企画記事
「Dragon's Dogma Online」を今から始めたら,何時間で新大陸フィンダムにたどり着けるか? 新規プレイヤーが確かめてみた
そんなDDONについて,読者の中には「今から始めても大丈夫なの?」と感じている人もいるのではないだろうか。そこで,「実際に新規プレイヤーがDDONを始めたら,どのくらいの時間で先輩覚者に追いつけるのか」を確かめてみることにした。
筆者は仕事柄さまざまなゲームに触れてはいるが,実はこれまでDDONのプレイ経験がなく,イチからのスタートとなる。そして,できる限り現実に即した結果を示すために,編集部と相談のうえ,簡単なルールを決めて,それに沿ってゲームを進めることとした。設定したルールは以下のとおり。
- PlayStation 4版を使用
- ゴールは新大陸フィンダムへの到達(メインクエスト「新大陸」をクリア)
- 基本的にはメインクエストに専念して進める
- ムービーはしっかりと見る
- 黄金石150個を上限として,必要に応じてオプションを使用する
新規プレイヤーがムービーをスキップすることもないだろうから,今回の企画では物語を楽しみながら進めていく。また,黄金石150個は1万5000円に相当する(単品購入の場合)ので,社会人が1か月にオンラインゲームに使う金額と考えるとやや贅沢と思う人はいるかもしれないが,実際にはかなり余るだろうという想定だ。
ちなみに以前のインタビューにおいて,カプコンの開発・運営陣にスタートからフィンダムまでのプレイ時間を尋ねたところ,「40〜50時間くらい」とのことだったので,この数字をひとつの指標に,プレイを進めてみることにしたい。
なお,オンラインゲームなのでアップデートやキャンペーン,イベントなどによって,今後,ゲームの内容が変化する可能性がある。その点はご了承を。
「Dragon's Dogma Online」公式サイト
「Dragon's Dogma Online」春のキャンペーン特設ページ
広大な「レスタニア大陸」を舞台に冒険がスタート
物語の舞台は,魔物の脅威にさらされる「レスタニア大陸」。プレイヤーは偉大な「白竜」から力を授かった「覚者」となり,従者「ポーン」と共に人々を護るべく戦いに身を投じる。プレイヤーキャラクターである覚者は,性別や髪型はもちろん,筋肉の量や身長,額の奥行きといった細かい項目も設定できる。じっくりとメイキングに時間をかけるといいだろう。
スタート時点では,剣と盾で戦う「ファイター」,弓矢で敵を射る「ハンター」,仲間を癒す「プリースト」,巨大な盾で敵の攻撃を引き受ける「シールドセージ」の4ジョブを選択できる。今回,アクションゲーム好きの筆者はファイターを選択。アタッカーでありつつも盾で身を守れるファイターはので,バランスが取れているという判断だ。
ちなみにチュートリアルを少しだけ進めると,アルケミストやウォリアーなども開放されたが,まずは初期ジョブを続けることにする。
チュートリアルを終えると,いよいよ本格的な冒険の始まりだ。ここで黄金石17個と引き換えに「冒険+格納チェストパスポート(30日)」を購入。死亡時のコンティニューに必要な「復活力」が何度でも補充できたり,アイテムを保管する「保管ボックス」や覚者の自室にある「格納チェスト」の容量が倍増したりと,何かと冒険しやすくなる便利なオプションだ。これは初心者にピッタリ!
