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[TGS 2015]東プレ,国内のゲーマー向けキーボード市場参入を予告。ブランド名は海外展開で使っている「Type Heaven」を利用か
「アクチュエーションポイントの深さを4段階で調節できるキーボード」を2016年に国内で発売
東プレが2016年中の発売を予告しているのは,海外市場向けのキーボードブランド「Type Heaven」の新作。海外市場におけるType Heavenは,必ずしもゲーマー向けキーボードブランドというわけではないが,2016年に国内展開するときには,Type Heavenをゲーマー向けブランドとして使う可能性があるとのことだった。
ちなみに展示機は,6月のCOMPUTEX TAIPEI 2015において「参考展示。国内外とも発売は未定」というステータスで展示されていたものだ(関連記事)。TGS 2015のタイミングでは,仮称として「TYPE HEAVEN RGB」という名が与えられている。
その仕様は,COMPUTEX TAIPEI 2015の時点で展示されていた試作機から変わっていないとのこと。そのため最大の特徴は,スイッチが反応する深さである「アクチュエーションポイント」(actuation point,作用点)の深さを1mm,1.5mm,2mm,3mmという4段階で切り替えられる点になる。
「アクチュエーションポイントを短く」というのは,今日(こんにち)のゲーマー向けキーボードにおける大きなトレンドの1つだが,「アクチュエーションポイントを好みに合わせて変更できる」というのは,一般的なゲーマー向けキーボードで採用されるメカニカルキースイッチやメンブレンスイッチではまず不可能なので,東プレの持つ静電容量式キースイッチ技術ならではの画期的な機能といえるだろう。
仮称にある「RGB」の根拠となる,約1677万色から選択して光らせることのできるLEDイルミネーション機能の実現にあたっては,表面実装のLEDを搭載し,独自のチューニングにより,「他社より美しいフルカラーバックライトが楽しめる」(東プレ)とのことだ。
プロ向けキーボードにおけるビッグネームの東プレがついにゲーマー向けキーボード市場に参戦するというのは注目できるニュースだろう。2016年にはゲーマー向けキーボードの勢力図がガラッと変わる可能性すら秘めているといえそうだ。
TGS 2015に足を運ぼうと考えている読者は,東プレブースで,ぜひ体験してみてほしい。
256段階のアナログ風入力ができるキーボードや,REALFORCEの新作も展示中
さて,COMPUTEX TAIPEI 2015で展示され話題を集めた「押下の深さや強さを256段階でアナログ風に取得でき,アナログのゲームパッド的な操作を行えるキーボード」の試作機も,ブースに展示されていた。
こちらは発売未定の参考展示というステータスのままだが,デモ用のソフトが利用できる状態になっている。
また,ゲーマー向けではないが東プレブランドの新作キーボード2製品も展示されていたので,こちらは写真で紹介しておきたい。
全キー30gという軽いバネ荷重が特徴の10キーレスキーボード「REALFORCE NG310S」。2016年2月の発売予定だ。軽いバネ荷重を好むREALFORCE使いにとっては,待望の新製品といえるだろう |
本体重量は約1.2kgあり,裏面の滑り止めも頑丈そう。10キーレスながらキータイプ時にガタつかないよう,わざと重量を増しているとのことだった。なお,接続インタフェースはUSB |
東プレのキーボード製品情報ページ
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Type Heaven
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REALFORCE
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