紹介記事
歴史上のヴィクトリア朝とはちょっと違う不思議な世界へようこそ。iOS向けADV「バートラム・フィドルの冒険」を紹介
「バートラム・フィドルの冒険:エピソード1」ダウンロードページ
本作は,イギリスのアニメーションスタジオRumpus Animationが初めて手がけた,ポイントクリック型のアドベンチャーゲームだ。
ゲームの舞台はヴィクトリア朝のロンドン。冒険家のバートラム・フィドルと,彼の従者であるサイクロプスのギャビンが,「街を騒がせる連続殺人鬼ジェフを捕まえるために,彼の行方を追う」という物語がフルボイス(英語音声)で描かれる。
グラフィックスは海外版に準じており,端的に述べてかなり濃いめだ。カートゥーン調とはいえグロテスクな描写もあるので,プレイする人を少々選ぶかもしれない。
今回配信がスタートしたアジア版には,日本語/英語/中国語(簡体・繁体)の字幕が追加収録されており,Android版の制作も進められている(関連記事)。
さっそく遊んでみたので,本稿ではネタバレに注意しつつ,作品内容について紹介しよう。
ゲームの遊び方は,画面の気になるところをタップしてNPCと会話をしたり,アイテムを拾ったりして犯人の手がかりを集めていけばOKだ。オーソドックスなアドベンチャーゲームのスタイルが踏襲されており,操作の面で難しいことは何もない。
なお,画面をホールドすると,現在いる場所でタップ可能なポイントすべてを表示する機能が用意されている。どこをタップすればいいか一目瞭然なので,利用頻度はとても高い。
こうして手がかりを集めつつ物語を進めていくと,その都度謎解きが発生。一例を挙げると「泣いている女性を慰める」「ドアの前にいる守衛を退かせる」といったものが用意されている。当然のことながら,ただタップしただけでは同じ反応しか見せないので,アイテムをドラッグ&ドロップしてみたり,騒動を起こしてみたりと,さまざまな角度からアプローチしなければ突破できないのだ。
なお,一部のアイテムは,ほかのアイテムと組み合わせて新たな効果を発揮させられる。「これだ」と思ったアイテムを渡したのに無反応だった場合は,インベントリを開いてみると活路が開けるかもしれない。
また,従者のギャビンには,バートラムでは対応できない木箱や機械といった“重たいオブジェクト”を動かす能力があることも覚えておこう。
実際に遊んでみたところ,謎解きパートの一部ではひらめきが必要になるが,お手上げになるほど難しいものはなく,アドベンチャーゲームの初心者でも十分に楽しめる作品ではないかと感じた。ちなみに,筆者の場合は中盤でちょっと詰まったものの,3時間程度でエピソードをクリアできたことを付け加えておきたい。
先にも述べたように,本作のグラフィックスはかなり個性的で,好き嫌いがはっきり分かれそうだが,ゲームとしての完成度は高い。エピソード1終了段階では多くの謎が残っているので,残りのエピソード配信が楽しみだ。
「バートラム・フィドルの冒険:エピソード1」公式サイト
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- 関連タイトル:
バートラム・フィドルの冒険 EP1
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