4Gamer 女子部（仮）
イベント
「あんスタ！！」の新ユニット「Special for Princess!」――通称“エスプリ”がAGF2024スペシャルステージに登場。合同インタビューもお届け
2024年11月9日，池袋サンシャインシティ噴水広場で，「あんさんぶるスターズ！！」のAGF2024スペシャルステージが行われた。地下1階から3階までの4層吹抜け構造のステージで，「あんスタ！！」のニューフェイス4名で結成された新ユニット「Special for Princess!」――通称“エスプリ”がお披露目された。 |
出演者は，エス（冴霧笑主）役の豊島修平さん，ユメ（花群冬芽）役の草野太一さん，カンナ（名都神無）役の榊原優希さん，ライカ（宝丈萊香）役の照井悠希さん。本稿では，ステージのレポートに加え，その後に行われたメディア合同インタビューの様子もお伝えしていく。
「あんさんぶるスターズ！！」公式サイト
謎の新人アイドルユニットが，ついにデビュー！
“エスプリ”4人の熱意が伝わるステージ
噴水広場の吹き抜けステージに集まった多くのファンが見守るなか，ステージに登場した「Special for Princess!」の4人。衣装は，ユニットのテーマカラーであるドリーミーピンクとメランコリーバイオレットを基調に，各キャラクターの雰囲気が感じられるものとなっていた。360度を見渡して手を振り，ひとりずつ挨拶をする。照井さんがマイクをとおさない生声で「皆さん，こんばんは！」と呼びかけると，元気な「こんばんは！」の声が客席から返ってくる。
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挨拶のあとは，同日の昼に池袋のharevutaiで行われた「4pieceファイナルセレモニー」と，その反響についてそれぞれがコメントする。新ユニットの発表に不安な気持ちも正直あったとのことだが，ファイナルセレモニーのあとにXのトレンド入りをするなど多くの反響があったことに，驚きつつも安堵した様子だった。
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トークコーナーでは，エスプリの「シークレットデビュー」について，あらためて振り返った。オーディション編のストーリー内で，ナイスPが仕掛けた“謎の新人アイドルユニット”として音楽配信，2DMV，リリックビデオなどをSNSを中心として展開してきたエスプリ。公開された「しょーがいゼッタイそーあい宣言♥」「スキスキハンター♡」の収録時のエピソードなども明かされた。
続いてのパートは，「自身の演じるアイドルについて」「役が決まってから今日までの心境」「“エスプリ”キャストの仲間について」という3つのお題に答えていく形で進められた。
エスプリの4人を演じるにあたっての考察も絡めつつ，キャラクターたちの関係性にも話は及ぶ。オーディション合格の知らせを受けたときのそれぞれ違った反応，今日という日を迎えるまでに感じていたプレッシャーなども語られ，エスプリの誕生までに，たくさんのドラマがあったことがうかがえた。
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「なかなか強烈」だと司会者も唸ったエスプリメンバーの相関図は，各メンバーの好意はすべて一方通行。何重にも仕掛けられたエスプリの“二面性”の一端を窺い知ることができる。これからのストーリー，楽曲などの展開が気になるところだ。
なかなか忙しくて4人での食事の時間がとれないという皆さんだったが，「今度は皆でラーメンを食べに行きたい」という話でも盛り上がった。
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イベント終盤は，怒涛の情報発表コーナーだ。ゲーム内のアップデート内容告知として，エスプリのアイドルランク上限開放，ピックアップスカウト，ライブ楽曲にエスプリのMV追加。さらに広告掲出，応援動画投稿キャンペーン，グッズ発売，SACRA MUSICからのCDデビューなどの情報も。最後は，ゲーム内で11月30日から始まる「Special for Princess!」新曲イベントの告知で締められた。
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デビューから息つく間もなく，さまざまな活動が予定されているエスプリ。今後の活躍に注目したい。
メディア合同インタビュー
ステージを終えての気持ち，そしてエスプリへの想い
4Gamer：
新ユニット「Special for Princess!」の結成が発表されましたが，「エスプリ」へ皆さんが持っている印象を教えてください。
ライカ役／照井悠希さん（以下，照井さん）：
