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Déraciné

Déraciné
公式サイト https://www.jp.playstation.com/games/deracine/
発売元 ソニー・インタラクティブエンタテインメント
開発元 フロム・ソフトウェア
発売日 2018/11/08
価格 通常版:3000円+税
限定版:4000円+税
DL版:3240円(税込)
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このゲームの読者の評価
79
グラフ
読者レビューについて
 4Gamer読者レビューは,読者の皆さんがご自身の判断で書いたレビューを掲載するためのコーナーです。掲載前には編集部で主に公序良俗面のチェックを行っていますが,掲載されている情報について,4Gamer.netが正確さの保証を行うものではありません。掲載情報のご利用は,読者の皆様自身の判断と責任で行ってください。
 なお,ゲームの評価を表す「GamerScore」は,投稿されたレビューの平均点を表示したものではありません。投稿の傾向を分析・考慮し,補正を加えることで,有用と思われるスコアを目指した形となっております。詳しくは「こちら」をご参照ください。
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  • Pages: 1
  • VRでシナリオゲーを作ってくるとは 90
    • 投稿者:ank(男性/30代)
    • 投稿日:2020/03/21
    良い点
    多くの人に何らかの感動を与えるであろう優れたシナリオ
    悪い点
    VRでしか表現できないかと言われるとそんなこともない
    PsMove2本はいらなかったと思う
    進行に詰まる部分が2〜3か所あり没入感を阻害された
    シナリオの都合もあるが長めのロードが頻度高く起きる
    総評
    シナリオは手放しで褒められます
    見せ方や演出もうまく、徐々に謎が明かされて行き最初に戻ったときの衝撃といったら…
    ハードウェアの限界を設定でうまく解消している点も評価できます
    VR酔いも私はありませんでした

    最大の課題はそのお値段
    PSVRはともかくPsMove2本をこれのために買うはめになりました、ソフトと合わせて1万を越えます
    で、そこまでの価値があったかと言われれば…ちょっと物足りないですね
    1本でもおそらく何とかなった気がします、没入感は多少損ないますが4千円の価値はないでしょう
    本体価格は破格なんですけどね、メーカーさんにはフルプライス払ってあげたいんですが

    他にやりたいゲームを置いてでもVRでシナリオゲーがやりたい!という熱心な方以外にはおススメできないです
    逆に価格以外の不満は些事なのでPSMove2本購入がハードルにならない人には是非手に取って頂きたい作品ですね
    プレイ時間
    5〜10時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 4 4 5 4
  • やさしい世界(軽いホラー要素注意) 90
    • 投稿者:ぐれー(男性/40代)
    • 投稿日:2018/11/25
    良い点
    ・止まった世界に干渉して人々が動き出すと言う設定により、製作者が見せたい場面だけをプレイするため無理や矛盾が無く演出が綺麗。

    ・PS Moveによる操作で没入感が得られる。

    ・どこか懐かしさを感じる古びた寄宿舎が作りこまれており、眺めているだけでも楽しい。

    ・ストーリーも深みがあり、先が気になる場面も多い。

    ・見た目と性格が一致した分かりやすいキャラクターも、グラフィックが細部まで作りこまれており魅力的。

    ・誰もが思いやりに満ちた優しい世界。
    悪い点
    ・自由度が無い。自在に操作できるが、あくまでアドベンチャーゲーム。

    ・手を伸ばす必要がある場面ではカメラとPSVR本体を手が遮り、画面が揺れて不快。

    ・舞台が狭く、行ける場所は多くない。

    ・ストーリーが分かりづらく説明されない事柄も多い。考察が必要。

    ・若干のホラー要素があるので無警戒だと驚く。

    ・総合的にボリュームが少ない。
    総評
    ノーマークでしたが、4Gamer様記事のフロムゲーだと言う一文で興味を持って買いました。
    子どもたちと妖精の触れ合いを描いたハートフルストーリー…なわけが無いと。