防具は「新人覚者応援」キャンペーン※で配布された「古種族少女の装い【雅】」を使用。1レベルから装備可能な全身一体型で,この時点ではかなり性能が高い。これで防御面の不安はなくなったと言える。さらに,新規プレイヤー向けの配布アイテム「祝福のルーキーズリング」(経験値が2倍になる)を装備すれば準備完了だ。
※当初,4月13日までの予定だったが,5月11日のメンテナンス前まで期間延長。
キャンペーン防具のおかげか,序盤のクエストは難度がかなり低く感じられ,順調に進んでいく。レスタニアの大地は広大なうえに起伏に富み,崖をよじ登って目的地を目指したり,丘から飛び降りてショートカットしたりといったムチャも楽しい。
ただし,水遊びは厳禁だ。川や湖に落ちると謎の魔物に水中へ引きずり込まれてしまい,近くの岸からリトライとなる。
ゲーム開始から約4時間,ついにポーンの作成が可能になった。ポーンとは「Dragon's Dogma」シリーズの顔と言える,覚者に忠実な従者のこと。戦闘や探索のパートナーとして,プレイヤーと共に行動するNPCだ。覚者と同じくキャラクターメイキングも可能なので,凝り性の人にはたまらないだろう。
「回復役が近くにいれば心強い」ということで,ポーンのジョブはプリーストを選択。また,冒険中に寂しくならないよう,「発言頻度」は「つねに喋る」を設定した。
さらにゲーム内通貨「リム」を支払うことで,ほかのプレイヤーのポーン(サポートポーン)をレンタルしてパーティを編成することも可能だ。さっそくリストを見てみると,多数のサポートポーンがヒットしてビックリ! イケメンから巨漢まで個性的な面々が揃っているので,眺めているだけでも飽きない。
サポートポーンの強さも費用もピンキリだが,今回は身の丈に合ったシールドセージをレンタルして3人パーティを編成した。この時点で11レベル,まだまだ先は長い。
いよいよ大型モンスターとの戦いに挑む
その後も自身のレベルアップに合わせて,徐々に能力の高いサポートポーンへと借り換えつつ,メインクエストをクリアしていく。覚者のファイター,ポーンのプリースト,サポートポーンのシールドセージ,そして公式ポーンのハンターを加えた4人パーティともなると,“中の人”は1人なのにポーン達の活躍でサクサク進む。
シールドセージが敵を引きつけ,ハンターとファイターがその隙に攻撃,HPが減るとプリーストが癒してくれる。まるでプレイヤー同士で遊んでいるかのような連携が自然に生まれるのだ。
しかも,ポーンは戦闘中やクエスト終了時などの状況に合わせて発言するので,ソロプレイでもなかなか賑やか。とかく覚者(プレイヤー)のことを褒め称えてくれるので,ちょっと気恥ずかしいくらいだ。
徐々に大型モンスターとの戦いも増えてくる。モンスターの身体をよじ登り,しがみついた状態で弱点に剣を突き刺せば,大ダメージを与えられる。
ただし,モンスターが怒ると攻撃力や防御力が上昇するので非常に危険。ここでここでブレイクを狙ったり,勇敢にしがみついて,揺さぶりをかけ続けることで,モンスターを無防備な状態に追い込める。さらに攻撃を繰り出せば,大ダウンを奪って攻撃し放題になる。
最初はわけも分からず,とにかく殴る一辺倒だったが,DDONならではの「ブレイク」や「しがみつき→揺さぶり」といったアクションに慣れてくるとスムーズに戦えるようになった。
クエスト報酬として手に入れた「成長サポート」「報酬サポート」(経験値やドロップアイテムの獲得量が2倍になるなどの効果)の有効期限が尽きたところで,黄金石にはまだ余裕があるので自腹購入を決断。両オプションがセットになった「成長+報酬サポートコース」(3日/18黄金石)に加えて,「祝福のルーキーズリング」(経験値が2倍になる)の効果もあり,約8時間で21レベルに到達した。なかなか順調な気がする。
このあたりになるとスキルが揃ってきたことで,バトルの多様性が増してくる。敵の攻撃をギリギリまで引きつけて,ジャストガードの「盾弾き」で逆襲。「刀牙昇斬」で相手を打ち上げ,空中コンボ風の連続攻撃。地面に落ちたところを「センチュリオンスパイク」で追撃する。一連の流れがうまく決まったときの爽快感は高く,さすがは“アクションゲームのカプコン”ならではの操作感だ。
「召喚されし牙竜」で大苦戦。その理由は……
メインクエスト「黄昏の城」に到達したところで,最初の壁にぶつかった。大型モンスター「召喚されし牙竜」(ベヘモット)に大苦戦を強いられたのだ。
ちょっと攻撃されただけでやられてしまい,なかなか反撃の機会が訪れない。何度も倒されて復活力が尽き,万事休す……と思われたが,黄金石によるコンティニュー(7回)でどうにか撃破した(コンティニュー1回につき,黄金石1個使用)。つまり,リアルマネーの力でねじ伏せたというわけだ。
「『冒険+格納チェストパスポート』の効果があれば,復活力はいくらでも補充できるんじゃないの?」と思われそうだが,いわゆる“無限コンティニュー”とは違う。復活力の所持数は最大3個なので,補充するためには拠点に戻らなければならない。
