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Motorolaの新スマホ「Moto X4」&合体ゲームパッド「Moto Gamepad」テストレポート。Moto X4は使い勝手良好なミドルクラス市場端末だ
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印刷2017/10/28 00:00

テストレポート

Motorolaの新スマホ「Moto X4」&合体ゲームパッド「Moto Gamepad」テストレポート。Moto X4は使い勝手良好なミドルクラス市場端末だ

 既報のとおり,2017年10月26日,Motorola Mobility(以下,Motorola)の日本法人であるモトローラ・モビリティ・ジャパンは,東京・秋葉原で,新型スマートフォン「Moto X4」の発表会を開催し,同製品を2017年10月27日に発売すると発表した。
 また,同時に,Moto Zシリーズ用の外付け周辺機器「Moto Mods」の新製品であるゲームパッド「Moto Gamepad」を,同じ10月27日に発売することも発表している。
 発表会で,両製品をじっくりとチェックできたので,さっそくレポートしよう。

Moto X4
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カラーバリエーションは,左からスーパーブラック,スティーリングブルーの2色
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持ちやすいボディはMotorolaならでは


モトローラ・モビリティ・ジャパン社長のDanny Adamopoulos氏。右手に持っているのがMoto X4で,左手側がMoto Gamepad。例によって「ゲーム,やってる?」とエンジェルスマイルで接近していただいた次第だ
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 まずはMoto X4から見ていこう。
 5.2インチサイズで解像度1080×1920ドットのIPS液晶パネルを備えたボディは,パッと見でも丸みを帯びた形状が目立つ。本体の側面や背面が丸みを帯びているのに加えて,上下の側面もゆるやかなカーブを描いているためだ。
 また,前面だけでなく,カメラユニット部分を除く背面全体にも,強化ガラスでは定番のGorilla Glass(※バージョンは未公開)を採用しているのもポイントだ。背面はデュアルレンズのアウトカメラ仕様で,ボディのフレームは金属部材など,最近のトレンドをしっかりと押さえている。
 質実剛健なイメージがあるMotorola端末のセオリーからすると,やや路線が異なるとも言えるが,持ちやすさを重視した筐体デザインは,いつものMotorolaだ。

前面(左):上側のベゼルには,インカメラ用のLEDライトがあった。受話口はスピーカーを兼ねている
背面(右):背面上部のやや出っ張った部分に2つのカメラがある。出っ張り具合がMoto Zシリーズと似ているので誤解するかも知れないが,Moto Modsには非対応だ。下側に見える小さな孔はメインマイクだ
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上側面(左)。サブマイク孔とNano SIM兼microSDカードスロットがある。デュアルSIMデュアルスタンバイ対応で,2枚目のSIMスロットとmicroSDカードは使用できない
下側面(右):本体底部。USB Type-Cポートとヘッドセット端子があるだけ
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左側面:こちら側はなにもなし。アウトカメラの膨らみ具合が分かる
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右側面:[電源/スリープ]ボタンと音量調整ボタンが並ぶ
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アウトカメラユニットの周辺部には,時計のような装飾がある
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 デュアルレンズのアウトカメラについても,少し触れておこう。Moto X4のアウトカメラは,標準レンズと広角レンズを切り換えて使用するタイプだ。標準側は約1200万画素のイメージセンサーとF値2.0のレンズを,広角側は約800万画素のイメージセンサーとF値2.2のレンズを組み合わせている。標準側のイメージセンサーは,画素ピッチが1.4μmで,1画素あたりの受光性能を高めているという。
 なお,カメラの画角だが,広角側の仕様は120度とスペック表にあるものの,標準側の仕様は明らかになっていない。実際に撮影したサンプルデータを確認したところ,EXIFに画角のデータはなかったが,サンプルを見る限りでは,標準側は35mm換算で28mm程度といったところか。
 おおむね,最近のスマートフォンではお約束になりつつある仕様であり,ミドルクラス市場向け端末のカメラとしては良好と言えよう。

