プレイレポート
[G-Star 2018]少年とイタチが助け合いながら塔を登る。パズルアドベンチャー「4 Towers」プレイレポート
本作は,Neople傘下のStudio42が開発中のパズルアドベンチャーで,独特な世界観や完成度の高いストーリーなどが魅力だという。さっそく出展バージョンを遊んでみたので,本稿でプレイレポートをお届けしよう。
同スタジオが手がけた「アフター・ジ・エンド:忘れられた運命」(iOS / Android)と同様に,本作ではユーザーインタフェースを除いてゲーム内にテキストが表示されない。画面内の状況や,随時挿入される断片的なカットインムービーなどを見てプレイヤーが想像を巡らせる。いわゆる“雰囲気ゲー”に近い作品だ。
画面をタップしプレイヤーキャラの少年を移動させ,塔を少しずつ登るのが主な目的となる。特定のポイントに到達したり,適切なスイッチを押したり,ブロックを動かしたりするとギミックが作動して,上層へ進めるという流れだ。また,画面のスワイプで塔を中心に視点を動かせるようになっており,物陰にあるスイッチなどを発見することもある。
塔を登っていくと,短めのカットインムービーが挿入され,ストーリーや少年のバックグラウンドが少しずつ露わになっていく。それによると少年は,どういうわけか石になってしまった母を救うために旅立ったようだが,その途中で今度は妹が病気になってしまい,その治療に関係があると思しき“塔”を登ることになる。
少年は孤独に塔を登り続けるが,そんな彼を慰めるかのように,途中で一匹の“イタチ”が現れる。ここから,プレイアブルキャラを少年とイタチで切り替えながら進めることになるのだ。
イタチは身軽で小さく,ジャンプ力もあり,少年ではたどり着けない場所にも行ける。一方の少年はイタチよりも力があり,身の丈ほどのブロックを移動させ,踏み台にできるのだ。このように少年とイタチが力を合わせて塔を登っていく。
開発スタッフに話を聞いたところ,プレイアブルデモで登ったのは“大地の塔”で,配信時は“大地・水・火・風”にちなんだ4本の塔が実装されるそうだ。大地の塔では,絡まっているツルを利用したギミックが登場していたが,そのほかの塔でも,それぞれの特性を生かした仕掛けが用意されているという。
パズルの難度はあえて易しめに設定されており,どちらかというと,シナリオや演出を楽しむことに主眼が置かれているそうだ。
同スタジオの「アフター・ジ・エンド:忘れられた運命」でアートディレクターを担当したスタッフが,本作にも参加しているとのことで,確かに通じるテイストが感じられた。4 Towersの配信時期は2020年とちょっと先なので,もし興味を持ったら,まずは「アフター・ジ・エンド」をプレイしてみるのもいいだろう。
- 関連タイトル:
4 Towers
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