したがって,ダンジョンの最深部に待ち構えている大型モンスター戦でコンティニューしまくり……というゴリ押しは不可能。その代わり,黄金石によるコンティニューはその場で発動するうえ,復活後には一定時間だけ無敵になる。どうしても越えられない難所では,黄金石が頼りになる。
今回,筆者が召喚されし牙竜に苦戦した理由は,のちほど明らかになった。ここまではキャンペーンでもらった「古種族少女の装い【雅】」でサクサク進められたが,防具を強化していなかったため,いつの間にか適正レベル帯の装備と比べて,防御力がかなり劣っていたのだ。
つまり,キャンペーン防具が力不足となっていたのに気づかなかったというわけで,あわてて防具を買い揃えると防御力が1.5倍に上昇した。ちゃんとセオリーどおりに装備を強化していれば,コンティニューの必要はなかったかも……。
黄昏の城をクリアした時点で,プレイ時間は13時間経過。41レベルに到達したので,折り返し地点といったところか。
「エリアランク」を上げるためにサブクエストに励む
ほかのプレイヤーから借りたサポートポーンは,いずれ返却しなければならない。お別れのときはちょっと寂しくなるが,この余韻もDDONの味わい深さと言える。
その際,「外見評価」「冒険評価」「クラフト評価」といった項目に評価を付けられるのがユニークだ。サポートポーンの持ち主である,ほかのプレイヤーとのつながりを感じられるポイントだ。
ゲームが中盤に入ると,徐々にペースが落ちていく。というのも,メインクエストを受注するために「エリアランク」をしっかりと上げなければならないからだ。
レスタニアは複数のエリア(地域)に分かれており,それぞれにエリアランクが設定されている。「ワールドクエスト」「ボードクエスト」といったサブクエストをクリアすると「エリアポイント」が加算され,一定値に達するとエリアランクが上昇するという仕組みだ。もちろん新しいエリアに入ったら,また最初からエリアランクを上げる必要がある。
メインクエストの受注条件には「エリアランク」が含まれているが,メインクエスト「千の咆哮」が終了したあたりからエリアポイント稼ぎが厳しくなってきたというわけだ。
また,キャラクターを強化するべく,スキルの「修練」も並行して進めた。これは,スキルごとに設定されたモンスターを一定数以上討伐するというものだ。通常,スキルは5レベルまでしか成長しないが,修練を終えると6レベル以降の成長が可能となり,スキルの威力やヒット数が上昇する。レベルによって設定されるモンスターが異なるので,意識的に討伐する必要がある。
サブクエストに繰り返し挑むのはなかなか大変だが,大型モンスター戦は自身の上達を実感できるのが嬉しい。これまではおっかなびっくり戦っていたのが,ターゲットの姿を見るや即座にしがみつき,頭や弱点にダメージを与え,ゆさぶりで的確にスタミナを奪っていく。ダウン時は修練を経て威力を増した「弐段突き」が効果的で,一気に大ダメージを負わせる。DDONらしい戦い方が板についてきた。
メインクエスト「友の来訪」では,宿敵「モゴック」と対決。揺さぶりが効かないうえに攻撃力が高く,次々にポーンが力尽きていく。しかも戦場には緑の池があり,ここに入ると毒に冒されてHPが減少していくという過酷な条件付きだ。
今までの大型モンスターとは一線を画す強さがあり,かなり苦戦したものの,黄金石によるコンティニューを1回だけ使ってクリアに成功。この時点で約23時間が経過し,49レベルに到達した。
ポーンの強化も大事。戦力の底上げを図る
モゴック戦で気になったのが,ポーンのプリーストが毒状態をまったく治してくれなかったこと。そこでスキル関連について調べてみると,「覚者と同様,ポーンもスキルを習得しなければならない」という仕様が判明した。これまでは,レベルが上がると自動的に習得するノーマルスキルで戦っていたのだ。
「これはイカン!」というわけで,これまでに溜まっていた「JP」(スキル習得に必要なポイント)を使い,「ヒーリングスポット」「キュアスポット」「エナジースポット」といった回復系スキルを習得させると効果てきめん。とくにエナジースポットは,スタミナが切れそうになるとポーンが寄ってきて回復してくれるので,大型モンスター戦がかなり楽になる。スキルを習得したり,ついでに装備を整えた結果,筆者のポーンを借りてくれる人も増えたようだ。
ここで2人目のポーンを作れるようになった。ジョブはシールドセージを選択して,攻撃,回復,タンクを自前で揃えられる体制ができた。ただ,誕生したばかりのポーンは非常に弱い。そこで戦力の底上げも兼ねて,さまざまなジョブを試すことにした。
なかでも両手に短剣を持つ「シーカー」は,ロープを使った特殊機動が特徴のアタッカーだ。地形や大型モンスターにロープを打ち込み,一瞬で接近したり,空中の小型モンスターを引きずり落としたりと,まさに縦横無尽。ビュンビュン飛び回りながらの連続攻撃は爽快で,ファイターとはまったく異なる戦い方となる。
シーカーは揺さぶるときのスタミナ消費を軽減する「躍握」,巨人系モンスターに与えるダメージが増える「巨狙」といったアビリティを習得可能だ。一度覚えたアビリティは,ほかのジョブに変わったときも使用できるため,結果的にファイターの戦力が上がることになった。
キャンペーンのおかげで一気にスパート!
