プレイレポート
[E3 2017]無職は防御に優れる?「野生の地:Durango」はバラエティ豊かな職業と,自由度の高いキャラクターメイクも魅力
本作は現代社会から突如として未知の世界「Durango」に放り込まれた人々が,恐竜や猛獣,大自然の脅威にさらされながらも開拓を進め,新たな人間社会を形成していくという“開拓型オープンワールドMMORPG”だ。
列車で移動中の主人公が食堂車で食事を取っていると,突然異変が起こり,大きな物音や悲鳴が響き渡る。原因と思われる後部車両へ向かったところで目にしたのは,男性を襲う小型の肉食恐竜と,破壊された車両の側面から顔を出す巨大な肉食恐竜だった……という本作のプロローグは,G-Star 2015のプレイレポートでお伝えした通り。
今回の試遊では,このプロローグ部分だけでなく,職業選択とキャラクターメイクに触ることができたので,本稿でレポートしよう。
職業の選択は,列車の座席に座っているさまざまな職業の人から1人を選ぶ仕組みだ。それぞれの人物が身体を伸ばしたり,会話していたり,退屈そうにしていたりと,動きがなかなか凝っている。
スタッフに聞いてみると,キャラクターのモーションにはかなりこだわっているとのこと。小さい画面でプレイするモバイルゲームなので,表情よりも身体の動きでの表現に重点を置いているという。
職業には,戦いのプロである「Soldier」,手先の器用な「Engineer」,洋裁が得意な「Attendant」などがあり,Soldierなら近接戦闘系,EngineerやAttendantならクラフト系といったように,それぞれ異なる得意技術がある。しかし,それによってDurango世界での行動が縛られることははないという。
例えば,人が暮らすためには欠かせない農耕技術を持つ職業として「Farmer」(農家)がいるが,Farmerだけが農耕を担うのではなく,ほかの職業の人に技術を教えるといったこともできるようだ。
筆者が気になったのは「Job Seeker」(求職中。つまり無職)の女の子。“ショートパンツをはいてパーカのフードをかぶり,胡座をかいていてちょっと態度が悪そう”というのが直球ど真ん中のタイプではあるのだが,何より惹かれたのは,「職探しは頑張っているがなかなかうまくいかず,気持ちをリフレッシュするために海へと向かっているところ。今は誰にもかまってほしくない」というプロフィールだ。
Job Seekerは「Lv.20 Defense」という防御系技術を持っていて,「なぜ無職が防御力に優れているのか?」と気になって説明を読んでみると「ニート生活をしているうちにいろいろこじらせた結果,生まれた自己防衛本能」みたいなことが書かれていた。無職=自宅警備的なユーモアも効かせているのかどうかはよく分からないが,こちらもなかなか筆者の心を捉えるものがあった。
職業を選んだ後で細かいキャラクターメイクを行うのだが,その自由度には驚かされた。顔,髪型,服装(上下),靴,男性の場合はヒゲまで細かく設定できるのだが,それぞれ迷うほどのバリエーションが用意されており,さらに身長も変更可能なので,自分の分身であるキャラクター作りには大いに悩むことになりそうだ。
さて,海外では2017年内に配信予定となっている本作だが,日本向けの配信については未定とのことだ。作り込んだキャラクターで,オープンワールドでの自由な拠点作りを楽しめるという,スマートフォン向けとしては贅沢なタイトルとなりそうなだけに,日本にも良いニュースが届くことを期待しよう。
「野生の地:Durango」公式サイト
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