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[COMPUTEX]東プレがゲーマー向けキーボード「REALFORCE RGB」を展示。キーごとのアクチュエーションポイント設定機能付きで年内にも発売予定
5月21日掲載の記事で,「COMPUTEX TAIPEI 2015で『Type Heaven』の新作として展示されていたキーボードから刻印が消えていた」ことをお伝え済みだが,あれはどうやら,製品名決定を受けてのものだったようだ。
ただ,COMPUTEX TAIPEI 2016の会場にあるREALFORCE RGBは,単なる「名称変更版」ではない。まず机上を占めるサイズは,Type Heavenの455(W)
[Fn]キーとの組み合わせで機能する4キーのうち,[P1]はサウンド出力のミュート有効/無効切り替えで,[P2/P3]はサウンド出力のボリューム調整と,他社製のゲーマー向けキーボードでもよくある機能だが,[P4]キーは,キー入力がオンになる位置,いわゆるアクチュエーションポイントの深さを順繰りに変更する機能となっている。[Fn]+[P4]キーを押すごとに,アクチュエーションポイントの深さは1.5/2.2/3mm,ユーザーによるカスタム値の順で切り替わる仕様だ。
カスタム設定では,キーごとに1.5/2.2/3mmからアクチュエーションポイントを指定できるのだが,そこで使うことになるのが専用のユーティリティ「RealForce Space」(仮称)である。「あくまでも仮称。デザインも製品版では見栄えのいいものに変える」(東プレ)とのことなので,そのつもりで見てもらえればと思うが,これは,アクチュエーションポイントのほか,キーごとのLED発光色や光り方,ゲーム中に“誤爆”しては困るキーを指定できる外部ツールとなる。
ここで重要なのは,RealForce Space(仮)が,インストールなしで動作する,純然たる設定ツールであることと,設定内容はREALFORCE RGB側のフラッシュメモリへ保存できるということだ。先ほど,[Fn]+[P4]キーの操作で,ユーザーによるカスタム設定も含めてアクチュエーションポイントを変更できると述べたが,ゲームモードにおける任意のキーの無効化機能は[Fn]+[F12]キーから有効/無効を切り換えられる。
キーのLEDも,単色で色を変えるだけなら[Fn]+[Ins]キー,七色で横に流れるようにしたければ[Fn]+[Home]キー,RealForce Space(仮)で行ったカスタム設定を呼び出したければ[Fn]+[Page Up]キーを押せばいいといった具合に,ほとんどの機能をキーボード側のショートカットで設定可能だ。ちなみにLEDはカスタム設定として最大3つを保存し,順繰りに切り換えられるという。
キートップのフォントは仮のもの。これからフォントを「REALFORCE風に」(東プレ)変更し,キーキャップの量産に入っていくそうだ |
本体底面。1.4kgの重さがあるので安定感は高いが,滑り止めのゴムも大きくなっている。ケーブルは本体任意の3か所から引き出せる仕様 |
こちらは本体側面から |
それにしても,本格的なゲーマー向けモデルは初めてのはずの東プレが,「アクチュエーション可変なのは珍しいけれども,あとは光るだけ」の製品をただ用意するのではなく,任意のキーの無効化機能や,邪魔になりにくい場所でのサウンド関連機能といった,「ゲームで本当に役立つ機能」をきっちりと揃えてきたのは,正直,驚くほかない。
東プレによると,日本での発売は10月目標。「遅くとも年内には」とのことだった。価格はまだ何も決まっていないそうだが,「税込3万円,なんてことにならないよう,2万5000円のラインを目指している」という。
初回展示から1年後のブラッシュアップで,非常に楽しみな製品となったREALFORCE RGB。発売に向け,続報に期待していきたい。
東プレ公式Webサイト
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