“甘い感じ”と“ビターな感じ”の2つの要素を持っていて，アップテンポな曲調や歌い方から「今の若者」という印象を受けました。それに，かっこよさとかわいさのバランスが取れているユニットだと感じています。
最初の印象だと，ライカとユメがかわいい担当で，エスとカンナがかっこいい担当，と思われがちですが，4人ともどちらの要素も兼ね備えているんです。曲を聞きながら，そういうところも見つけてもらえたらと思います。
エス役／豊島修平さん（以下，豊島さん）：
僕も似た印象です。彼ら自身や曲，2DMVもかわいいイメージがあると思いますが，エスプリのユニットとしてのコンセプトや衣装などはめちゃくちゃかっこいいので，そういう二面性の振れ幅があるんですよね。そういう魅力は，これからもっともっと出していけるんじゃないかなと思っています。
まだ今は2曲しか世に出ていないし，エスプリとしての力を2％も出せていないはず。あと98％，すごい潜在能力を持っているんです。
カンナ役／榊原優希さん（以下，榊原さん）：
僕も，「潜在能力がすごそう」という印象が強いです。キャッチーで現代的な側面も見せつつ，彼らが歌って踊っているMVなどを見てみると，「アイドル」だっていう印象もしっかり感じますよね。
かっこよくバキっと決めた曲も，かわいい曲も歌いこなすだろうし，ハロウィンとかクリスマスとか，その季節ならでは楽曲も「歌ったらこんな感じかな」って想像が広がるんです。そういう「原石感」「可能性の塊感」がエスプリの印象ですね。
ユメ役／草野太一さん（以下，草野さん）：
僕としては，「かわいさとかっこいい」「陰と陽」……，そういう相反するものが両立できているグループだと思っています。それこそさっきみんなも言っていましたけど，それぞれの個性が逆方向にぶっ飛んでいるグループなので，どんなふうにも化けられるんじゃないかなって，これからの楽曲にすごく期待しているんです。今後もっと魅力が伝わるから，見て，聞いて，と思っております！
4Gamer：
ユニット結成やアプリでの実装など，たくさんのことが発表されましたが，今後の展開について個人的に楽しみなところを教えてください。
照井さん：
ライカの更生！ これが一番大きな点です。それに，カンナとの関係性ですね。カンナとライカは組み合わさるとすごく面白いと思うんですよ。個人的に，ここのコンビがどういう会話劇を広げていくのかがすごく気になります。まずはしっかりライカに更生してもらって。
榊原さん：
“お披露目”みたいなイベントでは，なかなか聞けない内容ですね（笑）。
全員：
（笑）。
豊島さん：
ニューフェイス，とくにエスプリのお互いの関係性は，全員が一方通行という始まりではあるんですけど，どのやりとりもめちゃくちゃ面白いんです。彼らのストーリーを最後まで語るには，まだまだ時間がかかるとは思うんですけど，今までの絡みはエスとユメしかなかったから，ほかのメンバーとの絡みも見られるようになって，めちゃくちゃうれしいですね。ライカとユメの絡みとかも気になりますし，今後も楽しみです。
榊原さん：
僕も同じです。今回エスプリの人物相関図のなかで示された矢印ではないところの関係性も，もちろんチームとしてやっていくからには，きっと何かが生まれていくのだと思っています。今はまだバラバラだし，皆の気持ちが同じ方向を向いていないので，これがどうまとまっていくんだろうという。ちゃんと「4人でエスプリ！」とまとまる瞬間が，いずれ見られるのかなと期待しています。
草野さん：
それは気になるところですよね……！ 僕個人としては，やっぱりエスとの関係性です。なぜユメがこんなに「エス，エス」と言っているのかは，アイドルストーリーの3話を読んでみていただきたいです。少しだけ分かるきっかけになると思いますので，ぜひ。
あともう1つだけ挙げると，あの……ライカとのやりとりにもありましたけど，「今すぐ消えて」とか，ひどいことを言っていました。これも，アイドルストーリーの3話で……。
照井さん：
そうですね！ さっき（草野さんと）一緒にアイドルストーリーを見ながら，これは捗るのではないかと。
草野さん：
ライカが何かに目覚めそうだなと（笑）。
榊原さん：
それ，（記事に）書ける？
照井さん：
目覚めさせないように頑張ります。いや，分からないですけど。ライカさん次第ですけど。
草野さん：
ユメとライカもすごく特殊な関係性というか。これからグループでやっていくのに，大丈夫か？ というぐらい，お互いがいろいろな方向を向いているので，なんか本当に……（エスプリが）まとまるといいね……？
全員：
うん，本当に！
──発表されている楽曲が3曲になりました。曲の印象，収録時の感想などをお聞かせください。
照井さん：
僕は最後に収録することが多くて，スタッフさんに「ほかの3人の曲を聞かせてもらっていいですか？」とお願いして，僕だけ聞かせてもらっていました。すごく気持ちいい！
全員：
えーっ!?
