスをサポートしつつ，サイズは428（W）×305（D）×22.9（H）mmとやはり薄い。重量は3kgとされている

AORUSブランドで登場した，10キーユニットを本体の左右どちらにも取り付けられるキーボード「Thunder K7」。「世界初だ」と紹介してくれたGIGABYTEのHanif Wang氏に，「でもこのアイデアってMicrosoftが前にやってたよね？」と聞いたら「そんなの知らない」と返ってきて「お，おう……」となった。ちなみにキースイッチは「Cherry MX Red」

台座に固定されていたのでやや分かりにくいが，AOROSのMMO＆MOBAゲーマー向けマウス「Thunder M7」。変則的な並びで，左サイドボタンが合計8個用意されている。センサーはDPI設定を最大8200にまで設定できるレーザー式とのことだった

AORUSのX3シリーズ製品情報ページ

AORUSのX7シリーズ製品情報ページ