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「ブラックスター -Theater Starless-」リリース1周年記念! スターレス激動の歴史を振り返り&キャストたちの魅力を語る

 2020年9月10日に,Donutsのスマホアプリ「ブラックスター -Theater Starless-」iOS / Android。以下,「ブラスタ」)がリリース1周年を迎えた。本作で綴られるのは,大都会の片隅にあるショーレストラン「Theater Starless(シアター・スターレス)」を舞台とした,男たちの絆や対立,葛藤を描くドラマティックな物語だ。
 本稿では,1周年を記念して本作のこれまでの軌跡をたどるとともに,あらためてその魅力を解説していきたいと思う。なお記事の特性上,ストーリーの展開やキャラクターの詳細に触れている箇所があるため,未読の人は注意してほしい

「ブラスタ」は,ワルメン育成&リズムゲームとして2019年9月10日にリリースされ,これまで多くのファンを獲得してきたタイトルだ。本作の概要はこちらの記事をチェックしてほしい
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「ブラックスター -Theater Starless-」公式サイト



「ブラスタ」はなにが“やばい”のか?
〜スターレスへの招待状〜


 いきなりだが,まずは「ブラスタ」のおすすめポイントから語っていきたい。もはや昨今のゲームでは当たり前ともいえる,「魅力的なキャラクター」「複雑な人間関係や面白いストーリー」「クオリティの高い楽曲」などの要素は大前提として,筆者が考える「ブラスタ」の“やばい”ところは以下のとおりだ。

  • 現実の時間とリンクし,リアルタイムで展開するストーリー
  • プレイヤーがキャストたちの命運を握っている
  • 「どこまでが伏線なのか?」と,考察しがいのある設定

 ストーリーなどについてはこのあと紹介していくが,本作においてもっともスリリングで熱いポイントは,キャラクター(キャスト)たちが“私たちと同じ世界を生きている”とリアルに感じられるところではないかと思う。

 本作をあまり知らない人は,まず公式サイトでキャラクター設定を見てほしい。彼らの誕生日には日付だけでなく西暦も表記されており,現実世界で1年経てば彼らもアプリをプレイする我々と同じように年齢を重ねる。アプリがリリースされた2019年9月10日は,彼らが所属するショーレストラン「スターレス」の“リニューアルオープン日”となり(「スターレス」はそれ以前にもお店があったらしいのだが,詳しいことはボイスドラマで確認してほしい),アプリ内ではその日からのストーリーが展開されていくのだ。当然ながら現実世界の季節ともリンクしている。

ケイ(CV:日野 聡/Singer:藤田 玲)
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黒曜(CV:近藤 隆)
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リンドウ(CV:中島ヨシキ/Singer:あじっこ)
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ミズキ(CV:岡本信彦)
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モクレン(CV:斎賀みつき)

全キャストのカードイラストをチェック!

■チームK
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銀星(CV:小林裕介)
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ソテツ(CV:竹内良太)
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吉野(CV:田丸篤志/Singer:齋藤知輝(Academic BANANA)
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ギィ(CV:石川界人)

■チームW
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鷹見(CV:新垣樽助)
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晶(CV:沖野晃司/Singer:小林太郎)
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シン(CV:津田健次郎)
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大牙(CV:秋谷啓斗)

■チームP
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マイカ(CV:村瀬 歩/Singer:kradness)
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メノウ(CV:斉藤壮馬)
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真珠(CV:逢坂良太/Singer:スタンガン)
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夜光(CV:河西健吾)

■チームB
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リコ(CV:小笠原 仁)
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ヒース(CV/MC:井出卓也)
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藍(CV:阿部 敦)
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金剛(CV:田所陽向)

■チームC
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クー(CV:小林ゆう)
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柘榴(CV:白井悠介/Singer:しゃけみー)
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玻璃(CV:株元英彰)
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カスミ(CV:平川大輔)

 さらに,“プレイヤーが彼らの命運を握っている”と書いたのは次のようなことからだ。2020年1〜2月に,キャストの存続をかけたイベント「ボーダーラインバトル」が行われた。これはメインストーリーシーズン1最終章での展開だったのだが,ストーリー中で「客からある一定の応援が得られなければ,そのキャストは店を解雇される」というもの。このルールはゲーム内のイベントともリンクし,プレイヤーがキャストを応援(デッキに入れてプレイ)することでキャストにポイントが与えられるが,ポイントが一定数に満たなければ,ストーリーからもゲームからも,今後その人物はいなくなってしまうのだ。

