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椅子ドンに赤面し,守られ体験に胸キュン! ボルテージ×VR Centerコラボをレポート。津谷祐司氏,玉井謙介氏のインタビューも掲載

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 ボルテージVRと常設型VRエンターテイメント施設「VR Center」は,2017年4月24日〜5月14日までの期間限定で,「椅子ドン VR〜一ノ宮英介編〜」×「VR Center」のコラボレーションイベントをイオンレイクタウンで開催中だ。
 このイベントでは,ボルテージがサービス中の恋愛ドラマアプリ「スイートルームで悪戯なキス」iOS / Android)に登場する俺様大富豪・一ノ宮英介の椅子ドンVRをハイクオリティな画質で体験できる。加えて,今回はVR Centerにて稼働中の人気VRコンテンツ「CIRCLE of SAVIORS」と「SIMVRHYTHM(シンバリズム)」とのコラボレーションも行われている。

 本稿では,2017年4月24日に行われたメディア向け体験会のレポートと,ボルテージ代表取締役の津谷祐司氏とボルテージVR代表取締役の玉井謙介氏へのインタビューの模様をお届けしよう。

VR Centerのコンテンツは,会場内の券売機でチケットを購入することで体験できる
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●イベント概要
日程:2017年4月24日(月)〜2017年5月14日(日)
時間:10:00〜21:00
場所:イオンレイクタウン mori 3階「ライトオン」横
  (埼玉県越谷市レイクタウン3丁目1番地1)
アクセス:JR武蔵野線「越谷レイクタウン駅」直結

料金:
「椅子ドンVR〜一ノ宮英介編〜」 1プレイ700円
サークルオブセイバーズ「助けて英介さん(♥)」 1プレイ700円
SIMVRHYTHM feat.「スイートルームで悪戯なキス」 1プレイ800円


VR Center公式サイト



最新VRコンテンツで一ノ宮英介との甘いひと時を体験!!


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 まず最初に体験したのは,リズムコースター「SIMVRHYTHM」だ。このコンテンツは,近未来的なVR空間をジェットコースターで滑走しながら,「スイートルームで悪戯なキス」の映像と音楽でリズムゲームを楽しむというもの。体験中に座る椅子もコースターの挙動に合わせて動くので,実際にジェットコースターに乗っている感覚になるという。半信半疑で体験してみたところ,本当にジェットコースターに乗っているようだった。

 リズムゲームの遊び方はいたってシンプルで,目の前にある3つのサークルにキャラクターのスチルがハマるタイミングでコントローラを当てていくだけだ。予想していたよりもスピード感があり,リズムゲームはなかなかの難度だった。だがおもしろい!! スチルをじっくり鑑賞できるご褒美タイムもあり,その束の間のひとときは,彼らと過ごした思い出がよみがえる。

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椅子が動くので,シートベルトをシッカリしめてスタート。暗闇の中に鮮やかに輝くエフェクトは,まるで宇宙空間をワープしているかのよう
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体験した方にはノベルティがプレゼントされる。しかも英介さんの名前入り……これはぜひ手に入れたい
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 続いては「椅子ドンVR〜一ノ宮英介編〜」の体験へ。このコンテンツは,東京ゲームショウ2016にも出展され,多くの話題を呼んだコンテンツだ。筆者もぜひ体験したかったのだが,あまりの盛況ぶりになくなくあきらめてしまったことをよく覚えている。そんなほろ苦い思い出もあり,今回のメディア向け体験会が非常に楽しみで仕方なかった。
 目の前にあこがれの英介さんが迫り,唇が触れるか触れないかの距離まで接近するとのことだが,体験する前からドキドキが止まらない……。VRゴーグルを装着して,眼前に広がったのは何もない暗い部屋。そこに英介さんが現れ,なにやら部屋が動き出す。どうやら密室空間だと思っていた場所はエレベーターだったようだ。しばらくすると窓一面に夜景が広がり,一緒に夜景を楽しみながらロマンチックなひと時を過ごせる。途中英介さんに迫られるシーンもあり,恥ずかしさのあまりうしろにのけぞってしまった。目の前にあの英介さんがいるなんて……ああ,生きててよかった。

英介さんに手を伸ばされ,迷わず手をかざす。VRゴーグルをかぶれば英介さんとの2人だけの時間になるので,周りにどう見えているかはもはや気にしない!!
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 最後は,体験型アクションVRゲーム「CIRCLE of SAVIORS」の「助けて英介さん♥」バージョンだ。VR空間に出現する敵キャラクターを専用のコントローラを使って倒していくコンテンツなのだが,コラボバージョンではプレイヤーと英介さんが共闘するだけでなく,戦闘後に甘い時間を過ごせるスペシャルタイムも楽しめる。

