プレイレポート
「スプラトゥーン2」の追加コンテンツ「オクト・エキスパンション」プレイレポート。ドラマチックで奥の深いソロプレイ専用のアクションを,タコの姿で楽しもう
今夏配信予定とされていた当コンテンツだが,E3 2018会期中に行われた世界大会「Splatoon 2 World Championship」終了後に配信日が電撃的に発表され(関連記事),ファンを大いに喜ばせた。筆者もさっそくダウンロードして遊んでみたので,本稿にてそのプレイレポートをお届けしたい。
「スプラトゥーン2」公式サイト
「スプラトゥーン2 オクト・エキスパンション」公式サイト
コンテンツはアップデート(Ver.3.1.0)と同時配信となり,ゲームはハイカラスクエアの一角からすぐにプレイが可能だ。もちろんプレイをするにはスプラトゥーン2のソフト本編が必要となる。
オクト・エキスパンションは本編に搭載されている「ヒーローモード」と同様,ソロプレイ専用となっている。プレイヤーとなるのは,記憶やブキを失って地下鉄駅で倒れていたオクタリアン(タコ)だ。劇中ではIDの「No.10008」の末尾番号から,「8号」と呼ばれている。
前作に登場したアタリメ司令,そしてテンタクルズのヒメとイイダに助けられ,「深海メトロ」の電車に乗り,地下住人達のユートピアとされる「約束の地」を目指していくことになる。完全新規のストーリーということもあり,オープニングはなかなかドラマチックだ。
目の前には懐かしいアタリメ司令の姿が。8号は何か特別なタコらしい |
深海メトロの出発点となる「深海メトロ中央駅」。ここには謎の「デンワ」が |
メトロで一緒に旅をする「ナマコ車掌」も登場。各ステージのアドバイスをくれる |
ヒメとイイダは,アタリメ司令とともに通信でアシストしてくれる |
8号が乗り込んだ深海メトロの路線には無数の駅があり,各駅にはさまざまなステージが待ち受けている。これをクリアすることで隣接する新たな駅や路線が開放され,先へ進めるという仕組みだ。
全体の概要はヒーローモードと同様,ステージクリア型のアクションゲームとなるが,ルールが若干異なっている。
舞台が地下鉄ということで,駅を降りる=ステージに挑むときに,料金として手持ちの「NAMACOカード」にチャージされたポイントが必要となる。ポイントは敵を倒したときなどに手に入るイクラやクリア報酬で加算されていくので,それを使っていくわけだが,コンティニュー時も同額のポイントを消費するので,手持ちのポイントをよく考えて挑む必要がある。
ちなみに,ポイントがゼロになってしまったときは,ヒメが貸してくれるが,これは借金となるので,後に稼ぐポイントから少しずつ返済しなければならない。
各駅では,チャレンジ料が表示。ステージ中でのコンティニューも同額となる |
ブキは複数の中から選べることも。報酬が高いほどそのブキでの攻略は難しい |
ステージごとのクリア条件は,敵やトラップを退けてゴールを目指すというもののほかに,「制限時間内にマトを全部こわせ!」「限られたインクでゴールせよ!」「エイトボールを運べ!」など,バラエティに富んだ内容で,ブキでインクを塗るという基本ルールを応用した,本編とはまた違う手触りのアクションゲームとして楽しめる。
中には発売後のアップデートで追加されたブキに合わせて設計されたステージもあり,それぞれのちょっとした練習にも向いている。
敵となるのは自分と同じタコの軍団。全員が緑色で,少し様子がおかしい |
基本ルールはヒーローモードと同じ。8号には耐久力があり,ダメージを1度まで耐えられる |
ジェットパックやイカスフィアを使用した状態で進めるステージもある |
「エイトボール」のステージでは,巨大なボールをブキで撃って転がしていく |
ゲームを実際にプレイして分かったのは,全体的に難度が高めだということ。ゲームスタート直後のステージから,ヒーローモードの中盤から後半ぐらいの難しさがあった印象だ。発売から約1年が経過したタイミングでの追加コンテンツということもあり,ある程度のスキルを持ったプレイヤーを対象としているのかもしれない。
とはいえ,難しいといっても初見でのクリアは厳しいが,数回挑戦すれば何とかなるというギリギリのバランスで,さらにどうしてもクリアできないという場合は,連続してミスをしたときの救済措置もあるので,自信がないという人でもエンディングまではたどり着けるかと思う。
それでも,これから本編と一緒に購入してゲームを始めようという人には,ヒーローモードを先に進めることをオススメしたい。
ブキなしで進めなければならないステージもある。ギミックをうまく利用しよう |
左のお手本の形に合わせ,右の箱をインクで削る。1個でも間違えたらやり直しだ |
ガチホコバトルと同じルールのステージ。道中ではタコゾネスが襲いかかってくる |
路線終点では,ヒーローモードのボスがさらにパワーアップして登場する |
ゲームクリアのご褒美は,ゲーム本編でタコが使えるようになること。配信の翌日には,すでにかなり多くのタコがバトルやバイトに参加している様子が見受けられ,イカタコが入り乱れる見た目も楽しいゲームとなった。ちなみに筆者の場合,半日程度やり込んでタコを使えるようになるところまで進められたが,そこまでの進行度合は全体の2/3程度というところだった。
ストーリーも後半からさらに盛り上がりを見せ,意外な方向へと展開していくのだが,その内容は ぜひ自身で確かめてほしい。
ステージクリア時に手に入る「ネリメモリー」を一定数集めると,車内のグソクさんが報酬をくれる | |
クリア後はハイカラスクエアにタコが登場。性能はイカと同じだ。サーモンランでも使用可能 |
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