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「Fate/Grand Order Arcade」のお披露目会をレポート。メディア向け体験会での実機プレイもお届け
これに先駆けて2017年12月7日,ベルサール秋葉原で「Fate/Grand Order Arcade お披露目会」が開催された。本稿ではこの発表会の模様と,その後に行われたメディア向け体験会のレポートをお届けしよう。
お披露目会に登壇したのは,アルトリア・ペンドラゴン役の声優・川澄綾子さん,ディライトワークス クリエイティブディレクターの塩川洋介氏,セガ・インタラクティブのディレクター・伊神公博氏。まずは,本作の新たなキービジュアルが公開された。
「このサーヴァントのチョイスは,開発チームでも意外だった」と語る伊神氏。というのもイラストの左上に配置されているエドワード・ティーチは低レアリティ(星2)のサーヴァントで,こういったメインのビジュアルに登場することが,ほとんどなかったキャラクターだ。
本作では,こうした低レアリティのサーヴァントでも活躍できるということを,この新キービジュアルでは示唆しているようだ。
そして,「Fate/Grand Order Arcade」の筐体が壇上でお披露目された。高級感のある白色をベースに,青い球体が上部に配置されたこのデザインは「一発でFGOだと分かるように」と考えて作られているのだとか。
これに合わせて,PV第2弾とサーヴァントのモデリング画像が公開された。今回登場したのは,アルトリア・ペンドラゴンとレオニダス一世。「FGO」には,サーヴァントごとに担当イラストレーターが存在しているので,そのイラストレーターの絵柄を再現するのが,非常に難しいのだという。このレオニダス一世も絵画のようなタッチで描かれたキャラクターで,開発陣も相当こだわって作りこんでいるとのこと。
続いて,壇上にある筐体で川澄さんが初プレイに挑戦。「普段はアクションゲームをやらないので」と尻込みする川澄さんに,「そんな人でも大丈夫です」と太鼓判を押す塩川氏。開発チームでは,川澄さんのような人でも楽しめることを目標に,ゲームを制作しているそうだ。
ここで,ちょっと本作のゲーム内容について説明しておこう。本作は,コマンド選択式バトルである「FGO」とは異なり,3対3で戦う対戦型アクションゲームとなる。プレイヤーは,セイバーやランサーなどクラスの異なるサーヴァント3騎でチームを組み,フィールドにいる敵を倒して画面上部にある戦況ゲージをマックスにしたほうが勝利となる。
今回のロケテストで使えるサーヴァントは,アルトリア・ペンドラゴン(セイバー),ジークフリート(セイバー),アタランテ(アーチャー),レオニダス一世(ランサー),エリザベート・バートリー(ランサー),エミヤ(アーチャー)の6騎。サーヴァントに着けることで,攻撃力アップなどさまざまな効果を付与できる「概念礼装」は,このロケテストでのみ使用可能な特殊なバージョンになる。
川澄さんが選んだのは,やはり自分が声を当てているアルトリア・ペンドラゴンだ。緊張しながらプレイするもスムーズに宝具を発動し,あっさりと勝利。喜びながらもイマイチ消化不良という様子の川澄さんは,2戦目にチャレンジすることになった。
2戦目で選んだのはレオニダス一世。ランサーの間合いに戸惑いつつも,快調にプレイする川澄さんだったが,レオニダス一世の宝具「炎門の守護者(テルモピュライ・エノモタイア)」が防御アップ+ターゲット集中の宝具だとは知らずに発動し,びっくりした様子。
本作でも,「FGO」と同様に,ターゲット集中の効果はフィールドにいる敵に有効で,使い方によっては戦況を優位に進めることができるようだ。もちろんターン制ではないので,硬化時間やチャージタイムは秒でのカウントになっている。
宝具の効果のおかげか,2戦目も川澄さんが勝利。今回は満足いく勝利だったのかスッキリとした様子の川澄さんは「レオニダスのことを見直しました」とご満悦。感想を聞かれると「すごく爽快感があって操作も簡単」とプレイフィールを語っていた。
最後に,2018年2月9日から11日にかけて幕張メッセ国際展示場で開催される「ジャパン アミューズメント エキスポ 2018(JAEPO2018)」に本作が出展されることが明らかにされた。次に一般に公開されるのは,2か月後となるわけだ。
その後,「FGO 秋葉原祭り 2017」で開催される各イベントの詳細や,コラボ内容が改めて説明され,発表会は終了となった。
「Fate/Grand Order Arcade」プレイレポート
ここからは,本作のメディア向け体験会の模様をお伝えする。かなりの数のメディアが参加したためか,プレイできる時間は20分間程度となってしまったが,これからプレイする時の参考にしてほしい。
今回体験できたロケテストバージョンは,通常プレイとは異なり,まず600GP(ゲームポイント)を購入してのプレイとなる。プレイするには,Aimeカードまたはバナパスポート,おサイフケータイが必要となるが,今回はAimeカードを使用している。ほかのゲームの例でいうと,
