インタビュー
「あんスタ!!」発の常設カフェ「CAFE CINNAMON」制作陣インタビュー。五感すべてで楽しめるこだわりとは?
Happy Elementsは2021年5月26日,東京・池袋に「あんさんぶるスターズ!!Basic/Music」(iOS / Android)発の常設カフェ「CAFE CINNAMON」をオープンした。この店舗は,「あんスタ!!」に登場するアンサンブルスクエア(以下,ES)というビルに入居しているカフェが,実店舗として再現されたものだ。※「CAFE CINNAMON」は完全予約制となっております
今回4Gamerでは,企画に関わった制作陣に話を聞くことができたので,店舗内の写真とともにこだわりの詰まった制作秘話をお届けしよう。「あんスタ!!」ファンはぜひチェックしてもらいたい。
※アプリ内の店舗についてはカフェ「シナモン」,実店舗については「CAFE CINNAMON」としています
「CAFE CINNAMON」公式サイト
「あんスタ!!」作中におけるカフェ「シナモン」とはどんな店舗?
4Gamer:
本日はよろしくお願いします。まずは皆さんの簡単な自己紹介と,「CAFE CINNAMON」での役割をお聞かせください。
コンテンツディレクターMT氏(以下,MT氏):
アプリの開発を担当しています,コンテンツディレクターのMTです。「CAFE CINNAMON」では,世界観の監修を行いました。
外部施策ディレクターHA氏(以下,HA氏):
外部施策ディレクターのHAです。「CAFE CINNAMON」では,プロジェクトの起案とビジネス面の意思決定,加えてクオリティの目標ライン設定とそれに伴う発注先の選定などなど。平たくいうと全体プロデュースをしています。
デザイナー:Kaoru Miyazaki氏(以下,Miyazaki氏):
フリーランスでデザイナーをしております,Kaoru Miyazakiです。「CAFE CINNAMON」ではアートディレクションとデザインをすべて一括で担当,監修しました。「あんスタ!!」では,5周年記念展示会「ring for SMILE」や,蜂バス(Crazy:Bのメンバーがデザインされた「水陸両用バス スカイダック」)なども担当させていただいています。
デザイナー青木翔太氏(以下,青木氏):
同じくフリーランスでデザイナーをしております,青木です。「CAFE CINNAMON」では,Webサイトのデザインと実装をすべて担当しました。Happy Elementsさんとは今回が初めてのお仕事だったので,関われて良かったなと思っています。
4Gamer:
ありがとうございます。店舗については後ほど詳しくお伺いするとして,まずは作中のカフェ「シナモン」を設定した経緯を教えてください。
MT氏:
新章の舞台としてアンサンブルスクエア(以下,「ES」)の設定を決めていくとき,複合ビルというコンセプトがありました。事務所や外部の人たちが出入りする施設として成り立つよう,1階のフロアにカフェがあると現実的かなと。
4Gamer:
具体的にはどのようなイメージや雰囲気を意識されましたか。
MT氏:
ESで働く人が,仕事をしてご飯を食べて……と,1日の大半をビルの中で過ごす想定なので,それに合わせたカフェにしようと思いました。ただカジュアルなカフェとしてだけでなく,取引先と一緒に食事をしながら打ち合わせできるような,ビジネスマンの方も使っていただける店舗をイメージしています。明確に参考にした店舗はないのですが,ESの雰囲気に合わせつつ,大人っぽくてシックな雰囲気のデザインを目指しました。
4Gamer:
ESには社食や「喫茶COCHI」もありますが,違いはどういったところですか。
MT氏:
社食はES所属のアイドルや事務所のスタッフが使う場所なので,オープンな空間でカフェとしての機能はあまりないんですよね。COCHIは,アイドルたちがプライベートでリラックスできる空間をイメージしました。シナモンより明るくてナチュラルな雰囲気です。COCHIはお茶がメインで,シナモンは食事が充実しています。
4Gamer:
そうなんですね。ちなみに,お値段的なイメージはそれぞれどんな感じなのでしょうか……?
HA氏:
社食が絶対一番安いですよね(笑)。
MT氏:
そうですね。たぶんそこまで高くないと思います。ただ,どの店もクオリティ的にはある程度高いものをイメージしています。
4Gamer:
なるほど。そもそもカフェ「シナモン」などの店舗は,一般の人も入れるのでしょうか。
MT氏:
カフェ「シナモン」に関しては入れる想定です。ESの地下にライブステージがあるので,ライブがある日は行き帰りに寄れるイメージですね。運が良ければニキ(カフェ「シナモン」で働く,料理人とアイドルを兼業するCrazy:Bの椎名ニキ)が働いているところを見られます。ライブがないときは一般の人は入れないので,ほかのアイドルはそういう日や,営業時間外に利用しています。
池袋にオープンした「CAFE CINNAMON」
開店の経緯を聞く
4Gamer:
今回オープンした実店舗の「CAFE CINNAMON」は,いつごろから企画されていたのでしょうか。
MT氏:
2019年の秋くらいですかね?