 にわかには信じがたい話だが,あるときこれを聞いた筆者は,制作側に「本当に解雇されることはあるんですか?」と尋ねたところ,きっぱりと「あります」という答えが返ってきた。すでにファンがついている“キャラクター”の存在をなくすリスクやそれに伴った反論を承知のうえで,作る側も覚悟を持って制作に臨んでいるのだと大いに驚かされた。

 その後ストーリーを読んでみて,筆者はすっかりこの物語の舞台であるショーレストラン「シアター・スターレス」のファンになってしまった。ここで鎬を削る若者たちは,夢を叶えるため,あるいは誰かを守るため,あるいは欲望を満たすためと,誰もが日々戦い,今を“生きている”。その懸命さと人間模様,そして多くの謎に魅了されてしまったのだ。

 もし「スターレス」に訪れたことがなく,少しでも興味があるならば,ぜひその一歩を踏み出してみてほしい。キャストたちは全力で,その眼差しに応えてくれるだろう。



世界観&チーム紹介
〜スターレス初来店・通い始めの人向け〜


 ここからは物語の世界観や,舞台となる「スターレス」とキャストたちを紹介しよう。シーズン1から始めた場合(※)のストーリー序盤のあらすじは以下のようになっている。

※本作のストーリーでは,プレイを始めたタイミングを起点にヒロインがスターレスに通い始める。シーズン1時点とシーズン2時点では始まり方が異なっている。

あらすじ

 ある日,ヒロインの元に謎の「BLACKCARD」が届く。同封されていたフライヤーの店へ向かう途中で,“ケイ”と名乗る男性に「ようやく会えたな」と声をかけられ,誰かに追われるまま,大都会の片隅にあるショーレストラン「スターレス」へと案内される。

 バックステージに通されたヒロインは,一方的とはいえケイとつながりがあるらしい人物として,キャストたちから訝しまれる。そんななかケイは,ヒロインが何者かに狙われているとを告げ,彼女を「スターレス」で守ることにキャストたちが協力するなら,いずれ彼らが求める真実を語ると約束する。

 キャストたちは次第にヒロインを“特別な存在”として受け入れ,ヒロインは身の安全の確保と一部のメンバーのバクステ生活充実のため,「スターレス」に通うことになるのだった。

■「スターレス」とは?■


 大都会の片隅にあるショーレストランで,訪れた客は食事をしながらショーを楽しめる。ここで働くのは男性のみで,彼らはときにスタッフとしてホールに立ち,公演時にはキャストとして歌やダンス,パフォーマンスを披露してステージを沸かせる。

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■チーム紹介■


 「スターレス」には“チーム”という概念がある。これはキャストたちが演目を行う単位のことで,“グループ”や“ユニット”と同義と考えて差し支えないだろう。チーム内にはパフォーマーとシンガーという役割のほか,No.1やNo.2といったランクがある。基本的にはスタメンが5人でシンガーはうち1人,6人目はアンダースタディ(通称「アンダー」)となる。

※2020年9月10日時点では,どのチームにも控えのキャストであるアンダーはおらずスタメンのみ。

 以下で,2020年9月10日現在の「スターレス」のチームについて紹介する。“現在”と書いたのは,店舗オープン時と今とでは,チームの数や編成が異なるからだ。それぞれの詳しい遍歴については次の項で触れていく。

<チームK>
左から,吉野,銀星,ケイ,ソテツ,ギィ
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【メモ】
 「スターレスを救うために来た」と言い,政治的な根回しから人事,プロデュースまでをこなす(!)ケイの存在が非常に大きいチーム。メンバーはケイ(No.1/トップ),銀星(No.2),ソテツ,吉野,ギィの5人で,ゴージャスかつパーフェクトなパフォーマンスで観客を魅了する。シンガーはケイまたは吉野が務める。




<チームW>
左から,シン,鷹見,黒曜,晶,大牙
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【メモ】
 「スターレス」の旧店舗(後述)から存在するチーム。黒曜(No.1/トップ),鷹見(No.2),晶,シン,大牙の5人で構成されており,シンガーは晶が務める。パフォーマンスは非常に男性的&ワイルドで,やや粗暴な雰囲気もあるが,なじめば居心地がいいチームのようだ。




