スマホゲームのセルラン分析（2024年1月25日〜1月31日）。今週の1位は「プロスピA」。昨年10月〜12月のパブリッシャ別世界収益ランキングも

　データ分析を専門に行うSensor Towerによると，2022年におけるスマートフォン向けゲームの国内収益は約2兆1422億円に達している（関連記事）。そんな世界有数のスマホゲーム大国となった日本で，いま最も売れているタイトルをはじめとした，さまざまなデータを毎週お届けするのが，本連載「スマホゲームのセルラン分析」である。

スマホゲームの国内収益ランキング
（2024年1月25日〜1月31日）

順位	前週	タイトル	DL数の前週比	収益の前週比
1	14	プロ野球スピリッツA	-10％	239％
2	4	ブルーアーカイブ	138％	65％
3	35	ドラゴンボールZ ドッカンバトル	243％	660％
4	1	モンスターストライク	-44％	-41％
5	29	LINE：ディズニー ツムツム	38％	424％
6	8	ONE PIECE バウンティラッシュ	52％	59％
7	45	呪術廻戦 ファントムパレード	-3％	626％
8	15	原神	-21％	81％
9	7	聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス	-72％	-7％
10	2	Fate/Grand Order	-10％	-47％
11	19	あんさんぶるスターズ！！Music	20％	53％
12	13	パズル＆ドラゴンズ	-35％	10％
13	20	Pokémon GO	1％	55％
14	11	ロイヤルマッチ	-5％	-8％
15	3	ドラゴンクエストウォーク	-22％	-52％
16	5	ウマ娘 プリティーダービー	1％	-52％
17	23	プロジェクトセカイ	7％	5％
18	17	パズル＆サバイバル	-10％	-9％
19	27	ホワイトアウト・サバイバル	-6％	20％
20	21	荒野行動	-15％	-15％
21	22	ブルーロック Project: World Champion	-45％	-15％
22	18	ドラゴンクエストタクト	-20％	-24％
23	9	アークナイツ	-41％	-57％
24	183	DUEL MASTERS PLAY’S	81％	867％
25	55	Pokémon Sleep	102％	150％
26	24	勝利の女神：NIKKE	-30％	-21％
27	38	恋と深空	-53％	37％
28	32	ガーデンスケイプ	6％	13％
29	25	トゥーンブラスト	-16％	-17％
30	28	メメントモリ	-6％	-9％
31	12	ヘブンバーンズレッド	-5％	-59％
32	80	ロマンシング・サガ・リ・ユニバース	-13％	195％
33	34	Age of Origins	-8％	3％
34	16	崩壊：スターレイル	-8％	-57％
35	6	eFootball 2024	3％	-79％
36	33	ドット勇者	-17％	-6％
37	43	放置少女	2％	12％
38	44	ホームスケイプ	-5％	11％
39	10	モンスターハンターNow	-34％	-68％
40	37	信長の野望 覇道	-3％	-8％
41	31	LINE ポコポコ	-12％	-21％
42	63	ONE PIECE トレジャークルーズ	61％	76％
43	107	転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚	92％	179％
44	70	PUBG MOBILE	-11％	85％
45	39	にゃんこ大戦争	-16％	-14％
46	65	信長の野望 出陣	-35％	58％
47	49	KARIZ - カリツの伝説 -	-3％	4％
48	54	Last War:Survival Game	-16％	23％
49	30	金色のガッシュベル！！ 永遠の絆の仲間たち	-73％	-37％
50	42	三國志 覇道	-6％	-23％

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　国内収益ランキング1位は「プロ野球スピリッツA」（iOS / Android）だ。ソフトバンクの柳田悠岐選手や巨人の岡本和真選手を収録したガチャ「ベストナイン＆タイトルホルダー第1弾」が1月26日にスタートし，前週比で収益を239％伸ばした。

　「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」（iOS / Android）は1月29日に開始した9周年記念キャンペーンの一環で，新SSR「超サイヤ人ブロリー」の登場するDOKKANフェスや，新SSR「超サイヤ人ゴジータ」の登場する伝説降臨祭を実施している。前週比660％の増収を記録し，35位から3位まで順位を上げた。