4Gamer:
つまり,新章のリリース(2020年3月)よりも前からですか?
HA氏:
そうです。かなり前から準備はしていました。ずっと,インスタントではない作り込みにこだわったカフェをやりたいなと思っていたんですが,新章リリースの準備をしているとき, ES内にあるカフェの背景画像がアップされてきたのを見て「これだな」と。そして,社外の人も巻き込んで話を進めていったのが,2019年の11月ごろだったと思います。
4Gamer:
はじめから常設店にしようと思われたのでしょうか。
HA氏:
そうですね。いろいろなものを完成度高く作り込んでいくならしっかり期間を取って多くのお客様に見てもらいたかったので。もちろん費用がかかりますし,当然ながらその費用の回収も考えなければいけないので。そういった面でも常設店にすることは必要だし,必然でした。
4Gamer:
店舗づくりを進める上で一番大切にしたことはなんでしょうか。
HA氏:
チーム作りですね。自分は特に外部の企業やクリエイターさんと仕事をすることが多いので,どのような企画でもまずそこを大切にしています。「ああしたい,こうしたい」のイメージがあっても,実制作を担当するチーム次第で,アウトプットの最大値が決まってくるんですよね。
どんなに優れたアイデアがあっても,実現できる人がいなければ絵に描いた餅でしかないので,ここを最大化していくために腐心しました。
そういう意味ではアートディレクターで入っていただいたMiyazakiさん,Webサイトを制作いただいた青木さんをはじめ,メニュー開発・内装・BGM・不動産手配,各セクション期待以上の水準で機能してもらえて,とても良いチームにできたと思っています。
4Gamer:
では,ロケーションはどのように決められたのでしょうか。
HA氏:
場所はいくつか候補があったのですが,周囲にオフィスがあるところに構えたかったのはありますね。店舗の雰囲気を踏襲するにあたって,オフィス街のほうがコンセプトをしっかりとお客さんに提示できるかなと。もし,にぎやかな繁華街にあるお店になっていたらそれだけでもきっと,感じ方なり,体験価値が違ってきてしまいますよね。
4Gamer:
たしかに。そのほか,ロケーションなどこだわったポイントはありますか。
HA氏:
路面店であることです。ビルの中にあると,やっぱりそのビル自体の印象や,他のテナントさんの印象にも引っ張られちゃうし,ふと現実に戻ってきちゃうじゃないですか。そういうのを一切感じさせず,大通りなどから直接「CAFE CINNAMON」の世界観に入ってきてもらいたいと思っていました。心理的な“借景“というか……路面店だからこそ街と一体化できますよね。店外のオフィス街も含めて雰囲気を楽しんでもらえるとうれしいです。
4Gamer:
外観もすごくすてきですよね。「あんスタ!!」やカフェ「シナモン」を知らない人でも,ふらっと入りたくなる雰囲気があると思います。
HA氏:
さっきもスタッフが,通行人の方から「まだやってないの? コーヒーは飲めるの?」って聞かれていましたね……。オープン日には店頭に「完全予約制」などを表記した看板は立てる予定です。
4Gamer:
気持ちは分かります(笑)。今日はお聞きしたいことがたくさんあるのですが,まずはインテリアについて教えてください。入ってきて驚く人は多いと思いますが,普通に……というより,かなり本気のカフェだなと。
HA氏:
内装はめちゃくちゃ細かく決めていったんですよ。ソファーや柱の素材をどうしようとか。
4Gamer:
えっ,そこからですか!?
HA氏:
MTや自分が細かく決めています。今さりげなく僕らが座っているソファーもそうだったりするのですが,目に入る調度品は基本すべて,既製品ではなくフルオーダーメイドです。
MT氏:
できるだけ忠実に再現しようと,植物があるあのコーナーの台の素材とか,一つ一つ決めていきました。
HA氏:
「シナモンを表現したいんだろうな,確かに雰囲気が似てるかもね。」という“もどき“じゃなくて,「ここはシナモンだ」と,お客さんに直感的に理解してもらえないとわざわざ企画した意味がないし,そのためにはとことん突き詰めないと……と。
MT氏:
ここは支店のようなイメージなので,ESに入っている店舗とほぼ同じものがある感じにしたかったんです。
Miyazaki氏:
もしかしたら気づく人もいるかもしれませんが,メニューにも仕掛けがあります。
青木氏:
弓弦のスチルに,CAFE CINNAMONのメニューが描かれているんですよ。
4Gamer:
あっ,本当ですね……!