<チームP>
左から,真珠,マイカ,リンドウ,メノウ,夜光
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【メモ】
 チームPもチームWと同様で,旧店舗時代から存在するチームである(旧店舗時代はPとWの2チームだった)。現在のメンバーはリンドウ(No.1/トップ),マイカ(No.2),メノウ,真珠,夜光で,リンドウとメノウ,真珠以外は新店舗オープンから加入したメンバーである。シンガーはマイカが務めることが多いが,リンドウ,真珠もパフォーマーとシンガーを兼任。キラキラした華やかなパフォーマンスを見せてくれる。




<チームB>
左から,藍,リコ,ミズキ,ヒース,金剛
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【メモ】
 チームBが聴かせる楽曲は非常にメッセージ性の強いヒップホップだ。メンバーはミズキ(No.1/トップ),リコ(No.2),ヒース,藍,金剛で,ミズキとリコが他チームからの移動組である(金剛はキッチンスタッフからスカウト)。彼らは結成時からかなりの“狂犬”ぶりを見せ,ほかのチームを巻き込んでの騒ぎを起こした。MCはヒースが務める。




<チームC>
左から,玻璃,クー,モクレン,柘榴,カスミ
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【メモ】
 5チームの中で,結成からの日数がもっとも短いのがチームCである。メンバー構成はモクレン(No.1/トップ),クー(No.2),柘榴,玻璃,カスミで,モクレンとクー,カスミ,柘榴は他チームからの移動組だ。トップのモクレンの影響か,極めて美しいダンスパフォーマンスが特徴。シンガーは柘榴が務めている。




シアター・スターレスの歴史をおさらい
〜スターレス常連向け〜


 続いて,物語の舞台である「スターレス」に起こったできごとを時系列順に追っていこう。なお,ここでは主にキャストやチーム同士の対決(イベント),チーム遍歴についておさらいしていく。また,筆者が選ぶ“印象に残ったシーン”も合わせて紹介していきたい。

――――前日譚(シーズン0)――――

――2019年秋
★壊滅状態にあった「スターレス(旧)」にケイが現れ,店舗の移転が決まる。

【メモ】
 かつて「スターレス」は,現在とは別の場所で経営されていた。だが,当時のオーナーと演出家2人,キャスト1人が消息不明になり,羽瀬山という男が新オーナーとなっていた。それに納得しない主要キャストが勝手に営業を続けていたものの,ショーのクオリティは下がり,客足が遠のいていた。そこに突如現れた謎の人物・ケイは「スターレスを取り戻しにきた」と言い放ち,新たな場所で「スターレス」をリニューアルオープンさせると宣言したのだった。
 なおこの前日譚は,「ブラスタ」公式YouTubeチャンネルに全24話のボイスドラマとして公開されている。ボイスドラマにはかなりの情報が盛り込まれているので,まだ聞いていない人はぜひ。



<旧スターレスからいたキャスト>

チームW(旧)
黒曜,モクレン,晶,メノウ,シン,カスミ

チームP(旧)
リンドウ,ミズキ,銀星,ソテツ,吉野,クー,真珠



<新生スターレス発足〜開店前までに加入したキャスト>

ケイ,リコ,ギィ,鷹見,マイカ

 また,忘れてはいけない“運営”(羽瀬山の部下で店舗の雑用などをこなす)もこのタイミングで「スターレス」に参加していた様子だ。いつもお世話になっています。

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運営
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羽瀬山




――――プロローグ〜シーズン1――――

――2019年9月
★新生「スターレス」リニューアルオープン

★ケイとヒロインが出会う

★チームKの公演が行われる(シーズン1第1章「Back in the BLACK」

【メモ】
 記念すべき新生「スターレス」での最初の公演は,ケイが率いるチームKによる演目だった。バクステへ通うようになったヒロインは,キャストたちと触れ合ううちに,キャスト同士の確執やさまざまな事情を知ることになる。

【シーンチェック】
 ヒロインには一貫して紳士的な態度を崩さず,“初対面ではない”ことを匂わせてくるケイ。非常に謎の多い人物だが,彼がいてくれると安心するのもたしかだ。

シーズン1第1章SideA第8話より
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<リニューアルオープン時のチーム編成>

