連載
マフィア梶田の二次元が来い!:第480回「レストアされる十三機兵のアストラル」
何かとエコが叫ばれるこの時代ですが,マフィア梶田は「ラスト・バレー・レストーラー」や「カウンティング・カーズ」といったクラシックカーのレストア番組にハマっています。時代に沿ったハイブリッドカーを開発するのもエコですし,古いモノを修復して大切に使い続けるのもまたエコの一面ですよね。
まぁ,そんな意識の高い話なのかはさておき。自分は単に興味深いから観ているんですけれども。サビて腐ってボロボロに放置された車体が,信じられないくらい綺麗に蘇っていく工程を眺めるのが心地良いんです。うまく説明できない感情なんですが,ある種のフェチズムを感じます。原稿の執筆中なども常にBGVとして流しているものですから,おかげでクラシックな,しかもアメ車に偏ったクルマ知識がどんどん増えています。
そろそろ,本気で新車よりお値段の張るクラシックカーの購入に踏み切ってしまいそうな自分が恐ろしいですね……。心置きなく趣味を楽しむためにも,頑張って働こうと思っています。
「RADIO 4Gamer Tap(仮)」の第130回では,エヌシージャパンが配信中の「錬神のアストラル」(iOS / Android / PC)を特集。ゲストとして本作のプロデューサーを務める鈴田 健氏をお招きし,ゲームの魅力をご紹介いただきつつ実際に遊んできました。
「女神異聞録ペルソナ」などで知られる,里見 直氏のシナリオによる独特な世界観と,昨今流行りの「対戦型デッキバトル」が特徴なのですが,一般的なTCGタイプの作品とはだいぶ違い,パズルゲームとボードゲームを融合したようなシステムが実にユニークです。従来の対戦型デッキバトルには飽きてしまった……という人には,うってつけのタイトルになると思いますね。新鮮な刺激を味わえること間違いなしです。
なお,本作に関してはこれまでに2回,マフィア梶田が公式生放送のMCを担当しているので,もし興味があればそちらもチェックしてみてください。
「錬神のアストラル」公式サイト
「錬神のアストラル」ダウンロードページ
「錬神のアストラル」ダウンロードページ
満を持して発売された,同社にとっては新たな挑戦とも言える本作。マフィア梶田も発表時から大いに注目しており,いくつかプロモーションにも関わらせていただきましたが,いちゲーマーとして遊べる日を心待ちにしていました。
というわけで現在,年末進行の最中で時間を見つけてはプレイを進めているわけですが,過去と未来,怪獣と無骨な巨大ロボット,記憶を失った主人公に,大いなる世界の謎……自分にとって「ひきこまれる物語」とはまさしくこういうものなんだと,子供のようにワクワクできる喜びを噛み締めています。
13人の主人公を切り替えながら,それぞれの物語を追っていくというシステムは一見すると複雑で面倒に見えるかもしれませんが,いざ触ってみれば導線は丁寧ですし,分岐に至る伏線の“匂わせ”方も絶妙で,感心するばかりです。アドベンチャーパートはひとつひとつ短く区切られて,海外ドラマのように小憎らしいほどの“ヒキ”が計算されているので,次々と読み進めたくなる欲求に抗えません。オタクの大好物だけで構成された“ちゃんこ鍋”みたいなシナリオは破綻ギリギリの危うさを孕んでいたでしょうに,よくもここまで形にできたものだと脱帽しますね。
13人の主人公が機兵に乗り込んで戦うシミュレーションパートはPS時代の名作「高機動幻想ガンパレード・マーチ」を彷彿とさせる作りですが,システムはずっとカジュアル。ビジュアル面もセンスでうまくカバーしており「人類の命運を賭けた戦い」という緊張感の演出は十二分。行動選択時の機兵アニメーションが実に良いアクセントになっていますし,無数の敵を次々と破壊していく爽快感は病み付き間違いなしです。戦闘をアドベンチャーパートの“オマケ”にしてしまわないためにも,スコアアタックや連戦によるメリット・デメリットの要素を本編の設定と上手く噛み合わせているのがグッドですね。
「十三機兵防衛圏」。年忘れということでどっぷりゲームにハマりたければ,これ以上のタイトルはそうそう無いかと思います。アトラス×ヴァニラウェアによる,職人芸の塊ともいえる本作をぜひプレイしてみてください。
「十三機兵防衛圏」公式サイト
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