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「妖怪ウォッチ ワールド」完成披露発表会が開催。俳優 坂口健太郎さん,YouTuber HIKAKINさんらが登壇した会場の模様をレポート
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印刷2018/06/28 00:00

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「妖怪ウォッチ ワールド」完成披露発表会が開催。俳優 坂口健太郎さん,YouTuber HIKAKINさんらが登壇した会場の模様をレポート

 ガンホー・オンライン・エンターテイメントとレベルファイブは2018年6月27日,「妖怪ウォッチ ワールド完成披露発表会」を東京・恵比寿ガーデンホールにて開催した。このイベントでは,両社が共同開発した新作スマートフォンゲーム「妖怪ウォッチ ワールド」iOS / Android)が発表となり,ゲームの概要や今後の展開が明らかにされた。

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関連記事:ガンホーとレベルファイブによる妖怪探索位置ゲーム「妖怪ウォッチ ワールド」が発表。アプリの配信もスタート


「妖怪ウォッチ ワールド」公式サイト

「妖怪ウォッチ ワールド」ダウンロードページ

「妖怪ウォッチ ワールド」ダウンロードページ


 「妖怪ウォッチ ワールド」のプレゼンテーションを行ったのは,ガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長CEO/エグゼクティブプロデューサー 森下一喜氏と,レベルファイブ 代表取締役社長/CEO 日野晃博氏だ。
 両氏によると,本作のコンセプトは「リアルの世界で妖怪を探す」。日野氏は,2018年に「妖怪ウォッチ」が5周年を迎えることに言及し,「大きな何かを打ち出したいと考えていた」と語った。

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ガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長CEO/エグゼクティブプロデューサー 森下一喜氏
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レベルファイブ 代表取締役社長/CEO 日野晃博氏

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 既報のとおり,「妖怪ウォッチ ワールド」はGPSを使って日本全国に放たれた妖怪を仲間にする「妖怪探索位置ゲーム」だ。Googleの協力によって最先端の技術を投入しているとのことで,GoogleのDirector of Product, Google Maps Platformを務めるRose Yao氏が登壇した。

Google Director of Product, Google Maps Platform Rose Yao氏
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 Yao氏によると,GoogleはGoogle Mapsのデータおよびインフラを活用し,リアル世界をベースとするゲーム開発のサポートを始めたとのことで,「妖怪ウォッチ ワールド」はその事例の一つとなる。また,Google MapsのデータはUnity上で扱えるようになっており,ゲームの世界観に沿うようにマップをカスタマイズできるという。さらにGoogleでは,ゲーム内のミッションなどに最適な場所を探すサポートも行っているそうだ。
 Yao氏は今回の取り組みにより,Google Maps Platformに新機能が追加されるなど,製品としてより優れたものになったことを嬉しく思うと話した。また,本作の配信開始を記念して,6月28日より約2週間,日本限定でGoogle Mapsのナビモードの矢印がジバニャンになっている。

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 続いて,「妖怪ウォッチ ワールド」のプロモーションムービーが公開された。ステージにはPVに出演している俳優・坂口健太郎さんが招かれ,森下氏と日野氏と共にトークを繰り広げた。


坂口健太郎さん
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 坂口さんは,今回のPVについて「新しい世界という感覚がよく出ていて,すごくワクワクする」とコメント。また,日野氏は「ムービーの出来に負けないくらい,ゲームもよくできている」とアピールした。
 ちなみに,初代「妖怪ウォッチ」の発売日は2013年7月11日だが,坂口さんの誕生日も7月11日とのこと。日野氏が「これは完全に運命」と表現すると,坂口さんも「本当にビックリしましたが,何か感じるものがある」と応えた。

 さらに,坂口さんは「妖怪ウォッチ」シリーズについて「妖怪というと,どこか手が届かない,あるいは怖いといった側面があるけれども,『妖怪ウォッチ』のキャラクターはすごく親しみやすい」とコメント。「早くゲームをプレイして,いろんな妖怪と遊びたい」と話していた。

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 「妖怪ウォッチ ワールド」の主なサイクルは,「妖怪を見つける」「見つけた妖怪とのバトルで勝ち,仲間にする」「ほかのプレイヤーにヒョーイ(憑依)し,普段は行けない場所にいる妖怪を仲間にする」というもの。仲間になった妖怪は「妖怪大辞典」に記録されていく。
 日野氏によると,本作には過去の「妖怪ウォッチ」シリーズの妖怪がほとんど収録されており,加えて新しい妖怪や全国各地のご当地妖怪も登場する。とくに,ご当地妖怪は「ヒョーイを駆使して集めることもできる」と説明していた。

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ゲームの概要を紹介する動画も披露された
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 また,森下氏によると,プライバシーに配慮し,ヒョーイするプレイヤーの正確な位置情報が分からないようになっているとのこと。さらに「カモフラージュモード」も用意されており,相手の端末にプレイヤー名などを表示させないこともできるそうだ。