    価格に対してこの出来、100点満点です。
    世界観とキャラクターに惹かれ、PS VRとMove操作で相当感情移入しました。

    ただし、悪い点にある理由から手放しにお勧めできないことと、このためだけにPS VR一式購入までは勧められないことから少々減点してます。
    他にPS VRゲームをやる予定がある、既に持っている方にはお勧めできます。

    体質的に連続してVRゲームを出来ないので結構長い期間プレイしました。
    また、他ゲームにて通常移動だとVR酔いが激しくてまともに操作出来ないのですが、ワープ移動だと問題なくプレイ出来ていたので、本作でもVR酔いはありませんでした。

    なお、スタッフロールが流れたらエンディングです。
    私はしばらくエンディングの存在に気付きませんでした。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    5 5 4 5 4
  • 優しく温かくそして(ある意味)残酷なゲーム 75
    • 投稿者:Hoge(男性/40代)
    • 投稿日:2018/11/13
    良い点
    ・没入感
    とある孤児院にあらわれた、人の目には見えない妖精の視点で進むストーリー。
    見えない妖精、時が止まった世界という要素が、VRというプレイ環境に対してものすごく親和性が高く、最初は違和感があった瞬間移動や視点切り替えが全く気にならなくなるほど、あっという間に物語に引きずり込まれる。
    購入前に店頭での体験会でわずかな時間プレイしただけでも、横からあれこれ説明してくれる係員の存在が疎ましくなるくらいに没頭してしまった。

    ・優しく温かくそして残酷な世界
    たとえその姿が見えなくても、孤児院の可愛らしい少女は心優しい妖精さんの存在を信じ、友達になって欲しいと虚空に手を差し伸べ話しかけてくれる。
    プレイヤーが時の止まった世界に干渉して妖精の存在を知らしめることで、子供たちは無邪気に、プレイヤーである妖精を一人の友達として扱い、もてなし、気をかけてくれるようになる。
    6人いる子供たちは皆個性的でいて優しく、愛らしく、けなげに描かれており、また彼らを見守る孤児院の老教師も、若干謎めいたところはあるが、子供たちのことを心から大切に思っていることがわかる。
    そんな優しく温かい時間を子供たちと過ごしていくのだが、プレイヤーはあくまで人の目には見えない妖精。子供たちがその存在を確信し友として話しかけてくれても、いや話しかけてくれるからこそ、自分があちら側の存在ではないことを次第に痛感するようになる。
    ゲーム内でのその感情は、そのままVR世界の内と外という現実ともリンクし、やがて物語が進むにしたがって、耐えがたく抑えきれないものとなる。
    その理由は、是非実際にプレイして確かめてほしい。

    ・没入感をさらに高める音楽
    優しい世界にふさわしいゆったりとした音楽中心で、プレイの邪魔にならず、それでいて印象的に使われる場面が多い。入手可能であればサントラ付きの方を購入することをお勧めしたい。

    ・VR酔いはほとんどなし
    VR以外のゲームでも一人称視点だとかなり酔いやすい体質だが、アナログスティックを使わない切り替え方式の視点変更や、光るポイントめがけて水平ジャンプするような移動方法のおかげか、ほとんどVR酔いすることなく一周目をほぼぶっ通しで完走することができた。
    激しいアクション要素も、強制的な視点変更もないので、かなり快適にプレイできると思う。

    ・フロムソフトウェア
    もうこれだけで人によっては色んな意味でネタバレになりそうではあるが、このゲームもまた、(当然ではあるが)フロムソフトウェアのゲームだった。それだけで意味が解る人は、このゲームを購入することになんの躊躇が必要だろうか!
    悪い点
    ・やりこみ要素の物足りなさ
    基本的に1回クリアしてしまえば、トロコン出来てしまう。トロフィーとは直接関係ないところでBloodborneプレイヤーならにやりとするような隠し要素もあったりはする。
    値段相応のボリュームではあるが、世界観や物語が素晴らしいからこそ、もっともっとこの世界を堪能したいという欲がどうしても沸いてしまう。

    ・全て説明されるわけではない
    クリア後にすべての謎が解明するわけではないので、説明不足ですっきりしないと感じる人が出てくるかもしれない。
    丁寧に探索することで断片的な情報は手に入るので、そこから色々好き勝手に妄想するのもフロムゲーの醍醐味ではあるが、人によって好き嫌いが分かれるので難しいところ。

