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[GDC 2016]究極のスター・ウォーズVR体験は「Vive」で決まり? Valveブースの新作デモ群を体験してきた
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印刷2016/03/19 12:43

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[GDC 2016]究極のスター・ウォーズVR体験は「Vive」で決まり? Valveブースの新作デモ群を体験してきた

画像集 No.001のサムネイル画像 / [GDC 2016]究極のスター・ウォーズVR体験は「Vive」で決まり? Valveブースの新作デモ群を体験してきた
 GDC 2016のValveブースにおいて,HTCが2016年4月に発売を予定しているSteamVR対応のヘッドマウントディスプレイ「Vive」向けの最新デモをプレイしてきた。
 “ルームスケールVR”と呼ばれる,15平方メートルほどのスペースを自由に歩き回って楽しむVRコンテンツを最大の魅力にしているVive。今回のデモ用にもパーティションで区切られてはいたが,広めのスペースが作られていた。

 デモごとのViveが用意されているのではなく,Viveを起動してから好きなデモを選んでプレイできる形になっており,それも単なるメニューの選択ではなく,「Lab」という3D空間で,遊びたいデモのところまで移動する,という仕組みになっているなど,なかなか凝っていた。

 残念ながら現時点では今回公開されたデモのほとんどはスクリーンショットやイメージ画像のようなものが用意されていないのだが,プレイの感想を以下でレポートしよう。デモの名称は,その場でガイドしてくれた担当者に聞いたものだが,コードネームのようなもので,確定したタイトルではない。

画像集 No.002のサムネイル画像 / [GDC 2016]究極のスター・ウォーズVR体験は「Vive」で決まり? Valveブースの新作デモ群を体験してきた
画像集 No.003のサムネイル画像 / [GDC 2016]究極のスター・ウォーズVR体験は「Vive」で決まり? Valveブースの新作デモ群を体験してきた


「Postcard」


 観光地から送られる写真付きハガキのように,なかなか行けないような場所へ実際に行ったかのような気分にさせてくれるデモ。Valveのお膝元であるワシントン州の国立公園内にあるべスパ・ピークの頂上付近を,フォトグラメトリー技術によって再現したものだ。

 使用された写真は500枚ほどであるというが,そのリアリティの高さは申し分なく,目の前の石につまずきそうな感覚を覚えて,思わずまたいでしまったりもした。

 デモ内の世界には,まるでValveのアクションパズルゲーム「Portal」の世界から抜け出してきたような,4本脚の犬型ロボットがウロウロしており,落ちている棒切れを投げると,それを取って来てくれる。「Vive」のコンテンツではシャペロンシステム(介添システム)によって,センサーが認識できない場所は青い壁が表示され,プレイヤーがそこへ移動するのを防ぐのだが,その向こう側に棒を投げてもロボット犬は時間をかけて取りに行っていた。この犬は,両手のコントローラで撫でると反応するし,腹をくすぐってやると嬉しそうに身をよじる。ここだけ切り取っても,かなり有能なバーチャルペットコンテンツが生み出されるのは間違いないだろう。


「Slingshot」


 「Slingshot」は,いかにも「Portal」に登場するアパチャーサイエンス社の倉庫といった趣きの場所が舞台。5〜6階建てのビルくらいはありそうな巨大な空間の端にあるプラットフォームから,遠方にある段ボールやドラム缶に向かって,スリングショットの要領で球体ロボットを打ち込むという内容だ。この“積み木崩し”には物理演算が使用されており,複数いる球体ロボットの声はそれぞれ異なる声優さんが担当しているなど,なかなか細かい作りだった。


「Longbow」


 カートゥーン調で表現された城の物見台に射手として立つ体験者が,押し寄せてくるペーパーキャラクターのバーバリアン達を弓矢で射るというゲームが楽しめる。8体のバーバリアンによる攻撃を8回防ぎきるのが目的で,マップ右手にある城門に向かって,中央から異なるパターンのルートを伝ってバーバリアンが攻めてくる。操作は実際に弓に矢を継ぎ,目の前で照準を合わせるかのような仕草をするという感じで,ワンド型コントローラの感度の良さを感じさせた。


「Xortex」


 子供の“ごっこ遊び”を思い出させる内容のデモで,目の前に現れる小型宇宙戦闘機を利き手に持っているコントローラによってつかんで動かし,やがて次々と登場してくる敵を攻撃していく。自爆してこちらを巻き込もうとする敵の戦闘機からは,ゆっくりとではあるが逃げ回る必要があるなど,意外と運動量が必要だった。


「Star Wars VR Experience ― Trials on Tatooine」


 最後に体験したのが,Lucasfilm直属の特殊効果スタジオILM(Industrial Light&Magic)のニューメディア部門xLabが制作したという「Star Wars VR Experience ― Trials on Tatooine」である。


 デモのスタート時,体験者は宇宙空間にたたずんでいる。例のStar WarsロゴやBGMとともに解説文が表示され,やがてミレニアム・ファルコン号が頭上を飛び去っていく。

 このシーンが終わると,舞台はタトゥイーンの岩陰にひっそりと設けられた,秘密基地の発着場に変わり,そこにミレニアム・ファルコンがやってくる。若きジェダイとしてタトゥイーンで頭角を現したプレイヤーのもとに,ハン・ソロが物資を届けにやって来たという設定らしい。

 着陸するなり,タラップが開いてR2-D2が出てくるが,機体の調子がおかしいのか,ソロとチューバッカは降りてこない。

 そうこうしているうちに帝国軍の偵察機がやってきて,ミレニアム・ファルコンは攻撃を受けてしまい,プレイヤーはソロの指示どおりにミレニアム・ファルコンの船体にあるボタンを押すといったインタラクションを行う。やがて敵の本隊が到着し,宇宙船から複数のストーム・トルーパーが登場する。

 そこで,デモ体験者はR2-D2からライトセーバーを受け取り,ストーム・トルーパーとの激戦が始まる。映画そのままにライトセーバーを振ってブラスター銃の弾を跳ね返せるのだが,何より驚いたのがワンド型コントローラの感度の高さと,そこから発せられる「ブーン,ブーン」というお馴染みの音響効果だ。どんなに恥ずかしがり屋の人であっても,スター・ウォーズの世界観に入り込んで我を忘れてしまうこと間違いなしで,筆者も気づいたらライトセーバーを8の字に振り回して,最後には本当にジェダイになったかのようなポーズをとってしまった。臨場感の高さが,筆者の中に眠っていたスター・ウォーズ愛を呼び覚ましてくれたとでも言いたくなるような,優れたデモになっていた。

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 Valveはこういったデモに加えて,Viveの新機能となる「Desktop Game Theater」を発表した。これは,Steamライブラリーにある非VRコンテンツを,Viveのヘッドセット内に映し出された劇場風のスクリーンで楽しむというもので,今回はインディーズのアクションゲーム「Broforce」を実際に体験できた。Paradox Interactiveのストラテジーゲームのような細かいメニューのゲームまで快適に遊べるかどうかは不明だが,ゲームパッド対応のタイトルであればプレイは可能とのことだ。

「Vive」公式サイト

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