左が標準,右が広角で同じ場所からのカット。広角側のダイナミックレンジはやや低めだ
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ソフト面の独自色は少ないが,指紋認証センサーのジェスチャ機能は便利


「Moto」の画面。独自機能と言えるのはこれだけというシンプルさ
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 プリインストールOSは,Android 7.1.1(Nougat)で,Android 8世代へのアップデートも予定されている。Motorolaのスマートフォンは,細かいチューニングを行ってはいるものの,見た目はほぼ素のAndroidだ。そのため,余計なアプリや独自機能がなく,ゲーム中心のスマートフォンライフに適しているといえよう。
 とはいえ,独自機能もいくつか用意されてはいる。たとえば,ホーム画面にある独自の設定アプリ「Moto」では,ジェスチャ操作や指紋認証センサーの挙動を設定可能といった具合だ。ちなみに,2017年6月に登場した「Moto Z2 Play」にも,このアプリは用意されていた。

 地味ではある,Motorola端末らしさが表れているのは,ワンボタンナビゲーションだろう。指紋認証センサーをタップしたり,フリックしたりすることで,ホームボタンや「戻る」ボタン,「最近のアプリ」ボタン(タスクボタン)の操作を実行できるというもので,画面上のソフトウェアボタンに触れなくても済むという機能だ。
 うまく使えば,片手操作での快適さが向上し,ソフトウェアボタンを表示しなくてもよくなるので,それだけ画面を大きく表示できる。ゲーム中にソフトウェアボタンが表示されてしまって,邪魔になるというお約束の問題も回避しやすくなるだろう。

ジェスチャ機能の「Moto Action」はなかなか便利(左)。実機に触れる機会があれば試してほしい。音声で操作できる「Moto Voice」という独自機能もあるのだが,今回も日本語には非対応のままだった(右)
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スペックも性能もミドルクラス相応

デレステの「3Dリッチ」は荷が重い


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 Moto X4のスペックも確認していこう。
 搭載SoC(System-on-a-Chip)は,ミドルクラス市場向けスマートフォンではお馴染みのQualcomm製「Snapdragon 630 Mobile Platform」(以下,Snapdragon 630)。メインメモリ容量は4GBで,内蔵ストレージ容量は64GBというものだ。
 Moto Z2 Playは,搭載SoCが「Snapdragon 626」,10月6日に発売されたばかりの「Moto G5S Plus」は「Snapdragon 625」なので,スペック的にはMoto X4が上というわけだ。
 ただ,ミドルクラス市場向けのスマートフォンでは,ASUSTeK Computerの「ZenFone 4」のように,より新しく,スペックも高いSoC「Snapdragon 660 Mobile Platform」を採用する製品も出てきている。それからすると,見劣りするように見えなくもないが,説明員によると,体感速度を向上させるために,Moto X4では,ストレージとメインメモリに高性能なものを採用しているそうなので,そこでどれだけの性能を出せるのかが鍵となりそうだ。

 というわけで,ベンチマークテストとゲームのプレイで,Moto X4の実力を確かめてみる。
 実施したのは,3Dグラフィックスベンチマークアプリ「3DMark」の「Sling Shot Extreme Unlimited」プリセットと,総合ベンチマークアプリ「PCMark for Android」の「Storage test」,CPUの動作クロックを見る「CPU-Z」に,連打応答性を調べる「ぺしぺしIkina」といういつもの4点セット。ゲームのテストは,これまた定番の「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下,デレステ)で行なった。