チームK:ケイ(No.1),銀星(No.2),ソテツ,吉野,ギィ,リコ(アンダー)
チームW:黒曜(No.1),モクレン(No.2),晶,鷹見,シン,カスミ(アンダー)
チームP:リンドウ(No.1),ミズキ(No.2),メノウ,クー,マイカ,真珠(アンダー)

★黒曜VS.晶の対決(シーズン1第2章「ごちゃごちゃうるせぇ」

【メモ】
 チームW不動のトップである黒曜と,同じくチームWトップシンガーの晶は,オーナーである羽瀬山の提案で対決することになる。

【シーンチェック】
 シンに“欲望”について忠告され,反発する晶。のちに対決することになる黒曜が“変わらない人”なら,晶は“変化を否定しない人”なのかもしれない。

シーズン1第2章SideB第4話より
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――2019年10月
★チームPに不協和音が生まれる(シーズン1第3章「僕らが目指す空はどこにあるのか」

【シーンチェック】
 キャストたちのごたごたに巻き込まれるヒロインに,マイカは「言いたいことは言うべき」と助言する。ぶっきらぼうな態度ながら,彼の優しさと凛とした性格が垣間見える場面だ。

シーズン1第3章SideA第6話より
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★ハロウィンイベント(チームK)

【メモ】
 新生スターレス初の季節イベント。急遽行われたこのハロウィン公演はチームKが行うことになった。



★夜光,藍が登場

――2019年11月
★真珠VS.マイカの対決(シーズン1第4章「空を飛ぶために生まれた鳥は」

【メモ】
 ミズキがチームPのスタメンから外されたあと,オーナーの羽瀬山は,新たなNo.2をかけて真珠とマイカを対決させる。

【シーンチェック】
 かつて所属していたアイドル事務所を辞めることになった理由を打ち明ける真珠と,その言葉を受け止める夜光。2人の確執が少しだけ解消された様子に胸が熱くなった。

シーズン1第4章SideA第7話より
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【シーンチェック】
 チームP公演の舞台袖,対決する真珠とマイカにリンドウが言葉をかける。ずっとステージで生きてきたリンドウの力強く優しい励ましに,チームの絆を感じた。

シーズン1第4章第6話より
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★夜光が正式加入(チームPへ)

★リコVS.吉野の対決(シーズン1第5章「The singer not the song」

【メモ】
 チームKでスタメンになれないリコが同じチームKの吉野に難癖をつけ,非公式の対決をすることになる。


【シーンチェック】
 「人間はあっさり死ぬ」と言い放つミズキ。この言葉は,彼の壮絶な生い立ちを想像させる。のちに彼がヒップホップに惹かれ,それを選ぶ理由はここにあるのかもしれない。

シーズン1第5章第2話より
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【シーンチェック】
 「スターレス」の古株であるソテツは,善悪や有利か不利かではなく“面白いかどうか”でものごとを決めているように見える。一筋縄ではいかない,敵か味方かいまいち読めない人だ。

シーズン1第5章SideA第5話より
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★ヒース,藍が加入

★チームB旗揚げ(シーズン1第6章「息がしたけりゃつかみ取れ」

【メモ】
 チームPのスタメンから外されヒップホップに興味を持ち始めたミズキが,新たに出会ったヒースをMCに据えチームBを結成。これまでチームKに在籍していたリコや,チームに加入していなかった藍,キッチンスタッフをしていた金剛がスタメンとなる。



【シーンチェック】
 開店前,ゴミを捨てに行った藍。「チンピラがたむろっていたからついでに掃除した」という藍の手には血が……。かなりの“狂犬”度を感じさせる一幕。

シーズン1第6章SideB第1話より
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【シーンチェック】
 ぶつかって階段から転び落ちそうになったヒロインを金剛が受け止めるシーン。重いですよね? というヒロインに返したこのセリフに,「正直ちょっとときめいた」なんて人も多いのではないだろうか……(もちろん筆者もです)。

シーズン1第6章SideB第3話より
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<チームB設立後のチーム編成>

チームK:ケイ(No.1),銀星(No.2),ソテツ,吉野,ギィ
チームW:黒曜(No.1),モクレン(No.2),晶,鷹見,シン,カスミ(アンダー)
チームP:リンドウ(No.1),マイカ(No.2),メノウ,真珠,クー,夜光(アンダー)
チームB:ミズキ(No.1/Pから移動),リコ(No.2/Kから移動),ヒース(新加入),藍(新加入),金剛(キッチンスタッフと兼任)

