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華やかさゼロの硬派な“狩りゲー”「マタギの鍋」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第840回
スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが,「じゃあ,どれが面白いの?」「そもそも,数が多すぎて好みのタイトルが探せない!」と思っている人も少なくないはず。そんな問題を解決すべく,スタートした連載が「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで,スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして(ほぼ)毎日お届けする。
本日の「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」では,山での狩猟を生業とする“マタギ”を題材にしたAndroid向けシミュレーションRPG「マタギの鍋」を紹介しよう。顔のグラフィックスが用意された登場キャラクターは男ばかりという,華やかさとは無縁の硬派な作品だ。
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本作の主人公は,“肉鍋”以外の名物がないという辺境の村で,猟師団の団長を務めている男。村では流行病が蔓延しており,自身の娘も倒れてしまっている状況だ。そんな中,娘から「美味しい鍋を食べたい」と頼まれた主人公は最高の鍋を作るために,伝説の生き物「幻獣」の肉を求めて冒険に出る。というのが大まかなストーリー。
ステージは大平原/浜辺/樹海/熱砂/雪山の5種類があり,登場する獣をすべて倒すか,逃げられると次の狩場に進める。猟師と獣で交互に行動していき,最深部にいるボスを倒せば,より難度の高い狩場が出現するという仕組みだ。
一見オーソドックスなシミュレーションRPGに見えるが,実は本作では,1ターンにつき1回しか命令を出せない。団員を1回タップすると移動,2回なら攻撃,3回でリセット(待機)となり,命令した状態で画面の上下左右いずれかにフリックすると,その方向に指示した行動を起こすのだ。
注意してほしいのは,移動した猟師は何かにぶつかるまで止まらないことと,行動するたびに食糧が減り,ゼロになると強制撤退になることだ。幸い,敵はこちらが行動を起こすまで動かないので,次に何をすべきか,じっくりと考えよう。
猟師が装備できる武器は,バランスのいい「弓矢」,味方や岩などを通り越えて攻撃できる「石」,攻撃した相手をのけ反らせる「銃」の3種類。本作では,ただ攻撃してもなかなか当たらないので,猟師を獣に隣接させて動きを封じ,そこを狙い撃つというのがセオリーになる。ただし,獣を捕まえている間は猟師が1ターンごとにダメージを受け,最悪の場合力尽きてしまう。なるべく時間をかけずに仕留めたいところだ。
なお,猟師に成長要素はなく,獲得した武器やアクセサリーを装備させることで能力を強化していく。装備で強化された猟師も,難度の高いステージではあっさりと倒されてしまうこともあるので,過信は禁物だ。
1回の命令で,指示を受けた団員すべてが行動するユニークなシステムが目を引く本作。慣れないうちはかなり難しいが,団員同士で連携して獲物を狩る楽しさは格別だ。シミュレーションゲームが好きな人は一度チャレンジしてみるといいだろう。
著者紹介:カイゼルちくわ
ゲーム攻略記事を中心に活動するフリーライター。ゲーセンに寝泊まりしたいくらいのシューティング&ガンシューティング好きだが,家に帰ればパソコンのFPS(ファーストパーソンシューティング)も遊びたがる。アクションゲームとかわいいキャラにも目がない。
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