Miyazaki氏:
これは運営チームさんと連携して実現したものです。
HA氏:
アートディレクターのYYから,「今度のスチルでカフェ『シナモン』のメニュー表を描くから,デザインが出来ていたらデータをください」と。
青木氏:
ちょうどメニュー表を作っているところだったんですよね(笑)。そういうものに気づいたり,店内でもどこに座るか迷ったりと,いろいろな楽しみ方ができると思います。
4Gamer:
想像以上でした……。では逆に,この店舗だけの要素としては。
MT氏:
たとえば,店の奥は作中で表現されていないので,棚はあってもいいかなと話はしていました。そこに飾ってあるのはレコードなのか,絵なのかといった話し合いも。あと,外観はこの実店舗にしかないデザインなので,中と外で違和感がないようにしようと考えました。カウンターの上にあるメニューボードもここにしかないので。
HA氏:
ちなみにあれは印刷ではなく,鈴木らなさんという黒板アーティストの方に描いていただきました。本当にチョークで描いてあるので,こすると消えちゃいます。触ったらダメですよ(笑)。
一つの店舗をブランディングするつもりで作られた
ロゴやグッズ,サイトデザイン
4Gamer:
では,デザイナーのお二人にも詳しく聞かせてください。この企画に参加された時期や経緯などはどのような形でしたか。
Miyazaki氏:
僕は去年の夏くらいから「あんスタ!!」周りのデザインのお手伝いをさせていただいてるんですが,最初にご相談いただいたのが,このCAFE CINNAMONのお話だったんです。その間に5周年展示会とか蜂バスが先に世に出ましたが。CAFE CINNAMONは最初期,ロゴをどうしましょうというところから始まりました。僕は主に皆さんの目に入る,インテリア以外のグラフィックス要素のすべてに関わっています。
青木氏:
僕は2020年の10月くらいにロゴができて,次は店舗としてWebサイトが必要だという段階でと,もともと知り合いだったMiyazakiさんからお声がけいただいたんです。実際にジョインしたのが今年の1月くらいで,2月ごろからWebサイトを制作していきました。
4Gamer:
ロゴも含め,発表されたサイトを見たファンもびっくりした人は多かったと思います。「本物のカフェだ!」と。
青木氏:
いや本当に,欲しかった反応をしていただけたなと。ほぼ実際のカフェのサイトを作るつもりで,「あんスタ!!」というコンテンツをイメージさせないくらいのものを目指して制作したので。
Miyazaki氏:
実は最初,自分のなかではコラボカフェの認識もあったんです。ロゴを作るにも「あんスタ!!」の要素である,星を入れようかなとかいろいろ考えていたんですが,途中からは本当のカフェを作るのと同じ気持ちになりましたね。ナプキンやコースター,袋をとめるテープに至るまで何十点もの要素で,一つの店舗をブランディングするつもりで向き合いました。どこに出しても恥ずかしくないくらいのデザインにすることが共通認識でしたね。
4Gamer:
すごく納得できます。お二人の関わった制作物について,エピソードやこだわりがあればもう少しお聞かせいただけますか。
Miyazaki氏:
女性のファンの方が多いので,当初はそうしたイメージで作っていました。ですが,ESで働く人たちが落ち着けて,商談もできる場所は男女問わずお客さんが来るだろうなと。そこで,「かっこよすぎず,かわいすぎない」バランスを模索しました。ロゴは,学生時代に学んだブランディングの知識を詰め込みましたね。ESの人たちが一箇所に集まってくるイメージのラインがあって,とか……ちなみに一番のこだわりは,「Cinnamon」のCのデザインが,香辛料のシナモンの断面を模しているところです(笑)。そして,Webサイトではあたたかい雰囲気を出したいなと思っていたところ,青木くんがすごく頑張ってくれました。
青木氏:
お客さんにとっては,まず最初に触れるのがWebサイトになることも多いので,CAFE CINNAMON」という世界にしっかりと入り込んでいただけるようなものを目指して制作しました。メニュー表などもWebサイトの世界観をベースに制作されていますし,全体を通しての統一感はすごく意識しています。
HA氏:
もし僕らが(デザインとサイト制作を)別々の方に発注していたら,ここまで連携できなかったかもしれません。
青木氏:
Miyazakiさんと自分が同年代ということもあって,言ってしまえばセンスの近いものを想像できて,密にやりとりできたのは大きかったですね。
4Gamer:
全体の統一感が素晴らしいですね。店舗では実際に使われているカトラリーのほか,小物やお茶なども購入することができます。こちらのデザインもすごくすてきですよね。