豊島さん：
なんか，ライカっぽさが入ってきてない!?
照井さん：
「気持ちいいでごぜえやす！」これは僕だけの特権でしたので。
草野さん：
いいなあ。
照井さん：
楽曲については，僕の場合は「天真爛漫にかわいく」というのがテーマだったので，ライカくんの笑顔のラフ画をもらって，それをずっと譜面台に置き，向き合って歌っていました。4人とも全員違う歌い方をしているから違和感が生まれると思いきや，逆に“異分子”のようで，全体として耳なじみが良くて面白かったです。これもエスプリの魅力だなと思いました。
豊島さん：
楽曲の仮歌をもらったときは，「かわいい曲だな」という印象が強かったです。収録を終えて完成版を聞いたときに，予想した期待値をどの曲も上回ってくるというか，かわいいだけじゃなく，ずっとリピートしちゃう中毒性もあるんですよね。
それに，4人の声の相性がこんなにいいのかってびっくりしました。曲，歌詞，歌声の相乗効果で，中毒性が何倍も上がっているんです。先ほども，「振れ幅がすごそう」と言っていましたが，バチバチにかっこいい曲もできそうですし，今もかわいい曲は多いですけど，さらに幅広くかわいさを表現できるんじゃないかと，今後も楽しみにしています。
榊原さん：
曲を収録するときに，最初のころは「こんなキャピキャピしたかわいい曲を，カンナくんはどう歌うんだろう。NGを出してないんだろうか？」とか，いろいろ考えて，どう歌おうかとカンナくんのことを深掘りしていきました。
彼が自分の能力を駆使してアイドルというものを分析して，これだというものを得た結果を想像したんです。うっすらではあるけどフッと微笑むようなところもあったり，最年少とは思えない色気を醸してくれるようなところもあったり……もしかしたらそういう面があるんじゃないかと考えました。
収録していくなかで，あえてもっと色気を出してもいいんじゃないかとか，いろいろな面が新たに出てきたりもして。「あ，カンナくんってこういうところもあるんだ」と手ごたえを得たところから，ストーリーのセリフを演じる際に輸入される感情とかもありました。エスプリの曲を聞くと，「こうして今のカンナくんが醸造されていったんだな」って，そういう目線で聞いている自分もいますね。
草野さん：
ユメがアイドルになるまでのストーリーは日常会話が多かったので，楽曲収録のとき，最初は苦戦しました。冬芽くんのゆるふわなしゃべり方や雰囲気で，周年曲，速い曲などのさまざまなラインナップをどう歌うんだろう？ と。最初に作った“冬芽くん像”にとらわれていたんです。
でも，レコーディングが始まったとき，「彼も人間なわけだから，やっぱり歌うとなればいろいろな表現をするだろう」と考えました。そこで「そうか，彼は“アイドル”なんだ」ってあらためて気づいて，自分の固定観念がそこで外れたというか。
もともとコスプレイヤーなので，アイドルになったときの彼は“何かになりきる”ということも得意としていると考え，絡まっていた紐がほどけた気がしたんです。そこからは自分のなかで「ああしよう，こうしよう」と工夫を付け加えながら，今ユメの歌い方にどんどん近づいていきましたね。
榊原さん：
（アイドルだということが）指針になるみたいなところ，ありますよね。
草野さん：
そうそう。だから演じるうえでもさらに幅が出て，「歌っていいな，アイドルっていいな」と思いました。毎回いろいろな曲を歌えるのも楽しみなんです！ 「しょーがいゼッタイそーあい宣言♥」のフルバージョンを聴いていただくと，最後にゲームサイズMVには入っていないユメのセリフが入っているんですが，ユメの“不安定でちょっと怖い魅力”を出そうと演じたので，ぜひ聞いてください。
榊原さん：
カンナくんのディレクションでは，「もっとドSで」とかもありました。
草野さん：