    ・周回でのスキップ機能
    プレイヤーの行動によって後々ちょっとした変化が出る要素があるだが、物語の根幹に直接関係ないからか、全て網羅しようと思うと何度も周回する必要が出てくる。
    周回の場合スキップ要素はあるにはあるが、チャプター単位のスキップではないため、分岐回収には使えないのが現状。

    ・PSMove2本
    PSVRだけでなく、PSMoveが2本必須となる事が購入へのハードルをかなり上げているように感じる。定価で2本揃える値段でソフトが何本も買えてしまう。
    実際にプレイしてみてPSMoveを使うことで没入感が増すのは重々承知だが、腕を振り回してダンスするわけでもないので、通常のコントローラーでの操作も選択出来るようにしてほしかったところ。
    総評
    世界観、没入感は手放しで絶賛できる。
    物語や結末については人によって評価が分かれるところではあるが、フロムソフトウェアのゲームが好きな人、特にBloodborne好きなら文句なしでお勧めできる。
    ボリュームやシステム面、プレイ環境で色々思うところはあるが、ソフトウェア単体で見れば値段相応という評価としたい。
    このゲームのためにPSVR一式揃えたので、今後PSVRでフロムソフトウェアの次回作が出ることを切望してやまない。

    プレイ時間
    5〜10時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 5 3 5 3
  • PSVR斜陽 60
    • 投稿者:災厄狼(男性/40代)
    • 投稿日:2018/11/11
    良い点
    少し前置きを。プレイステーションムーブ モーションコントローラーが2本必要なゲーム。
    攻略範囲はエンディングを見るまで。だいたい10時間くらいのプレイ時間です。
    ノーマルのPS4でのプレイ(PS4Proでは画質がパワーアップするそうです)
    PSVRはアップデートにより、発売当初より画質が良く感じられるようになっていて、ヘッドセットはあまり締め付けなくてもよくなっている。それとこのレビューは完全版なので余計な事も書いてあって長いです。先に謝っておきます。スマン!

    良い点ですが、グラフィックが綺麗だなと。植物と人物に問題はありますが、かなり頑張っておられるのだろう!と感じました。人物ではジジイがスゴイ良いです。質感が良い。
    ゲーム情報サイトやSNSなどでは「女の子がかわいい!」というような事を書いている方がおられるんですが、私にはそういう風には感じられなかったです。ジジイの次にグラフィックが良いと思われる人物はフトッチョな男の子だったりします。
    手から美しい光の描写も。ただ見とれて手(モーションコントローラー)を目の前に持ってくると問題が発生。

    音楽・演技は全体的に良いと感じました。ブラッドボーンの日本語バージョンの演技が良くなかったので、どうだろうか・・と思ってたんですが、視点により変わる音声の聞こえ方・プレイヤーの想像の邪魔をしない演技の仕方など工夫があったように思えました。
    これも問題はあり、キャラクターによっては聞こえ方があまり良くなかったり(制作側のキャラごとの気合の入れ方・・みたいなもの?メガネの少年に演技の方ではない問題もあり)、2人並んでいる状態を観察中というシチュエーションで左のキャラクターと右のキャラクターの声の出し方に問題があったりします。口パクも問題あり。

    VRの世界にわずかに干渉できる作品ですが、干渉できないものには「距離」をおき、無駄な動きをさせない工夫があって良かった。どうしてもヘッドセットの重さ(これも新型PSVR以上改良する必要あり?)が気になるので、個人的にありがたいなと。

    VRのアドベンチャーゲームとして完成している。粗削りなところや、変なところもあったんですが、「私は確かにPSVRでゲームを楽しみました」。VRのゲームには悪質な売り逃げ・・みたいな作品も過去あったので1本のゲームをプレイできたのは安心しました。というかこれが当たり前なのかも?
    物語自体は、コレ断片じゃね?・・な感じもありましたが、次につながると嬉しいですねー。

