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ペプシや吉野家とコラボした「サカつくRTW」の軌跡を振り返る。構想中の施策も語られた4周年記念プロデューサーインタビュー
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印刷2022/04/15 20:30

インタビュー

ペプシや吉野家とコラボした「サカつくRTW」の軌跡を振り返る。構想中の施策も語られた4周年記念プロデューサーインタビュー

 セガが配信中のスマホ向けアプリ「プロサッカークラブをつくろう! ロード・トゥ・ワールド」iOS / Android 以下,「サカつくRTW」)は,2022年4月19日にサービス開始から4周年を迎える。

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 そこで,4Gamerではプロデューサーを務める宮﨑伸周氏にインタビューを実施し,この1年を振り返ってもらった。また,5年目に向けて構想中の施策も語られたので,ユーザーはぜひ目を通してほしい。

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マニアックさが色濃くなった1年


宮﨑伸周氏
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4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。もうすぐ「サカつくRTW」が4周年を迎えます。3周年を迎えたときにもお話を伺っていますが,この1年を振り返っていただけますか。

宮﨑伸周氏(以下,宮﨑氏):
 3周年を迎えてからの1年間は,ユーザーとの接点を増やして,コミュニティを最大化させることを運営のテーマとして掲げていました。サッカー観戦ができるスポーツバーに集まり,コミュニケーションを図るイベントを開こうとしていたのですが,情勢的に難しくて実施することはできませんでした。

 そこで舵を切り直して,コミュニティに紐づくような機能の充実や,ゲームをより快適にすることに注力してきました。そういったことから,アップデートでは大きなイベントを入れるというより,既存の機能をさらに快適にする改善を進めています。
 例えば,「オート周回」と呼ばれる機能の幅を広げて,サクサクと回せるようにしました。初心者向けのチュートリアルをあらためて調整したり,余っていた下位カテゴリの選手強化素材を上位素材へ交換できたりするようにもなっていますね。

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4Gamer:
 ゲームバランスの調整といった面ではいかがでしょう。

宮﨑氏:
 ゲーム内の強さのトレンドに手を加えることになり,星5監督が登場しました。これにより,戦い方のバリエーションが大きく広がったと思います。
 また昨年のインタビュー前に実装していた,選手が持つ特徴でチーム全体に効果をもたらす機能「レーン特徴」や「バンディエラ特徴」も組み合わせのパターンが増え,ようやくトレンドの一環になってきたことも3年目のハイライトの1つと言えます。

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4Gamer:
 この1年,運営上で変化したことはありましたか。

宮﨑氏:
 勝てるデッキの組み方が高度化していることから,設計そのものに技能が必要になってきました。例えば,強力なスキルや戦術を追加してもあまり機能しなかったり,逆に強すぎてしまったりして,本当に調整が難しいです。
 実際,「フォーメーションコンボ」を作った際には,最終的に採用を見送るものも出てしまい,全体的に生みの苦しみが多かった1年だと思いますね。
 トップランカーの皆さんは,とてつもない熱量でプレイしていただいているので,そういったユーザーの知見を実感する機会が増えています。

4Gamer:
 アップデート時には,各要素の検証を非常に細かく実施されているんですね。

宮﨑氏:
 シミュレータを繰り返し回して,極端に勝率が上がったりしないことを確認しつつ,選手や監督の統計データをチェックしています。
 現在はフォーメーションのベースに一味違う仕込みをして,戦いやすくすることがプレイヤーの主流になっているので,そうした部分も加味して設計しなければならないと考えています。

4Gamer:
 熱量の高いユーザーにとっては,いろいろな組み合わせを考える楽しみが増していることでもありますね。戦術の高度化はリアルのサッカーも同様ですが,実際のトレンドを反映することは意識していますか。

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宮﨑氏:
 もちろん,トレンドは追いかけています。ただ,サッカーゲームは戦術の実現も大事ですが,感情の面やロマンの部分も重要であると思っています。
 昨年から今年にかけて,サッカーを観戦する機会が多かったのですが,監督交代劇によって状況が一変したチームが多く見られました。監督が変更になることで,チーム全体の動きが驚くほど変わるケースですね。

