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シブサワ・コウと日野晃博氏が制作秘話を明かした「妖怪三国志」完成発表会をレポート
「妖怪ウォッチ」と「三國志」,奇跡のコラボを実現させたのは,お互いへのリスペクト
2016年4月2日に発売を控えたシミュレーションゲーム「妖怪三国志」は,レベルファイブの「妖怪ウォッチ」と,コーエーテクモゲームスの「三國志」がコラボしたタイトルだ。ジバニャン,コマさん,USAピョンらは謎の書物「妖怪三国志」に吸い込まれてしまい,三国志の武将の力を宿した「ジバニャン劉備」「コマさん孫策」「USAピョン仲達」といった「武将妖怪」となり,元の世界へ戻るべく旅立つ。
まずは「妖怪三国志」のゼネラルプロデューサーであるシブサワ・コウこと,コーエーテクモゲームス 代表取締役会長 襟川陽一氏と,エグゼクティブプロデューサーを務めるレベルファイブの日野晃博氏が登壇。コラボが実現した経緯や制作秘話などを明かした。
共に仕事をするのは今回が初めてとなる両氏だが,かねてからゲームクリエイターとして親交があり,「いつか一緒に仕事をしよう」と語り合っていたそうだ。コラボのきっかけは襟川氏が日野氏にラブコールを送ったことだという。襟川氏は妖怪ウォッチにおけるマルチメディアへの展開力やクオリティの高さを評価。日野氏は「三國志」や「信長の野望」などを通して歴史を学び,“僕の歴史の先生はシブサワさん”と語るほどにリスペクトしていたこともあってコラボが実現したとのことだ。
本作では,おなじみの妖怪達が三国志の武将の力を宿した「武将妖怪」となる。その総数は400種類以上。どの妖怪とどの武将をマッチングさせるかは日野氏が「本当に難しい問題」と語るほどに重要なテーマだが,この点に関してはコーエーテクモゲームス側から提案が行われたという。同社の開発チームは妖怪ウォッチファンで構成されているそうで,妖怪と武将の絶妙な組み合わせを日野氏も絶賛していた。
ジバニャン劉備 |
コマさん孫策 |
USAピョン仲達 |
ウィスパー孔明 |
ガシャどくろ兀突骨 |
ツチノコ劉禅 |
一方,年少の妖怪ウォッチファンに向けてシミュレーションゲームを提案することになるため,制作には気を使ったという。分かりやすさを追求するうえで,日野氏のアドバイスが大変参考になったそうで,襟川氏は“日野さんのアイデアは凄く,一つ一つが金言だ”と手放しで褒め称えていた。
両氏は「子供さんだけでなく,すべてのゲームファンにお届けできる内容なので期待してほしい」(襟川氏),「歴史が好きな人も,妖怪ウォッチファンも楽しめるものになっているので,是非遊んで欲しい」(日野氏)と,発売を待つファンへメッセージを贈った。
博多大吉さんとキング・クリームソーダらが,実機プレイとテーマソングを披露
挑むのは,この日のために用意された特別シナリオで,ジバニャン劉備たちと「黒鬼呂布」が戦うという内容である。ここで博多さんを助けてくれたのが,本作の特徴である,手厚いサポートシステムだ。
妖怪三国志では,キャラクターの行動時,システムがおすすめを提案してくれる。移動ではどこへ動かすといいか,戦闘ではどのコマンドを選ぶといいか……と,おすすめの内容はかなり細かく,シミュレーションに不慣れの人でもかなりプレイしやすそうな印象だ。もちろん,自分が思った通りに行動させることも可能だという。
博多さんがおすすめの通りに行動させると,「ひゃくれつ肉球」などの「ひっさつわざ」や,味方で敵を挟み込むと使える「コンビわざ」などが発動。見事に黒鬼呂布を撃退していた。
この日用意されたのは博多さん専用のシナリオ |
「ひゃくれつ肉球」は妖怪三国志の世界でも健在 |
続いては,妖怪ウォッチのOP「ゲラゲラポーのうた」で知られるキング・クリームソーダのゲラッパーさん,マイコさん,ZZROCKさんが登場。テーマ曲「ブリンブリン大旋風」のミニライブを行った。
タイトルの“ブリンブリン”とは,ヒップホップにおけるスラングで“ギラギラした”という意味なのだという。ゲラッパーさんは「僕もコーエーテクモゲームスさんの三國志シリーズの大ファンなんですが,武将の生き様や欲望がギラギラしているところが,ブリンブリンという言葉の持つイメージと一致したのでタイトルに選びました」とタイトルの由来を熱く語っていた。歌は三国志をラップで紐解くというもので,妖怪ウォッチらしい元気さと三国志の歴史が融合した,アップテンポなもの。完成発表会は“ブリンブリン”な盛り上がりの中で幕を閉じた。
「妖怪三国志」公式サイト
- 関連タイトル:
妖怪三国志
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(C)LEVEL-5 Inc./コーエーテクモゲームス