 実際に体験してみると,敵を倒すたびに英介さんがこちらを向いてくれるのはうれしいのだが,あの空間にいると敵が本当に怖いので,「敵が来てるから英介さんは前を向いてて!」と言わずにはいられなかった。
 また,コラボバージョンでは英介さんがほとんどの敵を倒してくれるため,通常のEASYモードよりも簡単な設定になっているとのこと。本気で勇者体験をしてみたい人は,コラボバージョンを楽しんだあとに通常バージョンに挑戦してみてはいかがだろうか。愛しの彼とはじめての共同作業ならぬ,“共闘”をして,筆者と英介さんの絆もさらに深まった気がする。

敵が怖い! 本当に怖い! でも英介さんがほとんど倒してくれるので安心。(たまに英介さんをくぐり抜けてくる敵もいるので注意)
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戦闘が終わると,隣に英介さんが寄り添い一緒に記念撮影できる。このときはVRゴーグルをはずして撮影してもいいかもしれない
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ボルテージのキーマンに聞く

女性向けコンテンツ,VR市場の展望


ボルテージ VR代表取締役 玉井謙介氏
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4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まずは玉井さんに今回のコラボについてお話を聞いていきます。まず,ボルテージと「VR Center」とのコラボレーションが決定した経緯を教えてください。

玉井謙介氏(以下,玉井氏):
 近年,VR体験ができるエンターテイメント施設が増えてきまして,常々こういったコラボを実施できないか模索していたんです。さまざまなお声がけをいただき,このたびイオンレイクタウンでのコラボが決まりました。ちょうどお話をいただいたのが3月頃で,GW期間に実施すべく,かなり急ピッチでプロジェクトを進めました。「CIRCLE of SAVIORS」や「SIMVRHYTHM」とのコラボも,このプロジェクトの中でご提案をいただき,形になりました。

4Gamer:
 まさか英介さんと一緒に戦える日がくるとは思いませんでした。

玉井氏:
 リアルサミットで「CIRCLE of SAVIORS」を見たことが何度もありましたが,まさかこんな大手様とコラボレーションできるとは思いませんでした。ファンタジーな世界を舞台としたこの世界に,英介が入ったらどうなるものかなと思っていましたが,とてもカッコイイ感じで仕上げていただけましたね。

4Gamer:
 玉井さんも実際に体験されたのですか?

玉井氏:
 そうですね。僕自身も体験して,さまざまな調整をお願いしました。「CIRCLE of SAVIORS」は実際に体を動かして敵を倒すコンテンツなので,難度が高めなんですよ。男性でもクリアできないことが多いとなれば,女性であればさらに難しさを感じてしまうのではないかと。せっかく英介も登場しますので,“守られ体験”も味わいつつ,ライトに楽しめる難度に調整していただきました。

4Gamer:
 男性目線での守られ体験,いかがでしたか?

玉井氏:
 同性なので,距離が近くて恥ずかしかったです。そんなにこっちを見ないでと(笑)。

4Gamer:
 クリアしたあとに写真撮影できるのもいいですよね。

玉井氏:
 ご褒美イベントも,ポイントですね。アイデアとして,頭ポンポンやハグを取り入れる話もしていましたが,製作期間の問題もあって,今回は記念撮影という形となりました。

4Gamer:
 続いて「SIMVRHYTHM」についてはいかがでしょう。

玉井氏:
 じつは前日まで調整していました。もともと「スイートルームで悪戯なキス」の動画を流す計画でしたが,予想以上にコースターのスピードが速くて映像を見る余裕がなかったので,動画の要素をスチルに変え,スピードを通常の3分の1まで落としていただきました。コース後半の回廊は,スチルをゆっくり見られるご褒美タイムを設け,コラボ要素とゲーム性をうまく両立できるバランスになっていると思います。

4Gamer:
 ちなみに数あるタイトル,キャラクターがいるなかで,一ノ宮英介を選ばれた理由というのは?

玉井氏:
 今回のVRコンテンツは,国内だけでなく海外に向けても展開したい思いがあったので,海外でも人気のある英介を選びました。

4Gamer:
 女性向けのVRコンテンツを開発されるにあたって,大切にしていることを教えてください。

玉井氏:
 インタラクティブ要素が高くなると,女性にとってハードルの高いものになってしまいます。ですので,より親しみやすくなるようコンテンツの温度感に気を配るべきだと感じています。現段階では,VRゴーグルを付けるだけで何かしらの体験ができる受動的なものを提供していき,徐々にインタラクティブ要素を加えていきたいと考えています。

4Gamer:
 VRは一般的にみても,女性にとっても,まだまだハードルが高い印象があります。よりVRコンテンツを浸透させるために,どのような施策を打っていかれるのでしょうか。

玉井氏:
 エンターテイメント型の店舗が増えてきていますので,おのずと女性の方も体験する機会が増えていくと思います。そのなかにボルテージの女性向けコンテンツを置くことで,認知度を高めていきたいですね。