Miyazaki氏:
カトラリーをはじめ,グッズにはキャラクターの絵は一つも使っていないんですよ。たとえば,持ち帰りできる「しののんブレンド」は箱の展開図から作っていたり(笑),パンケーキミックスの箱の紙質など,ハンドメイド感を感じさせるようなこだわりもあったりします。お店で味わった雰囲気を,ぜひそのまま思い出に持ち帰ってほしいなと。
4Gamer:
個人的にも,どれも買いたくなってしまいました。こだわりといえばもう一つ,店内でかかっている音楽もオリジナルですが。
HA氏:
ユニットソングをカフェアレンジにして,一から作りました。このBGMはArte Refact(「あんスタ」音楽Pの桑原聖が代表を務める音楽事務所)にお願いしたんですが,演奏も以下の通り知る人ぞ知るすごい方々にやっていただいていて,かなり良い音色になっていると思います。
※敬称略
Piano : 秋田 慎治 (Shinji Akita)
Guitar : 天野 清継 (Kiyotsugu Amano)
Bass : 楠井 五月 (Satsuki Kusui)
Drums : 坂田 学 (Manabu Sakata)
Percussion : よしうらけんじ (Kenji Yoshiura)
Piano : 秋田 慎治 (Shinji Akita)
Guitar : 天野 清継 (Kiyotsugu Amano)
Bass : 楠井 五月 (Satsuki Kusui)
Drums : 坂田 学 (Manabu Sakata)
Percussion : よしうらけんじ (Kenji Yoshiura)
4Gamer:
これはもう,訪れたファンは一つも気が抜けませんね……。
青木氏:
五感すべてでCAFE CINNAMONを楽しんでいただけますね。
Miyazaki氏:
テーマパークに近い感覚でもあるかもしれませんね。画面の中で観ていたものを,実際の店舗に来たからこそより深く理解できることもありそうです。なおかつ,ご飯もおいしい。
CAFE CINNAMONの
フード&ドリンクのこだわりを聞く
4Gamer:
では,お料理についてお聞かせください。メニューがかなり豊富ですが,これはどのように決めていかれたのでしょうか。
HA氏:
最初にメニュー班から候補を挙げてもらって,MTが「これはあり」「これはなし」みたいな感じで決めていきました。その判断のほかに,こういうのがあったらいいよねとメニューを追加してもらっていって。
MT氏:
メニューは実際に,似た系統のカフェを参考にしたところもあります。お洒落すぎたり凝りすぎたりすると,お客さんの年齢層も変わってきちゃう気もしたので,あくまでカジュアルに食べられるラインにしつつも,パスタを食べてケーキを食べて終わりにならないようにしたかったんです。
4Gamer:
お話を伺っていて思ったんですが,もう本当に「コラボカフェ」とは呼べないし,まったく次元が違うものですよね。
MT氏:
そうですね。私たちもコラボカフェだとは思っていないですし,食事の充実具合的にも,カフェというよりレストランくらいのクオリティだと思っています。
4Gamer:
では,具体的にメニューを決めた際のエピソードなどがあればお聞きしたいです。
HA氏:
そういえば,オムライスの卵の形状で意見が割れたんですよ。ふわとろタイプにするか,薄く焼いて巻き込み型にするかで。僕はふわとろが好きなんですが,MTが巻き込み型だ! と(笑)。
MT氏:
全体的にクオリティがかなり高かったので,少しオールド感があってもいいかなと思ったんですよね。それと,サラダのメニューを決めるとき,定番すぎると逆に頼まないかなと,輸入食品を取り扱っているカフェにあるような健康志向のものにしました。少し目新しいものがあってもいいかなと。
HA氏:
そうでしたね。このローストビーフの盛り付けとか,本当に店舗でできるの!? というような仕上がりで。その後少し変更が入り,最終的なものも当然きれいになっているのですが、実は最初はもっと凝っていました。
MT氏:
あとはアップルパイですね。「シナモン」という名前のカフェですし,それを使ったスイーツは看板として入れたくて,どんなものにするかを考えていきました。でも,アップルパイって意外と種類があるんですよ。
HA氏:
最初に提案いただいたものは、おいしくはあったのですが「看板メニュー」として売り出すにしてはちょっと弱くて,理想形を見つけるため僕がいろいろな系統のアップルパイを買って来てみんなで食べて,話し合ったんですよね。
MT氏:
(Happy Elementsがある)京都もおいしいケーキ屋さんが多いんですよ。いろいろ試して,方向性としてこのタイプ(クランブル)が食感も味もいいし,新鮮でいいかなと。