　「呪術廻戦 ファントムパレード」（iOS / Android）はストーリーイベント「五条悟のままならない休日？」（関連記事）を1月29日から開催。新バージョンの「五条悟」の実装が，前週比626％の増収につながった。


　また，「DUEL MASTERS PLAY’S」（iOS / Android）は第24弾カードパック「龍魂超決戦 -NEXTREME SAGA-」を1月25日にリリースし，Top50で最高の収益増加率となる867％増を達成した。

スマホゲームのパブリッシャ別世界収益ランキング
（2023年10月〜12月）

　今回は，2023年10月〜12月におけるパブリッシャ別の世界収益ランキングを紹介しよう。参考までに前期（2023年7月〜9月，関連記事）の順位と，各社における今期の最高収益タイトルも併記している。

順位	前期	パブリッシャ名	最高収益タイトル
1	1	Tencent	アリーナ・オブ・ヴァラー
2	6	Scopely	MONOPOLY GO!
3	2	NetEase	逆水寒
4	3	Activision Blizzard	キャンディークラッシュ
5	4	Playrix	ガーデンスケイプ
6	5	miHoYo	原神
7	7	Take-Two Interactive	トゥーンブラスト
8	8	Playtika	Bingo Blitz
9	12	Dream Games	ロイヤルマッチ
10	10	Pixel United	Lightning Link
11	11	Netmarble Games	Marvel オールスターバトル
12	14	Roblox	Roblox
13	15	Supercell	クラッシュ・オブ・クラン
14	13	Moon Active	コインマスター
15	18	KONAMI	eFootball 2024
16	16	Niantic	Pokémon GO
17	17	AppLovin	プロジェクトメイクオーバー
18	9	バンダイナムコエンターテインメント	ドラゴンボールZ ドッカンバトル
19	20	NCSOFT	リネージュM
20	26	Century Games	ホワイトアウト・サバイバル
21	19	Electronic Arts	FIFA Soccer
22	22	37GAMES	パズル＆サバイバル
23	23	Lilith Games	Rise of Kingdoms ―万国覚醒―
24	27	Garena Games Online	Garena Free Fire
25	25	FunPlus	ステート・オブ・サバイバル

※データはSensor Towerから引用。データのない箇所は「-」と記載
※App StoreとGoogle Playが集計対象。PC/コンシューマ版のデータは含まれていない

1〜25位のグラフ。縦軸（収益）の値は本連載では非公開

　2023年7月〜9月と比べて，2023年10月〜12月における世界のスマホゲーム市場全体の収益は約2％減少した。Top25のパブリッシャのうち収益を増やしたものは15社，収益を減らしたものは10社であり，以下の3社は最高収益タイトルが前期と異なっている。

パブリッシャ名	前期の最高収益タイトル	今期の最高収益タイトル
miHoYo	崩壊：スターレイル	原神
Take-Two Interactive	エンパイア＆パズル	トゥーンブラスト
KONAMI	プロ野球スピリッツA	eFootball 2024

　「トゥーンブラスト」はトルコのPeak^※が2017年にリリースしたパズルゲームだ。最も収益が高かったのは2020年ごろで，その後はゆるやかに収益を減らしていたが，今期は反発。前期比で30％の増収を達成した。
　なお，Top10のパブリッシャのうち4社の最高収益タイトルがパズルゲームであり，このジャンルの収益性の高さがうかがえる。

※Peakは2020年にアメリカのZyngaに買収され，Zyngaは2022年にアメリカのTake-Two Interactiveに買収された


　また，Top25のパブリッシャのうち前期比の収益増加率が最も高かったのはSupercellだ。最高収益タイトルの「クラッシュ・オブ・クラン」が新たな村レベル「タウンホール16」の実装によって収益を伸ばしたほか，2023年12月12日に5周年を迎えた「ブロスタ」も増収となった。

Sensor Tower 日本語公式サイト

「スマホゲームのセルラン分析」記事一覧