プレイレポート
「New ガンダムブレイカー」のめまぐるしく変化する共闘バトル&「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」の新たな宇宙戦を先行体験
「New ガンダムブレイカー」
クエストは「フィールド上に置かれたコンテナを破壊する」「第3勢力の機体を撃破する」「目標となるパーツを自陣に持ち帰る」など多岐にわたる。つまり,敵機の撃破数がお題になっていなければ,敵機を攻撃するのはクエストを妨害する手段でしかない。ほかのプレイヤーとのバトルに尻込みしがちな人も,これなら抵抗なく遊べそうだ。
どちらかのチームが達成したクエストは新しいものに入れ替わる。お題に応じてターゲットを攻撃したり,フィールドを探索したり,敵機を妨害したりと“やるべきこと”が変わるので,バトル中は結構忙しい。また,目標となるパーツを敵味方で奪い合う,逃げ回るターゲットを追いかけるといった敵チームと絡む局面も多かった。
クエストのなかには,目標となるパーツを手に入れてから,自陣の「パーツボックス」に納品するという手順が必要なものがある。納品には一定の時間が必要(ボタンを長押し)で,そのあいだは無防備になってしまうため,仲間は護衛に回るといった連携も重要になりそうだ。
ガンダムブレイカーシリーズのお約束として,敵機を破壊すると腕や脚,頭部などのパーツが手に入るが,本作では新たにバトル中もパーツの交換が可能になった。それぞれのパーツが異なる武装や性能を持っているのは従来と同様。「最初は戦闘力を重視したパーツを装着しておき,クエストに応じて移動力に優れたパーツに換装する」「バトル中にパーツを失ったら,敵から奪ったパーツで補う」といったカスタマイズが楽しめそうだ。
なお,今回のプレイでは頻繁にパーツを失い,「インナーフレーム」(骨組み)のみになってしまうことも。こうした急場を凌ぐには,パーツの現地調達が欠かせない。ちなみに,シリーズファンにはおなじみの「覚醒」(時限式パワーアップ)を使えば,出撃時のセッティングに戻るため,パーツをリセットしたいときに使うといいだろう。
一風変わったレベルアップシステムにも触れておこう。コンテナや敵機を破壊していくと,獲得経験値によってレベルが上昇。それに応じて6か所のガンプラパーツ(頭,胴,腕,脚,バックパック,盾)に設定された「EXスキル」が開放となり,戦闘力が向上する仕組みだ。レベルはその試合限りのもので,MOBAに近いシステムと言える。
6機の“俺ガン”(俺のガンプラ)が入り乱れるフィールドは壮観だ。刻々と変化する状況に応じて立ち回りを変えていくのは,いい意味で忙しく面白い。パーティーゲームっぽさも感じられた。
なお,本作のオンラインモードはチーム対抗共闘バトルのみ。メンバー同士で互いの俺ガンを愛でつつ,戦場で共闘する日が待ち遠しい。
最後に,「New ガンダムブレイカー」のプロデューサーを務める薄井宏太郎氏より,耳寄りな情報がもたらされたので付け加えておく。本作に参戦するガンプラは発売日以降,順次無料配信され,最終的には“シリーズ最大数”になる予定とのことだ。
「New ガンダムブレイカー」公式サイト
「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」
「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」では,6対6のバトルを地上と宇宙を舞台に体験してきた。使用可能な機体は4月20日と21日に予定されているβテストと同じく,高機動型ザク,ドム(地上のみ),リック・ドム(宇宙のみ),ヅダ,ザクI・スナイパータイプ,陸戦型ガンダム(地上のみ),ガンキャノン,ジム・ストライカー(地上のみ)だ(関連記事)。
モビルスーツの動きは重厚感に満ちている。グラフィックスもPS4に移行したことで,前作以上に巨大ロボットとしての雰囲気がよく表現されている。とくにモビルスーツを乗り降りするときにその巨大さが強く感じられ,リアルロボット好きにはたまらないものがあった。
戦場では,やはり連携が重要になる。強襲機が突っ込んだところを汎用機がサポートしたり,味方を襲う敵機を支援機が狙撃したりといったチームプレイが楽しい。このあたりは多人数対戦ゲームならではの醍醐味だ。
注目の新要素は「支援要請」。これはパイロットの状態で,中継地点からマップ上の敵MSを指定して砲撃支援を要請するというものだ。無数の砲弾が上空から降り注ぐため,敵が密集しているポイントを狙うと効果的だが,要請から着弾までにタイムラグがある。また,砲撃後は一定のクールタイムが必要になるため,戦況をうまく見極めたいところだ。
新たに実装される「宇宙戦」では,「ジャンプ」([L1]ボタン)と「しゃがみ」([L2」ボタン)がそれぞれ「上昇」「下降」になる。三次元機動でぎゅんぎゅん飛び回るといったものではなく,「地上戦に自由な上昇,下降が加わる」というイメージだ。自機が逆さまになったり,むやみに回転したりすることはなく,スピード自体も地上戦と大きく変わらないので,すぐに慣れるはずだ。
今回はコロニーの破片が浮かぶ「暗礁宙域」に出撃したが,巨大な残骸に開いた穴をくぐり抜け,その陰から敵を狙撃するといった,「機動戦士ガンダム サンダーボルト」のワンシーンを再現することができた。上昇と下降によって移動範囲が広がったため,これまで以上に交戦距離が遠くなり,攻撃を受けたときに素早く反応することが求められる。
暗礁宙域には移動砲台「スキウレ」と宇宙用ポッド「ボール」が配置されている。スキウレにモビルスーツで乗り込めば,強力なビームを放つことが可能。おまけに攻撃されたとしてもスキウレの耐久力が減るだけなので,うまく活用したいところだ。
一方のボールはパイロット状態で乗り込める。自機を破壊されたときに,代わりが届くまでボールに乗って耐えるといったこともできる。
プレイヤーを盛り上げるシステムも見逃せない。マッチング時には両チームの腕前が近いプレイヤーが「ライバル」として認定される。試合終了時にはスコアや与ダメージ,命中率,中継地点の制圧といった戦績がライバルと比較され,勝敗が決するのだ。チームが負けても,個人のライバル対決には勝利するということも起こり得る。また,戦績比較はライバルとしかできない仕様のため,活躍できなかった戦闘でも肩身の狭い思いをしなくて済みそうだ。
モビルスーツの重量感や連携の楽しさはそのままに,宇宙戦の実装によって戦術性の広がりを予感させてくれた。こちらもβテストの実施が楽しみだ。
「機動戦士ガンダム バトルオペレーション2」公式サイト
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