バンダイナムコエンターテインメントは本日(2019年5月8日),“ドラマティック探索アクションRPG”
「CODE VEIN」(コードヴェイン)(
PC /
PlayStation 4 /
Xbox One)の
ネットワークテストを実施すると発表した(実施時期は未定)。
本作の舞台は,荒廃した近未来の世界。プレイヤー扮する主人公は人であることを捨て,吸血鬼として生き延びることを選んだ存在,
「レヴナント」の1人だ。自分達の存在理由と,この世界の“出口”を探し求めて旅を続けている。
今回実施されるネットワークテストでは,製品版と同様の
キャラクタークリエイションと
ストーリー本編の序盤を体験できる。さらに,ボスを倒してレヴナントの拠点にたどり着くと,高難度ダンジョン
「深層 贄の街」が探索可能になるとのことだ。
ネットワークテストの実施に先がけて,同バージョンをプレイする機会を得たのでレポートをお届けしよう。
※5月9日11:00,プレイムービーを追加しました。
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「錬血」を習得・継承して自分に合ったビルドを構築
ゲームを開始すると,まずはキャラクタークリエイションの細やかさに驚かされる。男女それぞれに32種類のベースの外見が用意されており,さらに体格や肌,髪,顔,目,眉毛,メイク,傷,フェイスペイント,アクセサリ,衣服,浄化マスク,マスクフレーム,声という14項目を細かく設定できる。例えば,メイクだけでもアイラインの色やルージュのつやといったものまで変更できるので,キャラクター作成だけで何時間も費やせるだろう。
ストーリー本編を進めてレヴナントの拠点にたどり着けば,髪型やメイクなどの項目を変更することが可能になる。まったく別のキャラクターになれるのではなく,気軽にイメージチェンジを試せるというわけだ。
ベースの外見をそのまま,または少し手を加えるだけでもかなり個性的なキャラクターが生まれるので,あまり時間をかけたくない人もご安心を。
ストーリーは冒頭からドラマチックな展開が待っている。その内容はネットワークテストに参加して,自身の目と耳で確認してほしいところだが,主人公はレヴナントのなかでも特別な存在であり,複数の
「ブラッドコード」を切り替えて戦えるようだ。
ブラッドコードとは,いわゆるクラスやジョブといった位置づけと考えると分かりやすい。それぞれにパラメータが設定されており,習得・強化可能な
「錬血」が異なる。
主人公が最初から選べるブラッドコードは,近接戦闘を主体とする
「ファイター」,探索を得意とする
「レンジャー」,遠距離攻撃を駆使して戦う
「キャスター」だ。
なお,主人公のレベルは敵を倒したときに得られる
「ヘイズ」(いわゆる経験値)を消費して上げられる。ブラッドコードはプレイヤーのベースパラメータに補正をかけるもので,例えば主人公がレベル25であれば,ファイターもレンジャーもレベル25のパラメータに補正がかかったものになる。
ブラッドコード「ファイター」:戦闘に役立つ基本的な錬血が揃っている
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錬血はスキルのような存在だ。敵を倒したときに吸収可能な
「冥血」と引き換えに発動する。また,吸血には攻撃と組み合わせた「コンボ吸血」やバックアタック成功時に発動する「特殊吸血」があり,通常より冥血の獲得数が増える。さらに装備する
「吸血牙装」の種類に応じて,さまざまな吸血手段が使用可能だ。
ブラッドコード「レンジャー」:探索に役立つ錬血が揃っている
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ちなみに,武器の中には冥血を消費して攻撃するものがある。こうした武器で戦う場合は,効率よく冥血を獲得する戦い方が求められるだろう。キャスターのように錬血を駆使して戦うブラッドコードを選ぶ場合も同様だ。
ブラッドコード「キャスター」:威力の高い遠距離型の錬血が揃っている
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錬血を習得するには,一定のヘイズを消費する。なお,習得可能な錬血はブラッドコードによって異なるが,熟練度を最大にすることで,ほかのブラッドコードに継承できる。つまり,ファイターの錬血はファイター専用のものだが,熟練度を最大にすればレンジャーやキャスターでも使えるというわけだ。
錬血によって熟練度を上げる方法は複数あり,「錬血パレットにセットした状態で敵を倒す」「ヘイズと素材を引き換えにする」などがあるようだ。
さまざまなブラッドコードの錬血を継承可能な状態にして,それらを組み合わせれば,たとえファイターであっても「回避能力を高めてヒットアンドアウェイで戦うタイプ」や「重い武器による一撃の威力を高めたタイプ」といったバリエーションが生まれる。
「CODE VEIN」ではアクティブ効果の錬血を最大8つ,パッシブ効果の錬血を最大4つまで設定できる。いろいろな組み合わせを試して,自分に合ったスタイルを追求したいところだ。
習得・継承した錬血を錬血パレットにセットし,アクションビルドを構築していく
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遊びやすい“死にゲー”かと思いきや……
「CODE VEIN」はいわゆる
“死にゲー”と呼ばれるタイプのアクションRPGだが,ネットワークテスト版でプレイ可能なストーリー本編の序盤は,投げ出したくなるほどにシビアではないというのが正直な感想だ。