 まずはSling Shot Extreme Unlimitedから。総合スコアは「913」で,Snapdragon 626搭載のMoto Z2 Playが「515」だったのに比べると,約56%の向上となった。一方,Snapdragon 660搭載のZenFone 4は「1362」だったので,ちょうど両製品の中間というわけだ。つまり,現時点でSnapdragon 620〜630世代のSoCを採用するミドルクラス端末としては順当な性能と言えるが,これから2018年にかけて増えていくSnapdragon 660世代を採用する端末に比べると,見劣りするようになっていくのは否めない。
 Monitoring dataを見ると,短時間のテストながら温度の上昇が目立った。ただ,後段で説明するデレステのプレイテストでは,熱による性能低下は感じなかったし,特定の部分が極端に発熱するといったこともなかった。よほどの長時間プレイでもない限り,熱についてはそれほど気にする必要はなさそうに思える。

Moto X4におけるSling Shot Extreme Unlimitedの細目スコア(左)とMonitoring dataグラフ(右)
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 PCMark for AndroidのStorage testにおける結果は,「6623」と高いものとなった。このスコアは,ハイエンドスマートフォンである「Xperia XZ1」や「Galaxy Note8」よりも高いほどで,Moto Z2 Playの「7274」に続くものである。
 体感でも,Moto Z2 Playと同様に動作はキビキビしており,ストレージに高性能なものを採用としたという効果が表れているようだ。

Moto X4におけるStorage testの細目スコア(左)とMonitoring dataグラフ(右)
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 CPU-Zで確認してみたところ,なぜかSoC名が「Snapdragon 835」,CPUコア(Architecture)は「Kryo 280」と表示されてしまった。Snapdragon 630への対応がうまくいっていないのだろうか。
 ただ,挙動は見る限りSnapdragon 630のもので,ほぼアイドルの状態における動作クロックは,CPU0〜3は787MHz,CPU4〜7が614MHz。ここに負荷がかかると,CPU0〜3は1113MHz,CPU4〜7は1382MHzで動作する様子が見受けられた。2GHzを超えるクロックで動作する様子は見られない。
 余談だが,最近はCPU-ZのSoC判定がうまくいかないケースが多いため,検証用アプリの変更を検討している状況だ。

Moto X4でCPU-Zの動作を確認している様子。左はアイドル状態,右は高負荷状態だ。SoC名やCPUコア名が正常に取得できていないのが分かるだろう
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ぺしぺしIkinaの計測結果
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 ぺしぺしIikinaのスコアは,93〜96になるよう連打して「90」。計測中は飽和らしい飽和もなく,順当にスコアが伸びた。スコアからすると,若干の飽和は起きていたのだが,気付かない分からないレベルだったので,タッチに対する応答性に問題は感じないと言えよう。

 さて,デレステの動作だが,「3D標準」であれば問題なく動作するが,「3Dリッチ」が快適なのはMV限定といったところ。3D標準でのゲームプレイは良好であり,各種入力の取得漏れもなかった。「常に3Dリッチで遊びたい」という人は対象外となるが,3D標準やそれ以下の設定でのプレイで十分という人なら,候補に入ってくるだろう。

3Dリッチは選択可能だが(左),観客シルエットを「OFF」,解像度設定を「標準」にしても,プレイにはまだ重い
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 3DリッチでMVを実行した場合,解像度設定を「高画質」,フレームレートを60fpsに設定すると,フレームレートの低下が目立つ。解像度は「標準」,フレームレートは30fpsがお勧めだ。
 また,ゲーム開始時やMV開始時には,読み込みの遅さも気になったのだが,ほかのアプリでは,とくに起動が遅いということもなく,原因は不明だ。通信状況の良いとはいえない会場であったため,通信環境のほうが怪しかったかもしれない。

3Dリッチでも,MV途中でアプリが落ちることはなかったので,スクリーンショットを取る用途には使えそうだ
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Moto X4は,無難なミドルクラススマートフォン


 まとめに入ろう。
 Moto X4は,ミドルクラス市場向け端末としては,十分なスペックと性能を持つ端末だ。GPUを酷使するリッチな3Dグラフィックス中心のゲームには弱いが,2Dゲームのように,CPU性能を重視するタイトルなら,問題なさそうである。ほぼ素のAndroidであるため,ゲームの邪魔になるソフトウェア面の要素はほぼなく,独自機能が原因でプレイに支障を来す心配はないだろう。

