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[G-Star 2018]「マビノギモバイル」が初のプレイアブル出展。採集や生産などの生活系コンテンツは受け継ぎつつ,戦闘は手軽なものに
本作は,日本でも2005年からサービスされているMMORPG「マビノギ」をモバイルプラットフォームで受け継いだタイトルだ。原作の世界観はそのままに,G1までのストーリーラインやNPC,村の構成などがモバイルで表現される予定となっている。モバイル版のマビノギはどのようなものなのか,プレイレポートをお届けしよう。
今回の出展バージョンは,原作プレイヤーならおなじみ,ティルコネイルの村を15分ほど探索できる内容だった。NPCに話しかけてクエストをもらい,それをクリアしたら次のクエストへ……というシンプルな進行だ。
操作していてすぐに気付くのは,「ティルコネイルなんだけど,知っているティルコネイルじゃない……」ということ。建物の配置や道のつながりなどはPC版のままで,カメラも自由に動かせるのだが,スマートフォンの画面サイズやカメラワークで探索していると,記憶にある場所とは違う印象を受けるのが不思議だ。筆者だけかと思ったら,韓国のメディアも同じ反応をしていたので,マビノギをプレイしたことがある人なら同様の感想になるのではないだろうか。
また,村にいるNPCも原作同様だが,話しかけてもイラストが表示されず,マビノギらしいデフォルメの効いたキャラクターモデルだけが表示される。こちらもまた「こんなNPCだったっけ?」という印象だ。というか,キャラクターによっては髪形などが変わっている気がする。
イラストがなくなったぶん,表情や仕草などの細かい演出が入るようになっており,反応を見られるのは嬉しい。
クエストの途中,羊の毛を刈り,その毛を使って糸を作るところがあるのだが,このあたりはまさにマビノギといった感じ。採集や生産だけでなく,もちろん衣装の着せ替えも用意されており,本作でも自分のキャラクターを着飾れそうだ。
一方,戦闘システムは簡略化されている。筆者のキャラクターは剣で攻撃するタイプだったが,割り当てられているスキルがウインドミルやスマッシュなどで,ディフェンスやカウンターは持っていない。タイミングを計って通常攻撃を連打することもなく,自動攻撃の合間に適時スキルを使うという感じだった。
とはいえ,クマを相手にするときは,範囲攻撃のモーションに入ったら回避しないとボコボコにされたので,位置取りは気にする必要がありそうだ。
試遊の感想としては,生活系コンテンツを詰め込んでマビノギならではの雰囲気は持たせつつ,モバイルに向かない部分は簡略化したといったところだろうか。ダンジョンはどうなるのか,生活に力を入れるならハウンジングは実装されるのかなど,現時点では分からない点は多いが,手軽にマビノギの暖かな世界に戻れるようなタイトルになることを期待したい。