 今までファーストチームに入れなかった選手が,新体制で戦術のキーマンになり,戦い方も劇的に好転するという展開はたまらないですね。ロマンを追求する点で,良いヒントが得られたと思います。
 適材適所や創意工夫によって,サッカーは大きく変わる。これを「サカつくRTW」に反映できるのではないかと感じているので,こういった要素を面白く実現できればと考えています。

4Gamer:
 現実のサッカーに近い組み合わせや面白さを追求できるようになるということですか。

宮﨑氏:
 ただ面白さを感じられるだけではなく,現実の試合を見たときに,その体験が活きてくると思いますね。「この場面,こういう選手を入れるといいんだな」といったように試合を見られるのではないでしょうか。

4Gamer:
 先ほどもお話いただきましたが,コミュニティ施策に関してはいかがしょう。

宮﨑氏:
 リアルイベントは実現できなかったのですが,「ルームマッチ」の実装はユーザーの反響が大きかったトピックです。ユーザー同士で集まって大会を開ける機能ですが,かなり本格的な大会を開催している方もおられます。
 ルームマッチの実装以来,ユーザー間のコミュニケーションが成熟していることに驚いています。それだけに,公式大会を開催する際には中途半端なことはできないと感じるところもあります。

 実はZoomを利用して,顔を会わせながらの大会を企画していたのですが,スムーズな進行が難しく,残念ながら頓挫してしまいました。その一方,情勢が良い方向に変われば,オフラインミーティングを開催できるかもしれません。前向きに検討しているところですので,続報をお待ちいただければと思います。


レジェンド選手コラボや企業コラボも続々開催


4Gamer:
 この1年,新たなレジェンド選手コラボが実施されていました。印象に残るエピソードを教えてください。

宮﨑氏:
 ベッケンバウアーさんとのコラボはドイツつながりで,以前コラボを実施したオリバー・カーンさんにつないでいただいたりしました。だいぶ前のエピソードになりますが,アルゼンチン出身の選手とのコラボは,フアン・パブロ・ソリンさんが話をまとめてくれることがあり,困ったら彼に連絡することがありました(笑)。
 実はロベルト・カルロスさんにも助けていただいていて,打診先からなかなか返答が来ないときには,彼のほうから電話してもらったこともあります。といった感じで,南米は人の縁とコネクションが大事なのだと思い知りました。

 それから,カルロス・バルデラマさんにコラボを打診したときは,彼が大統領選挙の立候補を考えていた時期だったんです。そんな忙しい時に,よく快諾していただけたなと。南米はよく似たシチュエーションで,「選挙出るから無理!」というパターンが何度かありました。

4Gamer:
 強豪国のレジェンドばかりですね。
 「サカつくRTW」ではペプシや吉野家といった企業とのコラボを実施されていますが,どのような経緯で実現したのでしょうか。

宮﨑氏:
 昨今の巣ごもり需要を受けて,ユーザーの裾野が広がっています。そこでより広く露出する機会を得るために,身近なメーカーや外食系の企業とのコラボを実施することになりました。ユーザーからの反響は,いずれも好評をいただきまして,コラボイベントは「リミテッドマッチ」という形でスムーズに展開することができました。
 なかでも吉野家とのコラボは非常にユニークな内容になり,オリジナルのどんぶりを作る企画を実施させてもらいました。今後も,こういったコラボを積極的に実施していくつもりです。

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[2021/11/30 19:11]

4Gamer:
 今後のコラボに関して,お話いただけることはありますか。

宮﨑氏:
 4周年のレジェンド選手コラボとして,ペレさんを実装します。以降のラインナップも非常に豪華なものになる予定です。さらに,クラブそのものとのコラボにもチャレンジしているので,選手が一挙に追加されます。ぜひ期待してもらえればと思います。

4Gamer:
 それでは,最後にユーザーに向けてメッセージをお願いします。

宮﨑氏:
 これまで「5年,10年というマイルストーンに向けて頑張る」といったお話をしてきましたが,あと1年で5周年というところまでたどり着けました。これもひとえに,「サカつくRTW」を遊んでいただいている皆さんのおかげです。本当に感謝しています。
 「サカつくRTW」はユーザーの皆さんから意見をお聞きしながらアップデートをしていくというスタンスですが,今後もその姿勢を継続していきたいと思っています。そして,これからも面白い体験を提供できるように頑張りますので,引き続きよろしくお願いします。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

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