    非常にワクワクした章が。私はホラーが苦手でそういうソフトは買わないんですが、「どんな嫌なことがおこるのだろうか?」と楽しかったです。次回作はサイコスリラー調なども期待したい。

    機会は少なかったですが、殺すのにもワクワク感が。もっとヤりたかったです(ニコッ)。
    悪い点
    ほんの少し酔う。現在のVRのゲームは移動と相性が悪く、基本的に酔いを発生させます(酔うのが正しい感覚)。
    このゲームでは、移動にワープを使っているのでコマ送り(ダンジョンRPGの進行に似てる)で移動がなされます。これは(移動をどうしても入れなければならない仕様の)対策として良いと思いますが、進行演出(前に進む!的な演出)で少し酔いが出ます。
    そして、PSVRヘッドセットとカメラの間にコントローラーが入ることによる「画面のブレ」でも酔いが発生します。これはモーションコントローラー2本を手に見立てたゲームの仕様によるものかなと。PS4のデュアルショック4コントローラーでも画面ブレが起こるので、そもそもカメラを前方のみに配置するのが間違いなのかもしれません。私にはこのゲームの「手探り感」が間違ったもののように思えなかったです。ゲームの中のこの感覚が正しければ、ゲーム外の仕様が間違っている可能性があります。テレビ台の角と角も利用した3点で捉えるカメラ・テレビの横に立てる棒状のカメラなどの検討、コントローラーの改良をした方がいいのかも。この画面ブレは減点なしにしました。

    手探り感は良かったのですが、ゲームの大事なところはソレではなかったので、現在の仕様ではデュアルショック4でも別にかまわないのでは・・とも感じた。もちろんこのゲームの良さをのばす(次回作など)にはモーションコントローラーとの組み合わせが必須だとは思います。

    セリフのスキップに「ものを握るボタン」が使われているので、間違ってスキップしてしまうことがあった。このゲームの操作方法自体が面白かった(プレイしてのお楽しみです!)ので、ついついニギニギしてしまうんですよね・・・別のボタンに変えられるオプションが欲しい。

    コイン探しのやりこみ要素があるんですが、コインが見にくい。手探り感を活かし、あやしいところを手で掃除してコインを発見の方が良い気がしました。おそらくプレイヤーにはあやしいところはわかるが、コインが発見できないのでは?と感じました。

    謎解きが一つしかない。頭をひねらなければならないのは多分1か所だけかなと。しかし、唐突に謎解きが発生してしまうので延々と同じことをしてしまう・・・かな?と。徐々にVRでの謎解きを進化させ、プレイヤーが成長するというようなものの方が良い気がしました。悪くは無いです。絶対に。

    暗闇で動くシーンで進行方向がわからなくなる。慣れればいいのかもしれませんが、ゲームプレイ時間も少なめだし、無理に入れなければならない演出の様に感じませんでした。何回もあるのなら話は別ですけど。

    手が常に表示されるのが気になった。表示されていないとコントローラーがどこにあるのかわからなくなるので・・・必要な気はするんですが、違和感があります。減点なし。
    頭(首をふって見渡す)とコントローラーの視点移動の動作被りあり。VRでないゲームでもよく見かけるんですが、これは変えた方がいいと感じました。これも第一作目では減点しません。

    時が止まった時の無機質な感じと、時が動いた時の差をハッキリと出した方が良いと思います。「死と生の感覚を出せていない」(プレイヤーが感じを得る体験を創れていない)。気持ちよさ・面白さをこの部分から感じ取れませんでした。現在の仕様では「ビデオの一時停止と再生」が表現されているだけで、ゲームとして面白いとハッキリ言えるレベルに達していないなと。
    質感を明らかに変える・止まっている世界はBGMで、動いている世界は環境音のみでと区別をハッキリさせるなどの工夫が必要だったのかも。
    ビデオの一時停止と再生を利用して色々なケースを把握→どんな感じを与える体験か?を中心に据えて、各ケースの組み合わせでシーン構成するなど実験も必要なのかもしれません。
    あとはご自分の母子手帳の文言を見てみるとか。見る人によって違うかもしれませんが、重苦しい感じですよ。