――2019年12月
★柘榴登場

★銀星VS.ギィの対決(シーズン1第7章「Following or Waiting」

【メモ】
 「スターレス」に現れた,ケイと顔なじみという新たな人物・柘榴に「対決に勝てばマスターの話をする」とそそのかされたギィは,チームKのNo.2をめぐり銀星と対決することになる。


【シーンチェック】
 人間らしい感情がやや欠落しており,人が感じるはずの想いを少しずつ学んでいるように見えるギィ。知らないことの多い彼が理解している人間の怖さとは,いつ知ったものなのだろうか。

シーズン1第7章SideB第2話より
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★クリスマス公演「Salva me」

【メモ】
 格付け投票で選抜された5名(リンドウ,ミズキ,モクレン,メノウ,ギィ)による,チームの枠を超えた特別ユニットによる公演だ。


★柘榴が加入(チームK仮所属→後にチームCへ)

――2020年1月
★正月公演「RAI-JIN」

【メモ】
 正月の特別公演を任されたチームBによる演目。


★黒曜VS.モクレンの対決(シーズン1第8章「群れの頭」

【メモ】
 チームWのNo.2として圧倒的なダンスを見せてきたモクレンと,No.1の黒曜の間に生まれた確執に目をつけた羽瀬山は,2人の対決を宣言する。


【シーンチェック】
 「スターレス」のこれまでの騒動を振り返りながら,「スターレスは変わらない」と断言する黒曜。「変わらない」「揺らがない」ようにありたいと願っているのが,この黒曜という人なのかもしれない。

シーズン1第8章SideB第2話より
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★玻璃登場

【シーンチェック】
 「スターレス」に現れた新たな人物・玻璃は,無謀にもモクレンにダンス勝負を申し込む。こてんぱんにやられながらも負けを認めないガッツと意外な泥臭さに驚きつつ,彼のこれからを応援したくなった。

シーズン1第8章第4話より
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★玻璃が加入(後にチームCへ)

【シーンチェック】
 自他ともに認める“ダンスバカ”のモクレンが,ふとヒロインに「踊ることとは何か?」と尋ねるシーン。答えを出せると信じてほしいという言葉に,深くうなずきたくなる。

シーズン1第8章SideA第6話より
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【シーンチェック】
 メノウは独特なテンポと不思議な言い回しで周囲を翻弄することがある。だが,彼の口癖である「スターレスは欲望を満足させる店」は,非常に印象的かつ重要な言葉ではないだろうか。

シーズン1第8章SideB第7話より
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★チームC結成(シーズン1最終章「Border line」

【メモ】
 黒曜との対決を経て「スターレス」を去ろうとしていたモクレンだが,ケイは彼をNo.1とし,チームCを設立する。モクレンとカスミが抜けたチームWには,かつての「スターレス」で活躍し,現在は消息不明となっているキャスト・ネコメの弟である大牙が加入した。

★大牙が加入(チームWへ)

<チームC設立後のチーム編成>

チームK:ケイ(No.1),銀星(No.2),ソテツ,吉野,ギィ
チームW:黒曜(No.1),鷹見(No.2),晶,シン,大牙(新加入)
チームP:リンドウ(No.1),マイカ(No.2),メノウ,真珠,夜光
チームB:ミズキ(No.1),リコ(No.2),ヒース,藍,金剛
チームC:モクレン(No.1/Wから移動),クー(No.2/Pから移動),柘榴(新加入),玻璃(新加入),カスミ(Wから移動)

★ボーダーラインバトル勃発

【メモ】
 オーナーの羽瀬山が,店をホストクラブに業態変更するためキャストを全員解雇すると宣言。それを受け,ケイは生き残りをかけたボーダーラインを設定することを提案する。客の応援が一定のラインを超えたら合格,超えなければ何人でも不合格に。対決は新設のチームC以外は現在のチームとは関係なくシャッフルしたユニットで,かつ元のチームとは違う演目の公演を行うこととなった。