今回の企画は3月中旬にスタートしたのだが,このタイミングで「新大陸フィンダムまで走り抜けろ!」キャンペーン※が開催となった。キャンペーン期間中はメインクエストをクリアするだけで,レベル70まで成長できるうえにエリアランクを上げる必要がなくなる。これは時短効果が期待できそうだ。
※当初,4月13日までの予定だったが,5月11日のメンテナンス前まで期間延長。
ジョブをファイターに戻してメインクエストに挑んでみると,確かにサクサク進む。2人目のポーンもだいぶ成長してきたが,シールドセージとしてはどうにも力不足で,戦力と装備費用の両面でパーティの足を引っ張ってしまう。というわけで,今回は鍛えてあるサポートポーンを借りるという結論に達した。
もちろん,時間に余裕があれば愛着のあるポーンを育てたいのだが……。ちなみに,ここまでのプレイ時間は36時間で56レベル。
ここでまたしてもミスが発覚。「新大陸フィンダムまで走り抜けろ!」キャンペーンではレベル67相当の性能を持つ「オブシディアン」シリーズのメイン武器(9種),一式装備「放蕩覚者の服」「乙女の戦装束」がもらえるのだが,これが届いていることに数日,気づかなかったのだ。
あわてて装備してみると,いずれも高性能。これなら「新大陸」まで走り抜けられるだろう。もっと早く気づいていれば……とは言わない約束だ。
メインクエストの進行と共に,物語もいよいよシーズン2に突入。周囲に胞子をまき散らす不気味な敵「侵食魔」が新たに登場した。
侵食魔は既存のモンスターに「侵食核」が寄生して凶暴化したものだ。「侵食」の状態異常を受けると行動不能になってしまうので,侵食魔の大型モンスター戦では“敵にしがみついて揺さぶる”という従来の戦い方を見直さなければならない。
侵食魔の大型モンスターに対しては,通常攻撃でのけぞらせて胞子の噴出を止めることが重要だ。近距離アタッカーなら敵にしがみついて身体をよじ登り,ハンターやソーサラーであればピンポイントで狙いを定めて侵食核を破壊する。敵にしがみつくまでの立ち回りと,特定部位を狙うDDONらしいバトルの特徴が明確になっており,戦いにメリハリがあるという印象を受ける。
侵食魔の登場で敵は手強くなったが,こちらもキャンペーンのおかげでメインクエストがサクサク進む。とくにエリアポイントを稼ぐ必要がなくなったのは大きい(メインクエスト「大陸から来た男」のみ,エリアランクが受注条件となっていたが)。
今回のゴールに設定したメインクエスト「新大陸」は,それまでの激闘とは打って変わって簡単な内容だった。フィンダムで通常のモンスターを蹴散らしてくるというもので,とくに苦労することもなくクリア。その結果,フィンダムに到達するまでのプレイ時間は45時間40分,覚者のレベルは71になっていた。
冒頭に記したとおり,カプコンの開発・運営陣が想定していたプレイ時間は「40〜50時間くらい」。その意味では想定内の結果と言える。
しかし,ポーンのスキルを習得していなかったり,キャンペーンの装備を受け取っていなかったりといった“ロス”に加え,2人目のポーンを作ったときにほかのジョブを育てるという“寄り道”をしているので,個人差はあるはずだ。また,今回はプレイヤーとのパーティプレイもしていない。先輩覚者の助けを借りられれば,プレイ時間はさらに短縮できただろう。
その一方,途中で「新大陸フィンダムまで走り抜けろ!」キャンペーンが開催されたことで,大いに助けられた。ちなみに,同キャンペーンの開催期間は5月11日のメンテナンス開始まで。これからDDONを始めようと思っている人も,しばらく休眠している人も,このチャンスを見逃す手はない。
「Dragon's Dogma Online」春のキャンペーン特設ページ
今回は“なるべくメインクエストに専念する”という趣旨だったので,さまざまなジョブに触れることはなかった。また,自室のハウジングやポーンとの交流,最大8人のプレイヤーが挑む大規模バトル「グランドミッション」といったサブコンテンツも充実しているので,これからDDONを始めるプレイヤーは“寄り道”をしながら楽しんでほしい。
<黄金石の使用内訳>(使用数:87個)
- 冒険+格納チェストパスポート(30日):17個
- 成長+報酬サポートコース(3日):18個
- 成長サポートコース(7日):20個
- 安心アシストコース(7日):20個
- コンティニュー(12回):12個
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