    もう一つ時が止まっている表現で気になった点が。VRで(発信者側が)何を表現しようとしているのかは開発者の方に聞いてみるしかないというのは前提としてあると思います。
    もしこのゲームで現実の時が止まった世界を表現しようとしているのなら、違うかなと。現実の時が止まるとは人の心の内にあります。例えば、何も感じない・究極の暇・始まりと共に終わる・光は色を失っている・何もとっかかりが無く歯車が回らないなど。止まった世界は面白くもなんともないです。「止まった世界が面白ければ、それは誤り」
    あと、フロムソフトウェアさんでは無いかな〜とは思いますが、ゲームの世界に入り込む→仮想現実と思いこまない方がいいかなと。「現実からは絶対に逃げられません」。死んだり・狂ったりしても、死んだ・狂ったという現実から逃れられない。現実逃避という言葉は誤魔化し。もしその言葉を都合のいいように使う者がいたら、信じてはいけません。
    逃げ惑うだけの者には現実も見えていないし、問題は絶対に解決できないからです。
    VRのゲームでも、ふつうのテレビゲームでも現実は現実でしかない。しかし、作品とプレイヤーの中間にゲームがあった時、それは現実とはいっても他人から見えはしないのかなと。
    あと、昔から残ってきたもので幽霊やウォーキングデッドなどの概念は実際にこういう人がいないとここまで残っていません。地に足がついていないものは死んでいるのと同じ、生きながらに死んでいる・もしくは死にながらに生きている人なんて、そこらへんにゴロゴロいるような気はしませんか?現実にはいないものも、実際にそういったものが存在しないと、なかなか物語として成立しないということ。VRゲームが残るのにも理由が必要なのかもしれません。
    ヒントになるかわかりませんが、死にながら生きている人は「もう死んでいるのだから、生きないと生きられないよ」このような言葉が時を動かします。

    靴が干渉できるものとしてあったんですが、拾って中を見た時にガッカリした・・。

    トロフィーの取得時、中央にピョコっとトロフィーはでるんですがショボイ・・。

    「なぜ時が止まっているのか?」がよくわからない。シチュエーションの説明不足。

    アドベンチャーゲームとしての面白さが際立たない。もっと法則性を入れないと、ゲームを面白いと思ってもらえないです。現実は法則性であふれているのに、Deracineの中はスカスカ。
    面白いと感じる感覚は第10感にあたるのかなと。理の実感(または真理の実感)・ルールの実感・法則性の実感どれでもいいですが、「なにかを面白いと思うのは必ず理由があります」。
    興味を持つのには法則性があるということ。ゲームを面白いと感じられる人とそうでない人には、そこ(面白さ)を自分で知覚できるか否かの違いが。
    もしかしたら経験がある方もいるかもしれないですが、「自分の感じ取れる面白いところを、友達がみえていないのが自分に感じ取れ、わかってもらえないところを直感的に理解できる」みたいな感じ。別にゲームに限った話ではないです。
    もう一つ例を出すと、「こうすれば問題が解決するのに、担当者がその解決策を見ないようにしているのを、自分の中に感じる」ピントを合わせてやろうとしたら、狂ったように見えない!聞こえないー!みたいになった・・みたいなの。「現実は凄まじく恐ろしいもの、しかしそれ故に面白いもの」なので防衛本能が働くのかもしれません。どちらが狂っているのか・・は置いといて、狂うことでしか現実を見れない人もいる。多くの人が現実だと思い込んでいるもの(心的現実)が現実ではないと理解するのが、VR(仮想現実)のゲームを創る第一歩のような気がします。まだファミコンくらいの段階(古典とうたってありますし)ということでもあるのかもしれないですね。物語を送られるだけのゲームではないのか?それのどこにゲームがあるのか?を考えたほうがいいかもしれません。これもあまり減点していません。
    総評
    予約して発売日に買いました。このソフトで私の脳は・心はどう反応するのか?とても楽しみだったのですが、少し期待しすぎたのかも・・。悪くはないし、PSVRをもう持っている方にはすすめられると感じたんですが、「PSVRを買うほどのものではない」なと。
    プレイしようと思ったら専用コントローラーも2個買わないといけないと・・・PS4Proを買えば画質が上がる!!新型PSVRを買えば線回りが快適になって、HDRのパススルー(※このソフトには関係なし)もできるぞ!!!いやいや、ちょっと待てと。
    「もうちょっと考えて商品を出さないと、せっかく面白いものが台無しじゃないか・・・」と悲しくなりました。進化して次はプレイステーション5(ネットでうわさが・・)でのVR体験?どうせまたPS5Proみたいなものが出るんだろうからと買わない人もいるでしょう。あまり良い傾向ではないなと。少し開発側とソニーさんと、そしてプレイヤー(テストプレイヤー?これも本物を選ぶ必要がある)とお金の算段抜きの正しいコミュニケーションをとらないと理解してもらえない気もしています。していないとは思いますが、裏でコソコソしても無駄。
    私が見るに現状は「ゲームのことなど誰も知らない」という感じかなと。VRうんぬんで無しに。
    高校生くらいになると「周りの人間で家庭用ゲーム機本体を持ってる人が誰もいないのが当たり前」・・・みたいな?どーすかね???これがほぼ正しいのだとすると、ゲームソフトにしたってVR機器にしたって胸を張ってすすめることはできないのでは?
    Deracineはどうか??だから、状況をひっくり返すようなものではないです。