坂口さんが「妖怪ウォッチ ワールド」をプレイする一幕も。「なかなか寝付けないので,添い寝してくれる妖怪がいると嬉しい」「沖縄の妖怪はのんびりしてそう」といったコメントが飛び出した
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見つけた妖怪とのバトルは最大24時間,取り置きできる
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Twitterに寄せられた「妖怪ウォッチ ワールド」へのコメントも紹介
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HIKAKINさん
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 続いて登場したのは,「妖怪ウォッチ ワールド」内のチュートリアル動画に出演しているYouTuberのHIKAKINさん。森下氏は「最近はチュートリアルを見ないでゲームを始める人も多い。そこで動画にしたら楽しいのではないかと,HIKAKINさんに出演をお願いした」と説明。日野氏も「ゲームを分かりやすく解説してくださった」と語っていた。

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公式チャンネルで公開中の「妖怪ウォッチ ワールド」の動画も紹介された
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YouTuberのはじめしゃちょーさんは中継映像に出演。実際に東京タワー周辺の妖怪を探すと,見事にコマさんを発見。森下氏のアドバイスのもと,バトルに勝利したが残念ながら仲間にできなかった……
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ファミリーマート 代表取締役社長 澤田貴司氏。「コンビニが飽和状態と言われている昨今だが,今回のコラボを大きなチャンスと捉えている」と話していた
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 終盤には「妖怪ウォッチ ワールド」の直近の展開が紹介された。
 最初に披露されたのは,ファミリーマートとのコラボレーション。全国の対象店舗に行くと,新妖怪「お祭りジバニャン」が手に入るという。
 また,本作の限定アイテムが特典となるGoogle Playのギフトカードも発売。さらに7月3日から16日までに対象商品を購入すると,このギフトカードが抽選で当たるキャンペーンも実施される。

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NTTドコモ プラットフォームビジネス推進部 担当部長 伊藤哲哉氏
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 8月1日から31日にかけて,NTTドコモとのコラボも展開される。全国のドコモショップなどで新妖怪「お祭りコマさん」が手に入るとのこと。また,9月1日から30日までは新妖怪「お祭りコマじろう」が手に入る。
 さらに,dポイントクラブアプリのミッションクリアや,加盟店などでd払いによる買い物,ドコモ払いによる本作のゲーム内アイテムの購入で,それぞれ特典があることも紹介された

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小学館 月刊コロコロコミック 編集長 まこ殿氏
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 小学館の月刊コロコロコミックでは夏休み向けの企画として,7月22日より全国6会場で「コロツアー 2018」を展開。各会場では,それぞれ異なる「フルーツニャン」シリーズが手に入る。
 また,月刊コロコロコミック8月号から3か月連続で,「妖怪ウォッチ ワールド」のシリアルコード(Android版のみ)が付録となる。初回は妖怪「ガブニャン」だ。

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YouTubeのコロコロチャンネルでも「妖怪ウォッチ ワールド」企画を展開する
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 そして,森下氏はガンホーの「パズル&ドラゴンズ」iOS / Android)との相互コラボを予定していることをアナウンスした。森下氏と日野氏によると,もともと「妖怪ウォッチ ワールド」の始まりは,「パズル&ドラゴンズ」と「妖怪ウォッチ」シリーズとのコラボ企画だったという。
 しかし,いざ2人が顔を合わせると「もっと大きなことができるのでは」と盛り上がり,その結果として「妖怪ウォッチ ワールド」を開発することになったのだとか。そんな経緯があって,ようやく実現する今回のコラボ。詳細は後日あらためて発表される。

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「妖怪ウォッチ ワールド」のPV/テレビCMに楽曲「望遠のマーチ」を書き下ろしたBUMP OF CHICKENから寄せられたビデオメッセージも公開された
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「妖怪ウォッチ ワールド」のリリース記念キャンペーンやTwitterキャンペーン,YouTuberによる動画配信も行われる
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 発表会の最後には,坂口さんが「僕も始めるので,ぜひ『妖怪ウォッチ ワールド』の中でつながりましょう」とコメント。また,日野氏は「『妖怪ウォッチ』はレベルファイブの中でも最大級のIP。それがガンホーさんと組んだことにより,最高に面白いスマホゲームとなった。これからいいゲームに育てていきたい」と意気込みを見せた。
 一方,森下氏も「ガンホーの『パズドラレーダー』の経験とGoogle Mapsの技術を生かし,『妖怪ウォッチ』の魅力を引き出したい。これからが本番なので,レベルファイブさん,プレイヤーの皆さんと一緒に盛り上げていきたい」と語り,発表会を締めくくった。

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 発表会の終了後,森下氏と日野氏への囲み取材が行われた。以下,その内容をお届けしよう。