<ボーダーラインバトルのチーム分け>

「虹の彼方へ」(吉野Ver.)スタメン:吉野,鷹見,ケイ,藍,ソテツ
「Breakin' it faster」(マイカVer.)スタメン:マイカ,銀星,ミズキ,リコ,大牙
「During the demise」(リンドウVer.)スタメン:リンドウ,シン,金剛,真珠,ヒース
「日蝕」(晶Ver.)スタメン:晶,夜光,メノウ,黒曜,ギィ
「Purple Dawn」(TeamC)スタメン:モクレン,クー,カスミ,玻璃,柘榴

【シーンチェック】
 キャスト同士のピリピリとした空気を心配する運営の優しさ。普段は気弱でこき使われがちな彼の決意には,素直に「頑張れ!」とエールを送りたくなる。

シーズン1最終章SideA第2話より
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【シーンチェック】
 「スターレス」のなかでも,言葉遣いが独特なシンと柘榴。居合わせた晶にも「会話が成立するかな」と指摘されていた。2人だけになると次第に不穏な空気になり……?

シーズン1最終章SideA第8話より
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――2020年2月
★バレンタイン公演「仮面は闇に溶けて」

【メモ】
 新生チームWによるバレンタイン公演。なお,この公演の時点ではまだボーダーラインバトルは終わっていない。


――2020年3月
★ホワイトデー公演「はつ恋」

【メモ】
 チームPによるホワイトデー公演。ここでは真珠が初の単独センターとなる。






――――シーズン2――――


――2020年3月
★チームCお披露目公演(シーズン2第1章「凍てついた空に踊る三日月」


【シーンチェック】
 「BLACKSTAR」という楽曲をめぐり,ヒロインに向けてシンが口にした言葉。謎は多いものの,普段よりははるかに分かりやすい。これはなにかのヒントなのだろうか……。

シーズン2第1章第4話より
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【シーンチェック】
 ここではクーが,「スターレス」に誘ってくれたマイカとの馴れ初めや生い立ちについて話す。1つの場所に居着くのが苦手だという彼だが,いつまでもここにいてほしいとも思う。

シーズン2第1章SideA第2-1話より
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――2020年4月
★エイプリルフールイベント「チームU」

★リコVS.ケイの対決(シーズン2第2章「理不尽にかみつけ」

【メモ】
 ケイに対する不満をつのらせたチームBと,売られたケンカを買ったケイ。Dis曲「駄犬」と華やかな「エギーユ・クルーズ」でぶつかり合う,チームカラーがはっきりとわかれた対決だ。


【シーンチェック】
 不幸な過去を振り返り,けれど今は歌えるからいいのだと語るヒース。「フロウ以外はいらない」という,彼の消えてしまいそうな儚さと強い意志に心を動かされる。

シーズン2第2章SideA第3-1話より
画像集#053のサムネイル/「ブラックスター -Theater Starless-」リリース1周年記念! スターレス激動の歴史を振り返り&キャストたちの魅力を語る

【シーンチェック】
 メノウに「もし店をやめたらどうするのか」と聞かれたリコの動揺。以前にも同じようなやりとりがあったが,いつも過剰なまでに自信満々な態度を見せる彼の“弱さ”を覗いてしまったかのような瞬間だ。

シーズン2第2章SideA第4-1話より
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★花見特別公演「花ほどく」(チームC)


★大牙VS.金剛の対決(シーズン2第3章「秘密が多すぎる」

【メモ】
 ケイの不在時,羽瀬山から挑発された大牙とそれを止めた金剛が対立し,チームWとチームBの対決に発展した。


【シーンチェック】
 銀星と大牙の“陰キャあるある”。お互いの過去や想いを話すうち,共通点を見つけて次第に盛り上がっていくさまが大変微笑ましく,思わずほっこりしてしまった。

シーズン2第3章SideA第3-2話より
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【シーンチェック】
 開店準備で大わらわの運営が,手伝おうとしてくれたシンの言葉を思わずオウム返しする場面。筆者はこのセリフが好きすぎて何度もリピートしてしまったので,どうしても紹介したかった。ボイスありでぜひ。

シーズン2第3章SideA第5-1話より
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――2020年5月
★リンドウの姉が危篤になる(シーズン2第4章「人魚は陸で暮らせない」