何パターンも収録して，スタッフさんと相談をしながら作り上げていった感じですね。
榊原さん：
そうですね。「冷徹さが出てもいいんじゃない」とか，「もうちょっと小馬鹿にする感じ」とか。スタッフさんとすり合わせながら。ギャップがグッとくるかと……。
照井さん：
カンナくん，“顎クイ”が似合う男ですもんね。
──ファンの皆さんへのメッセージをお願いします。
照井さん：
噴水広場のステージでは，感情が高ぶりすぎて何を言ったか，あまり覚えていないくらいなんです……。今，冷静になって皆さんにお伝えしたいことは，これからもアイドルたちの行く先を温かく見守っていただきたいということです。
「4piece」として発表されてから，「エスプリ」としてデピューしたこと，維吹のこと，彼らみんな，それぞれいろいろな思いを持ったキャラクターとして存在しています。人間は「変われるもの」だと僕は思いますし，そんな彼らを一生懸命，表現していきたいので，楽曲も含め，これからエスプリを，そして「あんスタ！！」を応援していただけたらうれしいです。
豊島さん：
「あんスタ！！」の配信番組に出演したことはありましたが，お客さんを前にするのはお昼の「4pieceファイナルセレモニー」を含め今日が初めてです。しかも夜のステージは本当にエスプリしかいないぞっていう……。
今まで「あんスタ！！」の歴史を築いてきてくださったキャストの方が誰もいないという状況でしたから，どれぐらいの方が来てくださるのかっていうのは，本当にドキドキでした。でも4階までぎっしり集まってくださって……。その熱気を，エスプリが正式にデビューした今日という日に，生身で感じられたのが自分的にもうれしかったです。エスプリのメンバーもみんな高ぶっていました。
豊島さん：
当てられたよね。それを見られたのもうれしかった。こちらの気持ちもさらに高ぶりました。デビューの日にそんな経験ができたことがすごくうれしいです。これから曲も増えて，もちろんライブもあると思うので，またお客さんの前で盛り上げていけたらなと。それが本当に，今一番熱く思っていることです。
榊原さん：
噴水広場に出た瞬間，わっと高揚感がありました。ステージに立って，客席からエネルギーをもらって，ファンの期待に応えるためにアイドルたちは全力で輝いているのかも……と。漠然と「カンナくんは，これからアイドルになるんや」と実感しました。僕がカンナくんにしてあげられることがどのくらいあるのか分からないけれど……そんなことを考えながら周りを見渡したら，みんなハイになってて。とくに照井さんが（笑）。
照井さん：
ははは！
豊島さん：
照井さんと「あんスタ！！」の仕事を一緒にしていて，初めて見たテンションの高さだったから，うれしかった。
全員：
うれしかったよね！
榊原さん：
「ここからみんなで始めるんだ」って，強く感じることができましたよね。このエネルギーを糧に期待に応えられるよう，全力で頑張ります。見守っていてください。
草野さん：
僕はまだふわふわしてる感じで。終わってしまえば，今日の出来事は本当にあっという間でした。正直に言うとけっこう不安だったんですが，噴水広場に出たとき，こんなに見てもらえている，気にしてくださる方がいることを知って，頑張れるなと思えました。
かわいさ，かっこよさ，彼らにはたくさんの素晴らしい魅力があるので，今日のステージをまだ見ていないプロデューサーの方にも，それをもっと知ってほしいし，もっと伝えたいって思います。僕たちは，できることをコツコツやっていくだけです。……今話してるうちに，ちょっと落ち着いてきました。
全員：
（笑）。
草野さん：
地に足つけて，できることをしっかり1つずつやっていきたいなって思います！
──本日は，ありがとうございました。
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