4Gamer:
 今後ボルテージVRからリリースされる女性向けVRタイトルは,どの程度の本数を予定していますか。

玉井氏:
 年に1本リリースする形を考えています。その1本を使って,どういった展開をしていくかはまだ検討中です。

4Gamer:
 最後に今後のボルテージVRとしての目標をお願いします。

玉井氏:
 女性向けのVRコンテンツはまだ少ないのが現状です。ボルテージ自身の強みであるキャラクターやストーリー性を活かし,いち早く女性のみなさま方によりよい体験を提供していきたいと思ってます。

左よりボルテージ代表取締役 津谷祐司氏,取締役副会長 東 奈々子氏
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4Gamer:
 ありがとうございました。ではつぎに,長きに渡り女性向け市場を牽引するボルテージの代表取締役を務めていらっしゃいます,津谷さんにお話をうかがいたいと思います。津谷さんの視点から見て,今の女性向け市場はどのように映っていますか。

津谷祐司氏(以下,津谷氏):
 市場調査をしてみると,コア向けのコンテンツがかなり伸びている印象ですね。昔はコア向けのコンテンツは展開しない方針でしたが,1年前にアメリカから日本に戻ってみると,これまでターゲットとして捉えていた層もコア寄りになってきていると感じました。
 市場がキャラクターに入り込んでいくようなコンテンツを欲しているのは明白で,実際に社員と話してみると,コア向けのコンテンツに対するモチベーションもとても高かったんです。これはボルテージとしても挑戦していくべきだと,コア向けの方針も取り入れることになりました。VRコンテンツの展開も同様で,男性だけではなく女性でも興味を持っている人はやはりいるんですよ。

4Gamer:
 ボルテージVR設立時に,VR,ARだけではなく,AI(人工知能)に関連するタイトルも開発すると発表されていましたが,こちらはいかがでしょうか。

津谷氏:
 AIの技術そのものは我々が開発していくものではないので,他社とコラボレーションをしなければ実現は難しいと考えています。キャラクターとスムーズに会話できれるようなものになればいいと考えていますが,もう少し時間がかかると思います。

4Gamer:
 続いて海外展開についてお聞きしたのですが,これまでボルテージのコンテンツを海外で提供してみての手ごたえはいかがでしょうか?

津谷氏:
 かなり業績は上がってきています。最近発表したタイトル「Lovestruck」もiOSのWord (Games)カテゴリ,売上ランキングにおいて,アメリカで13位にランクインしています。海外展開を始めたばかりの段階では,日本でリリースした作品をそのまま輸入していましたが,一部の人にしか受け入れてもらえなかったんですよね。

4Gamer:
 日本のコンテンツが好きな層ですね。

津谷氏:
 ええ。つぎに,キャラクターのイラストや設定をアメリカ寄りにした作品を作りましたが,今度はそのほかのアメリカの作品に埋もれてしまったんです。その経験を経て,やはり日本独自のオリジナリティを感じられるものを提供すべきだと感じました。
 例えばですが,サンフランシスコでは寿司がすごく売れていますが,流行しているものはアレンジの加えられたアメリカ人好みのものなんですよね。それと同じで,海外で提供するコンテンツも日本的な要素と配信国に向けた要素を融合し,中間を維持する“ドラゴンロールテイスト”が大切なんです。このアメリカ人にウケるテイストを掴むまで5年かかってしまいました。

4Gamer:
 では,海外での女性向けVRコンテンツの反響はいかがですか。

津谷氏:
 じつは海外でもスマホアプリで「椅子ドンVR〜一ノ宮英介編〜」を売り出していますが,売り上げは日本の1.5倍ほどになります。明確な理由はまだ掴めていませんが,英語圏の女性のほうがVRに対してポジティブな感情を抱いているようです。日本ではまだ情報が少なく,身近なコンテンツではない,というのも理由にあがりますね。

4Gamer:
 やはり日本と海外では受け入れられるものが違うんですね。

津谷氏:
 そうですね。海外の反響を見ると,戦国ものはウケがとてもいい印象です。日本らしさを感じられる“侍”が登場するタイトルは調子がいいですね。実際に,「天下統一恋の乱 Love Ballad」iOS / Android)は,タイトルを分かりやすく「Samurai Love Ballad」に変更してリリースしています。

4Gamer:
 それでは最後に,ボルテージの今後の方針や展望をお聞かせください。

津谷氏:
 今期は私が社長に戻って最初の年となりますので,これまで築いてきたものをぶち壊していこうと思います。業績を気にしてしまうと中途半端になってしまいますので,業績的なものは一切捨てて生まれ変わる。みなさんによりよいコンテンツを提供するために,新しくておもしろいことをやろうと,社員とも話しています。
 そして来期は,それを業績につなげていく年にしたいですね。新たな循環を作り,世の中に広めていかねばなりません。他社とのコラボレーションもしながら業界を活性化していきたいです。

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