【メモ】
 姉が病気で危篤だという知らせを受け,リンドウはステージを降りることになる。これをきっかけにチームPの歯車が狂いはじめ……。


【シーンチェック】
 チームP公演の舞台袖。戻ってきたリンドウとセンターのメノウによる騒動を止めた黒曜に,夜光は「自分は好きにやる」と言い放つ。これからの彼の動向が気になる場面だ。

シーズン2第4章第5話より
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――2020年6月
★ジューンブライド特別公演「Fragile Lake」

【メモ】
 各チームのトップによる,ジューンブライドをテーマとした特別公演。


★銀星VS.吉野の対決(シーズン2第5章「Ready to fight」

【メモ】
 チームKの新作公演は,1つのテーマで2つの公演を行って対決することになる。勝ったほうがチームKのスタンダードナンバーになるということだが……。


【シーンチェック】
 吉野は,序盤からチームKでの自分のあり方について悩み続けていた。けれど,どんなに不安があっても歌いたい,ステージに立ちたいと言えるのが彼の強さなのかもしれない。

シーズン2第5章SideA第3話より
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【シーンチェック】
 銀星もまた悩み多き人だ。しかし彼はこの公演をきっかけに,自分がほしかったものを見つけたのだという。そのために勝負に勝つと宣言する姿が,眩しく目に映る。

シーズン2第5章SideB第5話より
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★チームBにより初の6人公演が行われる(シーズン2第6章「遠い声」

【メモ】
 チーム解体の危機に瀕し,ヒースは晶に協力を求め,チームBとして「スターレス」初の6人公演を行うことになる。


【シーンチェック】
 練習のしすぎで倒れたヒースが病院に運ばれ,様子を見に来たミズキは,ヒースを助けてくれたリンドウに声をかける。2人は仲直りしたわけではないが,このときはお互いが少しだけ歩み寄ったように感じられ,ほろりとさせられた。

シーズン2第6章SideA第4話より
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――2020年7月
★鷹見VS.カスミの対決(シーズン2第7章「黒く塗りつぶせ」

【メモ】
 ある謀略で,鷹見とカスミが対決することになった。この対決でチームWは,封印されし演目「BLACKSTAR」を披露することになる。


【シーンチェック】
 人当たりがよく穏やかで,「スターレス」のなかでも“常識人”寄りの鷹見。とはいえ彼も謎が多く,ときおりミステリアスな発言をすることがあって目が離せない。

シーズン2第7章SideA第1話より
画像集#062のサムネイル/「ブラックスター -Theater Starless-」リリース1周年記念! スターレス激動の歴史を振り返り&キャストたちの魅力を語る

【シーンチェック】
 自分を“究極の(アルティメット)モブ”と呼び,なにかと人のサポートに回ったり,三下的な発言をしたりするカスミ。そんな彼の“素”が見えた瞬間である。

シーズン2第7章SideB第2話より
画像集#063のサムネイル/「ブラックスター -Theater Starless-」リリース1周年記念! スターレス激動の歴史を振り返り&キャストたちの魅力を語る

★野外公演・山フェス(チームC/チームB/チームP)


――2020年8月
★野外公演・海フェス(チームW/チームK)


To be continued……



気になるキーワード・伏線をチェック
〜スターレスお得意様向け〜


 最後に,これまでに出てきたキーワードの中から,今後の展開に関わりそうなものをピックアップしていこう(チョイスは筆者の独断によるもののため,謎が明かされない場合もあるかもしれない)。まず,筆者が思う「ブラスタ」における3大ミステリーは以下のとおりだ。

1.消息不明者のその後と正体


 今から1年ほど前,「スターレス」に関わる人物が消息不明となっている。前オーナーの岩水耕一,演出の三樹明人,小春夫妻,キャストのネコメの4人だ。ここまでの話で,岩水や三樹夫妻の存在はかすかに匂わされている(彼らによるものと思われる新しい演目が登場したりしている)ものの,誰かとつながっているのか,どこにいるのかなどは明らかにはなっていない。ネコメの実弟である大牙は兄を捜してさまざまな人物に話を聞いたり,やや違法な手段を使って独自に捜査したりしているが,こちらも有力な手がかりはまだつかめていないようだ。

2.BLACKCARD/BLACKSTARとはなにか?


