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[E3 2016]「ベルセルク無双」では原作を知らない人でも楽しめる作品を目指す。プロデューサー鯉沼氏ミニインタビュー
今回は,E3 2016の同社ミーティングブース内で,本作のプロデューサーを務める鯉沼久史氏に短い時間ながらも話を聞くことができたので,その内容をお届けしよう。
「ベルセルク無双」公式サイト
「黄金時代篇」からの,原作準拠のストーリーが展開
先日,“最凶”の無双がベルセルク無双であることが明かされましたが,題材にベルセルクを選んだ理由を教えてください。
鯉沼久史氏(以下,鯉沼氏):
以前から,「一緒にベルセルクを盛り上げてもらえませんか」という打診を,アニメのベルセルク製作委員会からいただいていました。私自身,ベルセルクを愛読していたということもありますが,開発メンバーにも好きなスタッフが多かったので,やりましょう! というところから,制作が始まった次第です。
4Gamer:
7月には新しいアニメが始まりますよね。
鯉沼氏:
はい。あと,原作ファンには待望のコミック最新刊が6月24日に発売されますし,ベルセルク無双の発表のタイミングとしてはバッチリだったと思います。
4Gamer:
ゲームのストーリーはオリジナルになるのでしょうか。
鯉沼氏:
ストーリーは原作を追う形でやろうと思っています。もともとゲームからベルセルクを知ってほしいという狙いもあったので,「黄金時代篇」から追っていきます。「進撃の巨人」や「北斗の拳」を手がけたときもそうでしたが,今回も“原作を読んでいない方でも楽しめるものを作る”という点は守っています。
4Gamer:
ベルセルクで“無双できそうなキャラクター”はそうそう思い当たらないのですが,プレイアブルキャラクターはどうなるのでしょうか。
鯉沼氏:
まずはガッツですよね。無双にはぴったりのキャラクターです。ガッツ以外にも,ストーリーの進行に応じて操作できるキャラクターが増えていきますので,期待していただければと思います。
4Gamer:
ちなみに,無双シリーズとしてゲーム化する基準みたいなものはあるのですか。
鯉沼氏:
まず大切なのは,シンプルに面白いかどうかです。ベルセルクに関しては,委員会のほうからも「できれば無双で」というお話があったので,まずは,無双にして楽しいのかという部分をしっかりと検討してから決めました。
4Gamer:
ベルセルクを“無双化”するにあたって意識したところはありますか。
鯉沼氏:
ベルセルクの世界観に寄せたリアルさと,無双としての気持ちよさの両立です。これがなかなか大変なので,まずはそれをどこに着地させようかというのが,目下意識している部分です。
4Gamer:
ベルセルクというとエログロな表現もありますが,そのあたりはどうしているのでしょうか。
鯉沼氏:
当社のポリシーとして,CERO「Z」のタイトルは作らないと決めています。北斗無双のときもそうでしたが,CERO「D」のギリギリを狙うつもりです。
4Gamer:
原作ファンが納得できる表現を,CERO「D」の範囲内に落とし込むのは難しそうですね。
鯉沼氏:
そうなんですよね。ワールドワイドで発売するとなると,地域ごとの規制にも合わせる必要があるので,なかなか難しいです。いずれにせよ,国内でCERO「D」に収めないことには始まりません。
4Gamer:
まあ,ベルセルクのエロは,あくまで表現の1つですからね。
鯉沼氏:
ダークファンタジーなので,正直なところ,あってしかるべきところには多少あるじゃないですか。それを偉い人にご理解してもらえると嬉しいなあって(笑)。
4Gamer:
海外での反応はどうでしょうか。
鯉沼氏:
北米だけでなく,アジアでもすごい人気ですね。公開したティザー映像も,60万回以上再生されています。
4Gamer:
海外の反応も上々のようですね。では,最後に国内のベルセルクファンに向けて一言お願いします。
鯉沼氏:
私自身,原作が大好きですし,コミックの最新刊やアニメの新シリーズが登場する最高のタイミングということもあって,気合を入れてベルセルク無双を作りますので,ぜひ楽しみにしていただければと思います。
4Gamer:
ありがとうございました。
「ベルセルク無双」公式サイト
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(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/ベルセルク製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス
(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/ベルセルク製作委員会
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(C)三浦建太郎(スタジオ我画)・白泉社/ベルセルク製作委員会
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