──そもそも「妖怪ウォッチ ワールド」のプロジェクトは,どのような経緯でスタートしたのでしょうか。

日野氏:
 発表会で言及したとおりです。コラボのミーティングをしているときに,「こんなことをやってみよう」と。

森下氏:
 最初は「パズル&ドラゴンズ」で「妖怪ウォッチ」とコラボをしたい,とレベルファイブさんにオファーをしたんです。

日野氏:
 社長同士が出席するミーティングというのは決して多くないので,「いい機会だから」といろいろ盛り上がって。

──結果的に大規模なプロジェクトになりましたが,当初から想定していたのでしょうか。

日野氏:
 ここまで大きくなるとは考えていませんでした(笑)。

──「妖怪ウォッチ ワールド」のマネタイズについて教えてください。

森下氏:
 マネタイズに関しては,妖怪のガシャのほか,ゲームの進行に役立つアイテムを用意しています。
 また,今日も3つ発表しましたが,運営フェーズでさまざまな企業さんとのコラボを企画していければと考えています。

──昨今のスマホゲームでは,コアプレイヤーが多くのお金を投じる傾向にある一方,「もっと広く浅く」という形にしたいという考え方もあります。「妖怪ウォッチ ワールド」はどちらでしょうか。

森下氏:
 「妖怪ウォッチ」というIPには小さなお子さんのファンもいらっしゃいます。やはり多くの皆さんから,少しずついただく形を考えています。
 実際,「パズル&ドラゴンズ」も今どきの一般的なスマホゲームと比較すると,かなり顧客単価が低くなっています。その意味では,これまで僕らが貫いてきた開発と運営のポリシーは「妖怪ウォッチ ワールド」でも活かしていきます。楽しいゲームを作れば,それが結果として収益につながるという姿勢でやっています。

──現時点での「妖怪ウォッチ」のIPとしてのパワーをどのように捉えていますか。

日野氏:
 日本における潜在能力はまだまだ高いと捉えています。実際,「妖怪ウォッチ」のスマホゲームは大きな売上を達成しています。今回の「妖怪ウォッチ ワールド」で新しい遊びを提供することにより,IP全体が活性化するのではないでしょうか。

──プレイヤー層は「妖怪ウォッチ」ファンを想定しているのでしょうか。

森下氏:
 位置情報ゲームの新しい遊び方を提案していますので,「妖怪ウォッチ」シリーズは初めてという方にも触っていただけるのではないかと。

──本作を「パズル&ドラゴンズ」に続く,人気タイトルにしようという気持ちはありますか。

森下氏:
 開発スタッフは命を削ってゲームを作っていますから,人気タイトルにしたいという思いは当然あります。本当に多くの人に遊んでほしいです。

──妖怪やコンテンツは続々と追加されていくのでしょうか。

日野氏:
 もちろんです。発表会では,まだ全貌を明らかにしていません。実際にはさまざまなコンテンツを用意しており,追って情報を公開します。

森下氏:
 夏休み向けのイベントなどもたくさん用意しています。

──位置情報ゲームとして先行している「Pokémon GO」は意識していますか。

森下氏:
 「Pokémon GO」より「パズドラレーダー」のほうが先にリリースしていますので,そのノウハウを活かし,今までにない新しい位置情報ゲームを目指しました。とは言っても,まったく「Pokémon GO」を意識しなかったというと嘘になってしまいますが。

──位置情報ゲームは事故につながる危険性もありますよね。

森下氏:
 プレイしてもらうと分かりますが,「歩いているときに妖怪が出てくる」という仕組みではありません。その場所に留まってサーチをすると,妖怪が見つかる。これは「パズドラレーダー」にも採用した仕組みです。いわゆる“歩きスマホ”にならないように配慮しています。

──「妖怪ウォッチ ワールド」の海外展開は考えていますか。

森下氏:
 現状は国内のみです。今後は国や地域,時期などを踏まえて検討していきます。Google Mapsを使っているので,展開できないところもありますから。

──Google Mapsを使うのは,開発当初から決まっていたのでしょうか。

森下氏:
 ほかの企業さんも検討しましたが,「どうせやるなら」ということでGoogleさんの協力を仰ぎました。他社の事例がないので,本当にできるかどうか分からないという不安もありましたが,結果的には良かったですね。本当にマップを見ているだけで楽しいですよ。

──ダウンロード数などの目標はありますか。

森下氏:
 繰り返しになりますが,多くの人に遊んでほしいと考えています。数字よりも,みんながスマホをかざして妖怪をサーチしている姿が社会現象になるほうが嬉しいですね。

──例えば「妖怪メダル」のような展開はお考えですか。

森下氏:
 それもまた,おいおいお伝えできるかと思います。

──「妖怪ウォッチ ワールド」をどんな形で楽しんでほしいですか。

森下氏:
 例えば,「ここにこんな妖怪がいる」という情報を多くのプレイヤー間で共有するような楽しみ方ですね。もっと小さい形なら,お子さんが妖怪を見つけたけど勝てなかったという場合に,お父さんがチャレンジするといったようなイメージでしょうか。

日野氏:
 親子でワイワイ楽しんだり,レアな妖怪を仲間にして自慢したりといったコミュニケーションツールとして使ってほしいですね。そのうえで,よりレアな妖怪を手に入れるためにお金を使うといったライトな遊び方を想定しています。

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