 物語冒頭,ヒロインの元に届いた真っ黒なカード。これはここまでの展開で,レプリカを含めて数枚存在しているように見える。「BLACKCARD」そのものに価値があるのか,それともこのカードを使うことによってなにかができるようになるのかなど,その意味するところは未だ不明である。
 そして,封印されし演目「BLACKSTAR」。この曲をなぜシンが手に入れられたのか,なぜヒロインはこれを聴いてフラッシュバックが起きたのか。チームWで上演されることになったとき,鷹見は「ヒロインに影響する要素」を抜いたというが,それはいったいどの部分なのか。物語のタイトルでもあるこの楽曲には謎が多く,実際にYouTube上で公開されている楽曲も,チームW版には当初公開されていたバージョンと違いがあるらしい。

3.ヒロインは何者なのか?


 そもそも,ヒロインは何者なのかもよく分かっていない。ケイとの関係もそうだし,気になるのは「裏人気がすごい」「高く売り飛ばす」といった羽瀬山の言葉や,ヒースの「“チアキ”と色が似ている」という発言などだ。シーズン1終盤では,シンによって復活した(彼に頼まれた晶が歌を吹き込んだ)「BLACKSTAR」という曲を聴いたヒロインが倒れ,その際にフラッシュバックが起きている。おそらくはここにも重要なヒントが隠されているのだろう。

 このほかにも特記しておきたいことはたくさんあるが,比重として大きいのは,「スターレス」で演じられてきた演目(三樹夫妻によるもの)にはすべて原典があるという点だろう。設定や歌詞について考察しているファンも多いと思うが,これに関しては「深読みしすぎでは?」とは思えないところが「ブラスタ」の面白いところだ。
 さらに,これからの展開はここまでにいくつもの伏線が張られているように感じられるし,過去についてもさまざまな発言などから「15年ほど前になにかがあった」こともうっすらと分かってくる。とくにこの過去のできごとは,物語の大きな鍵を握っているように感じられる……というところまでで,この話はいったん締めにしよう。

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1周年を迎えた「ブラスタ」に思うこと


 そして2019年9月のリニューアルオープンから1周年を迎えた「スターレス」は,その記念として特別公演を行うという。公演曲には,シンガーのケイ,吉野,晶,リンドウ,マイカ,真珠,柘榴とMCのヒースが歌唱で参加している。

 さらに現在は,1st ALBUM「BLACKSTAR」投票企画が行われている。これは各チームのポジションごとに最も票を集めたキャストが,来年の季節イベントなどに出演するそうだ。こちらについては,ぜひ公式サイトやTwitterなどをチェックしてほしい。


 「ブラスタ」1周年振り返り記事をここまでまとめてみて,筆者は思ったことがある。それは,キャストたちに共通するものをあえて挙げるとするならば,「心から欲しいと思うものを見つけ,それを手に入れるために生きている」のではないかということだ。こうしている今も,彼らはより良いパフォーマンスをするために汗を流しているところかもしれないし,ステージに立って観客を魅了している最中かもしれない。けれど本作には「いつ来店(ログイン)しても,彼らはずっとここにいますよ」なんてぬるさは存在しないのも事実だ。人も環境も変わらないものなんて1つもなくて,みんなが「まだ見えない明日」に向かって生きている。

 今日の彼らはもう,明日にはいない。シビアに感じるかもしれないけれど,人生もまた同じだなと思う。だからこそ,彼らがどう変わっていくのか,それとも変わらないのかを見届けたい。こんなに面白くて夢中にさせてくれる“店”はほかにはないので,ぜひ多くの人が「スターレス」に足を運んでキャストを応援し,彼らがそれに応えてくれる日々が続くことを願う。

■たまお(ライター)■

 エンタメ系フリーライター。音楽・ゲーム業界などでの社会人生活を経て,作品やキャラの素晴らしさを文章で伝えるためにライターへ転向。追いかけ中のタイトルは「あんスタ!」「ブラスタ」「アルゴナビス」「スタマイ」「ツイステ」「ヒプマイ」「パラライ」「刀剣乱舞」「A3!」「まほやく」など。キャストの織りなすドラマに魅了され,「スターレス」へ通う日々を送っている。

Twitter(@tamao_writer)


「ブラックスター -Theater Starless-」公式サイト

「ブラックスター -Theater Starless-」ダウンロードページ

「ブラックスター -Theater Starless-」ダウンロードページ

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  • DONUTS
  • 発売日:2019/09/10
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