 デュアルレンズのカメラも,とくに標準レンズ側の描写が,なかなかのものだった。防水防塵にも対応しているため,屋外での使用にも向いており,スマートフォンがメインカメラという人も,候補に入れる価値がある。発売日が10月27日なので,本稿掲載時点で,試用機が並んでいる店舗もあるだろうから,気になる人は実機をチェックしてみてほしい。

Moto X4の主なスペック
  • メーカー:Motorola Mobility
  • OS:Android 7.1.1(Nougat)
  • ディスプレイパネル:5.2インチIPS液晶,解像度1080×1920ドット
  • プロセッサ:Qualcomm製「Snapdragon 630」(「Cortex-A53」CPUコア×8(最大CPU動作クロック2.2GHz)+「Adreno 508」GPUコア)
  • メインメモリ容量:4GB
  • ストレージ:内蔵(容量64GB)+microSDXC(最大容量2TB)
  • アウトカメラ:有効画素数約1200万画素,F値2.0+約800万画素,F値2.2
  • インカメラ:有効画素数約1600万画素,F値2.0
  • バッテリー容量:3000mAh
  • 対応LTEバンド:FDD-LTE 1/3/4/5/7/8/18/19/26/28,TD-LTE 38/40/41
  • 対応3Gバンド:W-CDMA 1/2/4/5/6/8/19
  • 待受時間:未公開
  • 連続通話時間:未公開
  • 無線LAN対応:IEEE 802.11ac
  • Bluetooth対応:4.2
  • USBポート:Type-C
  • 本体公称サイズ:73.4(W)×148.4(D)×7.99(H)mm
  • 本体公称重量:約163g
  • 本体カラー:スティーリングブルー,スーパーブラック


合体ゲームパッド「Moto Gamepad」は,意外や操作性良好


 Moto X4に続いて,合体ゲームパッド「Moto Gamepad」もチェックしてみよう。
 なお,Moto Gamepadは,Moto X4と同じ10月27日の発売だが,Moto X4はMoto Mods非対応なので,本製品も使えないことは注意しておいてほしい。Moto Modsに対応するのは,今のところMoto Zシリーズだけだ。

Moto Z」をはめ込んだ状態のMoto Gamepad。Nintendo Switchの携帯モードに似ている
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Moto Zシリーズとの接続端子
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 さて,Moto Gamepadだが,左右2つのアナログスティックとD-Pad,[A/B/X/Y]ボタンやショルダーボタン,トリガーといったゲームパッドに必要な入力を余すところなく備えた本格的なものだ。ボタンの質感もよく,ボタンを押下したときの感触にも安っぽさを感じないので,ちゃんとプレイの快適さを意識した出来映えになっているのは評価したい。

D-Padの押下感も適度なクッションがあって軽すぎない(左)。[Home]ボタンは,Androidのホームボタン代わりだ。[A/B/X/Y]の4ボタンはサイズで好みが別れそうだが,入力感は良好だった。[SELECT]と[START]というボタンも確認できるが,どう使うかはゲーム次第らしい
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ショルダーには,前面と背面にボタンが2つずつある(左)。これらショルダーボタンを押すと,前面側の[L1/R1]ボタンにあるLEDが点灯する(右)
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 背面には,指をひっかけるための段差を備えている。この段差のおかげか,サイズは226(W)×75.6(D)×24.4(H)mmと,横長であるにも関わらず,持ちにくさは感じなかった。また,Moto Gamepadの重量は約140gなので,約145gのMoto Z2 Playを組み合わせると,約285gになる。

