VRヘッドマウントディスプレイ対応のスキューバダイビングシミュレーション「
World of Diving 」の開発で知られるオランダのVertigo Gamesは,VRゲームの勢いに乗ってその存在感を高めつつあるデベロッパだ。同社はgamescom 2015に,「
Skyworld 」「
Arizona Sunshine 」という新作2本を出展した。どちらもHTCのVR対応ヘッドマウントディスプレイ「Vive」を利用したプレイアブルなものだったので,プレイレポートをお届けしよう。
ブースでタイトルを紹介してくれたVertigo Gamesのメンバー
「Skyworld」
「Skyworld」は,空中に浮かぶ島のような大陸を舞台に,若き王位継承者であるプレイヤーが軍隊を率いて敵勢力と対峙するというミニチュアボードゲーム風のストラテジーだ。城などの建物を眺めまわしてみたり,樹木を引っこ抜いてみたりといったこともできるようになっている。
プレイには写真の
ワンド型コントローラ を使用する。農地をクリックして羊の放牧や麦畑などの生産地に改良したり,鍛冶屋の建物をクリックして店内を表示させ,剣や弓などの生産を行うといった感じでゲームを進めていく。
同じような操作で“生産”した兵士を,ヘックスが描かれたマップ上で動かし,相手の領地を奪い取るのが目的だ。
ヘッドセットの装着による疲労を考えてか,ゲームは1時間程度で終わるようなシンプルなものになっており,大人から子供までが楽しめる作品になりそうだ。
「Arizona Sunshine」
グランドキャニオンを連想させる,赤茶けた岩山がそびえるマップが舞台となる「Arizona Sunshine」は,一人称視点のゾンビアクションゲームで,近付いてくるゾンビの軍団を撃ち殺していくという,典型的なシューターだ。こちらもワンド型コントローラを使用し,2つのワンドによる“2丁拳銃”にも対応するなど,ゾンビアポカリプス下でのカウボーイ気分を味わえる。
Arizona Sunshine Teaser
VIDEO
今回は難度が初心者向けに設定されていたようだが,レベルをクリアしていくにしたがって,相当に激しい銃撃戦を楽しめそうだ。
現在アーリーアクセス版が提供されている「World of Diving」を含めて,Vertigo Gamesのゲームは,各メーカーのVRヘッドマウントディスプレイのリリースに合わせて,2015年第4四半期から2016年前半ぐらいまでに正式リリースされる予定になっている。ハードウェアと同時に購入するタイトルとして検討するのもいいだろう。
「World of Diving」
今回のデモでは「Vive」が利用されていたが,Vertigo Gamesの作品はOculus VRの「Rift」などにも対応するとのことだ