・300GP:100円(ロケテ版では600GPのみ購入可能)
・1秒:1GP消費
・戦闘時:一定のGP消費
となる(正式バージョンでは変更の可能性あり)。
ロケテスト版で選択できるのは,600GPのみ。サーヴァントは1回のみ召喚可能だ |
最初にサーヴァントを無料で1回召喚し,次にプレイヤーの分身となるキャラクターの性別を選択。名前を入力後,チュートリアルがスタートする。「移動してみよう!」や「ダッシュをしてみよう!」,「宝具を使用してみよう!」など,7つの項目で操作方法を学ぶことができ,レッスンクリア後に,召喚したサーヴァントのカードを入手できた。
なお,チュートリアルで操作できるのは,アルトリア・ペンドラゴンのみとなる。
チュートリアルは7種類。簡単な内容ばかりだが,時間制限があるので要注意 |
チュートリアルクリアのあとは,いよいよほかのプレイヤーとの対戦「グランドオーダー」となる。手持ちサーヴァントのないロケテスト版では,事前に用意されたカードを使ってのプレイだった。出撃キャラクターの編成後,マッチングが始る。筆者が使用したのは,エリザベート・バートリー,ジークフリート,アタランテだ。戦闘フィールドはオルレアンだ。
筆者は青チーム。このバージョンではアーチャーのみが遠距離攻撃できるクラスとなる。 |
戦闘は3騎1組のチームが3つ,チーム同士の協力プレイとなる。攻撃は,フィールドにいる敵をロックオンして接近し,アタックボタン押すというシンプルなもの。アタックボタンを連打すると,自動でコンビネーションが発動し,持っている武器で攻撃する。ロックオンはLグリップに設置されたロックオンボタンを押すと自動で敵を捕捉。敵を探してウロウロすることもなく,自由に切り替えが可能なのが便利だ。
左手のLグリップ上部のスティックで移動する。そのほかにロックオン,ダッシュを行うボタンが設置されている。左上部にはカードをセットするスリットがある。 |
敵からの攻撃は,アタックボタンを適当に連打していればガードできるようになっている。タイミングよく目押しする必要がないので,アクションが苦手な人でも問題なく防御可能だ。ただし,押しっぱなしでは,ガードできないので注意しよう。
戦闘中は,各サーヴァントが持つ固有のスキルが使用できる。ロケテスト版では,サーヴァントのレベルが1なので,第1スキルしか使えないが,ジークフリートであれば黄金律(NP獲得量をアップ)など有用なものがあるので,積極的に使ったほうがよさそうだ。
素早く近接戦にもち込むためのダッシュは,使いすぎると“魔力切れ”を起こす。魔力は行動しなければ回復できる。 |
スキルは,タッチパネル式の画面に直接触れて発動させる。発動後はスキルのクールタイムがスキルアイコン上に表示され,ひと目で分かる仕様だ。そのほかにも,「FGO」でお馴染みのコマンドカードも画面右下に表示され,画面タッチで設定できるようになっている。攻撃力アップの「バスターチェイン」など,次の攻撃前にコマンドを設定しておけば,次の攻撃にコマンドカードの属性が付与されるという仕組みだ。
画面右下のコマンドカードをタッチすると,攻撃にカードの属性を付与できる |
宝具は,攻撃を実行する,もしくは攻撃を受けることによって増えるNPを溜めることによって使用可能となる。筆者はエリザベート・バートリーの宝具「鮮血魔嬢(バートリ・エルジェーベト)」を使ってみたが,見事に空振りした。NPが溜まっても中央の宝具ボタンを長押し(3,4秒程度)する必要があり,攻撃系の宝具は発動前に効果範囲が表示されるので,チームメイトとの協力が必要となりそうだ。
戦闘の勝利条件は,画面上部の戦況ゲージを先にマックスにすること。戦況ゲージは敵を倒すことで上昇していく。また,戦闘中,敵味方合わせて7騎のサーヴァントが倒されると「聖杯」が出現し,7騎目を倒したサーヴァントに撃破ボーナスが得られるという。撃破ボーナスの効果は残念ながら確認できなかった。
今回は,味方チームの活躍のおかげでかろうじて勝利を拾った。もたつきながらプレイしていた筆者はさぞ足を引っ張ったことと思われるが,正直アクションの難度は低いと感じた。主に操作するのはスティックと攻撃ボタンだけという,シンプルさのおかげだが,ターゲッティングやコマンド操作といった難しい要素がないので,純粋に楽しむことができたようだ。
また,空振りしたとはいえ,宝具の発動はかなりの爽快感を得られた。「FGO」にはない,「自分でサーヴァントを動かす感覚」を十分に堪能できるゲームだと感じられた。
編成画面などでサーヴァントにタッチすると、ポーズを変えながらさまざまなセリフを聞ける |
現在,12月10日までセガ秋葉原でロケテストが開催されている。「FGO」のキャラクターを動かしてみたいという人は,ぜひ参加してみよう。
※掲載されているゲーム画像,およびカードは開発中のもので,製品版と異なる場合があります。
「Fate/Grand Order Arcade」公式サイト
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