プレイレポート
「Detroit」「KNACK」「MATTERFALL」など,E3 2017に出展されていたPlayStation 4用新作タイトルをまとめて体験してきた
この記事では,PlayStation 4用の「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」「Detroit Become Human」「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」「MATTERFALL」「パタポン」という5タイトルの試遊レポートをお届けする。
この体験会は,6月にロサンゼルスで開催されたE3 2017において,PlayStationプラットフォーム向けの作品として出展されていたものを,あらためて日本のメディアにお披露目するといった趣旨のものだ。そのため,今回試遊できたのは原則としてE3 2017バージョンであり,掲載する画像には開発中のものが含まれている点をあらかじめご了承いただきたい。
「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」
ゲーム本編はもちろんのこと,ストーリーを綴ったムービーシーンもHD化され,全体的な見た目がかなり良くなっている。ゲームはどれもジャンプとスピンアタックを主体として,ステージを奥に向かって進んでいくスタイルで,シリーズを重ねることでそのアクションが増えていく。3タイトルがそろっていることで,彼のアクションの進化を体験することができるだろう。
また本作では「クラッシュ・バンディクー3 ブッとび!世界一周」からプレイアブルキャラクターとなったクラッシュの妹,ココが全作品で使用可能となっている。クラッシュとはまた違った手応えで,楽しむことができるだろう。
ゲーム本編は3作品とも当時の内容を完全移植しているため,難度的に厳しいと感じるところもあるはず。とくに当時のファンは,シリーズ3作品のゲームデザインを懐かしく思い出しつつ,あらためてチャレンジしてみてほしい。
「クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!」公式サイト
「Detroit Become Human」
「HEAVY RAIN -心の軋むとき-」や「BEYOND: Two Souls」などを手掛けたQuantic Dreamの最新作となる本作。前2作品と同様,本作でも緻密に作られたCGとモーションを採用した,実写を見ているような感覚で楽しめるアドベンチャーゲームとなっていた。
今回体験できたのは,アンドロイドの1人「コナー」を操作して,高層ビルの最上階で人質事件を起こしたアンドロイドとの交渉に向かうというシーンだ。調べたいと思ったところへ移動して,右スティックでインタラクトする操作はこれまでの作品と同様で,さらにコナーにだけ見えている現場の様々なデータがHUDに表示され,彼とシンクロしていような感覚を味わえるようになっている。
犯人との交渉のシーンでは,交渉が成功するかどうかの成功率が画面に表示されていて,選択肢を選ぶことでそれが上下する。ここでの選択によって,犯人や人質がどうなるかが決まるそうである。
今回プレイしたのはE3 2017に出展されていた英語版だったため,とりあえず適当に選択肢を選んでみたところ,交渉の成功率がどんどん下がり,PVで見られるように2人を助けることこそできなかったものの,そこでゲームオーバーになるわけではなく,物語はその展開のもとに進行していくようになっている。
もちろん選択によって異なる展開も用意されていて,そこから先の物語に,いったいどのように影響するのかも楽しみなところである。
「Detroit Become Human」公式サイト
「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」
プレイヤーが操作する主人公の「ナック」は,全身が「レリック」という古代遺跡のかけらでできていて,ボタンで体を小さくしたり,レリックを入手し大きくしたりできる。今回プレイできたステージでも,体を小さくして通る場所が多数存在していた。
ナックのアクションは,今回20種類用意されているそうで,プレイした範囲だけでも通常のパンチとキックのほか,パンチの連打やボディアタック,かかと落とし,ガード時のパリィなどのアクションを確認できた。体験会で選べた二つめのステージでは,新規アクションを修得するまでのストーリーが用意されていたのも面白いところだった。
本作では2人のプレイヤーによる協力プレイが前作以上に充実した仕様となっていて,この体験会でも多くのメディアが2人プレイを体験していた。2人プレイ時は通常の赤いナックに対して2Pの青いナックが登場し,協力しながらステージを進んでいくことになる。
単に戦力が増えるだけでなく,味方に対して何かしらのアクションを行うことで強力な「タッグアクション」を使えるようになるなど,ゲームとしてのプレイバリューが広がる作りとなっている。
2人プレイはいつでも参加,終了が可能で,さらに一方が遅れてしまったときなどは,ボタン一つで相手のところにワープできるので,兄弟や親子など腕の差があるプレイヤーでもどちらかが進めれば,一緒に進んでいけるのだ。
「KNACK ふたりの英雄と古代兵団」公式サイト
「MATTERFALL」
プレイフィールはいい意味で懐かしい1990年代風だが,美しいグラフィックスは2010年代的。この辺りは,開発元のHousemarqueが手がけてきた「RESOGUN」や「ALIENATION」といった作品と同様だ。
装備の中でも,印象的なのが「マター発生([L2])」と「ラッシュ([L1])」。マター発生は,左手から紫色のビームを出して,ステージ内にあるいろいろな仕掛けを起動する能力で,例えば,特定の位置にビームを当てれば床が実体化する。実体化した床は敵弾を遮ったり,上へ行くための足場になったりといった具合に活用できる。床を実体化させてから2段ジャンプで飛び乗れば,普通なら行けないところへも到達できるといった具合だ。
バトルに活用できるのがラッシュ。ひと言で表現すれば“無敵時間のある突進”で,敵の攻撃をすり抜けたり,ステージギミックを回避したりするのに使える。ラッシュ時に近くにいた敵はしばらく凍り付くため,倒すのが容易になるのもポイント。この手のゲームでは,大量の敵が襲いかかってきたときには逃げながら撃つようなことになりがちだが,本作の場合,ラッシュで突っ込むことで活路が開けるというわけだ。
また,ステージの中には無重力地帯もあり,ここでは上下左右に自在に移動しつつ敵をバリバリ倒すシューティングの醍醐味を味わえた。
ラッシュによるアグレッシブなバトルと,マター発生を使ったちょっとしたパズル要素で,横スクロールアクション好きにはたまらない作品となりそうだ。
「MATTERFALL」公式サイト
「パタポン」
10年前のゲームだが,影絵のようなグラフィックスは古びた印象を受けない。インディーズゲーム界を中心に,さまざまなアートスタイルが模索されている今だけに,むしろ独特のセンスが際立っているという印象だ。
ゲーム内容自体はPSP版と同様で,リズムに合わせてワラワラと動くパタポン達が可愛らしい。PS4版ではロード時間の短縮が図られているとのことなので,これまで以上に快適なプレイが楽しめそうだ。なお,掲載した画面写真のメッセージは英語だが,試遊バージョンはきちんと日本語になっていた。
- 関連タイトル:
クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!
- 関連タイトル:
Detroit: Become Human
- 関連タイトル:
KNACK ふたりの英雄と古代兵団
- 関連タイトル:
MATTERFALL
- 関連タイトル:
パタポン
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