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[gamescom]「PlayStation VR」公式ライセンス取得済みのPlantronics製ヘッドセット「RIG 4VR」を見てきた
「PlayStation VR」(以下,PS VR)の公式ライセンスを取得した初のヘッドセットとPlantronicsがアピールしているRIG 4VRは,国内未展開のゲーマー向けワイヤードヘッドセットであるRIG 500シリーズをベースに,「PS VR向けの最適化」を行った製品という位置づけになっている。
最大の特徴は,RIG 500シリーズだと円状を採用しているエンクロージャが,RIG 4VRでは縦に長いオーバル(oval,長円)型になっていること。Plantronicsによると,この変更は重要で,大きめのエンクロージャを採用することで,ヘッドマウントディスプレイとヘッドセットを併用するときの快適性が上がっているという。詳細は未公開だが,併用時の快適性を向上させるべく,オリジナルのRIG 500シリーズ比で軽量化も図っているとのことだった。
また,そのエンクロージャは開放型で,周囲の音が聞こえるのだが,「バーチャル世界に身を置きながらも現実世界を知覚できる状態にしておくことは,ボディバランスをとってVR酔いを軽減するために必要な処置」(Plantronics)だそうだ。
一方で,しなりのある筐体と,(SteelSeriesのSiberiaシリーズのような)自動で伸縮し,ヘッドバンド長を自動調整してくれるタイプのヘッドバンドを採用する点は,RIG 500シリーズを踏襲した。確かにここは,PS VRとの併用時における快適性の確保に寄与してくれそうだ。
オリジナルのRIG 500シリーズは,2つのエンクロージャをつなぐフレームを交換できるのだが,この仕様はRIG 4VRも踏襲。ブームマイクなど,そのほかの別売りアクセサリーも互換性があるという。搭載するスピーカードライバーは40mm径で共通だ。
本体カラーはホワイトとシルバー,ブラックの3種で,いずれも価格は69.99ドル(税別)。PS VRのローンチに合わせて10月中に販売を開始する予定とのことだった。
ヘッドセット業界の巨人であり,昔からコアゲーマーから支持されてきたブランドでありながら,「ゲーマー向けヘッドセット」の市場だとまだ存在感を出し切れていない印象のあるPlantronics。PS VR公認モデルの市場投入で,この状況を打破することができるかどうか,今後の展開に期待したい。
「RIG 4VR」製品公式サイト(英語)
「Plantronics Gaming」公式サイト(英語)
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