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[gamescom]Ubisoftの名作RTSシリーズ最新作「The Settlers」が2019年秋に発売決定。過去作をまとめた「History Collection」も
「The Settlers Online」などのナンバリング外の作品群を除けば,2010年に発売された「The Settlers 7: Paths to a Kingdom」から実に9年ぶりにリリースされることになる「The Settlers」は,シリーズの正統後継作品でありながら,タイトルにナンバリングが付かない仕切り直しのリブート作として位置付けられている。
古代人の一団が災害に見舞われ,故郷を離れなければならなくなり,新天地において,より豊かな暮らしができるよう文明を発展させていくというメインテーマは本作でも健在だ。さらに映像面では,アニメ調にデフォルメされた可愛らしさと,一つひとつの建築物に設定された細かいアニメーション,そしてドイツ産のゲームらしい細かなグラフィックスが同居しており,なんとも“セトラーズらしい”作風にまとめられている印象を受けた。
本作において,文明を発展させるうえで重要なポイントは,畑で生産した麦を風車のある製粉所へ,製粉した小麦を街のパン屋へ,といったように,潤滑な生産を行えるような街づくりをしていくことだ。
始めは舗装されていなかった道が,やがてボコボコとした石畳になり,さらにより細かいタイルで舗装された道路へと進化していくことによって,労働者や荷馬車の移動速度が上がり,生産性も向上していく。そういった積み重ねによって,いつしか小さな村に過ぎなかった場所が,エンターテイメント施設すら持つ都市へと発展し,やがては近隣諸国と争う一国にまでに成長していくのだ。
今回,Ubisoft Blue Byteのプロデューサーであるコリーナ・ベックマン(Corinna Beckmann)氏と,QAマネージャーのステフェン・エンゲルハート(Steffen Engelhard)氏にデモの解説を行ってもらったが,新たに生まれ変わった「The Settlers」の最大の特徴は,過去シリーズのように建てた家屋ごとに住人の数が設定されているのではなく,それぞれの家屋がどれだけの食糧を生産できるのかという設定に変更されている部分だろう。
デモプレイでは,家屋を建ててしばらくすると煙突から煙が上がりはじめ,給仕のようなキャラクターが労働者たちのいる近隣の作業場へ食事を運んでいく様子がうかがえた。なお,家屋を過剰に建築した場合,煙が上がらない家屋も出てくるようで,施設の建築バランスが視覚的に分かりやすくなっているのはうれしい点だ。
今回のデモプレイでは戦闘シーンまでは確認できなかったものの,本作には,軋轢のあるライバル国家同士が選び抜いた勇者を戦わせ,外交問題を解決するといったシステムがあるようだ。公開されている映像を見ると,異なるカラーリングの衣装に身を包んだ観衆たちが喜んだりする様子もしっかりと描かれており,ローマのコロッセオのようなエンターテイメント施設としても機能していると想像できる。
また,Ubisoft Blue Byteは,「The Settlers」制作のアナウンスに合わせて,シリーズ25周年記念作品となる「The Setters: History Collection」を欧米向けに2018年11月25日にリリースすることを発表している。本作は,第1作のオリジナル作品から第7作までのすべてのタイトルをバンドルした究極のコレクション作品となっており,ここのところオンライン版やモバイル版などを遊ぶに留まっていたシリーズのファンにとっては,どちらの作品もうれしい発表となったはずだ。
「The Settlers」公式サイト
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