    ソニーさんの作品でもあるのでVRの普及に関して一つ。360度動画とVRの違いの明確化・発信、ソフトに移動が入っているものの酔いの注意勧告、一つの都道府県の一つの市にPSVRを置き体験してもらう(各47都道府県で実施。その市はローテーションで回す)、見え方の違いをVRだと思っている(かもしれない)開発者側の誤解をとく、PS4の表示被り(ユーザーインターフェイス周り)やHDMI機器制御、ついでにPSストアの表示管理などを設定しなおすなど、できることは山ほどあるのに全くしていないように思えます。もう少し真剣にやってほしいなと。ソフトを期待している人の身になってくれとよ〜と思う。

    上記しましたが、かわいい女の子をつくらなければならない・・みたいな思い込みはフロムさんは止めたほうがいいと思います。世の中にはこんな風貌の人がいるというのをVRの中で表現して、後々プレイヤーが「フロムソフトウェアの表現した人物は本物だった」と思った方が・思われた方がよくありませんか?
    そしてゲームで与える印象を操作するのではなく、そのケースで構成される伝えたい意味・伝わるのが自然な意味は「どうしたって、そうなるよ」みたいな表現の方が好まれるのかなと。矯正される・洗脳される・・みたいなのは悪い体験です。
    VRで描いた方が良いのはVRの見え方ではなく、VRでしか感じ取れない心の反応(もちろんこれはフロムさんが計算する)。人によって見え方が違うのは、プレイヤー同士コミュニケーションをとる中で「あー、こういう見方もあるのかー」みたいなので補完できるはず。それは良い作品だと私は思います。

    PS3ソフトのエンチャントアーム(1本まるまるです。満足感の調査にもなるかと)をVRでつくりなおしてみるとかもVRゲームを創るヒントになるかも。ダンジョンの移動は「VRの中の移動の見立て」で(例えばVRの中にテレビ画面のような平面をつくってそこを移動させる表示・表現にするとか)、VRで感じてほしい(イベント・戦闘)シーンはしっかりVRで作り直すなど。もしかしたら過去のゲームがVRのゲームを創るヒントになったりするかもですねー。そしてそれは、「過去を振り返ることを過去を繰り返すことではない事にする」方法にもなるのかと。

    攻略法がないゲームなのが気になりますが、VRのゲームとしてはプレイできる作品。値段もそれほどではなくアクションゲームなどが苦手でもプレイできます。フロムソフトウェア作品が好きならプレイしておいて損はない気がします。強くはすすめませんよー。
    プレイ時間
    10〜20時間
    グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム
    4 4 3 3 4
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