Moto Gamepadの背面。親会社であるLenovoのゲーマー向けブランド「Legion」のロゴマークがあり,マークは淡く発光する。発光は,[Home]ボタン+[X]ボタンでオンオフできる
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持ってみたところ。背面にあるグリップ用の段差で持ちやすい
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 ちなみに,PlayStation Vita(PCH-2000)は183.6(W)×85.1(D)×15(H)mmで約219g,Joy-Conを取り付けたNintendo Switchの携帯モードが238(W)×101(D)×14(H)mmで約399g(※編集部の実測値)なので,両者のちょうど中間といったところか。
 ディスプレイの左右にスティックとボタンが来るレイアウトは,Nintendo Switchの携帯モードに似ている印象を受けるが,インタフェース部分を備えた中央部と左右の操作部分は一体化しているので,Joy-Conのように,本体から分割して持ち運ぶことはできない。説明員によると,開発中には分割型の構想もあったそうだ。

Moto Gamepadの下側面にはUSB Type-Cポートがあり,ゲームパッド内蔵のバッテリーだけでなく,スマートフォン本体のバッテリーも充電できる
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 Moto Gamepadは,スマートフォンの追加バッテリー的にも利用できる。容量1035mAhのバッテリーを内蔵しており,対応端末を接続している状態では,まずMoto Gamepad側のバッテリーから使用していくので,スマートフォン本体の電池を減らさずに済むのだ。
 また,Moto Gamepadの下側面には,充電用のUSB Type-Cポートがあり,ここから充電すると,スマートフォン本体とMoto Gamepadが,同時に充電されるという。ただ,編集者が別途確認したときは,スマートフォン本体を充電し終えてから,Moto Gamepad側を充電すると説明されたそうなので,どちらが正しいのかは,製品版実機で確認してみるしかなさそうだ。

 Moto Gamepadでゲームをプレイできるかは,アプリ側に依存するとのこと。AndroidのゲームパッドAPIを使用しているかどうかがポイントとなる。そのため,Motorola側で対応するゲームの動作チェックを行っており,Moto Zシリーズ用アプリである「Moto Game Explorer」で,対応ゲームを確認できるようになっている。

Moto Game Explorer
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 余談だが,Moto Game ExplorerはMoto Zシリーズ専用アプリであるため,Moto Zシリーズ以外の端末では,Google Playストアに表示されず,インストールもできない。これがほかの端末上でも動けば,Android用ゲームパッドに対応するゲームがどれかを確認するのに使えるのだが……。可能ならほかの端末でもインストールできるように,制限を解除してほしいところだ。

 取材時点でMoto Gamepadの対応タイトル数は300タイトル以上とのこと。Moto Game Explorerも頻繁に更新されているようで,説明員いわく1週間で3〜5タイトルも増えていることが多いとのことだ。リストを見ると,やはりゲームパッド向きということなのか,FPSやレーシングゲームが多い。「アスファルト8:Airborne」のような定番レースゲームや「World of Tanks Blitz」(以下,WoT Blitz),さらに「Minecraft - Pocket Edition」なども対応していた。

 実際にWoT BlitzのチュートリアルでMoto Gamepadをテストしてみたが,入力に対する反応は良好で,車両の操作も快適だった。ややアナログスティックの反応が過敏な印象も受けたが,アプリ側にゲームパッド向けの設定機能があれば,調整可能な範囲だろう。説明員によると,タイトルによっては入力に対する反応が悪いものあるそうで,アプリ側のゲームパッドに対する対応具合に多大な影響を受けてしまうのは,こうしたデバイスでは致し方ないところか。

アズールレーン」の戦闘パートが対応していると面白いと思ったのでインストールしてみたが,Moto Gamepadは機能せず。アズールレーンでも不知火はカワイイ
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 ゲームに依存するデバイスである以上,Moto Gamepadの導入は慎重にならざるを得ない面はある。ただ,WoT BlitzやMinecraftは快適な操作が可能だった。国内メーカーがリリースするタイトルの大半は,タッチパネル前提となっているので難しいところだが,海外ゲームをよくプレイする人であれば,ジャストフィットするデバイスといったところだ。

MotorolaのMoto Mods製品情報ページ

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