Miyazaki氏:
ロゴを刻印したチョコも乗っているんですが,これも特注で作っていただきました。持って帰りたくなりますよね(笑)。
4Gamer:
本当ですね! また,スパイスカレーとハンバーグは,山口さん(椎名ニキ役・山口智広さん)が考案されたんですよね。配信番組CAFE CINNAMON「ニキズキッチン」でも,山口さんによるお料理動画やエピソードなどを観ることができます。
HA氏:
本当に,お店の雰囲気にすごく合ったものにしていただけたなと思いました。山口さんもお料理が好きなので,とてもこだわって作っていただきました。CAFE CINNAMON「ニキズキッチン」とは今後も連動していきますので楽しみにしていてください。山口さんといろいろと話は進めています。
MT氏:
作中に出てくるものは,今後も何かしら取り入れて行きたいですね。
4Gamer:
動画で見た実物を食べられるのは,うれしいファンも多いのではないでしょうか。あとはやはり,作中にも出てくる「しののんブレンド」や「クラフトコーラ」があるのもいいですね。
しののんブレンドティー(アイス ※ホットもあり) |
CAFE CINNAMON特製クラフトコーラ |
HA氏:
入魂の2商品でしたので,そう言ってもらえてよかったです。「しののんブレンド」も複数の試飲をしつつ,もちろんこだわったのですが,「クラフトコーラ」は直近で話題になったアイテムだったこともあり,最もこだわりました。絶対に中途半端なものにはしたくなかったため僭越ながら僕自身でレシピを作らせてもらって,当該シナリオを担当した木野(Happy Elementsシナリオライター・木野誠太郎氏)に試飲させたりもして,これ以上なく丁寧に進めましたね。
4Gamer:
レシピを自身で作られたのですか!?
HA氏:
そうですね。自宅で何十回も試作しました。有志に試飲してもらいながら仕上げていって,最後にはMTに飲んでもらって「これだ!」というのを決めた流れです。
4Gamer:
作中と同じ流れじゃないですか……!
HA氏:
試行錯誤してできた我が子みたいなところがあるので,ぜひおすすめしたいです。
4Gamer:
いや本当に,どれもおいしそうだし“映え”そうだしで,何を頼むか迷いますよね。ではせっかくなので,参考までに皆さんからの一押しメニューを教えていただけますか。
Miyazaki氏:
試食させていただいたものは全部おいしかったのですが,常識を変えられたのがキッシュ(ほうれん草とベーコンのキッシュ)ですね。キッシュって,ボソボソした卵の何か……っていうイメージがあったんですが,こんなにおいしいのか! と驚きました。同じようなイメージを持たれている方には,ぜひ食べてみてほしい一品です。
青木氏:
僕はこれから食事させていただくのですが,クオリティの高さを感じる「彩り野菜とローストビーフのサラダ」をぜひ頼んでみたいです。すごく“映える”し,SNSとかに載せたら,「あんスタ!!」を知らない人でも興味を持ってもらえそうだなと。
HA氏:
自分はもちろん「クラフトコーラ」が一番なのですが,その他だと「トスカーナ風ポテトフライ」がおすすめです。これは,僕が学生のときに通いまくっていたカフェに実際にあったメニューで,思い入れがあるんですよね。今回メニューを決めていくにあたってリクエストして追加してもらいました。
Miyazaki氏:
ポテト,めちゃくちゃおいしかったです(笑)。
MT氏:
正直どれも本当にクオリティが高いので,ぜひ全制覇してほしいです。ただし,ボリュームはそこそこあるので,コラボカフェのつもりで料理を頼んでいくと,デザートまでたどり着けないかもしれません。ドリンクも何杯も頼んでしまうと大変なので,ぜひ何回も通っていただければと。季節限定のメニューもありますし,来るたびに新しいものを楽しめると思います。
HA氏:
そうですね,是非何度でも足を運んでもらえると嬉しいです。その都度,世界観というか,自分のなかで気分を作ってからご来店いただけると面白いかもしれません。
MT氏:
アイドルたちと一緒にESビルで働く人としてカフェに来るパターンと,アイドルのファンとしてライブ帰りに立ち寄る想定とか,いろいろな楽しみ方ができると思います。
4Gamer:
皆さんなりの楽しみ方を見つけられそうですね。本日はありがとうございました!
――2021年5月22日収録
「CAFE CINNAMON」公式サイト
(C)2014-2019 Happy Elements K.K
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