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「明治東亰恋伽」と老舗百貨店が“和”のコラボ。伊勢丹新宿店で開催された「和の事はじめ×めいたん呉服店」のレポートをお届け
そんなめいこいが三越伊勢丹とコラボしたイベント「和の事はじめ×めいたん呉服店」が,7月1日から6日までの期間,伊勢丹新宿店本館で開催されていた。「和の事はじめ」とは,お香や書道など“日本のコト”の楽しみ方を届けるというコンセプトで,伊勢丹が定期的に開催している催しで,明治時代の“東亰”にタイムスリップした主人公の恋物語という和風な作品であるめいこいとは相性がピッタリだ。
ちなみに,このイベントは,7月15日から28日までは大阪で,8月12日から17日までは名古屋で開催予定となっている。
4Gamerでは,東京会場の最終日となる7月6日に開催されたトークイベント「魚住ユキコ先生と語り尽くす!めいこいユカタ女子会」を取材したので,その模様をお届けしよう。
このトークイベントは,明治東亰恋伽シリーズのメインシナリオを手がける魚住ユキコ氏をゲストに迎え,同シリーズの道のりを語り尽くしてもらうというもの。期間中にコラボグッズを買うともらえるブロマイドの裏面に当り印が付いていた幸運な40名の人達が招待されていた。
イベントが始まると,魚住氏が浴衣姿で登場。かなり久々に着たということだったが,背中と帯の間には会場で販売されている“めいこいうさぎ団扇”がさり気なく挟まれていた。“ユカタ女子会”ということもあり,魚住氏以外にも,会場には浴衣で来ている人の姿も見られた。
明治時代とファンタジーな要素がミックスされた独自の舞台背景となっているめいこいに対し,明治の文学史や歴史的背景などは「まったく詳しくなかった」という魚住氏。歴史上の人物が恋のお相手として登場する本作だが,多くの人物について知らなかったとのことで,めいこいを手がけるに当たって猛勉強したという。しかしながら,魚住氏は,「知らなかったからこそ,今のめいこいができた」と話していた。人物について詳しくなく,思い入れもなかったおかげで,むやみに服を脱がせて人前で行水させるといった,エキセントリックなイベントエピソードが生みだせたのかもとのことだ。
また,攻略キャラ達のウットリするようなセリフや行動が生み出された経緯については,自らのツボから少しズレているキャラでも,「ここまでされたらグラっときちゃうかも」という逆の発想から考えられたものだという。
ちなみに魚住氏の好みは黒髪のキャラとのこと。残念ながら,めいこいには該当キャラはいませんが……。
シリーズ最初の作品であるモバイルゲーム版のシナリオ作成では,手探り状態だったこともあり,終盤に差しかかったところで行き詰まってしまい,メーカー担当者に,公園のブランコであんまんを食べながら励まされたという制作エピソードも披露。また,肉が大好きという設定の主人公・綾月芽衣(名前変更可)についても,何か1つ個性を付けたいと考え,「ちょうどハンバーガーを食べながらの打ち合わせだったので、『じゃあ肉好きにしようか』というふうに決まりました」と,かなり軽い考えて決めたというぶっちゃけトークも飛び出した。
また,魚住氏はKENNさんが歌う劇場版主題歌の作詞も手掛けており,シナリオ制作とは違い,文字数に制限のある作詞は難しかったと感想を述べていた。一回目の仮歌収録時では、まだ歌詞を決めかねていた空欄部分を、KENNさんがその場で歌いながら埋めてくれたというエピソードも。KENNさんのアイデアがそのまま採用されているところも何か所かあるそうなので,探してみるのもいいかもしれない。
イベントの最後には,魚住氏とのじゃんけん大会も開催され,勝ち残った3名の来場者に,今回のコラボイベントで販売された手ぬぐいがプレゼントされた。こうして,およそ1時間のトークイベントは終了した。ちなみに魚住氏は7月17日にニコ生で配信される「劇場版 明治東亰恋伽 〜弦月の小夜曲〜」公開記念新番組に,第1回のゲストとして出演する予定とのこと。今回とは違った制作秘話などが聞けるかもしれないので,気になる人はぜひチェックしてほしい。
上述のとおり,このコラボイベントは,7月15日から28日までは大阪で,8月12日から17日までは名古屋で開催される。魚住氏のトークイベントもそれぞれの会場で実施予定となっているので,近くに住んでいる人は,ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
「明治東亰恋伽×三越伊勢丹」コラボフェア詳細ページ
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