もちろん,敵の配置をしっかり確認したうえで慎重に1対1の状況を作ったり,敵が背中を向けている隙に別の1体を倒したりといった“死にゲー”のセオリーを守ることが大前提になる。こうした基本的な行動ができなければ,あっという間に複数の敵に囲まれてタコ殴りにされてしまう。1回の攻撃で受けるダメージが大きいので,応戦しても切り抜けることは至難の業。かといって,回避アクションの位置感覚を誤れば,場所によっては奈落の底に落ちて一巻の終わりだ。
裏を返せば,状況の把握を決して怠らず,獲得したヘイズでレベルアップや錬血を習得しつつ,慎重に攻略を進めていけば何とかなる。少なくとも「一気に」「勢いで」「何とかなる」といった考えはきっぱり捨てたほうがいいだろう。
また,何度となく力尽きたが,スムーズにリトライができるのは嬉しい。特定の地点で条件を達成すれば,リトライ時にショートカットが可能になるので,モチベーションも保てるだろう。
さらに一緒に戦ってくれるNPC
「バディ」の存在が頼もしく,“心が折れる”ことなく無事にクリアできた。序盤のフィールドだからだろうか,本作は“死にゲー”としては遊びやすい部類に入る。そう思っていたのだが……。
頼れるバディとの共闘で難なくボスを撃破。ボスを倒すと,重装備で戦う「狂戦士」のブラッドコードが手に入る
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無事,レヴナントの拠点にたどり着いた。ここでは武器の強化やアイテムの売買などが可能。また,回避重視のブラッドコード「プロメテウス」が獲得できる
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レヴナントの拠点に到着後,「深層 贄の街」に挑めるようになる。「深層」とはストーリー本編で特定の条件を満たすとアンロックされるダンジョンのことだ。その最も大きな特徴は,ストーリー本編で倒したボスに再び挑めるところ。ちょっとした空き時間やストーリー本編の合間に,短時間でも楽しめるコンテンツだという。
「深層 贄の街」をアンロックすると,近接と錬血を使い分ける「トート」,錬血で敵を翻弄する「アセト」のブラッドコードを入手
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ネットワークテスト版で体験できる「深層 贄の街」は製品版にも登場するダンジョンだが,今回は特別仕様になっており,登場する敵や難度が製品版とは異なるとのこと。……とサラッと書いているが,その実態はストーリー本編の序盤を終えたばかりでは,なかなか攻略を進められない
高難度コンテンツである。
まず,敵の配置がストーリー本編の序盤とはまるで違う。左の敵に気づかれないように,別の敵を通路におびき出そうとしたら,さらに奥に潜んでいた敵が狙撃してきて乱戦に突入。何とかして立て直そうと悪戦苦闘するも,今度は巡回中の大型の敵が背後から殴りかかってくるといった次第だ。これは結構ヒドイ……。
多勢に無勢。バディのルイが倒されてしまった!(バディは選択可能)
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錬血による攻撃を試みたりもした
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慎重に慎重を重ねて奥に潜ると,犬(?)2匹を従えた長身の敵に遭遇。犬は遠距離からめざとくこちらに気づいて襲いかかってくるので,1体ずつ誘い出すこともできない。厳しい状況の連続だ。
……と思いきや,今度は宝箱である。さっそく近づいてみると,
「堕鬼が血を求めて乱入してきた」のメッセージとともに,明らかにヤバそうな敵の集団に襲われる始末だ。
深層の敵は格段に強い。その分,倒したときに得られるヘイズが多く,スタート地点の「ヤドリギ」まで生還すればサクサクとレベルが上がる。なお,途中で力尽きると,その場にヘイズが残される(回収可能)ため,無理をしないで退く判断も重要だ。
何度もリトライを繰り返しながらキャラクターを強化したところ,ようやく
「女王の騎士」なるボスが待つ場所にたどり着いた。しかし,その強さは道中の敵とはケタ違い。あっという間に瀕死の状態に追い込まれ,さらなる強化と研究が必要という結論に至った……。
なお,女王の騎士はこのダンジョンにおける中ボスの1体とのこと。すなわち,ほかにも中ボスが存在し,さらにもっと強いボスが待っているというわけだ。ネットワークテスト版の完全クリアを目指すプレイヤーは,入念なレベルアップと武器・防具の強化,アイテムの入手などをお忘れなく。ホント,甘く見ないほうがいいです。
今回の環境では試せなかったが,ネットワークテストでは「救難信号」を打つことで,ほかのプレイヤー1人と
マルチプレイが可能だ(プレイヤー2人とバディ1人のパーティ)。このとき救援に駆けつけてくれるプレイヤーはランダムで選出されるが,パスワードを設定すればフレンドと一緒に遊べるという。
マルチプレイ時には敵のパラメータに補正がかかり,オフライン時より歯応えのある難度になるとのこと。とくにネットワークテスト版の「深層 贄の街」は,敵の配置や強さがマルチプレイも想定した設定になっている。心が折れそうになったら,ぜひ救難信号を使って仲間と協力して立ち向かってほしい。
冒頭に触れたとおり,「CODE VEIN」のネットワークテストに関する詳細は後日,明らかにされる。今後の発表に注目しておこう。