プレイレポート
「スペードの国のアリス 〜Wonderful White World〜」が9月30日に発売。銃弾飛び交う危険な世界での不思議で狂った住人たちとの恋をレポート
アイディアファクトリー「QuinRose reborn(クインロゼ リボーン)」より,Nintendo Switch用ソフト「スペードの国のアリス 〜Wonderful White World〜」が2021年9月30日に発売される。不思議な世界へ迷いこんだ主人公のアリス=リデル(※名前変更可能)となり,どこか狂っている住人たちとの恋を楽しむことができる本作のレポートをお届けする。
命がいくつあっても足りない!?
危険と隣り合わせの世界の住人たち
主人公のアリスは,突然目の前に現れた白ウサギを追って穴の中へ。するとアリスの体は湖の奥へ奥へと沈んでいく。そのとき助けてくれたのは,見知らぬ世界の住人だった。初めてきたはずの場所。それなのに,住人の何人かはなぜかアリスのことを知っている。
以前,別の世界で出会ったことがあると教えられたアリスだったが,世界を移動したことで記憶を失ってしまったようだ。改めて住人たちと触れあうことで見えてくる素顔と新たに生まれる絆。この世界で身寄りのないアリスは,住人たちがそれぞれ治める領土で滞在することにするが,そこはルールや常識がちょっぴり(?)変わっていて……。
本作の攻略対象は6人。エンディングは各キャラ(ディー&ダムは2人一緒のエンディングとなる)に「NORMALEND」「GOODEND」「BESTEND」の3種類が用意されており,ステータスに表示されているパラメータの数値によってたどり着くエンディングが変わる。どんな男性たちがいるのかイベントCGや会話場面でチェックしてみよう。
【帽子屋ファミリー】
ブラッド=デュプレ(CV:小西克幸)
帽子屋ファミリーのボス。物騒な部下たちをたやすく手懐けている。いつも気だるそうだが,非常に切れ者。
エリオット=マーチ(CV:最上嗣生)
帽子屋ファミリーのNo.2で,ブラッドに忠実な自称犬。3秒も待つことができないほど短気な性格で,ことあるごとに銃を乱射する。
トゥイードル=ディー(CV:八代 拓)
トゥイードル=ダム(CV:天﨑滉平)
帽子屋屋敷の門番で「ブラッディ・ツインズ(血まみれの双子)」と呼ばれている。見た目は大人だが,中身は子ども。斧を使って無邪気に敵を斬り伏せる。
【白の領土】
ルイス=キャロル(CV:津田健次郎)
教団所属の神父様で自称白の騎士。のらりくらりとしていて本当に神父かは疑わしい。主人公のことを怪獣ちゃんと呼び,ペット扱いしてくる。
クイン=シルバー(CV:浅沼晋太郎)
白の領土の領主で,何やら怪しい教団の教皇。領民たちから慕われているが,少しでも異を唱える者には死を与える。一見穏やかに見えるものの,主人公には素の部分を隠そうとしない。
本作ではサブキャラクターとして登場する主要メンバーも曲者ばかり! 誰のルートに入っても深く絡んでくるので,会話シーンをちょっぴりのぞいてみよう。
【黒の領土】
ハンニバル=ゴールド(CV:石川界人)
白の領土と敵対している黒の領土の領主。俺様な雰囲気をかもし出しているが,社交性はゼロで人嫌い。部下や人前に出るときは,虚勢を張って一生懸命がんばっている。
エース(CV:平川大輔)
爽やかな笑顔がステキなハートの騎士で赤の騎士。今回の国ではハンニバルの元にいる。どこかに行こうとすると必ず迷う極度の方向音痴。
【駅】
ナイトメア=ゴットシャルク(CV:小野友樹)
列車事故が当たり前な駅の駅長。病弱なのに病院嫌いなため,いつも体調が悪そう。人の心を読んだり,夢に入り込むことができる夢魔でもある。
グレイ=リングマーク(CV:中井和哉)
ナイトメアの部下。常識人ゆえに苦労することが多く,よく胃を痛めている。記憶を失った主人公のことを何かと気にかけてくれる優しい人。
ボリス=エレイ(CV:杉山紀彰)
ナゾナゾ好きなチェシャ猫。迷っている主人公に道しるべになりそうな問題を出してくれることも。いまは駅に滞在していて,ナイトメアの世話を焼いている。
ジョーカー(CV:興津和幸)
突然現れる謎の青年。ときにはバーの店員だったり,別の顔を見せたり。かつて主人公は,ホワイトさんとブラックさんという呼び名で彼を呼んでいたらしい。
ペーター=ホワイト(CV:宮田幸季)
大好きな主人公を不思議の国へ導いた案内人。記憶を失っている主人公の前にときどき現れる。
共通ルートで領土をめぐって滞在先を決定!
個別ルートで彼との絆を深めよう
本作でアリスが滞在することになるのは,帽子屋の領土&白の領土の2つ。共通ルートですべての領土を渡り歩いたあと,どちらへ滞在するかを決めることになる。そのあと,誰のルートへ進みたいかを選択することが可能だ。ただし,ブラッドのルートはエリオット,ディー&ダム,クインルート,それぞれの「BEST END」もしくは「GOOD END」のいずれかをクリアすると解放となる。
一度見たエピソードであれば,好きなチャプターから数値を調整してからのプレイすることもできるので安心仕様となっている。
本作をプレイしていて良いと思ったのは,このシーンのイベントCGが見たい! と思ったときに,必ず差し込まれてくること。確実に見たかったイラストがここぞというときに出てくるので,プレイしながら心の中で何度も拝んでしまった。そして主人公のアリスとともに,この狂った世界の住人たちの破天荒さに戸惑いながらプレイをすることになるのだが,この狂い具合がだんだんとクセになるのがまたたまらない。いい意味で毒されていくのかもしれない。
今回は攻略できなかったキャラクターたちも,今後発売予定の「スペードの国のアリス 〜Wonderful Black World〜」で攻略可能になる。おまけコンテンツ内にある「SPECIAL」も,2タイトルをフルコンプすると開放されるとのことなので,発売を楽しみに待とう!
「スペードの国のアリス 〜Wonderful White World〜」公式サイト
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